第1回 『僕だけがいない街』を“熱く”語る会はこちら
ナナミ 前回は犯人とのラストバトルっていう話で終わったけど、
このマンガの面白い所は、犯人像がかなり巧みに隠されているんだよね~
ピザ屋の店長とかめちゃめちゃ怪しかったし(笑)
アサミ そうだね~。店長、正義感が強いキャラだから余計怪しく見えたよね。
思いのほか、早くフェードアウトしてしまったが。
ナナミ 怪しい人物は多々いるんだけど、後半にならないとなかなか見えてこなかったな。
アサミ 怪しいって言えば、子ども時代の誘拐殺人犯として捕まってしまった「ユウキさん」!
マンガでは全部瞳に色が塗られてなくて怖かったなぁ~。
アニメは普通だったから、逆にガッカリしちゃった(笑)
ナナミ 「ユウキさん」のビジュアル正直かなり怖いよね~。
しかも、結構際どい性癖持ってるから警察も食いつくだろうなぁっていう感じだった。
店長にしても「ユウキさん」にしても、マンガで読んでいると会話に微妙な間があったり、
視線がちょっと怪しかったりするから、犯人像が二転三転してかなり振り回されたよ~!
アサミ 分かる分かる!マンガは絶妙にみんな怪しいよね!
原作マンガを先に読んでいるからか、
アニメはマンガよりなーんか分かりやすく描いちゃってるなぁ
って感じる部分が多い気がする。
ナナミ そうだよね、アニメは絵柄は安定してるんだけど、
絶妙なコマ割りだとか、登場人物全てが怪しく見えるような表現とか、
やっぱり原作には敵わないなぁって思ったよ。
そして真犯人は、指先のトントン……がとてつもなく怖い。
アサミ 真犯人、わかった途端に突然目の色変わるもんね。
マンガ5巻のラスト見開き…怖かったぁぁ!鳥肌たったよ。
ナナミ あ~5巻のラスト、怖すぎだったよね!!
まさかあのニタァな顔が出てくるなんて思ってなかったから、度肝を抜かれた感じ。
あのシーンの前に、悟が犯人に声かけるところあるじゃない?
よく見てみると手袋はめながらこっちに近づいてきてるんだよね。
アサミ 手袋!!気付かなかった!殺す気マンマンじゃん、怖っ!!
ナナミ 最初は気付かなかったんだけど、読み返して「ギャー!」って思った(笑)
アサミ でもあのタイミングで、犯人自ら正体を明かすとは思ってなかったなぁ。
犯人のルーツとなる過去を振り返るシーンもあるわけだけど、それすら怖かったもんね。
もうハムスターが可哀想で…(涙)
ナナミ こういう子供の頃の回想シーンが入ると、
大抵犯人にも同情しちゃったりするけど、この犯人については全く思わなかったな。
アサミ 同情の余地無しだよね。やっぱりあの5巻のラスト見開きが衝撃だったのかも。
ナナミ 衝撃といえば最新刊7巻の#37【足音】にはビックリしなかった?
最初悟ママの独白シーンから始まったと思うんだけど、
いつの間にか真犯人の独白にすり替わってるの!
アサミ 思ったーーー!!!あれ、すごいよね!
本当読んでいて途中まで気づかなくて「え…?あれ…??」という違和感とともに、
犯人出てきて、これまた「ぎゃーー!!いつからー!?!?!」ってなって、
思わず読み返したもん(笑)
ナナミ ミステリー小説ではよくみる叙述トリックだけど、
それをまさかマンガでやるとは思わなかったよ。作者すごいわ。
アサミ コマ割りも、引き絵で単純に悟と悟ママを描いているだけかと思ったら、
あれは犯人目線で遠くからずっと見守ってたと思うと、ゾクゾクしたよ。
なんなの…あの犯人の執念は…。
ナナミ かなり執念深いサイコパスだよね、どこまで付いてくるの?って(笑)
それにしても最新刊は悟自身がとんでもない状態になってるけど、
これもやっぱりリバイバル中なんだよね?
悟の行動によって未来が変わってきている訳だけど、
これが結果的に良かったのかそうでないのか…。
アサミ もうどこまでがリバイバルで、どこまでが現代なのかわからなくなりつつあるよね…。
しかも厄介なのが、悟がとんでもない状態になることによって、
本人もこの状況をあまり分かっていないから、読者も予想してくしかない…。
ナナミ リバイバルで悟ママの死が防げたとしても、
アイリとの交流もないことになってしまうなんて、あまりにも切なすぎる!
最初は雛月がヒロインかと思っていたけど、リバイバル後の現代は……だしね(笑)
アサミ そうなんだよー雛月~。。
でも、やっぱり真のヒロインはアイリなんだ!と無理やり納得することにしたよ。
ナナミ アイリは何かやってくれそうな気がするよね。
初対面でも物怖じしないような子だし、このまま悟と終わるとは思えないしね。
雛月はもういいや~(遠い目)
アサミ 本当に先が読めなさ過ぎる…(笑)
次で原作最終巻、アニメ最終回とほぼ同時に原作も完結するなんて、粋な計らいだよね。
ナナミ 次でいよいよ最終巻か~
アニメが追いついちゃったらどうしようかと思ったけど、そのあたりの心配はなさそう。
アサミ どんなラストなのか気になるなぁ~
あのサイコパスがどんな結末になるのかも楽しみだ。
そういえば、実写映画も来月公開だね。
ナナミ もういよいよ公開間近だよね。ドキドキ・・・
じゃあ来週は事前に仕入れている情報や、期待したい事について語り合おう!!
アサミ そうしよう~!!
~次回につづく~
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【メンバー紹介】
ナナミ(ハイボール女子)
北海道在住
ハイボールをこよなく愛するアラサー。
小説、コミックが日々の活力で、好きな作家はとことん追いかける。
愛読書は北方謙三の『三国志』と、栗本薫の『グイン・サーガ』。
ミステリ、ファンタジー、SF、ホラー、古典まで幅広く読む。
好きなゲームが発売されると、徹夜でハイボールを飲みながらプレイする。
アサミ(サブカル女子)
山梨県在住
少女マンガと恋愛ドラマをこよなく愛するアラサー。
好きな音楽はロキノン系(邦楽ロック)が中心で、
夏になると全国各地の夏フェスに飛び回る。
アニメもゲームもライトユーザーながら、有名どころは押さえている。
もちろん、サブカルの代名詞である
ヴィレヴァン(ヴィレッジヴァンガード)も大好き。