年が明けた2016年、2月。
あるところでは、雪まつりが行われ、
またあるところでは、雪を冠った富士山が美しく佇んでいました。
そう、またそれぞれ別の場所にいるおしゃべり好きの2人が、
ミーティング中に語らいを始めたのです。
今回のテーマは、前回のゲームではなく“マンガ”。
2016年に実写＆アニメで映像化される人気作品『僕だけがいない街』です。
果たして、どんなガールズトークが繰り広げられるのでしょうか。
『もったいない本舗』的、僕だけがいない街を語る会の
はじまり、はじまり。
【メンバー紹介】
ナナミ（ハイボール女子）
北海道在住
ハイボールをこよなく愛するアラサー。
小説、コミックが日々の活力で、好きな作家はとことん追いかける。
愛読書は北方謙三の『三国志』と、栗本薫の『グイン・サーガ』。
ミステリ、ファンタジー、ＳＦ、ホラー、古典まで幅広く読む。
好きなゲームが発売されると、徹夜でハイボールを飲みながらプレイする。
アサミ（サブカル女子）
山梨県在住
少女マンガと恋愛ドラマをこよなく愛するアラサー。
好きな音楽はロキノン系（邦楽ロック）が中心で、
夏になると全国各地の夏フェスに飛び回る。
アニメもゲームもライトユーザーながら、有名どころは押さえている。
もちろん、サブカルの代名詞である
ヴィレヴァン（ヴィレッジヴァンガード）も大好き。
アサミ ナナミちゃん、久しぶりにこの“語る会”が帰ってきたよー！
ナナミ 約5ヶ月ぶり、FF以来だねー思う存分語り合おう！
今回は、現在テレビアニメも放送中の話題のマンガ『僕だけがいない街』についてだね。
アサミ 私、原作のマンガ大好きだった嬉しいなぁ。
ナナミ この『僕だけがいない街』、「このマンガがすごい!」とか「マンガ大賞」でも
ランクインされていたから気になってはいたんだけど、
私はアニメが始まってから初めて原作読んだんだぁ。
アサミ いま、すごい話題だよね。この作品。
ナナミ 現在７巻まで発売されてるけど、あまりの面白さに一日で一気読み！
アサミ わかる!ストーリーに惹き込まれるよね～。
正直、1巻の最初の方は「え、なにこの特殊能力…。そういうSF系か…。」
なんて冷めた目で読んでたのに、
気がつけば2巻、3巻と手にとって、もう夢中になってた（笑）
新しいミステリーって感じで、全然先が予想できないんだもん。
ナナミ こんなにプロットがしっかりしているマンガって久しぶりかも。
漫画というより、もはやミステリー小説を読んでいるような感覚だよね！
アサミ うんうん、その感覚に近いかもね！
ミステリー小説でもできそうなことをあえてマンガでやってくれたから、
読み手の幅も広がってここまで人気になったのかも。
ナナミ ちなみに読んでいない人のために、この特殊能力っていうのは、
主人公がある時点まで時間を巻き戻す事ができるリバイバル（再上映）
っていう能力なんだよね。
事故や事件など悪い事の原因が取り除かれるまで、
何度も何度も過去にタイムスリップしてしまうという、何とも厄介な能力…（笑）
アサミ すごい特殊能力だよね。精神的に強くないと病んでしまいそう。
ナナミ 主人公の悟（29歳）が、18年前までリバイバルしちゃって
小学生時代にまで戻るのはビビった。
小学生からやり直すなんて、気が遠くなるよね～。
アサミ でも、このリバイバルの能力がチープな感じに見えないのも
設定と展開がしっかりしているからだよね。
過去の連続誘拐殺人事件が現代に繋がっていくのも面白いし。
あ、なんかこのまま話しているとうっかりネタバレしちゃいそうだな…。
ナナミ ネタバレしない程度にギリギリのラインで語り合おう！（笑）
中身は29歳なのに小学生の頃まで戻っちゃうなんて、
見た目は子供、頭脳は大人だね！なんかコナンみたいだな。
アサミ あ、たしかにコナンだ！（笑）
でもこの主人公・悟が29歳の時は、本当にダメダメだったよね～！
ナナミ そうだよね～29歳の悟のパートはもう暗くて暗くて！
アサミ 29歳売れない漫画家…だけど卑屈。
ほぼ同世代だったから、なんか人ごとじゃなかったけど（笑）
ナナミ 他人に興味もないし、喜怒哀楽もないような主人公だったから、
正直大丈夫かこれって思った（笑）
でも小学生時代にタイムスリップしてからは、途端に生き生きしてきたよね。
ドラクエの話題で盛り上がってた時代、懐かしいな～って思ったよ。
アサミ このマンガは、悟の成長物語でもあるもんね。
でも、そこに焦点を当てず、小学生時代の誘拐殺人事件を解決するところに
奮起するところが、また良い！
そういえば、ナナミちゃんいま放送中のアニメも見てるんだよね？
ナナミ うん、アニメも見てるよ！原作の絵よりもしっかりしてる印象だよね。
アサミ アニメは、主人公の声を俳優・女優さんがやってるんだよね。
青年期が満島真之介さんで、少年期が土屋太鳳さん。
特に土屋さんは違和感なくて上手でびっくりした～！
ナナミ そうなんだね～少年期の悟の声、全然違和感なかったよ！
アニメって本当に声にクセがあったり、「この人の声だ」って気づいちゃうと
一気に冷めちゃうからねぇ。
アサミ あ、そういえば主人公・悟のお母さんの声がコナンの声優さんだね！
（コナンネタをまだ引きずる 笑）
ナナミ なんと、ここでもまたコナンが（笑）
小学生の悟も良いけど、親友のケンヤも良い味出してるよね～。
最初これ本当に小学生か？って思った。あの観察眼の鋭さとか、
洞察力とか、絶対ケンヤもタイムリープしてるしょって疑わなかったもん。
アサミ ケンヤ良いよね～クラスにいたらモテるでしょ、絶対！！
ナナミ うんうん、クラスにああいう男の子いたらモテるわ～イケメンだし（笑）
アサミ でも、私もケンヤは絶対何か隠してる、と思った！
原作もそろそろ最終回になるみたいだけど、
実はケンヤが絡んでいたり…とかだったらビックリだなぁ。ないかなぁ（笑）
ナナミ でもケンヤ、かなり怪しいよね！悟の言動がいつもと違うっていうことで、
貸してたポーの「入れ替わった男」の本読んだ？って聞いてたことがあったけど、
そもそもポー（エドガー・アラン・ポーだと思うけど）にはそんな本は無いし、
カマのかけ方が上級者すぎる！敵に回したら怖いな。
アサミ へぇ～。「入れ替わった男」ってそのままなタイトルだから、
それ以上は気にも止めてなかったけど、さすが本好きのナナミちゃん！よくわかったね！
そういえば、アニメで初めて気づいたんだけど
『僕だけがいない街』のタイトルの文字が“僕だけ”と”がいない街”で
フォントが違うんだねーなんか意味があるのかなぁ。気になる…！
ナナミ フォント！全く気付かなかったよ～～。
アサミちゃんもよく気付いたなぁ。なんか色々なところが気になってくるよね。
私は雛月失踪の事件の前日が2/29、うるう年！
って何か意味があるのかなぁって思ったりして。
アサミ うるう年は実は、私も気になってたんだよね！
あえて4年に1回のこのタイミングにするってことは…！なんて、最初は考えてたなぁ。
ナナミ 私たち、考えすぎだろうか（笑）
アサミ 原作はもうかなり終盤戦に突入しているから、
謎の解明っていうよりかは犯人とのラストバトル！って感じなのも楽しみだね。
～次回につづく～
