こんにちは、もったいない本舗です。
2+2=4
これが、当たり前であることは誰もが知っていますよね?
でも、もし2+2=5と言われたら?それを信じろと言われたとしたら…?
自分の頭では答えは4以外ありえない、でも教科書を見ると答えは5と書いてある。
自分の記憶以外に、真実を立証するものがないとすればどうすれば良いのでしょうか。
70年近く前に書かれたジョージ・オーウェル著『1984年』。
この古典が、今再び注目を浴び「予言の書」としてベストセラーになっています。
トランプ政権誕生のある出来事が発端とのこと。(興味のある方は調べてみて下さい…)
この『1984年』は、ディストピア小説の金字塔と言われています。
「ディストピア」とは「ユートピア」(理想郷)の正反対の意味として使われていて、
徹底的に管理、統制された社会を描くSF作品が多いのが特徴。
主人公ウィンストンの仕事は、真理省で歴史を改ざんすることですが、
その仕事に疑問を持っています。でもそれを「党」に悟られてはいけない。
思考することすら許されていない状況で、24時間監視をされているのです。
慢性的な食糧不足、生活に必要な物資(カミソリすら!)不足している中で、
ちょっとでもその体制に疑問や不満を抱けば、たちまち<思考犯罪>として逮捕される。
あろう事か自分の娘に告発される事も。なんという理不尽な世界……!(怖)
戦争は平和なり
自由は隷従なり
無知は力なり
3つの不気味なスローガンに支配された、管理社会の恐ろしさ。
「党」にとって都合の悪い事実は、全て改ざんされ書き換えられていく日々。
半年後には改ざんされたものが「真実」となってしまうのです。
平和省は戦争を遂行し、真理省は嘘を付き、愛情省は拷問をし殺す。
さて、思考までは操作されまいと徹底的に抗った主人公の末路は…?
かなり体力を消耗させられる重い読書でしたが、まさに今読むべき傑作SFです!!
おおきな栗の木の下でー
なーかーよーくー裏切ったー……(P457)
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【執筆担当者】
ナナミ(ハイボール女子)
ハイボールをこよなく愛するアラサー。
小説、コミックが日々の活力で、好きな作家はとことん追いかける。
愛読書は北方謙三の『三国志』と、栗本薫の『グイン・サーガ』。
ミステリ、ファンタジー、SF、ホラー、古典まで幅広く読む。
好きなゲームが発売されると、徹夜でハイボールを飲みながらプレイする。
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