アニメ化されたり、舞台化されるなど、何かと話題の作品、枢 やな著の「黒執事」を読んだ。
この作品も、いかにもヴィジュアル系、といった絵柄が少し苦手で、今まで読んでいなかったのだが、
メディアミックスされるだけのことはあるなぁ、と思った。
今はやりの、「萌え」要素をふんだんに取り入れたこの作品。好き嫌いが分かれそうな絵柄ではあるが、話としては面白かった。
食事の支度から、食器磨き、庭の手入れまで、全てを完璧にこなす執事。
主人は、眼帯をした美少年。他の使用人はほのぼのとしているのに、この2人だけ、常にただならぬ雰囲気に包まれている。
ただ、好みの問題かもしれないが、どうしてもこの手の絵柄と、ストーリーはあまり得意でない。
ひたすら美しく、主人に忠実な執事と、幼いながらも、天才的な頭脳を持つ事から、様々な葛藤に苛まれる美少年。
読んでいて、なんだかお腹いっぱい、といった気分になってくるのだ。
萌え系が得意な人には、とてもツボに入る作品なのかもしれない。