こんにちは、もったいない本舗です。
約1年ぶりに発売された『夏目友人帳』新刊20巻。
疲れている時、イライラしている時、このシリーズを手に取ると気持ちが晴れるような気がして、
私にとっては、一服の清涼剤のような役割を果たしてくれる作品なんです。
幼い頃から、人には見えない妖怪を見てしまう少年・夏目は、
祖母の遺品の中から見つけた『友人帳』をもとに、妖怪たちに奪った名を返すという、
きわめてシンプルなストーリー、さらに絵柄までもがシンプルなのですが。
シンプルだからこそ引き立つものがあるのでしょうか、
怖さの中にも優しさと温かさが溢れていて、決まってじわりと涙腺が緩みます。
今回収録されていた四話、本当にどれも素敵なお話だったのですが、
中でも特に気に入っているのは、古びた小さな社に祀られたお面を描いた『流れ行くは』。
他の人には3つしか見えないお面ですが、夏目には4つ目のお面が見えているのです・・・!
そして、小舟から水面に顔を突っ込んでゆらゆらと流れていく女の人、
夏目にしか見えない水浸しになった廊下、と色々と怖い要素はあるのですが。
最後には切なさ、懐かしさが胸に迫ってきて、何とも言えぬ読後感を生み出します。
夏目が妖の仕業によって、子供の姿に戻されてしまう『つきひぐい』も面白かったです。
この頃から周りに気を遣って、どこか諦めの気持ちが垣間見える姿がなんとも不憫で。
(チビ夏目は、あの警戒心も含めてたまらなく可愛かったけど・・・笑)
今は、ニャンコ先生、田沼やタキ、藤原夫妻。心を開ける相手がいて本当に良かった。
実はかなり珍しいニャンコ先生の心情が描かれているのも、すごく新鮮でした!
今回は優しい妖が多くて、全体的にほっこりとした展開でしたが、
今後はまたクセモノの的場さんと一緒に、凶悪な妖も登場するのでしょうか。
友人帳の事も気になるけれど、しばらくはゆったりとした時間を楽しみたいものです。
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【執筆担当者】
ナナミ(ハイボール女子)
ハイボールをこよなく愛するアラサー。
小説、コミックが日々の活力で、好きな作家はとことん追いかける。
愛読書は北方謙三の『三国志』と、栗本薫の『グイン・サーガ』。
ミステリ、ファンタジー、SF、ホラー、古典まで幅広く読む。
好きなゲームが発売されると、徹夜でハイボールを飲みながらプレイする。
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