こんにちは、もったいない本舗です。
先日読んで、とても面白い本があったのでご紹介します。
恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』という長編小説です。
いつも「蜜蜂」と「蜂蜜」どっちだっけ…?と一瞬考えてしまうのは、私だけでしょうか(笑)
国際ピアノコンクールに挑戦する、4人のピアニストを描いた物語です。
…と書くと、ピアノやクラシックに興味がない人はスルーしてしまうかもしれません。
でも、そんなのもったいない!そういう人にこそ読んで欲しい作品なんです。
音楽を活字で表現する事の難しさ。
恩田さんの引き出しの多さ、その表現のレパートリーに驚くばかりです。
例えば宮沢賢治の『春と修羅』を、各コンテスタントが自分の解釈で弾くシーン。
同じ曲を個性を出して演奏することも難しいのに、その違いを活字で表現するとは…
各コンテスタントの曲の中に景色があり、ブワッと広がる物語があります。
まるで行間から音楽が流れ出してくるかのような臨場感。お見事です!!
この本を読みながら、ふと 「クラシック」っていいな と思いました。
時代も国も超えた共通の言語。同じ曲を演奏することで世界観を共有できる。
音楽も飽和状態と言われる現代ですが、もう一度原点回帰をさせてくれる作品です。
それにしても、ピアノに限らず表舞台で活躍するのは、
ごく一握りの人間だけなんだなぁと、ちょっとシビアな世界が垣間見えました(笑)
『蜜蜂と遠雷』は、今回の 直木賞にノミネート されています!
今回は冲方丁さんや、森見登美彦さんなど強力な対抗馬がいますが、果たして…?
発表は、明日1月19日(木)です。
一ファンとして、是非恩田さんに受賞して頂きたいです!
第156回直木三十五賞候補作品はこちら
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/naoki/index.html
『蜜蜂と遠雷』のご購入はこちら(Amazonにリンクします)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344030036/
【執筆担当者】
ナナミ(ハイボール女子)
ハイボールをこよなく愛するアラサー。
小説、コミックが日々の活力で、好きな作家はとことん追いかける。
愛読書は北方謙三の『三国志』と、栗本薫の『グイン・サーガ』。
ミステリ、ファンタジー、SF、ホラー、古典まで幅広く読む。
好きなゲームが発売されると、徹夜でハイボールを飲みながらプレイする。
『もったいない本舗』では、
小説、コミック、CD、DVD、ゲームソフト等の買取を行っております。
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