こんにちは、もったいない本舗です。
不滅の主人公・フシが、世界から様々な刺激を受けて”自分”を成長させていく
異色のマンガ作品『不滅のあなたへ』
最新3巻のご紹介です。
天敵、創造主との邂逅を果たしたフシが次に出会ったのは、
”家族”という存在でした。
フシはピオランに連れられて、とある屋敷に辿り着きます。
その屋敷は一人の老爺が営む、村の酒屋でした。
そこで使用人として働く少年・グーグーは、常に仮面を身に着けていました。
理由は、大怪我によって異形になってしまった自らの顔を隠す為。
不死の”怪物”と、異形の”怪物”。
決して平凡な境遇ではないフシとグーグーは、まるで兄弟のように絆を深めていきます。
これまでの『不滅のあなたへ』1巻・2巻では、
フシの成長に重要な役割を担った登場人物は、すぐお別れになってしまったので、
3巻でグーグーがどうなってしまうのだろうか…とハラハラしながら読み進めましたが、
今回は身近な人から”器”を獲得する展開はありませんでした(ホッ…)。
新たな”器”を得る代わりに、今までなかった”家族”の一員になるという経験をしたことで、
フシは更に人間らしい成長を遂げていきます。
読者からすれば勿論、フシが人で居られる居場所があるのは喜ばしいことです。
しかしながら、フシを生んだ創造主は
フシを人間として成長させたい訳ではないらしく、
異なった環境で新しい刺激を受けて、進化し続けることを求めているよう。
それはフシの”器”を奪い取ろうとする天敵・ノッカーに対抗する為でもあるのでしょうが、
不死であるが故に、どんな大切な人ともいつかは死に分かれなければならない運命を持った
フシへの忠告でもあるのでしょうか。
そう考えると、創造主にも親心みたいなものがあるのかもしれません。
親心から？の忠告に対して、フシ本人はものすごく反抗心を燃やしている描写もありましたが…
フシにも反抗期がやってきましたかね(笑)
血の繋がった”家族”、血の繋がらない”家族”、
そこに愛があるかどうかなど、”家族”にも様々な形はありますが、
フシの新しい”家族”は、彼の成長に重要な役割を果たしたのは間違いないでしょう。
一人の人間として過ごしたフシが、これからどんな生き方を選んでいくのか、
更に楽しみです。
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【執筆担当者】
ミユキ（絵描きゲーマー女子）
”剣と魔法のファンタジー”をこよなく愛する、絵描きゲーマー。
異世界を旅する為に、マンガ・アニメ・ゲームに日常を費やしている。
そして溜まっていった想像力を駆使して、
マンガやイラストを描きまくるのが趣味。
自作の作品に深みを持たせる為に、ファンタジー以外の読み物も模索中。
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