こんにちは、もったいない本舗です。
ポケモンやデジモン、Fateシリーズ、マギ、刀剣乱舞…など、
人間と人外のバディものに心惹かれるという人も少なくないのではないでしょうか。
ちなみに私は、とても惹かれてしまいます(笑)。
そんな異種間主従ものを語る上で、やはり小野不由美さんの『十二国記』ははずせません!
主人公・中嶋陽子は、普通の女子高生として生活していましたが、
ある日突然現れた「ケイキ」と名乗る青年に己の主人であると認められ、
別世界へと連れていかれてしまいます。
しかしそこで待っていたのは、裏切り、悪意、謀略…。
元の世界に帰ろうと奮闘するも、たくさんの悪意や裏切りにさらされて人間不信に陥っていく陽子。
しかし同時にたくさんの善意や優しさに触れることで、次第に心の在り方が変化していきます。
陽子は自ら剣をふるい、信念を貫き通す、とにかくかっこいい!主人公です。
当時は何となく少女漫画のような展開になってしまうのかと不安だったのですが、
回を重ねるごとにどんどんかっこよさを増していく陽子にしびれました。
心の在り方が本当に強くて美しいです。
そして『十二国記』といえば、なんといっても王と麒麟の関係が魅力ですよね。
十二に分かれた国にそれぞれ立つ、王と麒麟。
麒麟は天帝による天啓を得た人間を自国の王に選び、
選ばれた人間は身分も年齢も関係なく王として国を導きます。
麒麟と王の関係は、まさに一蓮托生。
麒麟は自らが見出した王に絶対の忠誠を誓いますが、
もしその王が悪政を敷けば、天帝の怒りによって死んでしまいます。
そして麒麟を失った王もまた、まもなく命を落としてしまうのです。
奔放で聡明な王と、同じく気ままで聡明な子供の麒麟。
気の強い少女の王と、気の弱い成人男性の麒麟。
強くて優しい王と、堅物で気難しい麒麟…。
…と、それぞれ違った王と麒麟の、それぞれ違った関係性が本当に素敵ですよね。
2002年にNHKで放映されたアニメ『十二国記』も名作として人気が高いです。
原作とは異なるオリジナル展開も含まれているので、原作ファンの方にもおすすめです!
原作文庫『十二国記』の新装版では、表紙絵と挿絵を山田章博さんが担当。
これが本当に美しい!
世界観にあった繊細で美しいイラストもぜひチェックしてみてください!
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【執筆担当者】
ユウキ(インドア女子)
ゲームや本に癒しを求めるライトオタク。
小説や漫画、映画など、読みたいもの、観たいものが
溜まってきているので1日でも多く家にひきこもりたい。
ネットスーパーとAmazonに生かされている。
最近はFate/GOに生活費をつぎ込まないよう必死。
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