こんにちは、もったいない本舗です。
『ささらさや』と『てるてるあした』。
過去に、実写映画化やドラマ化がされてきた作品なので、ご存知の方もいるかもしれませんね。
寂れた田舎町”佐々良(ささら)”を舞台にした、連作ミステリーです。
剣も魔法もアクションも一切存在しない日常ストーリーですが、
”佐々良”という町が本当にどこかにあるようなリアルさ、登場人物のリアルさに夢中になり、
クライマックス、まんまと泣かされました。
『ささらさや』の主人公は、サヤという女性。
息子が生まれ、いざ家族三人で幸せな日々を…と思った矢先、夫を交通事故で亡くしてしまいます。
そして、夫の親族から逃げるようにして移住したのが”佐々良”の町でした。
気が優しくどこか頼りないサヤはシングルマザーとして奮闘しますが、
たった一人知らない町で子育てをするのは、苦難の連続。
そんなサヤを助けてくれるのは、亡き夫の幽霊なのでした。
サヤが夫の幽霊と別れてから数年後、”佐々良”は『てるてるあした』に繋がります。
親が夜逃げし、見ず知らずの遠い親戚の元に預けられることになった主人公・照代。
一人で”佐々良”を訪れた照代が、この町で一緒に暮らすことになったのは、
口うるさくて頑固な、久代というお婆さんです。
厳しい久代婆さんに、反発を続ける照代。
そんなある時、彼女の前に女の子の幽霊が現れ、そして差出人不明のメールが届くようになり…。
”佐々良”で起こる不思議な現象は、母親が持つ過去へと照代を導いていきます。
さすがは連作小説。両方読むことによって深さが味わえるようになっています。
私が先に読んだのは、時系列で見れば未来にあたる『てるてるあした』でしたが、
『ささらさや』を後で読んで、サヤの過去を読み解いていくのも良かった…。
皆さんもぜひ、両方揃えて読んでみてください。
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【執筆担当者】
ミユキ(絵描きゲーマー女子)
”剣と魔法のファンタジー”をこよなく愛する、絵描きゲーマー。
異世界を旅する為に、マンガ・アニメ・ゲームに日常を費やしている。
そして溜まっていった想像力を駆使して、
マンガやイラストを描きまくるのが趣味。
自作の作品に深みを持たせる為に、ファンタジー以外の読み物も模索中。
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