こんにちは、もったいない本舗のナナミです。
もしも、ずっと若く綺麗なままでいられたら・・・
もしも、日々老いる事なく永遠に生きる事ができたら・・・
そう、不老不死が現実になったなら。皆さんはそう考えた事はありませんか？
三十路に突入した私は、最近ふとそう考えることが多くなりましたが(笑)
いかに科学技術や医療が進歩しても、不老不死は未だに未知の領域ですよね～。
今回ご紹介する山田宗樹さんの『百年法』という作品は、不老不死が実現した世界。
HAVIという不老技術によって、永遠の若さを保つ事ができるようになるんです。
でも、人が死なないという事は、人口がどんどん増え続けるということ。
見た目こそ若くても、中身は100歳を超えた老人ということもあり得るということです（！）。
古い血を排除し、新しい血を取り入れるために制定された、強制安楽死「百年法」という処置。
日々老いていき、自然と死を受け入れるのか。
永遠の若さ手に入れる代わりに、100年目に強制的に安楽死させられるのか。
これは究極の選択・・・！！(￣Д￣；；
安楽死させられる「その時」が来た時に、人間はどう行動するのか？
静かに受け入れる人、死を受け入れられず逃げ回る人、法律そのものを変えようとする人。
自分ならどうするかなぁと、すごく考えさせられる作品でした。
設定が設定だけに、最初は大風呂敷を広げたかな？とちょっと心配もあったのですが、
最後の最後まで中だるみせず、散りばめられた伏線もしっかり回収されていて、
とにかくこんな面白い本は久々に読んだ！という程、秀逸なSF作品でした～！！
余談ですが、昆虫肉のファーストフード店だけはいただけない・・・(笑)
いや、でもいよいよ食糧不足になればタンパク源は昆虫しかないのか・・・。
とにもかくにも、オススメの作品。是非読んでみて下さい。
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【執筆担当者】
ナナミ（ハイボール女子）
ハイボールをこよなく愛する30歳。
小説、コミックが日々の活力で、好きな作家はとことん追いかける。
愛読書は北方謙三の『三国志』と、栗本薫の『グイン・サーガ』。
ミステリ、ファンタジー、ＳＦ、ホラー、古典まで幅広く読む。
好きなゲームが発売されると、徹夜でハイボールを飲みながらプレイする。
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