祝！２０１５年「本屋大賞」受賞！！
こんにちは、もったいない本舗です。
４月７日に発表された今年の本屋大賞は、上橋菜穂子さんの『鹿の王』が受賞しました！
私自身、長年上橋さんの大ファンだった事もあり、自分の事のように嬉しいです。
本屋大賞とは、全国の書店員が投票する、今一番売りたい本。
直木賞や芥川賞と違って、読者視点である書店員が推薦する作品という事もあり、
毎年どんな本が選ばれるのか、本好きの皆さんは注目しているのではないでしょうか？
さて、この『鹿の王』は、オープニングが凄い。
ある一人の男が岩塩鉱で、奴隷として地獄のような日々を送っている。
そこに入り込んだ一匹の犬。その犬に噛まれた奴隷達は、次々と死んでいく。
静かに、そして異様なスピードで蔓延していく謎の奇病・・・。
ファンタジーとしてはあまりにも凄まじい幕開けです。
噛まれながらも生き残った戦士団＜独角＞の頭であるヴァンは、
同じく難を逃れた幼い少女ユナを拾い、２人の逃亡生活が始まります。
そして奇病に挑む若き天才医術師・ホッサルの物語も、同時進行で進められます。
個人的なオススメポイントは・・・
① ファンタジー作品でありながら、ミステリ要素がある事。
② 血の繋がらない父と娘のやりとりの微笑ましさ。
③ 何と言っても天才医術師のホッサルがカッコイイ事(笑)
黒狼熱という謎の疫病を追う医療ファンタジーでありながら、
医療に不案内な読者でもグイグイ引き込んでくれるエンターテイメントに仕上がっているからスゴイ。
上下巻、あっという間に読み終えてしまいます。
上橋さんは「ファンタジーは子供が読むもの」という概念を、根底から覆してくれる作家さんです！
他にも『守り人』シリーズや『獣の奏者』シリーズ等、素晴らしい名作を書かれています。
皆さんも是非この機会に、読んでみてはいかがでしょうか？？
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