こんにちは、もったいない本舗です。
本や映画を見る時に、
タイトルが決め手になったことは、ありませんか？
今回は、タイトルが印象的な湊かなえさんの小説
『白ゆき姫殺人事件』をご紹介します。
週刊誌でフリーの記者をしている赤星雄治は、
高校の友人である狩野里沙子からある殺人事件の話を聞かされます。
被害者は、美人で評判だった狩野の同僚・三木典子。
人里離れた山中で、刃物で全身10ヶ所以上を刺され、
その後、灯油で焼かれて発見されました。
事件に興味を持ち、独自に取材を進めることにした赤星は、
三木の同僚の数人から話を聞くことができましたが、
そこで、被害者と同期の城野美姫という女性の名前が浮上します。
同僚が口を揃えて被害者を美人で優れていると話す一方、
内向的な城野については、さまざまな噂を口にしていました。
話を聞くうちに、城野への疑いを強めていく赤星は、
城野の周辺をさらに詳しく調べるようになります。
城野の家族、幼なじみ、地元の人などたくさんの人たちから証言を集め、
それを次々に報道していく赤星でしたが、
城野は、ビジネスホテルに隠れてテレビや雑誌の情報を見ながら
周囲の人間の自分に対する証言を聞いて、ショックを隠しきれません。
周囲からの印象とは違う、当事者のみが知る思い、そして真実とは…？
インターネットで起こる炎上や中傷、
過熱する報道の被害をテーマにしているため、
現代におけるSNSやマスコミの在り方を考えさせられる作品です。
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