• 2023/01/11
  • 2022/08/31

【2023年最新】古本店スタッフが厳選したおすすめ小説55選!

この世に数多ある小説の中で、琴線に触れる作品はごく一握りです。世の中の本を読み尽くすには、人生はあまりにも短い…。そこで古本店『もったいない本舗』の読書好きスタッフが、絶対におすすめしたい人気小説をジャンルごとにご紹介!ぜひあなたの読書計画に加えて下さいね。

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古本店スタッフが厳選した<面白い小説>55選!

皆さんは本を読みたいと思ったとき、何を参考に購入しますか?ベストセラー?SNSで話題になっている本?あるいは書店で表紙買いをしたという経験がある人もいるのではないでしょうか。とにもかくにも、世の中には国内・海外を含めると無数に本があります。普段メディアで取り上げられる作品は、その中のごく一部に過ぎません。

そこで、「面白い小説を読みたいけど、何かオススメはある?」という皆さんのために、古本店『もったいない本舗』の読書好きスタッフsakuraがのめりこんだおすすめ小説55冊をランキング形式でご紹介します。ミステリー、恋愛、SFなどジャンルに分けてセレクトしたので、お好きなところからチェックしてみてくださいね。それでは早速見ていきましょう!

※なお、今回は過去の記事と極力タイトルが重複しないように心がけています。そのジャンルが気になった方は、ぜひ関連記事も読んでいただけると幸いです。

【ミステリー】超定番から変わり種までおすすめ9選

まず最初にご紹介するのは、<ミステリー小説>です。このジャンルは国内本も海外本も名作の宝庫!あまりにも世に知られた名作が多いあまり、最新のミステリー小説がわからないという人も意外と多いのではないでしょうか。今回は、ミステリー好きなら誰もが知る定番小説から、最新の人気作までおすすめ作品9冊をご紹介します。

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1位 十角館の殺人(綾辻行人)

十角館の殺人

作者 綾辻行人
出版社 講談社
出版年月 1991年9月
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名作
シリーズもの
どんでん返し

ミステリー好きなら絶対に外せない、言わずと知れた名作ミステリーです!<館シリーズ>1作目の本作は、その後のさまざまなミステリー作家に影響を及ぼしました。謎の建築家・中村青司が建てた館で起こる凄惨な殺人事件。登場人物の名前はポウ、アガサ、カーなどなど…海外のミステリー好きさんならニヤリとするはず。そして何と言っても最後の「あの1行」のどんでん返しときたら…!sakuraは今まで、このラスト以上に驚いた経験はありません。それほどまでにミステリー界の歴史に残る作品なのです。

2位 われら闇より天を見る(クリス・ウィタカー)

われら闇より天を見る

作者 クリス・ウィタカー
出版社 早川書房
出版年月 2022年8月
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このミス1位
家族再生
泣ける

2022年発表の「ミステリが読みたい!」「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」の3つのランキングで第1位に輝いた話題作。ミステリーランキングで4年連続1位だったアンソニー・ホロヴィッツ氏を押さえた本作は、本当に素晴らしかったです…!何と言っても2人の主人公があまりにも魅力的であること。アルコールと薬物に溺れる母を持ち、幼い弟の面倒を見る少女ダッチェス。(今で言うヤングケアラー)もう一人は過去にとらわれながらもダッチェスを気に掛ける警察官ウォーク。30年前の事件の真相がじわじわと明らかになり……そして最後のあの衝撃の事実ときたら!ラストのあの余韻にぜひ皆さんも浸って欲しい。間違いなくsakuraのマイベスト入りです。

3位 ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ)

ザリガニの鳴くところ

作者 ディーリア・オーエンズ
出版社 早川書房
出版年月 2020年3月
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海外
本屋大賞
映画化

比較的最近の本なのですが、オールタイムベストに入るぐらい大好きな作品です!家庭が崩壊し、6歳にして一人でノースカロライナの湿地で生きていくことになった少女カイア。両親からも捨てられ、読み書きを教えてくれた少年テイトも大学進学のために去ってゆき、人々はカイアのことを「湿地の少女」と呼んで揶揄します。そんな中、湿地である青年の死体が発見され、カイアに疑いの目が向けられるのです。壮大な大自然の描写に加え、中盤以降の怒涛の種明かしには驚愕!この尾を引く読後感にしばし呆然としました。2022年に映画化もされています。

4位 テスカトリポカ(佐藤究)

テスカトリポカ

作者 佐藤究
出版社 KADOKAWA
出版年月 2021年2月
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直木賞
クライムノベル
麻薬カルテル

第165回直木賞受賞作品。色々な意味で恐ろしい小説です。ほんの一寸の甘さも優しさも許されないどこまでもハードボイルドな犯罪小説。世の中にはこんなにどす黒い世界も確かに存在するのだと震え上がると同時に、平凡な毎日に感謝したくなりました(笑)麻薬カルテルが目を付けたのは、非合法の臓器売買。一方で、不幸な少年・土方コシモのエピソードも交互に語られていきます。果てのない暴力の連鎖に目を背けたくなりますが、犯罪者でありながら人間味のある彼らの行く末が知りたくて、夢中で読みふけりました。

5位 自由研究には向かない殺人(ホリー・ジャクソン)

自由研究には向かない殺人

作者 ホリー・ジャクソン
出版社 東京創元社
出版年月 2021年8月
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海外
読みやすい
続編あり

あらゆるミステリーランキング上位を席巻した『自由研究には向かない殺人』ですが、これは本当に面白いです!まず主人公である女子高生ピップのキャラが良い。彼女は5年前に町で起きた少女失踪事件(犯人とされた少年は既に自殺している)の真相を探るべく、自由研究の課題として独自に調査を進めていきます。殺人事件を題材にしたミステリーとしては珍しく、陰鬱さはまったくなく、散りばめられたユーモアにときにはプッと吹き出しながら読み進めました。インタビューやPC、SNSを駆使した調査はスピード感があり、二転三転する犯人像に振り回され完敗でした!第二部『優等生は探偵に向かない』も発売されており、第三部は2023年に発売が予定されています。

6位 千年図書館(北山 猛邦)

千年図書館

作者 北山 猛邦
出版社 講談社
出版年月 2019年1月
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短編集
どんでん返し
ドラマ化

ひと癖もふた癖もある北山作品が大好きです。<城シリーズ>の独特な世界観はもちろんなのですが、北山さんの本領は短編で発揮されると思っています。本作『千年図書館』もその魅力があますところなく表現されています。"絶対に弾いてはならない"という呪われた楽譜を手に入れた高校生に起こった不可思議を描く「さかさま少女のためのピアノソナタ」、村で凶兆があると若者が捧げられる図書館の謎を描いた「千年図書館」が白眉。毎回ラストのどんでん返しに「やられたー!」となること請け合いです。だからミステリーって面白い!

7位 方舟(夕木 春央)

方舟

作者 夕木 春央
出版社 講談社
出版年月 2022年9月
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ネタバレ厳禁
どんでん返し
クローズドサークル

「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、ほかにもさまざまなミステリーランキングでも上位にランクインした『方舟』。SNSでとても話題になったのでご存じの方も多いのではないでしょうか。舞台は山奥の地下建築。地震で出口をふさがれ、そして下からは水が迫って来ているという究極のクローズドサークル。そこで殺人事件が起こったとしたら?何を言ってもネタバレになりそうなので、これ以上詳しいあらすじには触れませんが、最後の最後のどんでん返しが凄まじすぎて呆然としてしまいました!多少設定に無理があることは否めませんが、本格ミステリーならではのあのオチに度肝を抜かれた作品です。読み終わった誰かと思う存分語りたい…語りたい…。

8位 ずっとお城で暮らしてる(シャーリィ・ジャクスン)

ずっとお城で暮らしてる

作者 シャーリィ・ジャクスン
出版社 東京創元社
出版年月 2007年8月
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海外
ブラック
狂気

『ずっとお城で暮らしてる』は、一度読むと強烈なインパクトを残し、おそらくしばらくはこの本(とあのフレーズ)が頭から離れなくなるはずです。あるお屋敷に住む少女メリキャットの一人称で語られる物語。メリキャットはほかの家族が死んだお屋敷で、優しく料理上手の姉・コンスタンスと一緒に暮らしています。表紙絵からも一見キラキラした少女小説のように見えるのですが、とんでもない!徐々にこの仮面が剥がされていき、ねっとりとした悪意と狂気が見え隠れするようになります。いやぁ、油断も隙もないとはこういうこと。

9位 medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢 沙呼)

medium 霊媒探偵城塚翡翠

作者 相沢 沙呼
出版社 講談社
出版年月 2019年9月
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シリーズもの
ドラマ化
すべてが伏線

最初と最後の印象がこれだけ180度がらりと変わる作品は珍しいです。実は最初は斜に構えて読み始めたんです。だって、美少女霊媒師と推理作家ですよ?「霊媒師」っていうのはミステリー小説ではだいたい殺される側にはいると思うんですけど(笑)"死者が見える"という特性上、探偵役としてはフェアじゃないのではと思っていたんです。でも「すべてが伏線」というキャッチコピーに偽りはありませんでした。今思えば、遠田志帆さんの美麗な表紙絵すらもミスリードされていたということなのでしょう。ちなみに城塚翡翠シリーズとしてシリーズ化もされており、続編として『invert 城塚翡翠倒叙集』『invert II 覗き窓の死角』が発売中。清原果耶さん主演でドラマ化もされています!

【恋愛】恋愛模様は十人十色。さまざまな愛を描く7選

次にご紹介するのは<恋愛小説>です。実は恋愛小説と一口に言っても、一般的に想像するような甘い作品だけではないんです。酸いも甘いもかみ分けた大人の皆さんにぴったり!コミカルなベタ甘から、しっとりした大人の悲恋を描いた作品まで、幅広くピックアップしてみました。恋愛のかたちは決してひとつではありません。

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1位 流浪の月(凪良 ゆう)

流浪の月

作者 凪良 ゆう
出版社 東京創元社
出版年月 2019年8月
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本屋大賞
映画化
切ない

この愛のかたちを、一体どのように表現すれば良いのでしょうか。風変わりな両親のもとで暮らしていた少女・更紗は、父親の死をきっかけに家庭が崩壊。伯母の家に引き取られますが、どこにも居場所がないと感じています。そんな中出会ったのは、近所でロリコンと噂される青年・文。「大学生が小学生を誘拐した」容赦なく世間に貼られるレッテルは徐々に2人を苦しめていきます。ヒートアップしていく群集心理が恐ろしく、読了後は行き場のない気持ちを持て余して、胸がざわざわと落ち着かない気持ちになりました。

2位 赤と青とエスキース(青山 美智子)

赤と青とエスキース

作者 青山 美智子
出版社 東京創元社
出版年月 2021年11月
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感動
伏線
読みやすい

この本に張り巡らされた伏線が素晴らしくて、「ミステリー」ジャンルにランクインさせるか迷いました。でも常に半身を求めあうような2人の関係はやはり「恋愛」以外にありえない!と。オーストラリアの若手画家が描いた一枚の絵画(エスキース)をめぐる物語です。メルボルンに留学している女子大生レイと、現地の日系人の青年ブーの期間限定の恋。一見関係のないように見えたエピソードが、最後の最後でひとつの線に繋がったとき、もう涙が止まりませんでした…!絶対に"2度"読みたくなる号泣必至の作品です。

3位 クジラの彼(有川 浩)

クジラの彼

作者 有川 浩
出版社 角川書店(角川グループパブリッシング)
出版年月 2010年6月
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シリーズ番外編
ベタ甘
胸キュン

恥ずかしくなるくらいに甘酸っぱい恋愛小説を楽しみたいなら、迷わず『クジラの彼』をおすすめします!ちなみに本作は『海の底』と『空の中』(自衛隊三部作のうちの2作品)の番外編が収録されていて、ファンはもちろんのこと、この作品をきっかけに本編を読んでも良いかと思います。自衛官の生活というのは、あまりにも一般の人々とはかけ離れすぎていてさぞや障害も多いのでは。それを覚悟の上での恋愛模様が…胸キュンすぎる!やっぱりsakuraは『海の底』でも登場した冬原が一番好きです。

4位 傲慢と善良(辻村深月)

傲慢と善良

作者 辻村深月
出版社 朝日新聞出版
出版年月 2022年9月
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婚活
リアルすぎる
心に刺さる

いやぁ、この本を読んだとき鳥肌が立ちました。30代の男女の恋愛があまりにもリアルで。恋愛って本当はこういうものなんですよ…!世の中の恋愛小説に多く見られるような綺麗ごとなんかじゃない。「どうして相手はこうしてくれないのか」と勝手にいら立って、とんでもなく傲慢で、自己肯定感は低いのに自己愛は強くて。本当に手に負えない。特に同年代の人たちには、ナイフのように心にグサグサと突き刺さるものがあると思います。30代の婚活事情の描写も"あるある"で、親への依存心だとか、ネガティブな感情だとか、辻村さんの描く女性像はあまりにも等身大すぎて自己嫌悪に陥りそう(笑)読了後は心がひたすらに痛いです。

5位 夜は短し歩けよ乙女(森見 登美彦)

夜は短し歩けよ乙女

作者 森見 登美彦
出版社 角川グループパブリッシング
出版年月 2008年12月
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ラブコメ
かわいい
アニメ化

森見さんの代表作『夜は短し歩けよ乙女』は、この独特な世界と言葉選びが最高にオモチロイ!天然かつマイペースな「黒髪の乙女」をストーカーのように追いかける先輩。最初は「先輩ダメな奴だなぁ」と失笑しつつ、最後には必死になって応援している自分がいました。暴走しがちな先輩の妄想と、2人のすれ違う恋模様にやきもきさせられながらキュートなラブコメを楽しめます。森見作品に共通する難しい四字熟語も、軽妙なテンポで描かれるので、読後にはボキャブラリーが増えるという思わぬ副産物も(笑)

6位 夏の塩(榎田 尤利)

夏の塩

作者 榎田 尤利
出版社 大洋図書
出版年月 2009年7月
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BL小説
透明感
純文学

真っ白な表紙が目を引く本作は、一般的なBL小説にカテゴライズされています。でも、もはや純文学に近い透明感と何とも名状しがたい儚さがあり、BLというくくりだけで読んでいない人がいるのなら本当にもったいないです!(三浦しをんさんの『月魚』に雰囲気が似ているかな)悲惨な過去を持つ青年・魚住と、友人の久留米、久留米の元恋人のマリと留学生サリーム。登場するキャラクターが本当に魅力的。上巻『夏の塩』、下巻『夏の子供』とセットになっているので、あわせてお読みくださいね。

7位 月桃夜(遠田 潤子)

月桃夜

作者 遠田 潤子
出版社 新潮社
出版年月 2009年11月
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切ない
兄妹
悲恋

切ない悲恋ファンタジーが読みたい方は、ぜひ『月桃夜』を読んでみてください。江戸時代の奄美で奴隷として働かされていた、フィエクサとサネンという血のつながりのない兄妹のお話。お互い身の破滅になるとわかっていても、狂おしいほどのめりこんでしまう愛というのは何と哀しいのでしょうか。本作は現代パート(海のはなし)と過去パート(島のはなし)が交互に語られていきます。きっとどんな結末だったとしても、2人にとっては最良の決断だったのでしょう。奄美の幻想的な風景もまた魅力的な作品です。

【SF】想像力は無限大!壮大なスケールで描かれる7選

次は極限まで想像力が刺激される<SF小説>をピックアップしてみました。SF小説と聞くと「何だかとっつきづらい…」と感じる方も多いのでは?意外と「SF=宇宙もの」と勘違いしている人も多かったりします(笑)でも実はSF小説は、ディストピア的世界観の作品からノスタルジーを感じる作品まで、国内・海外問わず傑作が多いのが特徴です。

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1位 三体(劉 慈欣)

三体

作者 劉 慈欣
出版社 早川書房
出版年月 2019年7月
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海外
中華SF
シリーズ

迷うことなく1位は『三体』を選びます!今まで中国のSFというとあまりピンとこなかったのですが、アジア人初のヒューゴー賞受賞作ということもあり、無我夢中で読みふけったという、近年稀に見る傑作小説です。もう、正直すごいとしか言いようがありません。文化大革命により父を惨殺された葉文潔のエピソードから始まる本作。そしてその四十数年後に開発されたVRゲーム「三体」。じわじわと侵食されていく現実…。人間を脱水したり、逆に水で戻したりなんて発想が斬新すぎる。この本の魅力を言葉で伝えるのが難しいので、とにかく読んでください!(笑)

2位 ジェノサイド(高野 和明)

ジェノサイド

作者 高野 和明
出版社 角川書店
出版年月 2011年3月
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集団虐殺
ジャングル
一気読み必至

「ジェノサイド(集団虐殺)」という言葉は、悲しいことですが近年でも頻繁に聞くようになりました。本作は、コンゴ・日本・アメリカのエピソードが交互に語られていきます。コンゴでは傭兵たちがある極秘の暗殺任務を請け負い、一方で日本ではある大学院生が急死したはずの父親からメールを受け取ります。そしてアメリカのホワイトハウスでは不穏な動きが…。最初こそサスペンス小説として読んでいたものの、中盤以降は途端にSF色が強くなります。すべての謎が結びついたときに浮かび上がるひとつの真相とは。最後の最後までスピード感のある展開で非常に面白かったです。

3位 旅のラゴス(筒井康隆)

旅のラゴス

作者 筒井康隆
出版社 新潮社
出版年月 1994年3月
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ロングセラー
牧歌的
高度な文明

何とも不思議な魅力のある本です。一度読んだら、生涯ともに歩みたくなるような。緑豊かな大地を遊牧する民族の光景は牧歌的に見えますが、読み始めるとたちまち古代とも未来ともつかない異世界へと連れて行かれます。集団転移できる人々、ありとあらゆるすべてのことを頭に記録できる子ども、壁をすり抜けられる男…。どことなく飄々とした人好きのする男ラゴスとともに、読者も長い長い旅をしているような気持ちになりますよ!少ないページ数ですが、充実した読書体験をお約束します。

4位 第六ポンプ(パオロ・バチガルピ)

第六ポンプ

作者 パオロ・バチガルピ
出版社 早川書房
出版年月 2012年2月
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海外
退廃的
ディストピア

「マッドマックス」のようなディストピア的な世界がお好みなら、迷わずおすすめしたいのが『第六ポンプ』です。資源が枯渇してしまった世界で生きる人々、化学物質の過剰摂取により痴呆化が進んだニューヨークを描いた作品など、こんな世界が来たら嫌だ!と思いつつも、徹底的に管理された暗黒の世界に酔いしれることができるのはSF小説だけ。好きな人はおそらくマイベストに挙げるぐらい好きな世界観なのではないでしょうか。ちなみに同著者の『ねじまき少女』は石油が枯渇した近未来のバンコクが舞台で、こちらも面白いのであわせてどうぞ。

5位 ハーモニー(伊藤計劃)

ハーモニー

作者 伊藤計劃
出版社 早川書房
出版年月 2008年12月
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病み系
アニメ化
管理社会

何度か別の記事でもご紹介させていただきましたが、アニメ化もされた本作『ハーモニー』は可愛い装丁ながらもかなりの病み系SFで、読了後は何とも言えぬ余韻を残します。舞台は、病気や戦争などこの世のすべての悪という悪が取り除かれた世界。皆が満ち足りた生活を送るこの世界は、一見ユートピアのようにも見えるのですが、ミァハ、トァン、キアンの3人の少女は自殺を試みようとするのです。こんな幸せな世界で何が不満だったのか?人間にとっての幸せの定義も考えさせられる傑作SF小説です。

6位 10月はたそがれの国(レイ・ブラッドベリ)

10月はたそがれの国

作者 レイ・ブラッドベリ
出版社 東京創元社
出版年月 1965年12月
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海外
短編集
ノスタルジー

もしも、今までレイ・ブラッドベリの作品を読んだことがないのならとても幸せなことです。本を読み終えた後のあの充足感と、胸が締め付けられるようなノスタルジックな気持ちをこれから体験することができるのですから!ブラッドベリ作品はどれも面白いのですが、とりわけおすすめなのが『10月はたそがれの国』。10年前に失踪した少女の記憶を抱えたまま同じ湖を訪れる「みずうみ」、交通事故現場に群がる野次馬がいつでも同じ顔ぶれだと気付き鳥肌が立つ「群衆」など、珠玉の作品が揃っています。

7位 火星ダーク・バラード(上田早夕里)

火星ダーク・バラード

作者 上田早夕里
出版社 角川春樹事務所
出版年月 2008年10月
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火星
ハードボイルド
バディ

この作品がデビュー作とは信じられないぐらいの完成度の高さ!未来の火星を舞台に、女性ばかりを狙った連続殺人事件を描いています。あらすじだけ見ると通常のミステリー小説に見えるかもしれませんが、「ブレードランナー」の世界観を想像してみると良いかもしれません。火星治安管理局の主人公・水島はアラフォーのおじさん、そして行動をともにすることになる遺伝子操作された少女アデリーン。親子ほど歳の離れた2人の距離感も心地良いですし、凶悪殺人犯ジョエルがまた魅力的なんです。ジョエルの少年時代を描いた「小鳥の墓」(『魚舟・獣舟』に収録)もあわせて読んでいただきたいです。

【ホラー】思わず背筋が凍る…夏に読みたいおすすめ6選

「恐怖」というのは、人間の最も根源的な感情だと思うのです。見えないものへの怖さ、超現象に対する怖さ、そして悪の権化であるような人間と対峙する怖さ…。「怖いもの見たさ」という言葉があるように、私たちは非日常を求めずにはいられません。そこで、震え上がるような恐怖をご所望の皆さんに、とっておきの<ホラー小説>をご紹介します!

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1位 屍鬼(小野 不由美)

屍鬼

作者 小野 不由美
出版社 新潮社
出版年月 2002年1月
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閉塞的な村
起き上がり
漫画化

「村は死によって包囲されている」この書き出しは後世に残るぐらい魅力的な一文だと思っています。ある夏、深い山に囲まれた集落で不審死が相次ぎます。村の全員が知り合いのような閉塞的な村にじわじわと忍び寄る不穏な気配。夜中に引越してきた謎の一家。そして死んだはずの人間が生前のままの姿で扉を叩いたとしたら…。文庫で全5冊というボリュームなのですが、理性が崩れた人間の恐ろしさと、善悪の区別が限りなくグレーになっていく展開におびえながら、数日であっという間に読み切ってしまった作品です。藤崎竜さんによって漫画化・アニメ化もされていますが、やはり重厚さを求めるなら小説版から入りましょう。

2位 クリムゾンの迷宮(貴志 祐介)

クリムゾンの迷宮

作者 貴志 祐介
出版社 角川書店
出版年月 1999年4月
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サバイバル
デスゲーム
悪趣味

貴志祐介さんのホラー小説は、どれも外れたことがありません。『黒い家』『天使の囀り』『悪の教典』など甲乙つけがたい面白さなのですが、今回は『クリムゾンの迷宮』をピックアップしてみました!主人公は異様な世界で目が覚め、かたわらにあるゲーム機には「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」との文字が。昔流行ったゲームブックをイメージしてもらえば良いでしょうか。その選択によって生きるか死ぬかが決まる悪趣味なサバイバルゲーム。中盤以降の息もつかせぬ展開には驚きです。「武器・食料・情報・サバイバル用品」…自分ならきっと「食料」ルートを選んじゃうな(笑)

3位 インスマスの影 :クトゥルー神話傑作選(H・P・ラヴクラフト)

インスマスの影 :クトゥルー神話傑作選

作者 H・P・ラヴクラフト
出版社 新潮社
出版年月 2019年7月
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海外
幻想・怪奇
短編集

まさか新潮文庫からラヴクラフトが出るなんて!と狂喜乱舞しました(笑)そう、ラヴクラフトといえば、すぐに手に入るのは創元推理文庫のあの黒い表紙の「ラヴクラフト全集」だけ。気軽には人に紹介しづらかったのですが…これからは自信を持っておすすめします。クトゥルフ神話というのは、詳しくない人でも一度は聞いたことがあるのでは?邪悪で、それでいて幻想的な美しさも共存するコズミックホラー。一度この魅力に憑りつかれたら、通常のホラーがあまりに軽く思えてしまうかも。表題作「インスマスの影」をはじめ、「異次元の色彩」など有名どころが収録されているのでぜひ……!

4位 背の眼(道尾 秀介)

背の眼

作者 道尾 秀介
出版社 幻冬舎
出版年月 2007年10月
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オカルト
キャラが個性的
シリーズ

今や売れっ子小説家となった道尾秀介さんのデビュー作です。オカルトホラー要素のあるおどろおどろしい雰囲気ながらきっちりと答えのある作品なので、「ミステリーにオカルトは絶対NG!」という人にもおすすめできます(笑)。ある村で多発する児童失踪事件。そして被写体の背中に写り込む人間の眼。そしてその被写体になった人たちは全員が撮影後数日以内に自殺してしまうのです。美貌の霊現象探求家・真備と、売れないホラー作家・道尾がホームズとワトソンのような立ち位置となり、この怪現象の真相に迫っていきます。<真備シリーズ>として続く『骸の爪』と『花と流れ星』もあわせてどうぞ!

5位 リカ(五十嵐 貴久)

リカ

作者 五十嵐 貴久
出版社 幻冬舎
出版年月 2003年10月
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ストーカー
ドラマ化
シリーズ

最初に言っておきますが、本作は究極のストーカー小説です。怖気をふるうほどの恐怖とはこのような作品のことを言うのでしょう。主人公・本間は、妻子を愛する平凡なサラリーマン。ほんの出来心で始めた出会い系で、「リカ」と名乗る女性と出会います。日に日にエスカレートしていく常軌を逸したリカのストーキング行為…やがて本間は凄まじい恐怖を感じるようになります。正直、女性の視点からすると自業自得ではないかという気がしないでもないのですが、リカの異常さに鳥肌が立つ怖さ!全6冊でシリーズ化されています。

6位 スイート・マイホーム(神津 凛子)

スイート・マイホーム

作者 神津 凛子
出版社 講談社
出版年月 2021年6月
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映画化
オゾミス
恐ろしい家

2023年に監督:齊藤工さん×主演:窪田正孝さんで映画化が決定している本作。著者のデビュー作なのですが、この完成度には目を瞠るものがあります。厳しい長野の冬でもたった1台のエアコンで家中を暖められる"まほうの家"を手に入れたある家族。美男美女の夫婦に可愛い娘、そして快適な新居…のはずだったのですが、やがて不可解な出来事が起こり始めるのです。いつも誰かに見られているような視線や気配。この本を読んだら、マイホームを手に入れるのが怖くなる気もします(笑)人間って本当にちょっとしたことで人生の選択を間違えてしまうものです。

【ファンタジー】圧倒的な筆力と独特な世界観が魅力の7選

皆さん、<ファンタジー小説>はお好きですか?昔はファンタジーといえば児童書のイメージが強かったのですが、最近は大人のためのファンタジーがたくさん出版されています。決して優しいだけではない世界観や、命のやりとりをリアルに描いた作品、ほんのりホラー風味の作品など、sakuraがおすすめする7冊をご紹介させていただきます。

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1位 香君(上橋 菜穂子)

香君

作者 上橋 菜穂子
出版社 文藝春秋
出版年月 2022年3月
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圧巻の世界観
香り
高校生OK

sakuraは昔から上橋菜穂子さんの大ファンなのですが、<守り人シリーズ>や<獣の奏者シリーズ>などは何度も別コンテンツで紹介してきましたので、今回は令和の新たな代表作となった『香君』をご紹介します。"オアレ稲"というひとつの稲に依存する帝国が舞台となる本作は、虫害や飢饉、政治的駆け引きなどをリアルに描き出します。人並外れた嗅覚を持つ少女アイシャ。香りを文字で表現することは、音を文字で表現することと同じくらい、書き手の表現力が試されるところなのではないでしょうか。ファンタジーの域を超えて、国として、人としてのあり方を考えさせられる新たな名作小説の誕生です。

2位 モモ(ミヒャエル・エンデ)

モモ

作者 ミヒャエル・エンデ
出版社 岩波書店
出版年月 2005年6月
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海外
名作文学
中学生OK

今や名作文学のひとつとして紹介されることの多い『モモ』ですが、同著者の『はてしない物語』(映画「ネヴァー・エンディング・ストーリー」の原作)は知っていても、意外と『モモ』を読んだことがある人はそう多くないようです。町の円形劇場の廃墟に住み着いた、風変わりな少女モモ。人の悩みを消してしまうという不思議な力を持つ彼女は、"時間どろぼう"の男たちと対決することに。本作を読んで、常に時計を見ながら時間に追われている現代の大人たちにこそ、響くものがあるのではないかと思います。一度時間を忘れて『モモ』を読んでみませんか?

3位 銀の犬(光原 百合)

銀の犬

作者 光原 百合
出版社 角川春樹事務所
出版年月 2006年6月
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ケルト神話
装丁が綺麗
悲哀

おそらくそこまでメジャーではないのですが、何度も再読を繰り返すほど大好きな作品のひとつです。装丁がとても美しいですよね…!声を失ってしまった吟遊詩人オシアンを主人公とする連作短編集。本作がベースとしているのはケルト神話で、アイルランドの荒涼とした雰囲気が好きな人ならきっと琴線に触れるものがあるかと思います。哀しみや、ときには邪悪さを伴ったさまよう魂を、オシアンが竪琴を奏でることで鎮魂へと導いていきます。切ないファンタジーがお好みでしたら、ぜひ一度読んでみてください!

4位 グレイス・イヤー 少女たちの聖域(キム・リゲット)

グレイス・イヤー 少女たちの聖域

作者 キム・リゲット
出版社 早川書房
出版年月 2022年11月
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映画化決定
ディストピア
一気読み

ページを開いたら最後、あまりの面白さに本を置くことができず一気読みでした!本作の舞台ガーナー郡では、16歳になった女の子は"魔力"を持つため、一年間森の奥のキャンプで共同生活を強要され、魔力を使い果たして帰ってこなければいけない風習があるのです。そして毎年死人が出るという超サバイバルな"グレイス・イヤー"。『侍女の物語』×『蠅の王』×『ハンガーゲーム』をかけあわせた作品と評されていましたが、まさしくその通り!常に女性蔑視が根底にあるディストピア的世界観。醜悪な風習に怖気をふるいますが、主人公ティアニーの精神の強さに救われます。『チャーリーズ・エンジェル』のエリザベス・バンクス監督で映画化も決定していて、こちらも楽しみです。

5位 金色機械(恒川 光太郎)

金色機械

作者 恒川 光太郎
出版社 文藝春秋
出版年月 2013年10月
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SF風味
異色
時代もの

恒川光太郎さんのデビュー作『夜市』は、今後この作品を超えるのは難しいのではと感じるほど完成度の高い作品でした。それだけに、『金色機械』は正直「幻想ホラーを得意とする恒川さんがファンタジー?」と斜に構えて読み始めたのですが、これがまた類を見ない異色の作風でなんとも不思議な魅力があるんです。人の心を読み取れる少年と、触れるだけで一瞬にして死を与えられる少女。さまざまな時代の登場人物のエピソードが交錯し、大きなひとつの流れにまとめあげる力量はさすがというほかありません。

6位 死者のための音楽(山白 朝子)

死者のための音楽

作者 山白 朝子
出版社 KADOKAWA/メディアファクトリー
出版年月 2013年11月
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ホラーテイスト
短編集
秀逸

山白朝子さんは、乙一さんの別名義です。山白名義は恐ろしくも切ない怪談をベースにした作品が中心で、どの作品もふわりとした何とも言えぬ美しい余韻が残ります。死の間際に聞こえてくる美しい音楽。人を喰らう鬼と姉弟の闘い。生き物を黄金に変える廃液をたれ流す工場。薄い霧の中を手探りで進んでいるかのような感覚で、幻想味あふれる短編小説に仕上がっています。ちなみに同名義の『エムブリヲ奇譚』『私のサイクロプス』も、好きな人はクセになるような世界観なので、気になった方はぜひ読んでいただきたいです!

7位 ムゲンのi(知念 実希人)

ムゲンのi

作者 知念 実希人
出版社 双葉社
出版年月 2019年9月
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医療系
ミステリー要素
美しい装丁

2020年本屋大賞ノミネート作品です。幻想的な装丁にひかれた読者の方も多いのではないでしょうか。長期間のレム睡眠から延々と眠り続ける「イレス」。世界でも珍しいこの難病が、東京で同時に4件発生するのです。若き女医が祖母に導かれるままに、霊能力者の力を手に入れ患者の夢の中に入っていくのですが…。医療系ファンタジーかと思いきや、通り魔による連続殺人事件、主人公のトラウマとなっている事件など数々のエピソードが絡み合い、やがてひとつの真相に繋がっていくミステリー小説でもあります。著者が現役の医師ということもあり、その豊富な医療知識を活かした展開についのめり込んでしまいました。

【人間ドラマ】感涙必至の名作から最新の話題作まで7選

私たちの日常にはさまざまなドラマが潜んでいます。日々の起伏のない生活に飽き飽きしてしまったら、こちらでご紹介する小説を読んで、心震わす<人間ドラマ>を追体験してみるのはいかがでしょうか。不朽の名作から、最近メディアをにぎわせた話題作までsakuraがおすすめの7作品をご紹介します。

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1位 同志少女よ、敵を撃て(逢坂 冬馬)

同志少女よ、敵を撃て

作者 逢坂 冬馬
出版社 早川書房
出版年月 2021年11月
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本屋大賞
今読むべき本
圧巻

2022年本屋大賞受賞作。この本はお世辞ではなく本当に素晴らしいです!第二次世界大戦中の独ソ戦を描いた作品なのですが、本作が異色なのは狙撃兵の少女を主人公にしていること。セラフィマは、母を惨殺したドイツ兵に復讐するため、また母の遺体を焼いたソ連赤軍の女性兵士イリーナに復讐するため、一流の狙撃兵となることを胸に誓います。本来幸せに暮らしているはずの少女たちが、感情を殺して敵を淡々と殺していく。昨今のウクライナ・ロシア戦でもこのようなことが行われているのかと思うと、いたたまれなくなります。戦争は一体何を生み出すのか。タイトル『同志少女よ、敵を撃て』の意味がわかったときには鳥肌が立ちました。

2位 82年生まれ、キム・ジヨン(チョ・ナムジュ)

82年生まれ、キム・ジヨン

作者 チョ・ナムジュ
出版社 筑摩書房
出版年月 2018年12月
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韓国文学
映画化
ベストセラー

韓国および日本で大ベストセラーとなった問題作です。韓国で社会問題になっている男女格差を、キム・ジヨンという女性の視点から克明に描き出した作品なのですが、まるで少し前(いや、現在も?)の日本を見ているかのようで。男女平等、雇用機会均等とうたいながらも人々には男尊女卑の意識が根強く残っています。日常的に受ける不快なハラスメント、常につきまとう女性蔑視、男性以上に働いて結果を残しても出世できるのは男性だけ。この言いようのないもどかしさと焦燥感は、おそらくどんな立場の女性でも100%共感できるのではないかと思います。チョン・ユミ×コン・ユ主演の映画化も良い出来なので、ぜひご覧ください!

3位 李歐(高村 薫)

李歐

作者 高村 薫
出版社 講談社
出版年月 1999年2月
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ハードボイルド
ノワール
傑作小説

これはもう、バイブルにしたいぐらい大好きな本なんですよ…!そして桜の季節になると絶対に読みたくなってしまうという。ごく平凡な青年・一彰が出会ったのは美貌の殺し屋・李歐。二人の壮絶な人生が淡々と、それでいて静かな熱のこもった筆致で描かれています。一彰と李歐が実際に一緒にいるシーンはほとんどないにもかかわらず、愛情なんていう言葉が陳腐に感じられるほど、常に魂が繋がっているようで。一度きりの人生、こんなにも他人と濃密な関係を築けたら幸せだろうなぁと思います。読む人を選びそうですが、お好きな人は生涯の宝物になるかも。おかげで「大陸」という言葉に反応するようになりました(笑)

4位 52ヘルツのクジラたち(町田 そのこ)

52ヘルツのクジラたち

作者 町田 そのこ
出版社 中央公論新社
出版年月 2020年4月
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本屋大賞
涙腺崩壊
社会問題

2021年本屋大賞<大賞>受賞作品です。本作の主人公・貴瑚は、若い女性でありながら単身で東京から大分の田舎町に移住してきます。そこで出会ったのは、体中あざだらけで声を出すことのできない少年。貴瑚はなぜ引越してきたのか?少年の家庭環境とは?現在と過去のパートが交互に語られていき、明らかになる真実はあまりにも哀しいものでした。DVや虐待やネグレクトなど、現代のさまざまな社会問題が浮き彫りになり、読み進めるのが正直とても辛かった本です。それだけに、暗く長いトンネルを抜けた後にやわらかな日差しを感じるような一筋の希望に、号泣してしまうほど心をわしづかみにされました。できることなら、続編希望です。

5位 流星ワゴン(重松 清)

流星ワゴン

作者 重松 清
出版社 講談社
出版年月 2005年2月
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ドラマ化
父と息子
ファンタジー

重松清さんは、親子の人間模様を描くのがとても上手いですよね!ちょうどこの小説の主人公と同じ歳を迎えるsakuraですが、自分と同い年の父親に会うのってどんな感覚なんだろうと考えてしまいました。自分がいざ親の歳になってみると、昔思い描いていた「親の姿」というのが更新されていくのが不思議です。本作はタイムスリップもののSFファンタジーではあるものの、決して悲惨な現状を変えようなんていう虫の良い話ではありません。ただ、未来を形作っていくのは運命なんかではなく、結局は心の持ちようなんだと思い知らされた一冊です。

6位 何者(朝井 リョウ)

何者

作者 朝井 リョウ
出版社 新潮社
出版年月 2015年6月
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映画化
直木賞
痛い人間

2012年直木賞受賞作。朝井さんの作品は、人間の<本質>を露わにします。ときには秘められた部分、ときには醜い部分、またマイノリティーゆえの本質も。読者は糊塗されたその場しのぎの本質がじわじわとあぶりだされたとき、自らを重ね合わせ自己嫌悪に陥るのです…。本当に恐ろしい作家だと思います(笑)本作は「就活」をテーマにした人間模様が描かれているのですが、自分が正しいと信じている価値観が作中で真っ向から否定されることが怖くもあり、ほんの少し小気味良くもあり。『何者』が気に入った人は、本屋大賞にノミネートされた人気作品『正欲』もぜひ読んでいただきたいです!

7位 この部屋から東京タワーは永遠に見えない(麻布競馬場)

この部屋から東京タワーは永遠に見えない

作者 麻布競馬場
出版社 集英社
出版年月 2022年9月
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引き込まれる
切ない
東京は恐ろしい

これが令和の東京の姿なのか…!地方から上京してきた若者たち。東京で暮らすどうしようもなくみじめな人たちをクローズアップしたショートストーリー集。みんな夢や希望を胸に東京にやってきたはずなのに、見事に挫折を経験し、所詮現実はこうなのかと読んでいるこちらまで打ちのめされます(笑)どこまでも情けなく切ない人生を描いているのに、なぜこうも引き込まれてしまうのか。ちなみに麻布競馬場さんは、Twitterにツリー形式で小説を投稿し大バズりした作家さんです。地方と東京の隔たりは、一生埋めることはできないのでしょうか。

【青春】あの学生時代の甘酸っぱさを思い出す人気の6選

青春時代って不思議なものです。真っ只中にいるときはそうと気付かないのに、過ぎ去ってみれば「あれが青春時代だったのか」と懐古してしまうもの。二度と戻らないからこそ、学生時代に体験した日々は、小さな痛みを伴う甘酸っぱい記憶へと転化されるのでしょう。もう一度「あの感覚」を味わいたい人におすすめの<青春小説>6作品をご紹介します!

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1位 蜜蜂と遠雷(恩田 陸)

蜜蜂と遠雷

作者 恩田 陸
出版社 幻冬舎
出版年月 2016年9月
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本屋大賞
直木賞
映画化

本屋大賞と直木賞のW受賞という快挙を成し遂げた『蜜蜂と遠雷』。ピアノコンクールを題材にした青春群像劇で、きっと読む人を選ぶだろうと思いきや…これがまた誰が読んでも最高に面白い小説に仕上がっているのです!天賦の才を持つ不思議少年や、母の死後、挫折を経験しピアノを止めてしまった元天才少女、苦労人の楽器店サラリーマン、非の打ちどころのない演奏技術を持つ少年。個性的な登場人物が織り成す人間模様は非常に爽やかです。音楽を活字で表現することはとても難しいはずなのですが、まるで目の前でコンテスタントの楽曲を聴いているかのよう。素晴らしかったです。スピンオフ短編集『祝祭と予感』もあわせてお楽しみください!

2位 島はぼくらと(辻村 深月)

島はぼくらと

作者 辻村 深月
出版社 講談社
出版年月 2013年6月
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爽やか
島暮らし
高校生OK

こんな爽やかな青春時代を過ごしたかった!瀬戸内海に浮かぶ島に住む4人の高校生。「幻の脚本」を探すという軽いミステリー要素を絡めつつ、小さなコミュニティーや島の過疎化問題などさまざまな社会問題にバッサリと切り込んでいます。島の現実に向き合いながら、周囲の人々との関係を大切にしながら成長していく4人の姿がひたすらに眩しい。綺麗ごとだけでなく、何でも言い合える親友というのは生涯の宝物だと思います。ちなみに、ある辻村作品とリンクしているのがファンとしては嬉しいところです。毒は控え目なので、小説初心者にもおすすめ。

3位 風が強く吹いている(三浦 しをん)

風が強く吹いている

作者 三浦 しをん
出版社 新潮社
出版年月 2009年6月
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映画化
アニメ化
駅伝

大きな声では言えませんが、sakuraは以前は「駅伝」と「マラソン」の区別すらついていないド素人でした(笑)そんな私が、この本を読んで毎年お正月に行われる箱根駅伝について熱く語る日が来ようとは…!本作『風が強く吹いている』の素晴らしいところは、10人それぞれのランナーの描き分けが見事なこと。古いアパートで共同生活を営む個性豊かなキャラクターの過去編を交えながら、ひとつの目標に向かって成長していく彼らの姿に目頭が熱くなること必至!"走る"こと、"たすきを繋ぐ"ことが、こんなにも重い意味を持つものだとはこの本を読むまで考えたこともありませんでした。駅伝に興味のない人こそぜひ手に取っていただきたい名作青春小説です!

4位 氷菓(米澤 穂信)

氷菓

作者 米澤 穂信
出版社 KADOKAWA
出版年月 2001年10月
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映画化
アニメ化
古典部シリーズ

"青春×ミステリー"というジャンルがお好みなら『氷菓』をおすすめします!こちらの作品は<古典部シリーズ>の1作目。「人の死なないミステリーなんて、ミステリーとは言えない!」と息巻く方も、この作品を読めば考えを改めるかも…?!とある高校の古典部に所属する折木奉太郎(ホータロー)は、究極の省エネ主義者。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」がモットーのホータローですが、彼をとりまく個性的すぎる友人たちがそうはさせてくれません。この本を読んで、日常の身近な謎を解くコージーミステリーという推理小説ジャンルの魅力に目覚めました!爽やかでちょっぴり切ない読後感もまた良し。

5位 百瀬、こっちを向いて。(中田 永一)

百瀬、こっちを向いて。

作者 中田 永一
出版社 祥伝社
出版年月 2010年8月
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映画化
甘酸っぱい
乙一

覆面作家としてデビューした中田永一さんですが、ミステリー作家・乙一さんの別名義であることは今や広く知られるようになりましたね。中田永一名義の作品は、青春に重きを置いた作風なので、学生時代のあの甘酸っぱさ、歯がゆさや瑞々しさをもう一度なぞることができます。中でも秀逸なのは『小梅が通る』で、この作品だけでも何度も読み返したいくらい印象的な作品です。本当は美少女なのに、同性からの嫌がらせを避けるためにわざとブスに見えるメイクを施しているという主人公。オチはベタなのに…いや、ベタだからこそ、誰もが共感できるストーリーなのでしょうね。胸キュン要素に飢えている人には心よりおすすめしたい一冊です!

6位 オルタネート(加藤シゲアキ)

オルタネート

作者 加藤シゲアキ
出版社 新潮社
出版年月 2020年11月
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ジャニーズ
新時代の小説
爽やか

皆さんご存じ、著者はNEWSのメンバーのひとり、加藤シゲアキさんです。ジャニーズ作家ということで色眼鏡で見られることも多々あったかと思いますが、実際に読んでみると非常に文才のある方だと感じます。次々と精力的に執筆を続けられているあたり、今後は作家活動がメインになっていくのかもしれませんね。閑話休題、本作『オルタネート』は吉川英治文学新人賞を受賞、そして2021年本屋大賞にもノミネートされた話題作。マッチングアプリ「オルタネート」というガジェットを盛り込みつつ、高校生3人のエピソードを絡めながら怒涛のごとくひとつの流れに収束していきます。斬新かつ爽やかでバイタリティあふれる作品は、これからの新時代をかたち作る作品と言えるでしょう。

【歴史】先人たちの歴史ロマンが胸を打つおすすめ6選

最後にご紹介するのは読者の胸を熱くする<歴史小説>です。「歴史小説ってなんだか難しそうだし、どの作品を読んだら良いのかわからない」と思っていませんか?今回ご紹介する6タイトルは、「泣ける・読みやすい・のめりこむ」の3拍子揃った作品のみをピックアップ!歴史はロマンにあふれています。ひとたびその時代に入り込んでしまったら、今後は芋づる式に他作品に手を伸ばしたくなることをお約束します。

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1位 壬生義士伝(浅田 次郎)

壬生義士伝

作者 浅田 次郎
出版社 文藝春秋
出版年月 2002年9月
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映画化
新選組
号泣必至

歴史小説の中で最もおすすめしたいのが『壬生義士伝』です。sakuraは何の知識もないところからこの本を読んで、一気に新選組のファンになり、以後新選組を描いた本を片っ端から読み漁り、さらに好きが高じて京都まで行ってしまいました(笑)それぐらい自分の人生に影響を与えてくれる本というのはなかなかないと思います。新選組=土方歳三、沖田総司というイメージが強いのですが、本作の主人公は一隊士である吉村貫一郎。美しく死ぬことが美徳とされている時代に、周りからは守銭奴とさげすまれながらも家族への愛を貫きます。下巻はもう嗚咽をとどめることができないほど号泣…!「真の義」とは一体何なのかと考えさせられます。

2位 水滸伝(北方 謙三)

水滸伝 1 曙光の章

作者 北方 謙三
出版社 集英社
出版年月 2006年10月
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大水滸伝
壮大
漢の生き様

「水滸伝」は、皆さんもご存じのように元々は中国で昔から愛され続けてきた小説。ハードボイルド作家の北方謙三さんは一からこの水滸伝を再構築し、<北方水滸伝>として完成させました。このシリーズは全19巻もあるのですが、あまりの面白さに数ヶ月かけてひたすら読みふけった記憶があります!北方作品は『三国志』などもそうなのですが、登場する男たちがおそらく同性でも惚れてしまうくらい格好良いのです。主役級のキャラが次々と登場しては容赦なく死んでいきます。多数の男たちがひとつの志を胸に独立国家「梁山泊」を作り上げるストーリーは、人間関係が希薄な現代の私たちにはとりわけ胸に迫るものがあります。とんでもなく格好良い漢たちの美しい散り際をとくとご覧あれ!

3位 聖餐城(皆川 博子)

聖餐城

作者 皆川 博子
出版社 光文社
出版年月 2007年4月
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超大作
三十年戦争
少年の友情

皆川博子さんは、数々の時代小説を書かれていますがその中でも最も読み応えがあるのがこの『聖餐城』。文庫本一冊で800ページを超える長編小説で、"読む鈍器"です(笑)最初こそこの分厚さに躊躇したものの、読み始めたら文字通り寝食を忘れてしまうほど面白く、まさに「耽溺」という言葉がしっくりくるほどのめりこみました。ヨーロッパの三十年戦争をテーマにした物語。血で血を洗う凄惨な戦争の中で、たくましく生きていく少年イシュアとアディ。生まれも身分も違う、本来出会うはずのない2人の友情が濃密に描かれています。幻想というスパイスをひとさじ加えた壮大な皆川ワールドに、思う存分酔いしれてください!

4位 新選組 幕末の青嵐(木内 昇)

新選組 幕末の青嵐

作者 木内 昇
出版社 集英社
出版年月 2009年12月
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新選組
青春群像
やわらかい

「また新選組か…」と思わないでください!(笑)さきほどご紹介した『壬生義士伝』とはまったくの別物。作者の木内昇さんは女性作家ということもあり、驚くほど温かく柔らかな筆致で新選組が描かれています。新選組の結成から鳥羽伏見の戦いまで、隊士のさまざまな視点から歴史を追いかけることにより、より個々のキャラクターがクローズアップされて親しみが持てるようになっています。土方歳三は鬼の副長、沖田総司は飄々とした天才肌…という風に、漠然としたイメージはあると思いますが、基本的に登場人物の描かれ方は作家に任せられています。新選組本を手あたり次第乱読してきた中で、本作の沖田総司がsakuraが今まで想像していた沖田像にぴたりと重なり、万感胸にせまるものがありました。

5位 熱源(川越 宗一)

熱源

作者 川越 宗一
出版社 文藝春秋
出版年月 2019年8月
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直木賞
樺太アイヌ
骨太

第162回直木賞受賞作!最近は民族共生象徴空間ウポポイの開設や、アイヌを描いた漫画『ゴールデンカムイ』の人気も相まって、昔よりも大分アイヌ民族が身近になっていると思います。それでもこの『熱源』を読み終えた後、自分は何もアイヌのことを知らなかったんだと思い知らされました。本作は実在した人物をベースに、他国から踏みにじられ時代に翻弄された樺太アイヌが描かれています。自分たちはどこの国に属する人間なのか?彼らがアイデンティティに悩み、守ろうとする姿が非常にリアルです。激動の時代の中で静かに「熱」をたたえた彼らの生き様は、現代を生きる私たちに温かな感動を残してくれました。ぜひ最後まで読破してくださいね!

6位 室町無頼(垣根 涼介)

室町無頼

作者 垣根 涼介
出版社 新潮社
出版年月 2019年1月
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史実に基づく
室町時代
キャラが魅力

室町時代が舞台の小説って、他の時代と比べると意外と少ないと思うのです。確かに抜きんでた人物もあまり思い付かないですし、小説の題材としては少し地味な時代なのかもしれません。でも『光秀の定理』『信長の原理』を世に出し大ヒットした垣根さんが、新たに目をつけたのが室町時代だったことに、読者として「ありがとう」と言いたい…!浪人の息子で天涯孤独の少年・才蔵は、ならず者の頭目・道賢に見込まれ、やがて謎の男・兵衛に預けられます。思った以上に読みやすく、才蔵の過酷な修行は少年ジャンプ的な展開でワクワクさせられます。自分の居場所は自分でつかみ取る。戦乱の世を生きた無頼たちの姿に魂が揺さぶられました。

まとめ

さて、ここまで本好きスタッフsakuraが厳選した面白い小説55作品を、人気おすすめランキング形式でご紹介してきましたが、気になる作品はありましたか?こちらの記事はまた面白い本に出会ったら定期的に更新していく予定なので、皆さんの今後の読書計画の参考になれば幸いです!読書は人生を豊かにしてくれます。就寝前に、仕事先での休み時間に、また朝活など自らのライフスタイルに合わせてぜひ読書を取り入れてみてくださいね。

古本店『もったいない本舗』は古今東西さまざまなジャンルの作品を多数在庫しています。お求めやすい価格で提供していますので、ぜひあなたの一生の宝物になる小説を探してみませんか?

sakura
ライティング担当 : sakura

札幌在住30代。本や少年コミックを読むことが大好きで、家事の合間にハイボールを飲みながら読書をするのが至福のとき。小説はイヤミス、ホラー、児童文学まで好きなジャンルは多岐にわたり、ラストですべてがひっくり返される「大どんでん返し」本を好んで読む。子どもの頃からホラー映画が好きで、最近は『死霊館』や『インシディアス』など心の奥底まで恐怖心をかきたてられるようなジェームズ・ワン監督作品に魅了されている。

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