• 2022/10/14

【四字熟語】座右の銘にも!かっこいい&おしゃれな響きの50選

皆さんのお好きな「四字熟語」は何ですか?座右の銘として心にとどめておきたいとき、部活のスローガンを決めたいときや就職面接対策など、意外とさまざまなシーンで使うものです。今回は数多くある「四字熟語」の中でも《字面や響きがかっこいい》50個を厳選してみました!

「四字熟語」TOP画像

「四字熟語」を使うのは例えばこんなシーン!

皆さんのお気に入りの「四字熟語」はありますか?

「四字熟語なんて普段考えたこともないよ!」という人もいるかもしれませんが、無意識のうちに使っていることって結構多いものです。例えば「一致団結して頑張りましょう」「無我夢中で新刊を読みふけった」「Aさんは八方美人である」など、皆さんが思っている以上に四字熟語は生活の一部になっているはず。

四字熟語は、《座右の銘》としても根強い人気があり、人生の目標や指針とすることもできますし、就職面接で問われることも多いのが特徴です。部活や体育祭・文化祭などに臨むときに、四字熟語をスローガンとするのも良いでしょう。

今回は、古本店『もったいない本舗』の本好きスタッフsakuraが厳選した【かっこいい四字熟語50選】をシーン別にご紹介します。ぜひあなたのお気に入りを見つけてくださいね!

【永久保存版】かっこいい&おしゃれな「四字熟語」50選

①字面や響きがとにかくかっこいい14選

最初にご紹介するのは【字面・響きがかっこいい四字熟語】です。小説や漫画に登場する単語も多いので、ピンとくる方も多いはず。かっこいい四字熟語を知っていると本を読むのも楽しくなりますし、ちょっとした自慢にもなりますよ(笑)では早速見ていきましょう!

1.
一騎当千

読み:いっきとうせん

人並外れた能力や実力を持っている人のこと。もともとは、一人の騎兵で千人を相手にできるほど強いという意味からきています。「今日のAさんは一騎当千の活躍をしていたね!」のような使い方をします。よく歴史小説でも出てくるので覚えておきましょう。

2.
疾風怒濤

読み:しっぷうどとう

激しい勢いで押し寄せること、状況が大きく変化すること。字面がかっこいい四字熟語です。「疾風」=強い風、「怒涛」=荒れ狂う波という意味があるので覚えやすいですよね!幕末から明治維新にかけてを"疾風怒濤の時代"と表現することもあります。

3.
気炎万丈

読み:きえんばんじょう

圧倒されるほど意気盛んであること。激しく議論をすること。「気炎」というのは燃え上がる炎のことを指しています。「B君は好きなアイドルの話になると気炎万丈になって、なかなか止まらないよね…。」のように、とにかく他を圧倒する勢いのことを言います。

4.
豪放磊落

読み:ごうほうらいらく

気持ちが大きく、小さなことにこだわらないこと。良い意味で使われることが多いですね。細かいことを気にする神経質な人と対比して、肝が据わっていて些細なことは気にしない大らかな性格の持ち主として表現されます。豪放磊落な人でありたい!

5.
魑魅魍魎

読み:ちみもうりょう

人に害を与えるさまざまな化け物のこと。この四字熟語は、そういう本を読む人なら、度々目にすることでしょう(笑)「魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する」という言い方をするケースが多いです。転じて、私欲のために悪だくみをする者という意味も。この漢字が書けたらすごい。

6.
神算鬼謀

読み:しんさんきぼう

人知の及ばないような優れた策略のこと。人ではない神や鬼が考えたはかりごと、という意味から来ています。あまり日常的に使う言葉ではありませんが、三国志の諸葛孔明が考える奇策を思い浮かべるとわかりやすいと思います。神算鬼謀により敵を翻弄できるとかっこいいですね。

7.
生殺与奪

読み:せいさつよだつ

生かすも殺すも、与えるも奪うも、自分の思いのままになること。ここ数年で最も有名になった四字熟語ではないでしょうか。そう、『鬼滅の刃』の義勇さんの名言"生殺与奪の権を他人に握らせるな!!"を思い浮かべる人も多いのでは。自分の命が他人に握られていると思うと恐ろしいですね。

8.
竜騰虎闘

読み:りゅうとうことう

実力の拮抗している者同士が、力を尽くして激しく戦うこと。正直「竜」と「虎」が戦ったら、竜のほうが強い気がしないでもないのですが(笑)とにかく互角の力を持つ二者が、激戦を繰り広げるイメージです。「竜騰虎闘の末、Aチームが優勝した」という使い方をします。

9.
一子相伝

読み:いっしそうでん

秘伝や奥義を、自分の子どものうちひとりだけに伝えて他には秘密にすること。この四字熟語も、漫画好きの人なら『北斗の拳』を思い出す人も多いのでは?北斗神拳が「一子相伝」というのは有名な話です。一子相伝だからこそ、その価値が高められるのですね。

10.
泰然自若

読み:たいぜんじじゃく

常に落ち着いていて、どんなトラブルにも動じない様子。類語として「冷静沈着」と言えばイメージしやすいでしょうか。メンタルの浮き沈みがなく、落ち着いてどっしりと構えている人のところには、自然と人が集まりますよね。座右の銘としても人気の四字熟語です。

11.
八面玲瓏

読み:はちめんれいろう

どの方向から見ても美しく透き通っていて曇りのない様子。転じて、人付き合いが上手で誰とでも円満である(特に女性)という意味もあります。ちなみにマイナスイメージの「八方美人」と似た意味に思えますが、「八面玲瓏」はプラスの意味で使われます。

12.
猛虎伏草

読み:もうこふくそう

英雄はたとえ今は隠れていたとしても、いずれ必ず世に出てくること。虎は草に伏していても完全に隠れることはできないというところから生まれた四字熟語です。「あの人は実力があるから、猛虎伏草、必ずまたリーダーに返り咲くよ」なんてさらりと言えたら格好良いですね!

13.
鬼面仏心

読み:きめんぶっしん

外見は恐ろしく見えるが、性格は穏やかであること。鬼のような顔をしているけど仏の心を持っている、そのままの意味です。漫画やアニメなどでは鬼面仏心の主人公が根強い人気ですよね。見た目の怖さと優しさのギャップが人々の心を掴むのでしょうか(笑)

14.
千軍万馬

読み:せんぐんばんば

たくさんの兵士とたくさんの軍馬という意味から、多くの戦に出て経験が豊富である、つまり社会経験が豊富なことを指します。「彼は出版業界のトップに立つ千軍万馬の人物なので、競合する会社からの信頼も厚い」というような感じで使います。

②部活やスポーツにおすすめ!横断幕にも選びたい8選

次は、特に野球やスポーツなどで【気合を入れるためのスローガンとしておすすめの四字熟語】です。学生さんなら応援旗を掲げるために、どんな言葉を入れれば良いのか悩む方も多いのでは?ぴったりの四字熟語をご紹介するので、ぜひクラスのオリジナルTシャツを作るときなどにもデザイン制作の参考にしてみてくださいね。

1.
百戦錬磨

読み:ひゃくせんれんま

数多くの実戦で鍛えられ、向かうところ敵なしになった強者のこと。かっこいい四字熟語ですよね!さきほどご紹介した「千軍万馬」は類語ですが、「百戦錬磨」は字面や言葉の響きも含めてよりスポーツ向きの単語だと思います。「百戦錬磨の実力を持つ人」なんていう使い方をします。

2.
電光石火

読み:でんこうせっか

動作が非常にすばやいこと、あっという間。「電光」=稲光、「石火」=火打ち石の火花のことですが、いずれもすばやいことからこの言葉が生まれました。「一瞬の隙を突いた電光石火の早業により、チームを勝利に導いた」という風に使います。類語として「疾風迅雷」があります。

3.
国士無双

読み:こくしむそう

国内で、肩を並べるものがいないほど優れている人物のこと。日本酒の銘柄名にもなっている「国士無双」は、お酒好きなら知っている人も多いのでは?この四字熟語の意味を考えると、なかなかに自信たっぷりです(笑)スポーツのスローガンにはこれくらいの勢いが欲しいところ。

4.
百折不撓

読み:ひゃくせつふとう

何度挫折を経験しても、くじけずに立ち上がること。スポーツにおいても、勉強においても、人生は決して成功続きではありませんよね。何度負けても立ち上がることが、未来の勝利に繋がります!黒帯を目指す柔道家の皆さんにもおすすめ。類語として「不撓不屈」という四字熟語もあります。

5.
粉骨砕身

読み:ふんこつさいしん

骨が粉になり、身を砕くほど努力することから生まれた「粉骨砕身」は、骨身を惜しまず、必死になって努力することを指します。「粉骨砕身の覚悟で臨む」などという風に使いますが、令和の時代となった今では、少し昭和の匂いがするなぁという気がしないでもないです(笑)

6.
獅子奮迅

読み:ししふんじん

獅子が奮い立ち、猛進するような激しい勢いで物事に取り組むこと。「獅子」=ライオンのこと。ライオンが突進してきたら、誰もがひるんでしまいますよね。つまり、周りが驚くような凄まじい勢いで物事に取り組むことを指します。「獅子奮迅の勢いで点を取りに行くぞ!」と使いたい。

7.
先手必勝

読み:せんてひっしょう

相手よりも先に攻撃を仕掛ければ、必ず勝てるということ。この四字熟語は根強い人気ですね。戦いにおいても、スポーツにおいても、婚活においても(笑)単純ではありますが、やはり"先に攻撃を仕掛けたほうが勝つ"というのは、もはや勝利の方程式だと確信しています。

8.
勇往邁進

読み:ゆうおうまいしん

目的に向かって、わきめも振らずひたすらまっすぐ前に進むこと。「目標に向かって勇往邁進した結果、甲子園での初優勝に繋がった」という風に使います。自らの限界に挑戦する陸上関係のスローガンにもぴったり!大人になってもこの心は忘れずにいたいものですね。

③努力し続ける人に。座右の銘としてもおすすめの11選

《座右の銘》として四字熟語を探している方もいらっしゃることでしょう。座右の銘は、この世知辛い世の中を生き抜くための指針となります。【どんな状況下でも努力し続ける人のための前向きな四字熟語】を選んでみました。

1.
初志貫徹

読み:しょしかんてつ

最初に抱いた信念、志を最後まで貫き通すこと。四字熟語ランキングでは、常に上位に入るであろう四字熟語です。人間ってさまざまな外部要因で気持ちも変化していきます。意外と最初の志を持ち続けることは難しいものですよね。だからこそ、ぜひ「初志貫徹」をあなたの座右の銘にしてみませんか?

2.
心頭滅却

読み:しんとうめっきゃく

どんなに困難な状況でも、超越した境地に至れば辛いことはないということ。「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉を聞いたことはありませんか?「暑くてたまらないけど心を無にして乗り切る」「お腹が空いたけど考えないようにして我慢する」という意味の普段使いにもぴったりです(笑)

3.
万里一空

読み:ばんりいっくう

ひとつの目標に向かって、ひたすら努力し続けること。遠くまで見渡せる青空を見上げているかのような、清々しい四字熟語ですね。「今年は、万里一空の精神で頑張る」など、新年の抱負に選んでみるのも良いでしょう。

4.
駑馬十駕

読み:どばじゅうが

才能のない者でも、こつこつと努力すれば才能ある者と並ぶことができるということ。この四字熟語の由来は、「足の速い馬は一日千里もの距離を走るが、足の遅い馬でも10日間走らせれば同じ距離を走ることができる」という意味。凡人でも努力次第で才能のある人に並ぶことができるのです。

5.
冥冥之志

読み:めいめいのこころざし

人に知られないよう黙々と努力すること。「冥冥」というのは暗い様子や人目につかないところを表しています。志を密かに胸に秘めたまま努力する姿はとてもかっこいいですよね。新しいことに挑戦しようとする人にもぴったりの四字熟語です。

6.
志操堅固

読み:しそうけんご

自分の信念や信条を固く守り、その考えを変えようとしないこと。「志操」というのは、こころざしとみさおのことです。他人におもねることなく、自らの信念を貫くことはとても難しいことです。一方で、頑固で融通がきかないというニュアンスで使うケースもあるので、取扱いに注意です!

7.
不言実行

読み:ふげんじっこう

余計なことを口にせずに、黙って実行に移すこと。口に出したことを必ず実行する「有言実行」と対になる言葉ですね!どちらも良い意味で使われます。夫に「僕が食器を洗うよ」と言われるのと、何も言わず黙って食器を洗ってくれることを考えてみましょう。かっこいいと思うほうに一票を!(笑)

8.
磨斧作針

読み:まふさくしん

どんな困難でも、忍耐強く努力をし続ければ必ず成功すること。唐の時代の李白は学問に挫折して家に帰ろうとしたところ、鉄の斧を磨いて針を作ろうとしている老婆に出会い、その姿に感嘆してもっと努力することを心に決めたというエピソードからきています。面白い由来ですよね!

9.
当意即妙

読み:とういそくみょう

その場に応じたすばやい機転が利くこと。つまり杓子定規ではなく"気が利いた受け答えができる人"ということです。「顧客から不備について追及されたが、Aさんの当意即妙な返しのおかげでその場を収めることができた」のように使ってみましょう。

10.
疾風勁草

読み:しっぷうけいそう

逆境や苦難に見舞われたときこそ、真の強さがわかること。強風が吹いていると、どうしても弱い草は倒れてしまいますが、強い草は倒れずにピンと立ち続けます。普段は全く区別がつかなくても、こういうときに強い者と弱い者の差が出るのですね!

11.
雲外蒼天

読み:うんがいそうてん

困難を乗り越えれば、その先には青い空が待っているということ。この「雲」とは、あらゆる困難を表しています。「もうこんな生活耐えられない…」と感じたらこの四字熟語を思い出してみましょう。逆境は長くは続きません。必ずその先には清々しい晴天が待っているはずです。

④書道にもぴったり!響きがおしゃれで美しい11選

四字熟語を書道の授業で書く機会も多いですよね。そんなときに、どんな言葉を選びますか?せっかくなので、美しい四字熟語を書いてみるのはいかがでしょうか。今回ご紹介するのは、【響きがおしゃれで美しい四字熟語】ばかり。それでは見ていきましょう!

1.
明鏡止水

読み:めいきょうしすい

心にくもりがなく、落ち着いて澄み切った心境のこと。漢字を見るとわかるように、「明鏡」=くもりのない明るい鏡、「止水」=波打つことなく静かに止まった水を指します。心に邪念がある人とは縁のない四字熟語ですね(笑)

2.
百花繚乱

読み:ひゃっかりょうらん

色とりどりのたくさんの花が咲き乱れること。これはもうご存じの方も多いのではないでしょうか。「花」という字が入っているだけで何だか麗しく感じますね。ちなみにこの言葉が転じて、秀でた人物が一時期にたくさん現れるという意味もあわせ持っています。クラスTシャツにもぴったり。

3.
花鳥風月

読み:かちょうふうげつ

四季折々の美しい景色のこと。またそのような景色を愛でる風流のこと。外国人にも人気の四字熟語です。響きの美しさから、お店の名前や曲のタイトルに使われることも多いようです。昔の日本の貴族が、美しい自然を詩で表現したという遊び「花鳥風月」から生まれました。なんて優雅な遊び…。

4.
桜梅桃李

読み:おうばいとうり

桜、梅、桃、李(すもも)はみんな違う花を咲かせますが、どれも美しいですよね。つまり、この四字熟語を端的に表すと"みんな違って、みんないい。"ということです。人と比べても何も良いことはありません。あなたにはあなたの良さがあります。「桜梅桃李」を覚えておきましょう!

5.
山紫水明

読み:さんしすいめい

自然の景色がこの上なく美しいこと。焼酎の銘柄でもありますね!本当に美しい景色というのを見たことはありますか?日の光の下では、山は紫色に見え、水は明るく澄み切って見えます。あまり会話の中で使うことはありませんが、ネーミングを検討するときの参考になりそうですね。

6.
高潔無比

読み:こうけつむひ

他と比べようがないほど、品性が高く清らかな心を持っていること。この四字熟語は最大級の誉め言葉なのではないでしょうか。「君の高潔無比な心に惹かれたんだ」と言ってもらえたら、背筋がスッと伸びそうです。おそらく一生言われることはないでしょうが(笑)

7.
諸行無常

読み:しょぎょうむじょう

この世のすべてのものは、生まれては消えてゆき、変化しないものはひとつもないということ。『平家物語』の冒頭に出てくる【祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。】を初めて耳にしたときから惹かれた四字熟語です。この儚さの中に美しさを感じるのは日本人ならではの感覚でしょうか。

8.
夢幻泡影

読み:むげんほうよう

儚いことを例えるときに使う美しい四字熟語です。主に人生の儚さを表現しています。夢、幻、泡、影はすべて儚く消えてしまうことからこの言葉が生まれました。「諸行無常」「夢幻泡影」「栄枯盛衰」というような言葉は、うつろいゆく人生や時代を感じますよね。

9.
洒々落々

読み:しゃしゃらくらく

言動がさっぱりしていて、物事に執着せずこだわらないこと。さっぱりしているという意味の「洒落(しゃらく)」を強調した良い意味の四字熟語です。「彼の何事にもこだわらない洒々落々な性格が、社内でも人望を集めているようだ」という風に使います。

10.
行雲流水

読み:こううんりゅうすい

流れゆく雲や水のように、物事に執着することなく自然の流れに身を任せること。「洒々落々」と意味が似ていますが、こちらはより流れに逆らわず身を任せる生き方を指します。きっとこういう生き方をすれば人生楽しいだろうなぁと思いつつ、やはり流れに逆らう自分がいます(笑)

11.
火樹銀花

読み:かじゅぎんか

街の灯りや花火がきらきらと輝く様子。美しい夜景のこと。「火樹」=灯りで樹が赤く燃えたように見えること、「銀花」=銀白色の光を表しています。無性に心惹かれる四字熟語の一つです。何故だかこの言葉を耳にするたびに、宮沢賢治を思い出すという不思議。(誰か教えてください)

⑤<番外編>響きはかっこいいけど悪い意味の6選

<番外編>としてご紹介するのは、【響きはかっこいいけどあまり良くない意味の四字熟語】です。「響きがかっこいい!」と言って座右の銘にしたり、親しい友達にしたり顔で使うのはやめておきましょう(笑)

1.
海千山千

読み:うみせんやません

長い年月経験を積み、世の中を知り尽くしてずる賢くしたたかになった様子。良い意味のような気がしますが、「ずる賢い」ニュアンスが強いので気を付けてくださいね。"海に千年、山に千年住んだ蛇は竜になる"という中国の故事が由来。「あいつは海千山千だから、油断するなよ!」と使います。

2.
牛頭馬頭

読み:ごずめず

情け容赦のない人のこと。牛頭と馬頭は、地獄にいる死者を責めさいなむ獄卒です。そう、ドラクエファンならピンと来たのでは!ドラクエ5に登場した敵キャラ"ジャミとゴンズ"、あれはまさに牛頭馬頭でしたよね。名前もゴズ⇒ゴンズとそのままなので覚えやすいです(笑)

3.
百鬼夜行

読み:ひゃっきやこう

さまざまな妖怪たちが夜徘徊すること。この四字熟語は小説や漫画などでもよく使われているのでご存じの方も多いのでは。響きはとても好きなのですが、悪人たちがはびこり勝手気ままに悪事を働くことも指しますので、注意して使うようにしましょう。

4.
羊頭狗肉

読み:ようとうくにく

外見は立派だが、品質は劣悪なもののこと。見掛け倒し。何だか中国の料理店にありそうな単語ですが、悪い意味で使います。この四字熟語の由来は、立派な羊の頭をかかげて、実は犬の肉を売っていることから来ています。産地偽装問題でも表現することがありますね。

5.
傲岸不遜

読み:ごうがんふそん

おごり高ぶって人を見下すこと。謙虚さがないこと。頻繁に使う四字熟語ですが、決して「あなたは傲岸不遜ね」なんて言ってはいけません!最近の小説や漫画のキャラでは傲岸不遜なイケメンが流行っていますが…あくまでも二次元の世界だから許されることです(笑)

6.
竜頭蛇尾

読み:りゅうとうだび

初めこそ勢いは良いが、終わりになるとその勢いがなくなること。こちらもよく耳にする言葉ですが、"頭は竜のように立派でもしっぽは蛇のように細い"ことから、良い意味では使われません。期待されていた新作映画が思ったほど伸びなかったときなどにも「竜頭蛇尾に終わった」という表現をします。

《四字熟語クイズ》あなたは何問解けますか?

それでは、だんだん四字熟語が好きになってきたあなたに…《四字熟語クイズ》を出題します!問題を見て、これが何の四字熟語を表しているのか当ててみてください。5問全問正解した人はすごい!!矢印をクリックすると答えが出ます。

枝葉末節
(しようまっせつ)
漢字の意味を考えるとわかりやすいです。枝や葉っぱは、もしも枯れてしまっても幹がしっかりしていればまた再生しますよね。どうでも良いことと言われると悲しい気もしますが、本質(幹)ほど重要ではないものと覚えておきましょう。

朝令暮改
(ちょうれいぼかい)
朝に命令を出し、その日の夕方に改めることから来ています。「決まりが定着しないうちにまた方針が変わって振り回される」ネガティブな意味を持ちますが、最近のビジネスシーンではスピーディーに動けるというというポジティブなイメージに変わりつつあるようです。

傍目八目
(おかめはちもく)
囲碁が由来の四字熟語です。囲碁では、例え能力が劣っていても傍から見ている人のほうが、打っている本人より八目先まで見通せることがあります。難問にぶつかったときは、意外と第三者の目から見てもらうと解決の糸口が見いだせることも!

快刀乱麻
(かいとうらんま)
もつれた麻糸を、切れ味の良い刃物で断ち切ることから生まれた四字熟語です。昔同じタイトルのゲームがありましたね…。「彼は難問を快刀乱麻を断つように次々と解決していった」というように"快刀乱麻を断つ"という使い方をすることが多いです。

権謀術数
(けんぼうじゅっすう)
よくフランスや中国など王宮ものの映画やドラマで使われているのを耳にしたことはないですか?人を陥れようと騙し、騙される世界のことを言います。「権謀術数を弄する(ろうする)」とか「権謀術数渦巻く世界」という風に使います。

四字熟語が自然と身につく!スタッフおすすめ本5冊

四字熟語をきちんと学びたい人のために、読むだけで自然と四字熟語が覚えられるおすすめ本をご紹介します。古本店『もったいない本舗』のスタッフsakuraも実際に読んでみました。「どの本を選べば良いのかわからない!」という人のために、難易度もあわせて載せておきますので参考にしてくださいね。

すごい四字熟語(難易度★☆☆)

すごい四字熟語

作者 柳生 好之 (監修)
出版社 アスコム
出版年月 2021年6月
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小学生〜中学生で習う四字熟語が紹介されています。日常生活でよく使う四字熟語はこの本でほぼ網羅されているので、大人の皆さんも「明日からすぐに使える四字熟語を覚えたい」という人はぜひ読んでみてください。すべてのページにイラストが載せられているのでとても読みやすく、自然と単語が覚えられるはずです。巻末には四字熟語のミニかるたが付いているので、ゲーム感覚で勉強できるのも良し!

ちびまる子ちゃんの四字熟語教室(難易度★☆☆)

ちびまる子ちゃんの四字熟語教室

作者 さくら ももこ (著), 川嶋 優 (著)
出版社 集英社
出版年月 2001年6月
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ちびまる子ちゃん好きは必読!すべての四字熟語にちびまる子ちゃんの四コマ漫画付きという、漫画を楽しみながら四字熟語を自然と覚えられる一石二鳥の本です。「質疑応答」の四コマで、野口さんがお笑い以外に好きなものが「しいたけ」だということを、sakuraはこの本を読んで初めて知ったのでした…。ちなみに続刊として『ちびまる子ちゃんの続四字熟語教室』も発売されていますので、あわせてどうぞ!

にゃんこ四字熟語辞典(難易度★★☆)

にゃんこ四字熟語辞典

作者 西川清史 (著)
出版社 飛鳥新社
出版年月 2022年3月
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四字熟語辞典と可愛い猫の写真集が一体型デザインとなった本です。というか、これはもうほぼ写真集ですね。オールカラーなのでプレゼントにもおすすめしたいです!やはり視覚って大事だなと思うのが、例えば「隠忍自重(いんにんじちょう)」というちょっと難しい四字熟語でも「あのパンに顔を挟んだ黒猫か…」と写真を自然と思い出すんです(笑)ただ闇雲に頭に詰め込むよりも、効率の良い覚え方かもしれませんね。

実用四字熟語新辞典 ポケット判(難易度★★★)

実用四字熟語新辞典 ポケット判

作者 高橋書店編集部 (編集)
出版社 高橋書店
出版年月 2015年4月
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この本の一番の特徴は「ポケット判」という小さめのサイズなので、常にバッグに入れて持ち歩けるところです。受験生の皆さんにはぴったり!先に紹介した3冊よりも難易度は高めなので、一般的な四字熟語の知識がある人におすすめです。何気に便利なのは、シーン別に使える熟語一覧が載った「付録」。手紙、年賀状、披露宴、突然の葬儀などで慌てないためにも、持っていると心強い一冊です。

四字熟語辞典(難易度★★★)

四字熟語辞典

作者 金田一 秀穂 (監修)
出版社 永岡書店
出版年月 2013年12月
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厳選して1100語…というと、この世にどれだけの四字熟語があるのかと驚きます(汗)「右往左往」などの日常的によく使う四字熟語から「蟷螂之斧」のように難易度が高い四字熟語までまんべんなく網羅されている本です。すべて覚えれば"四字熟語博士"になれること間違いなし!四字熟語ごとに「類義語」や「使い方」「出典」も載っているので、ビジネスシーンや、スピーチを頼まれたときにも役に立つ一冊です。

まとめ

今回は、「かっこいい&おしゃれ」な四字熟語をピックアップして紹介させていただきましたがいかがでしたか?"勉強のために覚えよう"と思うとなかなか頭に入って来ないものですが、"日常生活で格好良く四字熟語を使おう"と見方を変えてみるのはどうでしょうか。

四字熟語は必ず漢字4文字で構成されています。まずは漢字をよく見てみましょう。そしてその由来と意味を考えると、それまで覚えられなかった四字熟語が嘘のようにすんなり頭に入ってくるはず。まさにこれが「雲散霧消」というものです(笑)古本店『もったいない本舗』では、四字熟語に関する本を多数取り揃えています。ぜひお気に入りの本で楽しく四字熟語を覚えてみてくださいね!

sakura
ライティング担当 : sakura

札幌在住30代。本や少年コミックを読むことが大好きで、家事の合間にハイボールを飲みながら読書をするのが至福のとき。小説はイヤミス、ホラー、児童文学まで好きなジャンルは多岐にわたり、ラストですべてがひっくり返される「大どんでん返し」本を好んで読む。子どもの頃からホラー映画が好きで、最近は『死霊館』や『インシディアス』など心の奥底まで恐怖心をかきたてられるようなジェームズ・ワン監督作品に魅了されている。

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