• 2019/03/11

本の装丁とは?おしゃれで綺麗なブックデザインを集めました

皆さん、本を購入するときに一番意識するのはどこでしょうか?好きな作家、好きなジャンル…でもそれ以上に真っ先に目に入ってくるのは、実は本の「装丁」ではありませんか?装丁は、いわば本の「顔」に当たる部分。装丁の役割と、おしゃれなブックデザインの本をご紹介します!

彩りが美しい背表紙

本の「装丁」とは?具体的に何を指しているの?

皆さん、本の「装丁」(そうてい)という言葉をご存知ですか?読書家の方なら日常的に使う言葉かもしれませんが、「表紙」「ブックデザイン」などとどういう違いがあるのか明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。

◆ 装丁とは?(wikipediaより一部抜粋)
装丁(そうてい、装幀)とは、本を綴じて表紙などをつける作業のこと。
広義には、カバー、表紙、扉、帯、外箱のある本は外箱のデザイン、また製本材料の選択までを含めた、造本の一連の工程または意匠を意味する。

一般的に使われる「装丁」という言葉は、表紙やカバーなどの「本の外側」のデザインのことを指しています。一方で「ブックデザイン」は本の中身の書体や紙質などを含めた「本全体」のデザインのことを指します。たとえば表紙や背表紙だけを指すなら「表紙」、それに帯や外箱などを含めたものが「装丁」、さらに紙の質だったり本文の書体やしおり紐などを含めたトータルデザインが「ブックデザイン」です。

厳密な違いではありますが、本好きとしてはきちんと使い分けられると良いですよね!ただ、昨今は本の中身全てをひっくるめて「装丁」と呼ぶケースが多いため、今回はそのことを前提としてご紹介していきましょう。

実はとても重要!「装丁」の意外な役割とは

では、本の装丁は具体的にどんな役割を果たしているのでしょうか?

「所詮、本の外側を覆っているだけのものでしょ?肝心なのは内容だよ、内容!」という方、ちょっと待ってください!本屋さんに行って、好きな作家の本や話題の新作など、買うものが決まっている場合は良いんです。でも、ぷらっと立ち寄った本屋さんで目的もなく本を物色する場合、真っ先に目に入ってくるものは装丁ではないですか?

よくCDなどでは「ジャケ買い」という言葉がありますが、それは本も同じ。店頭で目に入ったデザインがおしゃれで好印象であれば、中身がよくわからなくてもついついレジに足が向いてしまった…という経験はありませんか?美しい装丁の本であれば目の保養にもなります。同じシリーズのカラフルな表紙をインテリア感覚で本棚に並べ、ついつい笑みがこぼれてしまうという人もいるのではないでしょうか。

また、最近では現代人が読むには少々ハードルが高い古典文学なども、人気の漫画家とコラボしたブックカバーが新装版として発売されるケースが多々あります。やはりここでも「ジャケ買い」を狙っているのです。今まで日の目を見なかった作品が、装いを新たにしただけで再び注目を集めるようになるということもあります。それぐらい「装丁」というのは重要な役割を果たしているのです!

おしゃれでユニーク!綺麗な装丁の本20選

皆さん、お気に入りの装丁の本はありますか?例えば高級感あふれる皮素材の書籍だったり、タイトルがエンボス加工されていたり、好きな絵師(イラストレーター)が表紙絵を手掛けていたり。また本来は広告媒体であるはずの帯にもひと工夫されているものがあるなど、紙の本には電子ブックでは味わえない趣があります。本好きさんの中には、「本ごとに紙の違いを楽しむのが読書の醍醐味」という人もいるほどです。

基本的には、ハードカバーのほうが凝ったデザインが多いですね。通勤電車やバスなど、持ち運びがしやすいのは文庫本ですが、中にはただただ本の装丁の美しさを愛でたいという理由でハードカバーを選ぶ人もいるようです。(文庫のように片手で持つことができないのが難点ですが…)

そこで、古本店『もったいない本舗』の読書大好きスタッフsakuraが、とりわけ気に入っているおしゃれな装丁の本を集めてみました!先入観なしに、単純に装丁の美しさを堪能くださいませ!!

3-1.とにかく美しい!思わずジャケ買いしたくなる装丁9選

まずは表紙にクローズアップしてみましょう。本屋さんでジャケ買い必至!ずっと眺めていたくなるような綺麗なイラストの表紙や、表紙の質感が独特なこだわり本などをご紹介します。色使いや背表紙にもご注目!


『 銀の犬 』

著者 :光原 百合
出版社:角川春樹事務所

しんしんと雪が降りしきる、無音の世界に取り残されたような、美しいけれど、どこかもの哀しい幻想的なイラストが印象に残る1冊。背表紙には声を失った楽人オシアンと連れのブランの姿が描かれています。ケルト神話をベースとした本作にぴったりの表紙で、ずっと眺めていたくなる美しさ!ちなみに文庫版も単行本の表紙が踏襲されています。

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『 魚神( io gami) 』

著者 :千早 茜
出版社:集英社

本棚に並んでいてもひときわ目を引く、インパクトのある装丁。漆黒の闇を背景に、大きく描かれた女性のイラストは、どこか不穏な独特な空気感をはらみながらも、妖艶な美しさが感じられます。この作品は、ある孤島に作られた一大遊郭を舞台にした美貌の姉弟の物語。匂い立つような妖しさは、表紙からも読み取ることができますね。時を忘れてずっと眺めていられるような、なんとも不思議な魅力があります。

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『 草祭 』

著者 :恒川 光太郎
出版社:新潮社

薄暗い街並みに映えるオレンジ色の空や、窓からもれる灯り。これからすべての物事が静かに朽ちていくような、とても幻想的なイラストです。読書家さんの中には、表紙絵を見てピンときた人もいるかもしれません。装画は、『海底二万里』(ジュール・ヴェルヌ)をはじめ、国内外のあらゆる作品を手掛けられている影山徹さん。吸い込まれてしまいそうな美しい色使いですよね。一度表紙をめくってしまうと、もう戻って来られないかもしれません。「屋根猩猩」や「朝の朧町」など本作の読了後に表紙をじっくり眺めてみると、また違うものが見えてくるかもしれませんよ…。

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『 舟を編む 』

著者 :三浦 しをん
出版社:光文社

第一印象は「色がキレイ」。店頭にならんでいても目をひく、赤やピンク、緑や黄色といった鮮やかな色使い。鮮やかだけど同時にほんわかやさしい雰囲気も出ているのがこの装丁の魅力の一つ。題名とイラストの鉛筆が重なっているところも臨場感があって素敵です。本作は、松田龍平さん×宮崎あおいさんで映画化されたのでご存知の方も多いのでは。映画化されると注目が集まるのは必然ですが、それ以上に思わず手に取ってみたくなる表紙。それが装丁の役割です!

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『 魚舟・獣舟 』

著者 :上田 早夕里
出版社:光文社

中央に描かれている女性の髪や水しぶきなど非常に繊細に描かれていて美しい仕上がりに。ヨーロッパの天井画に描かれる神話を彷彿させる神秘的な絵に魅せられて、思わず"表紙買い"してしまう人も少なくないのではないでしょうか。退廃的な近未来の世界を描いた本作は、時間を忘れてのめりこんでしまうほど面白く、印象的なタイトル『魚舟・獣舟』と装丁とが見事にマッチした良い例です。

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『 厭な物語 』

著者 :アガサ・クリスティー他
役者 :中村 妙子 他
出版社:文藝春秋

この装丁の特徴は何と言っても、こちらを凝視する「人形の青い目」でしょう。まるでキューピーのように可愛い人形の目だけれども、クローズアップされることで、じっとみられているような恐怖さえ感じさせられます。ピンクの字体とのアンバランスさもまた、気味が悪く、まさに「厭だな~」と。タイトルも厭ですが、表紙も厭。しかしその相乗効果で抜群のインパクトを生み出している作品です。"イヤミス"として素晴らしい短編を集めたアンソロジーなので、興味がある方は是非!

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『 旅のラゴス 』

著者 :筒井 康隆
出版社:新潮社

もしも気付いた人がいたらさすが!さきほどご紹介した恒川光太郎・著『草祭』を手掛けたのと同じ、影山徹さんが装画を担当しています。一目見て、物語の内容を予想して楽しめるような凝縮されたイラスト。時空を越えて旅をする主人公を雲の上から同じ目線でみているような不思議な感覚になります。読んだ後は旅に出たくなってしまうかも?!1994年に刊行されてから、未だにロングセラーとして読み続けられている名作。最近では、SNSなどで紹介される機会が増え、再び注目が集まっているようです。未読の人は、ぜひ一度読んでみてくださいね!

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『 雪国 』

著者 :川端 康成
出版社:新潮社

実は毎年発売されている新潮文庫のプレミアムカバー。毎回楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか?こちらの写真は2016年のプレミアムカバーの1冊、『雪国』です。ミントブルー1色でとても爽やかな限定カバー。ちょっと純文学ぽくないな、というのが第一印象。純文学作品はタイトルこそ知っているものの、いつでも読めると後回しにしてしまいがちですが、このような限定のプレミアムカバーが出たときに読んでみるのがベスト!

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『 レベル3 』

著者 :ジャック・フィニイ
訳者 :福島 正実
出版社:早川書房

「異色作家短編集」の1冊。このシリーズは海外の風変わりなユーモアのあるお話を集めた短編集で、sakuraは密かに全巻コンプリートしようと目論んでいます。ざらざらとひっかかる手触りが心地良く、シンプルだけどマットな質感で上品さが際立ちます。このシリーズの装丁は色違いで統一されているので「すべて集めて、本棚に並べ眺めたい!」と思う人が多いのではないでしょうか。

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3-2.表紙だけではなく〇〇にも注目して欲しい装丁5選

次にご紹介していくのは、表紙だけではなく中身も凝った装丁の本。表紙が目を引くのはもちろん、カバーをめくると驚きの仕掛けがあったりと、電子書籍では味わえない紙の書籍ならではの醍醐味をじっくりご堪能下さい!


『 宵山万華鏡 』

著者 :森見登美彦
出版社:集英社

写真では伝わりにくいかもしれませんが、まず目に飛び込んでくるのはタイトルにもある「万華鏡」のごとくキラキラ光り輝くホログラム加工。「和」を感じさせられるイラストの少し寂しげな色合いと重なって、表紙を見るだけでまるでこの物語の世界へ飛び込んでしまった錯覚に。

宵山万華鏡(表紙)

カバーをめくった表紙にも、美しくもどこか不気味な、なんともいえない幻想的なイラストが描かれています。この世ならぬどんなものが描かれているのか、じっくり眺めてみるのもまた面白いですよ!このような仕様は電子書籍では味わえないですよね。

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『 私と踊って 』

著者 :恩田 陸
出版社:新潮社

まずは色彩が美しい写真に見とれてしまうはず。キラキラした夜景に映える光は、本の中に無数にちりばめられたストーリーを示唆しているかのよう。見る角度によっては踊っている少女も光に反射してピカピカと光っているようにみえたり、凝った作りになっています。そしてカバーを外してみると…

私と踊って(表紙)

これぞ、紙の書籍の醍醐味。カバーをめくるとこんな仕掛けが。なんと、カバー下にも短編がひとつ隠されているんです。裏側は反転文字となっていて、細部まで作りこまれたデザインですよね。電子書籍では決して味わうことのできない装丁です!

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『 深泥丘奇談・続々 』

著者 :綾辻 行人
出版社:角川書店

水墨画のような、柔らかで淡いタッチが特徴的な本作。描かれているのは可愛い動物のはずなのにどこか落ち着かない不安感を覚えるのは、この物語が持つ独特な作風のせいなのでしょうか。表紙だけでなく、裏表紙や挿絵など、随所にこだわりを感じられる芸術的な一冊になっています。ちなみに『深泥丘奇談』『深泥丘奇談・続』『深泥丘奇談・続々』シリーズすべて、超個性的な装丁で人気を集めるブックデザイナー・祖父江慎さんが手掛けています。遊び心たっぷりの装丁をぜひ隅々まで堪能してください!

深泥丘奇談・続々(表紙)

カバーを外すとまた凝った作りに。題名が型押しされていたり、古書のような雰囲気に作られています。作者の綾辻さんが絶賛されたというのも思わず納得のデザイン!

本文の余白にもイラストがちりばめられています。余白に「カラー」のイラストというのは珍しいのではないでしょうか。帯にも判子がかかっているデザインなので、きっと帯も捨てられないですよね。

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『 冥途 』

著者 :内田 百閒
出版社:長崎出版

牛の体と人間の顔を持つ件(くだん)の姿が描かれた不気味な絵本。自分が今いるのは本当にこの世なのか、それともあの世なのか…。本屋でもひときわ目を引くビビッドなライトグリーンが特徴的ですよね。金井田英津子さんが手掛ける版画が個性的で、これまでにない新しい感覚の絵や色彩はノスタルジックで文学的。物語さながら装丁も不思議な世界に仕上がっています。この作品のどこかに芥川龍之介が描かれているので、ぜひ探してみてくださいね。

冥途(表紙)

異世界へ入口のように思えませんか?さあ、迷い込みましょう。

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『 第六ポンプ 』

著者 :パオロ・バチガルピ
訳  :中原 尚哉・金子 浩
出版社:早川書房

ハヤカワ好きの人にはたまらない!「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」は、すべてビニールのブックカバーがかけられているお馴染みのデザインです。表紙のイラストは「心霊探偵八雲」シリーズなどの表紙絵を手掛けている人気イラストレーター・鈴木康士さん。どこか退廃的で「ブレードランナー」を彷彿とさせるディストピア的なイラストは、読む人の想像力を否応なくかきたてる仕上がりになっています。

第六ポンプ(表紙)

使っている紙は他の本よりも黄味がかっており、小口は茶色く彩色されています。パッとみたイメージは「近未来で時間を経て見つかった現代の本」。なんだか夢がありますね。

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3-3.文字があるだけが本じゃない!?バラエティに富んだ装丁6選

最後は、有名なイラストレーターが手掛ける表紙や、中身の絵や写真が特徴的な本をフォーカス。書店で好きなイラストレーターの表紙を見ると思わず足が止まってしまった…という経験がある人も少なくないはず。文字だけではなく、絵と組み合わせてみるとより理解が深まるものもあり、読書が苦手な人にもおすすめです。


『 新しい太陽の書 』シリーズ(新装版)

著者 :ジーン・ウルフ
訳者 :岡部 宏之
出版社:早川書房

デスノートでおなじみの小畑健さんのイラスト。馴染みのある絵なので、書店で並んでいると立ち止まって手にとる人が多いのではないでしょうか。ちなみにsakuraは、初めて見た時「夜神ライトだ!」と思いました(笑)ちなみにこの「新しい太陽の書」シリーズは、1986年〜1988年発行版はファイナルファンタジーシリーズのキャラクターデザインで有名な天野喜孝さんが表紙絵を手掛けられています。SF好きの間では有名な作品ですが、中身は意外と難解だったりします。難しい作品を手に取るハードルを下げる。これもまた装丁の大事な役割ですね!

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『 ハーモニー 』

著者 :伊藤 計劃
出版社:早川書房

ステンドグラスのような細かく美しい幾何学模様の上に対照的に描かれた少女が印象的なイラスト。中心から広がるオレンジ色の幾何学模様が「動」ならば、虚ろな目をした少女ミァハとトァンは「静」。動と静が織りなす不思議な空間に見とれてしまいます。ちなみに、早川書房の文芸誌「SFマガジン」2019年2月号では、なんとミァハとトァンの13年後の姿が…。刊行10年後にこんな企画をしてくれるとは、なんとも粋な計らいですよね!

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『 ネコに金星 』

著者 :岩合光昭
出版社:新潮社

ネコ好きのハートをがっちりと掴んだ一冊。思わず表紙買いしちゃった!という人も多いのではないでしょうか?「ん?!合成?!」と一瞬思ってしまうような、ネコが空を飛んでいるようなインパクト大の写真。中にもネコ写真が満載で、小説というよりはもはや写真集。岩合さんといえば、世界中のネコをネコ視点で撮り続ける「無類のネコ好き」としても知られる動物写真家です。この本も例に漏れず、どこか懐かしい風景と色んなネコたちの表情やしぐさをたっぷり堪能できます。ネコ好きはもちろん、そうでない人も夢中になって読んでしまうこと間違いなし!

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『 ムーミン 』シリーズ(限定スペシャルBOX)

著者 :トーベ ヤンソン
訳者 :山室 静 他
出版社:講談社

ムーミンといえば、子どもの頃「青い鳥文庫」で読んだという人もいるかと思います。でも明らかに子ども向け…大人が読むにはちょっと不向きの装丁ですよね。でも!このムーミン出版70周年記念として発売された限定スペシャルBOXは、とてもスタイリッシュ。9冊ともすべて違うカラーになっています。どこか北欧を感じさせられるカラーリングでとってもおしゃれ。限定のスペシャルBOXも置いているだけでインテリアになるほど可愛いので、本好きじゃなくても思わず買ってしまうのでは。

本の表紙は、実はスウェーデン語版オリジナルカバーに使われていた、作者トーベ・ヤンソンさんのカラー絵。素朴な絵柄が独特で、逆に今の時代にマッチしていると思いませんか?

ムーミン限定BOX

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『 翻訳できない 世界のことば 』

著者 :エラ・フランシス・サンダース
訳者 :前田 まゆみ
出版社:創元社

スタイリッシュなイラストが目をひく一冊。本作は、他の国の言葉では、そのニュアンスを上手く表現できない言葉を集めたという、ちょっと変わった作品です。例えば、日本語ならば『木漏れ日』。言葉とイラストが連動していて、より言葉が心に染み込んできます。1枚1枚ゆっくりめくって、いろいろな考えを巡らせながら読んでみてはいかがでしょうか。頭で考えるのではなく、心で感じてください!

翻訳できない世界のことば(表紙)

このように全ページカラーイラストで彩られ、特徴的なフォントもまたこの本のスタイリッシュさに一役買っています。カラフルなページは、眺めているだけで楽しいですよ!

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『 13世紀のハローワーク 』

著者 :グレゴリウス 山田
出版社:一迅社

大判でRPG風の装丁は、まさに「冒険の書」ならぬ「職業の書」。表紙を見て「ファイナルファンタジータクティクス」を思い出したのはsakuraだけでしょうか?(笑)可愛らしい絵なのに内容は細かく多岐にわたり、そのギャップも魅力的。すべてカラーで印刷されており、100職以上の職業が収録されているので、郷土資料館にきたかのような感覚に。

十三世紀のハローワーク(表紙)

紙がくしゃくしゃになったように見えるページは、実はこのようにあえて印刷されたもの。中世の職業紹介ということで、このようなレトロ感あふれるデザインになっているんですね。細かいところまでぬかりないです!

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まとめ

寝そべって本を読む女性

今回は、本の「装丁」についてご紹介しましたが、どの本もそれぞれ特徴的でこだわりを持って作られているということを、あらためて感じて頂けたかと思います。

現代はさまざまな情報が飛び交っているので、新刊が出たとしてもこれが面白い、これが面白くないと余計な情報が入ってくることも多いと思います。予備知識があるのは嬉しいことですが、逆に、そのせいで読書の幅が狭まってしまっている可能性も。ひと昔前は、事前にインターネットで書評を読むこともなかったので、本屋さんへ行って実際に並んでいる本を手に取り、いわゆる「ジャケ買い」をすることがほとんどだったと思います。もちろん当たりはずれはありますが、それはそれで「本を選ぶ楽しみ」になり、読書の面白さのひとつとも言えますよね。

装丁にはブックデザイナーや、出版社の努力と才能が詰まっています。たまには気の赴くままに「ジャケ買い」をしてみてはいかがでしょうか。

業界最大級の在庫数を誇る、古本販売店『もったいない本舗』では、さまざまなジャンルの本を販売しております。ベストセラーの本や定番の文学作品はもちろん、もしかすると他の本屋で探しても見つからないような珍しい本や、絶版になってしまった本とも出会えるかもしれません。ぜひ一度、覗いてみてくださいね。

sakura
ライティング担当 : sakura

札幌在住30代。本や少年コミックを読むことが大好きで、家事の合間にハイボールを飲みながら読書をするのが至福のとき。小説はイヤミス、ホラー、児童文学まで好きなジャンルは多岐にわたり、ラストですべてがひっくり返される「大どんでん返し」本を好んで読む。子どもの頃からホラー映画が好きで、最近は『死霊館』や『インシディアス』など心の奥底まで恐怖心をかきたてられるようなジェームズ・ワン監督作品に魅了されている。

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