• 2018/01/29

絶対に読むべき面白い本ランキング!スタッフ厳選おすすめ本50冊

巷にはたくさんの本があふれていますが、その中で心から感動できる本はごく一握り。一度きりの人生で読める本の量は限られていますから、できれば本当に面白い本だけを読みたいですよね。『もったいない本舗』の読書好きスタッフが、絶対に読むべき面白い本を独断と偏見で選びました!

公園のベンチで本を読む女性

あなたが好きな本はどのジャンル?スタッフ厳選50冊をご紹介!


皆さん、読書は好きですか?最近本に興味を持ち始めた人、数十年間細々と読書を続けている人、活字中毒の人。一言で本が好きといっても、その背景はさまざまですよね。読書を始めると、少なからず「面白い本」とそうでない本に出会います。または、自分に合わない本だと思っても洗練された文章やその表現方法に感銘を受けることも多々あるはず。

そこで、読書好きの『もったいない本舗』スタッフSが、独断と偏見で「人生で一度は絶対に読むべき面白い本」をジャンル別にランキング付けしました!万人受けする作品から、ちょっとマニアックな本まで、古今東西さまざまなおすすめ本50冊を紹介します。ぜひ、少しでも皆さんの読書計画の参考にしていただけたらと思います!

それでは、さっそくいきましょう!

【甘酸っぱい青春小説】若かりし頃を思い出す?スタッフおすすめBEST3


誰もが通り過ぎる学生時代。大人になりきれていないモラトリアム期とも呼ばれ、そのキラキラした日常を振り返り「あの頃に戻りたい」と口にする人も多いのではないでしょうか。そんな青春を謳歌している若者を主人公にした作品、それが青春小説です。淡く切ない心の変化や、爽やかな熱い友情、若さゆえの苦悩や葛藤など、どれもまっすぐでピュアな気持ちがいっぱい詰まったものばかり。いつまでも純粋な想いを忘れずに…心洗われる3冊をご紹介します。

おすすめ青春小説

第1位 蛇行する川のほとり(著者:恩田陸)

恩田陸さんといえば、本屋大賞を受賞した『夜のピクニック』や直木賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』を思い浮かべる人が多いはず。でも、個人的におすすめしたい青春小説は『蛇行する川のほとり』です。少女たちのある遠い夏の日を描いた作品。ハルジオンの咲く野原や、湖畔の家など、まるで一幅の絵画のようです。

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第2位 氷菓(著者:米澤穂信)

<古典部>シリーズの一作目。アニメ化もされたのでご存じの人も多いのでは?究極の"省エネ主義"の高校生ホータローが、名家のお嬢様えるに振り回される様子がなんとも可笑しい!日常の小さな謎を解いていく青春ミステリーで気軽に読めるのもポイント高しです。巻を追うごとに、ホータローの省エネ主義が若干なくなっていくのが、嬉しいやら悲しいやら。

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第3位 小説 君の名は。(著者:新海誠)

2016年、2017年と世間の話題をさらいましたね!アニメ映画『君の名は。』の、新海誠監督自ら執筆された原作小説です。スタッフSは映画公開前に我慢できずにこちらを先に読んだのですが、映画に負けず劣らず引き込まれる作品です。夢の中で入れ替わっている男女。「切ない」物語を描かせれば、新海監督の右に出る者はいないのではないでしょうか?

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【ミステリー小説】作者のトリックに気付けるか?スタッフおすすめBEST9


小説のジャンルの中でも人気の高いミステリーは、名作・傑作が多いことでも有名です。犯罪事件や不可解な出来事が起こったことをきっかけに主人公がその謎に迫り、後半に伏線を回収して一気に謎解き!というのがミステリー小説のセオリーですが、それでも誰も予想できない衝撃的な展開になるのがミステリーの面白いところ。犯人の正体、その動機や事件の真相、そして作者が仕掛けた巧妙なトリックに魅了されること間違いナシ!ページをめくる手が止まらない、おすすめ作品を厳選しました。

おすすめミステリー小説

第1位 十角館の殺人(著者:綾辻行人)

本格ミステリーの王道中の王道ですね!孤島に立つ奇妙な館<十角館>と、そこに集まった7人の男女。一人、また一人と殺されていき、最後に残ったのは…?そして死んだ男から送られてきた謎の手紙。必ずミステリー好きの心をくすぐる一冊です。ラスト近くの"あの1行"を読んだときの驚きは、何年経っても色褪せることはありません。

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第2位 冷たい校舎の時は止まる(著者:辻村深月)

 

何度読んでも面白い学園ミステリー、それが『冷たい校舎の時は止まる』です。しんしんと降り続ける雪、止まった時計と開かない校舎、そしてなぜか思い出せない自殺したクラスメイトの名前。辻村さんは、緻密な人物描写に定評のある作家さんで、登場人物一人一人の過去を掘り下げながら進んでいきます。伏線の回収もお見事。

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第3位 麦の海に沈む果実(著者:恩田陸)

 

あたり一面を湿原に囲まれた全寮制の学園。「3月以外の転入生は学園に破滅をもたらす」という不吉な言い伝えにもかかわらず、2月最後の日に転校してきてしまう主人公。失踪する生徒たちや殺人事件など、閉塞された空間で起こる出来事は、どこか夢の中で起こっていることのようです。恩田作品の中でもとりわけファンが多い作品。

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第4位 満願(著者:米澤穂信)

「イヤミス」とまではいかないけれど、読後に嫌な後味の残るブラックミステリー短篇集。どの作品にもピリリと毒が効いていて、どんでん返しに騙されてしまうのも小気味良いですね。スタッフSのお気に入りは「柘榴」です。美しく成長した2人の娘と、容姿の衰えぬ母…ラストの驚きと言ったら!

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第5位 ずっとお城で暮らしてる(著者:シャーリイ・ジャクスン)

「悪意」を文章で表現したら、この本になるのではないかと思います。「メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット」読み終えてからも、ずっとこのフレーズが頭から離れません。外は悪意だらけ、でも本当に?自分の信じていた世界がぐにゃりと歪む瞬間がたまりません。屋敷好きの方もぜひ。

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第6位 そして誰もいなくなった(著者:アガサ・クリスティー)

これは言わずと知れた名作ですね!クローズド・サークルの原点といっても過言ではありませんが、ごくごくシンプルなトリックだからこそ際立つ面白さ。童謡「10人のインディアン」の歌詞になぞらえて人が殺される"見立て殺人"は、日本のミステリー界にも大きな影響を与えました。

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第7位 『アリス・ミラー城』殺人事件(著者:北山猛邦)

<城>シリーズ3作目ですが、それぞれ独立した話なのでここから読み始めても大丈夫です。ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」を思わせる鏡の間に入り込んでしまったが最後。まるでチェス盤の駒のように次々と殺されていく探偵たち。このトリックを見破った人はすごい!ミステリー好きの人はぜひ挑戦してみてください。

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第8位 女王の百年密室(著者:森博嗣)

<S&M>シリーズなどの理系ミステリーで有名な森さんですが、この作品はミステリーとSFの融合といったところでしょうか。主人公と、相棒のヒューマノイドが不時着した城砦都市。ある女王に統治された理想郷のような都市で、あってはならない、あるはずのない殺人事件が起こります。読む人を選ぶものの、ハマれば繰り返し読みたくなる面白さです。

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第9位 神のロジック 人間のマジック(著者:西澤保彦)

世界中から謎の施設に集められた6人の生徒達。一体何の目的で集められたのか?怪しげな教師たちの正体は?犯人当て推理ゲームの真相とは?とにかく謎が謎を呼ぶ展開!ラストのどんでん返しには賛否両論ありますが、閉塞された空間が好きな人にはたまらない小説です。

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【ホラー小説】背筋が凍る…夏の夜に読みたいスタッフおすすめBEST7


ヒヤッとする恐怖を体感したい人は、ホラー小説に挑戦してみましょう。サイコパス、グロテスク、怪奇現象などのオカルト的な要素だけでなく、人間の恐ろしさ、強靭な生き物との対峙など、さまざまな側面から読者の「怖い」という感情を揺さぶってきます。でも、ここでご紹介するホラー小説はただ怖いだけじゃありません。「怖いのに面白い!」という作品を集めてみました。普段ホラー小説を手に取らない人でも、これらの作品を読めば"怖いもの見たさ"という好奇心が止まらなくなるはず。

おすすめホラー小説

第1位 屍鬼(著者:小野不由美)

過去に読んだホラー作品の中で、ダントツ1位の面白さです!文庫で全5巻というボリュームですが、読み始めたらあっという間。「村は死によって包囲されている」という書き出しの1行は、この先もずっと忘れることはないでしょう。もし死人が起き上がってドアを叩いたら……怖さと切なさの絶妙なバランス感がたまりません。『封神演義』の藤崎竜さんによって、漫画化、アニメ化もされました。

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第2位 夜市(著者:恒川光太郎)

「日本ホラー小説大賞」受賞作。どちらかというとホラーと言うよりもファンタジーの色合いが強いかもしれません。望むものは何でも手に入るという表題作『夜市』と、決して人間が足を踏み入れてはいけない神々の道に迷いこんでしまう『風の古道』。この作品によって、今までの怖いだけの「ホラー」の概念を覆されました!

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第3位 よもつひらさか(著者:今邑彩)

皆さん、「よもつひらさか」(黄泉比良坂)はご存じですか?古事記に登場する、生者の住む"現世"と、死者の住む"あの世"の途中にある坂のことです。一人でこの坂を歩くと、死者に会うことがあるという不気味な言い伝え。短編ですが、一度読んだら忘れられないインパクトの強さ。よもつひらさかでは、誰に何を勧められようとも絶対に口に入れてはいけませんよ…。

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第4位 エムブリヲ奇譚(著者:山白朝子)

乙一さんの別名義・山白朝子さんの作品。ホラーと言うよりも、「怪談」に近い雰囲気でしょうか。物語全体がどこか哀しみを帯びている短編集で、不思議なお話からギョッとするような禍々しいお話まで、さまざまなタイプの短編が揃っています。中でも、昔落ちてしまった橋が姿を表す『あるはずのない橋』は秀逸です。

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第5位 ZOO(著者:乙一)

第4位の山白朝子さんの別名義、乙一さんの作品です。ホラー・ファンタジー・SFとあらゆるジャンルの作品を集めた短編集ですが、中でも『SEVEN ROOMS』を読んだときのあの衝撃は数年経った今でも覚えています。まだ幼い主人公と姉が監禁されている部屋には水の流れる溝があり…。もう二度と「溝」を見たくなくなってしまう超トラウマ級の作品です。

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第6位 背の眼(著者:道尾秀介)

児童失踪事件が相次ぐある村で、主人公が聞いた霊の声。村に伝わる伝説。そして、被写体の背中に映り込む人間の眼。一見怖そうに思えますが、どちらかというとオカルト的な要素が強いかもしれません。探偵役の真備が、見目麗しい青年というのも人気のひとつ。つづく<真備>シリーズの『骸の爪』も傑作なので、あわせて読んでいただきたいです。

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第7位 羆嵐(著者:吉村昭)

ヒグマ、怖すぎる!!!もうこれ以上の言葉が出てきません。大正時代、北海道で実際に起こった獣害事件「三毛別羆事件」をもとに書かれた小説。執拗に女性ばかりを襲い、数回に分けて民家を襲撃するヒグマの頭の良さと恐ろしさ。これを読んだら、クマ=可愛い!と思えなくなってしまうかもしれません。

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【ファンタジー小説】現実逃避したい人に読んで欲しい!スタッフおすすめ小説BEST10


現実にはない空想の世界が舞台となるファンタジー小説は、どれも壮大で読者をワクワクさせるものばかり。異世界・魔法・超能力・バトル・冒険…子どもだけでなく大人も夢中にさせる要素が満載です。ファンタジーといえば世界的に有名な海外作品のイメージが強いかもしれませんが、今回は有名どころはあえて除外!王道ものとは毛色の異なるファンタジー小説・幻想小説に注目してみました。現実では絶対に体験できないストーリーをぜひお楽しみください。

おすすめファンタジー小説

第1位 グイン・サーガ(著者:栗本薫)

残念ながら作者が亡くなったことで130巻(+外伝22巻)で未完のまま終わってしまったヒロイック・ファンタジー小説。あまりにもファンが多く、作者死去後には大きな喪失感が広がりました。記憶を失った豹頭の主人公グインと、彼をとりまく人間たちの友情、愛憎模様が巧みに描かれ、『三国志』を彷彿とさせる国同士の攻防もまた読み応えがあります。

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第2位 精霊の守り人(著者:上橋菜穂子)

綾瀬はるかさん主演NHKでドラマ化もされました。「ファンタジーは子どもの読み物」という概念を根本から変えた作品がこの<守り人>シリーズで、大人のファンも数多く獲得しています。短槍使いの女主人公・バルサの圧倒的な強さと、巻を重ねるごとに徐々に明らかになる彼女の過去に思わずホロリとした人も多いはず!

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第3位 銀の犬(著者:光原百合)

あまりメジャーな作品ではありませんが、個人的にはとてもおすすめしたい一冊。ケルト神話をもとに作られたファンタジーで、声を失った吟遊詩人オシアンを主人公とした連作短編集。オシアンが、哀しみを伴ったさまよう魂を、竪琴を奏でることで鎮魂する様子はなんとも切なく胸が苦しくなります。それでもほのかな温かさが残る読後感は、光原さんの優しい文章によるものでしょうか。

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第4位 旅のラゴス(著者:筒井康隆)

なんとも印象的な表紙で、ジャケ買い(表紙買い)した結果大当たりだった本作。ファンタジーの中にもどこか近未来的な雰囲気があり、気の向くまま旅を続けるラゴスとともに世界中を周っている気になります。文明が失われた世界。どこか非現実的な世界観は心地良く、読了後になかなか現実に戻って来られません。

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第5位 空色勾玉(著者:荻原規子)

児童文学で有名な作家さんですが、大人にもファンが多いのが特徴です。『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』の<勾玉三部作>は日本神話をモチーフにしたファンタジー小説で、特に一作目の『空色勾玉』は主人公の少女・狭也を含めとりわけ人気の作品。西洋のファンタジーと読み比べてみるのも面白いですよ!

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第6位 煌夜祭(著者:多崎礼)

読後、すぐに再読したくなってしまう一冊です。年に1度、冬至の晩に開かれる<煌夜祭>。魔物に喰われないために、一晩中物語を語る<語り部>。ラストに<語り部>の素性が明らかになったときの驚きと、それと同時に押し寄せてくる切なさ。読み終えた後にしばし呆然としてしまう傑作ファンタジー小説です。

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第7位 10月はたそがれの国(著者:レイ・ブラッドベリ)

ブラッドベリといえば『華氏451度』が有名ですが、スタッフSのおすすめは『10月はたそがれの国』です。幻想怪奇小説が好きな人にぴったりの短編集。どこか死の気配が漂う作品が多く、ひやりとした秋の空気を運んできてくれます。まさに言葉の魔術師。ブラッドベリは2012年に亡くなりましたが、過去の未読作品をこれから読めるのがせめてもの幸いです。

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第8位 童話物語(著者:向山貴彦)

名作ファンタジーなのに、なぜかそれほど知られていないのが『童話物語』。子どもよりも、ぜひ大人の皆さんに読んでいただきたいファンタジー小説です。他のファンタジーと違うのは、主人公の少女ペチカの性格がものすごく悪いこと!でもペチカの育った境遇を思うと、こんな性格になってしまうのもうなずけて、妙なリアリティがあります。

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第9位 南の島のティオ(著者:池澤夏樹)

夏の乾いた空気、爽やかな風を肌で感じられる作品!日々の慌しい生活に追われていると、ふとこの作品を読んで現実逃避したくなります。南の島での出来事が、少年ティオの目を通して語られる本作。島での日常に溶け込んだ不思議は、まるで砂に沁みこむ水のように乾いた心にスッと浸透していきます。大人も楽しめる児童文学です!

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第10位 サブリエル 冥界の扉(著者:ガース・ニクス)

普通のファンタジーでは物足りない!という、酸いも甘いも噛み分けた大人にぜひ読んでいただきたいのが『サブリエル』。死霊が徘徊し、冥界への扉が開かれた古王国で、失踪した父を探しに行くダーク・ファンタジーです。主人公の少女サブリエルがなんとも魅力的。ハンドベル片手に冥界で死霊と対峙する姿には惚れ惚れしてしまいます。つづく<古王国記>シリーズ『ライラエル』『アブホーセン』もあわせてどうぞ!

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【傑作SF小説】未来の世界はどんな姿?スタッフおすすめBEST7


サイエンス・フィクション、科学的な空想に基づいたフィクションの物語…それがSF小説です!難しい言語や複雑な設定がありそうで頭を使いそう…と思われがちですが、いえいえ、そんなことはありません。近未来の荒廃した世界の姿や、徹底的に管理された社会などを描いたディストピア小説は、読者の想像力を否応なく刺激してきます。「近い将来こんな世界が来るかもしれない…」と、どっぷりと小説に惹きこまれてしまうこと必至です!

  

おすすめSF小説


第1位 ハーモニー(著者:伊藤計劃)

第30回日本SF大賞受賞作。圧倒的な面白さ!!医療分子の発達で、病がこの世から消えた世界。争うこともなく「優しさ」にあふれた理想郷。そんな社会に倦んだ3人の少女たちの選択とは?ユートピアとは何なのか?本当の幸せとは何なのか?と考えさせられる名作です。作者は若くして亡くなりました。新しい作品を読むことができないのが残念です。

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第2位 魚舟・獣舟(著者:上田早夕里)

一体どんな想像力があったらこんな世界を描けるのでしょうか。"奇妙"という言葉がぴったりのSF短編集。 表題作は、現代社会が崩壊した後、陸地の大半が水没した世界が舞台です。人間は双子を産み、そのうちの一人は人間に、もう一人は魚となるという仰天発想!寄生茸に体を食い尽くされる奇病を描いた『くさびらの道』は、読んでいて全身が総毛立ちました。

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第3位 新世界より(著者:貴志祐介)

第29回日本SF大賞受賞作。『黒い家』などのホラー小説で有名な貴志さんですが、本作はガチガチのSF小説!単行本上下巻というボリューミーさにもかかわらず、一度読み始めたら面白すぎてページをめくる手が止まりません。1000年後の日本が舞台。集落を注連縄(しめなわ)で囲むという発想が斬新です。SFですが、ホラー描写が垣間見えるシーンもちらほら。

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第4位 1984年(著者:ジョージ・オーウェル)

ディストピア小説の金字塔と言っても良いのではないでしょうか。すべてが監視された社会。思考もすべて読まれ、寝ている間も油断できないという検閲社会の恐ろしさ。そして歴史を改ざんするのが<真理省>という矛盾!トランプ政権誕生時に、「予言の書」として再びベストセラーになったといいます。未来がこんな世界なら…と思うと恐ろしいですね。

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第5位 わたしを離さないで(著者:カズオ・イシグロ)

2017年、ノーベル文学賞を受賞したことでも記憶が新しいカズオ・イシグロさん。『わたしを離さないで』は、日本でもドラマ化されたのでご存じの方も多いのではないでしょうか?ヘールシャムという施設で日々を送る「提供者」と「介護人」。中盤以降この施設の真相が明らかになりますが、温度を伴わないどこまでも淡々とした語り口がこの物語の衝撃を物語っています。

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第6位 百年法(著者:山田宗樹)

不老不死が実現した近未来の日本が舞台。永遠の命を得ることによって当然人口はどんどん増え続けます。それによって設けられたのが「百年法」。人は、不老化処置を受け若いまま100年後に死ぬか、自然に身を任せて老衰で死ぬか、どちらかを選ぶことができるというもの。もしかしたら医療の進歩でこんな世界が来てしまうのかもと考えさせられる衝撃作です。

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第7位 夏への扉(著者:ロバート・A・ハインライン)

ハインラインの言わずと知れた不朽の名作!表紙の猫に惹かれて読んだという人もいるのではないでしょうか?1956年に発表されたSF小説ですが今でも全く色あせることがありません。人工冬眠が実用化された未来のお話。人生のどん底に突き落とされた主人公の逆転劇です!猫のピートがジンジャーエール好きというのがまた可愛く、猫好きたちの心を掴んだ一冊。

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【歴史小説】ページを繰る手が止まらないスタッフおすすめBEST4


過去に実際に起こった事件や出来事を題材にしている歴史小説。物語に登場する主な出来事は史実通りに進むものの、歴史上に実在した人物たちの性格や心情、そして事件の背景などは作者の想像に任せられているので、作者によってその内容は十人十色。同じ人物や事件をテーマにしたものを読んだことのある人でも、新鮮な気持ちで読むことができます。歴史の勉強が苦手…という人ほど、実はおすすめの歴史小説。読み終わったときには、その時代について詳しくなっている自分を再発見できるはずです!

  

おすすめ歴史小説


第1位 三国志(著者:北方謙三)

皆さんご存じ『三国志』は、過去に色々な作家さんが書かれています。中でもスタッフSの一番のおすすめが"北方版三国志"です!魏・呉・蜀の三国での覇権争いなので、勧善懲悪ものではないのですが、やはり読み進めるうちに自分のお気に入りのキャラが出てきます。他作品では良いイメージのなかった呂布がなんと格好良いこと!「漢」たちの生き様に涙が出ます。文庫で全14巻、遠き日を駆け抜けた英雄たちの物語を思う存分堪能しましょう。

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第2位 沖田総司(著者:大内美予子)

スタッフSの新選組好きに拍車をかけたこの作品。新選組で1位、2位を争う人気隊士といえば「沖田総司」ではないでしょうか。沖田といえば、隊士の中でもとりわけ剣術に秀で、さらには若くして病気で命を落とした薄幸の美青年というイメージですよね。そんな沖田目線で語られる物語は、どこまでも優しくどこまでも無邪気。歴史上の人物にたちまち命を吹き込む大内さんの文章が素晴らしく、中盤以降は涙なしでは読めない傑作歴史小説です。

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第3位 聖餐城(著者:皆川博子)

文庫で800ページを超える超大作!ですが、数多ある皆川作品の中でも特におすすめの作品。ヨーロッパの三十年戦争を題材にした物語で、血で血を洗う戦乱、その中で逞しく生きる少年たちアディとイシュアの友情を描いた骨太の歴史小説です。本の分厚さにビックリしないで下さい!読み始めたら寝食を忘れるほどの面白さであっという間に読了してしまいますよ。

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第4位 燃えよ剣(著者:司馬遼太郎)

またもや新選組の本で恐縮です。「新選組といえば土方歳三」という人にはぴったりの作品ですよ。「鬼の副長」と呼ばれ隊士からも恐れられていた土方歳三を描いた作品は世の中にたくさんあります。でもその中でもとりわけ泥臭い、人間臭い土方さんはこの司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』が一番です!沖田総司好きさんもぜひ。

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【永遠のバイブル小説】不思議な余韻が残る…スタッフおすすめBEST5


時間を忘れて読み耽り、読み終わってもなかなか現実世界に戻って来れないほど、のめり込んだ作品はありますか?自分の中での"忘れられない一冊"…読書好きの人には、必ず1つか2つはあるはず。ここでは自分の考え方やその後の生き方にも影響を及ぼすほど、衝撃を受けたバイブル的な作品をピックアップ!不思議な読後感に襲われるものばかりですが、間違いなく傑作揃い。何度も読み返したくなる小説を探している人は、必読ですよ!

 

おすすめバイブル小説


第1位 悪童日記(著者:アゴタ・クリストフ)

紛れもない傑作です。そしてこれほどまでに衝撃を受けた作品は他にありません。戦時中、大きな町から疎開してきた双子の兄弟。色々とショッキングな箇所も多いのですが不思議と不快感はありません。感情を一切排除した端的な文章で、戦争の無慈悲さと生々しさを感じられる作品となっています。続編『ふたりの証拠』『第三の嘘』まで必ずお読みください!

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第2位 ドリアン・グレイの肖像(著者:オスカー・ワイルド)

永遠の名作ですね。無垢で美貌の青年ドリアンが、快楽主義者のヘンリー卿に感化され堕落していくまでを描いた作品。ドリアンは若さと美貌を保ったまま、でも彼の肖像画だけは歳を取り醜く変貌していく…。自分の肖像画の美しさに嫉妬をしてしまうなんて、恐ろしい話です。ラストのあの結末は忘れることができません。

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第3位 李歐(著者:高村薫)

人物描写も一級品、文章の美しさも一級品。ハードボイルドながら、自分のバイブルにしたいぐらい素晴らしい作品です。ごくごく平凡な人間だった一彰が、殺し屋の李歐と出会うことから始まる物語。2人が出会うシーンはほとんどないのに、常に魂が繋がっているような不思議な感覚を覚えます。桜の季節になると再読したくなる本NO.1!

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第4位 黄金の王 白銀の王(著者:沢村凛)

何が正しいのか答えが出ないまま、ただただ滂沱の涙が流れる傑作ファンタジー小説です。ひとつの国に、2人の王。本来敵対する立場の若き王たちが選んだ道とは?「小事にとらわれて大事をおろそかにする」ことの愚かさ。人間としても学べることが多く、ずっと手元に置いておきたい作品のひとつです!

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第5位 叫びと祈り(著者:梓崎 優)

「これが新人の書いた本なのか!」と、その圧倒的な筆致と表現力に、思わず舌を巻いた作品です。異国を舞台に、主人公がさまざまな謎に直面するという連作ミステリー短編集。腐敗しない聖人の遺体の謎や、南米の部族で蔓延する伝染病の謎。巧みな叙述トリックもすばらしく、再読して新たな発見をするのも楽しい読み方です。

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【映像化小説】ぜひ映画と見比べたい!スタッフおすすめBEST5


小説を原作に映画化された作品は多いですが、個人的に映画も小説もどちらも特に面白かったのがこちらの5作品。一度映像化されると、ほとんどの人が映画だけ鑑賞して満足してしまうのですが、これらはぜひとも両方楽しんでほしいです!映画には映画の良さが、小説には小説の良さがしっかりと差別化されて描かれているので、どちらも満足できるはず。あなたは原作と映画、どちらから先に楽しむ?

  

おすすめ映像化小説


第1位 グレート・ギャツビー(著者:スコット・フィッツジェラルド)

レオナルド・ディカプリオ主演で映画化された『華麗なるギャツビー』。ディカプリオはハマり役でしたね!映画を楽しんだ方は、ぜひ原作小説にも挑戦していただきたいです。村上春樹さん翻訳版はとても読みやすくおすすめです。一人の女性の愛を得るためにすべてを捧げた青年ギャツビーの不器用さと、一途さ。読後にはなんとも言えぬ哀しさが残ります。

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第2位 レベッカ(著者:デュ・モーリア)

ヒッチコックにより1940年に映画化されました。ヒッチコックは絶対に美人の女優しか使わないという噂がありましたね。原作の「ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た」という最初の一文はとても神秘的な書き出しです。後妻として貴族のマキシムに迎え入れられた主人公は、マンダレーの屋敷のあちこちに美貌の先妻レベッカの存在感があることに気付きます。タイトルが「レベッカ」なのがまた心憎いです。

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第3位 まほろ駅前多田便利軒(著者:三浦しをん)

瑛太さんと松田龍平さんW主演で映画化されました。東京で便利屋の仕事をする多田と、高校の同級生・行天が再会するところから始まる物語。三浦しをんさんの言葉選びの上手さに加え、特筆すべきは巧みなキャラ描写です。直木賞受賞も納得の一冊。ちなみに映画も良い出来なので、原作と映画どちらが先でも問題ありません。

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第4位 盗まれた街(著者:ジャック・フィニイ)

過去に何度か映画化されていますが、個人的に好きなのはニコール・キッドマン主演の『インベージョン』。原作『盗まれた街』は、根源的な人間の恐怖を描いたSFサスペンス小説です。自分の家族が、恋人が、昨日とどこか違う…見た目は同じなのに、何か違和感を感じたら?それを証明する術は?徐々に街全体が乗っ取られていく恐怖感といったら!

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第5位 チャイルド44(著者:トム・ロブ・スミス)

『エイリアン』『ブレードランナー』のリドリー・スコット監督によって映画化されました。スターリン体制下のソ連が舞台。常に周りを監視し合う社会の中、主人公は子どもばかりを狙った猟奇的な殺人事件を目の当たりにします。常に周りをスパイと疑う疑心暗鬼の毎日こそが一番恐ろしいのかもしれませんが…。映画版では凍てつくような空気感にも注目してみてください。

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まとめ


  

素敵な読書ライフを!


さて、『もったいない本舗』スタッフがおすすめする面白い本を全50冊紹介してきましたが、1つでも読んだことのない本はありましたか?「面白い・面白くない」かの判断は、それぞれの好みによって感じ方はまちまちかもしれません。ですが、読書好きが一度でも面白い!と思った本、として少しでも興味を持っていただければ嬉しいです。

最後に、読書好きの人に覚えておいてもらいたいことがあります。それは「新しい本と出会ったら、古い本とお別れすること」です。自宅に本を置く場所には限りがあるので、新しく面白い本とたくさん出会いたい人ほど、本棚の入れ替えは頻繁にする必要があります。そんなときはこの『もったいない本舗』のことをちょっと思い出してください。皆さんが大切にしていた本を、次に読みたいと思う人の元へとお繋ぎいたします。

面白い本は世の中から尽きません。まだ見たことのない名作を探し続ける読書好きの皆さんが、上手に本たちと向き合いながら快適な読書ライフを過ごせますように…。

sakura
ライティング担当 : sakura

札幌在住30代。本や少年コミックを読むことが大好きで、家事の合間にハイボールを飲みながら読書をするのが至福のとき。小説はイヤミス、ホラー、児童文学まで好きなジャンルは多岐にわたり、ラストですべてがひっくり返される「大どんでん返し」本を好んで読む。子どもの頃からホラー映画が好きで、最近は『死霊館』や『インシディアス』など心の奥底まで恐怖心をかきたてられるようなジェームズ・ワン監督作品に魅了されている。

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