• 2018/07/12

ムーミン谷の仲間たちの名言から学ぶ、自分らしい生き方とは

ムーミン、スナフキン、ミイ…誰もが知っているムーミン谷の仲間たち。あの物語の中にハッとさせられるようなセリフや名言がたくさんあるのを知っていますか?自分自身を振り返らせてくれたり、人生や恋愛のヒントになったりするものなど、ぜひ知っておいて欲しい名言をご紹介!

ムーミンの本

愛すべきムーミン谷の仲間たち~まずは、登場人物をご紹介!

日本ではテレビアニメでムーミンを知ったという人が大多数ではないでしょうか。物語の大まかな内容は、ムーミン谷で暮らすムーミン一家とその仲間が繰り広げる、日常の暮らしや、不思議な出来事、面白い事件、冒険譚です。

あの、のんびりとした風貌(けしてカバではありません!)のムーミン一家やスナフキン、ミーは、誰もが目にしたことのある長く愛されているキャラクターですよね。

まずは、ムーミンのお話に登場する、個性豊かなキャラクターたちを紹介したいと思います。

登場人物

ムーミン(ムーミン族)
お話の中心的キャラクター。優しいママと小説家のパパに愛情を注がれて育つ男の子。明るく朗らかでみんなの人気者ですが、甘えん坊で寂しがりなところも。パパの冒険好きを受け継ぎ、勇気ある行動を見せるときもある。
ムーミンママ(ムーミン族)
ムーミン一家の太陽のような存在。エプロンとハンドバッグがトレードマーク。おおらかであくせくしない、どっしり構えた頼りがいのあるお母さん。料理、裁縫が得意。家族以外のムーミン谷の仲間にも分け隔てなく接する、愛にあふれたムーミンママ。
ムーミンパパ(ムーミン族)
実は捨て子で孤児院で育てられていたが、そこでの規則的な生活に嫌気がさして脱走、一人冒険を続けてきたムーミンパパ。海と冒険をこよなく愛し、小説家として若かりし頃の冒険譚を日々記している。夢や哲学を大事にするロマンチストだが、自分の思うままに突っ走って家族を危険な冒険に巻き込んだり、物事がうまくいかないこともしばしば。そんなときは、きまってムーミンママが絶妙なフォローをしてくれる。ムーミン一家が住む屋敷は、パパが自分で建てたもの。
フローレン(スノーク族)
ムーミンのガールフレンド。いつもムーミンの家に遊びに来て過ごす。アンクレットをつけたり、王子様を夢見てうっとりしたり女の子らしい一面も。ムーミンはフローレンが大好き。
スノーク(スノーク族)
フローレンの兄。フローレンと二人暮らし。空を飛ぶ船を設計、製作するなど発明家。でも真面目すぎるところが玉に瑕(きず)。
スナフキン
人間のように見えるが妖精。ムーミンがキャンプ中に森で初めて出会い道案内をしたことから知り合い、ムーミン谷に住むようになった。ムーミン族は冬眠するのだが、スナフキンは冬の間、ひとり南へ旅に出て、春になると再びムーミン谷に戻ってくる。孤独と一人旅を愛し、誰にも縛られず自分の哲学に従って気ままに生きるスナフキンは日本で大人気。「スナフキンのように生きてみたい」と憧れを抱かせる、自由の象徴。
ミイ(ミムラ族)
物語の途中からムーミン屋敷で暮らすようになったミイ。小柄で玉ねぎヘアがトレードマーク。怒りんぼで辛口のイメージが定着しており、そこが魅力というファンも多い。だが冷静に自分や周りを見ていて、相手のためになることを言ってあげているときも。いたずら好きが過ぎて姉であるミムラ姉さんに叱られる場面もある。
ミムラ姉さん(ミムラ族)
ミイの姉。穏やかでロマンチスト。よく、ミイとは正反対の性格と言われます。実は、ミムラ姉さん、ミイとスナフキンは兄弟!お父さんは違うけど、お母さんが同じという設定。
スニフ(種族不明)
迷子だったスニフと出会ったムーミンが連れて帰ったことから、ムーミン屋敷で一緒に住んでいる。臆病で怖がり、なまけものとダメダメなところが多いのに、なぜか憎めない存在。「あんたってほんとにだめね」なんて言う辛口ミイとの掛け合いも面白い。

フィンランドで生まれた小説家、画家。1945年に発表された「小さなトロールと大きな洪水」がムーミンシリーズの最初の作品。1970年出版の「ムーミン谷の十一月」がシリーズ最終作。日本でのアニメ放送は1969年に開始、すぐに人気となり日本中でムーミンは国民的アニメとなりました。日本のテレビアニメは1話完結型。

噛めば噛むほど味が出る、珠玉のセリフたち

オーロラが見えるフィンランドの森

お待たせしました!登場するキャラクターをおさらいしたところで、ムーミン谷の仲間の名言をご紹介しましょう。どれもかんたんな言葉だけれど、その意味について深く考えさせられたり、ハッとしたり。あなたの心に響く名言はどれでしょうか?

人生編

新しい人生は、こんなふうに、一歩を踏みだすべきなのだ。輝くカンテラをマストのてっぺんにかかげ、後方では、海岸線が闇の中へと消えてゆき、世界中が寝静まっている。夜の旅立ちほどすばらしいものは、ほかにはないねえ!

(ムーミンパパ)

銀のおぼんの使いみちはひとつって、信じきって生きてきたのに、まるっきりちがう使い方のほうが、ずっと約に立つなんて!

(ムーミンママ)

なにかがわかるまでに、とても時間がかかることがあるものなのよね

(ムーミンママ)

だれかを崇拝しすぎると、ほんとうの自由は、得られないんだぜ

(スナフキン)

いつもやさしく愛想よく、なんて、やってられないよ。理由はかんたん。時間がないんだ

(スナフキン)

人の目なんか気にしないで、思うとおりに暮らしていればいいのさ

(スナフキン)

物は、自分の物にしたくなったとたんに、あらゆる面倒が、ふりかかってくるものさ。

(スナフキン)

みてるわよ、あなたがしていること。あのね、神様じゃないわよ。もうひとりのあなたがあなたを見ているのよ。見放されないようにね。嫌われないようにね

(ミイ)

逆よ、まったく逆よ。自分と向き合うにはひとりになるんじゃないわ。いろんな人と関わりあうのよ。自分の知らない、自分を知らない人たちと関わりあうのよ。見えてくるわよ、本当の自分が。

(ミイ)

そうね、明るくしているほうが楽しいわね、明るい人にとっては。けど、暗い人には疲れちゃうわよね。だからね、楽しくするってより、楽にする、なのよ。

(ミイ)

信頼でしょ。これが揺らいだらおしまい。さようなら

(ミイ)

ちょうど、オーロラのことを考えていたところなの。オーロラって、本当に存在しているのか、それとも見えてるだけなのか、よくわからないなあ…って。物事って、すべて、とてもあいまいなのよね。でも、だからこそわたし、安心していられるの

(トゥーティッキ)

恋愛編

初恋と最後の恋のちがいを、ご存知?初恋は、これが最後の恋だと思うし、最後の恋は、これこそ初恋だと思うもの。…なのよ

(サーカスのプリマドンナの馬)

わたしね、ムーミンのこと、一日に何度も何度も、大ダコから助けてあげたい!

(フローレン)

友達・仲間編

ムーミン一家とくらしていると、いっしょでも、ひとりでいられるんだ。みんな、どんなふうにふるまっていたんだろう…?不思議な仲間だなあ。ムーミンたちは、ぼくのこと、ひとりにしておいてくれたんだ…

(スナフキン)

わたしは、ひとりめの友だちを見つけたのでした。つまり、わたしは、ほんとうの意味で、生きることをはじめたのでした。

(ムーミンパパ)

あの子たちの冒険物語っていつもこう…。助けたり、助けられたり。もどってきたヒーローたちをあっためてやる者のことも、いつか、だれか、書いてくれないかしらねぇ

(トゥーティッキ)

子育て編

灯台の階段の修理?したくないなあ。海藻を引っこ抜くのもいやだ。   …うーむ、パパだってことは、なんてやっかいなんだろう!

(ムーミンパパ)

(ムーミンパパは、自分の家族と自分のベランダが、たまらなく恋しくなってきました。そして、突然、さとったのです。)あそこにいてこそ、限りなく自由で冒険心に満ちみちていることができるんだ。それでこそ、本物の父親なんだ。

(ムーミンパパ)

つまらないわ、ママって。気ままに出かけて外で眠るなんてこと、できないですもの。ママこそ、たまにはそんなふうにしたいのに…

(ムーミンママ)

子どもの頃は何も考えずに観ていた人がほとんどだと思いますが、大人になってから見てみると、意外とシュールで独特の世界観が広がる物語だと感じるのではないでしょうか。ファンタジーでありながら、哲学的で思わず頷いてしまうような名言ばかり。この哲学的な世界観も世界中の人々から愛される理由の一つと言えます。落ち込んだときや、行き詰ったときにはムーミン谷から発信される名言をヒントにしてみるのも良いかもしれませんね!

ムーミン谷のことをもっと知りたくなったら【ムーミンおすすめ本】


本の上のおとぎ話の世界

ご紹介したムーミン谷の名言は、いかがでしたか?好きな言葉は見つかりましたか?

もっと深く、ムーミン谷のことを知りたいと思った人のために、本も紹介しておきましょう。物語のページを開けば、すぐに楽しさと不思議さ、温かさに満ちたムーミン谷の世界へとあなたを誘ってくれるはずです。

トーベ・ヤンソンのムーミンシリーズ】

『ムーミン谷の彗星』

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『たのしいムーミン一家』

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『ムーミンパパの思い出』

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『ムーミン谷の夏まつり』

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『ムーミン谷の冬』

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『ムーミン谷の仲間たち』

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『ムーミンパパ海へいく』

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『ムーミン谷の十一月』

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『スナフキンの名言集』

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『ちびのミイの名言集』

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ムーミンの世界を通じて北欧を知ろう

ムーミンの作者トーベはフィンランド出身ですが、なんとムーミンの原作はスウェーデン語で書かれているんですよ!「フィンランド語もスウェーデン語もどちらもフィンランドの公用語だし、ほとんど同じなんでしょう?!」と思ったそこのアナタ!実は全く違う言葉なんです。

では、なぜトーベはスウェーデン語で書いたのでしょうか?それは、トーベの父はスウェーデン語系フィンランド人、母はスウェーデン人ということからトーベもスウェーデン語を母語として育ったからです。スウェーデン語系フィンランド人は、いまや国内に約5%しかいないとされる少数派ですが、この少数派で育ってきたという生い立ちや両親の姿もトーベの世界観に大きな影響を与えたとも言われています。

ムーミン谷の物語とともに、北欧諸国の文化や社会のことも知っていけたらより深くムーミンの世界を理解できるのではないでしょうか。

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また、語学に興味がある人は、ムーミンを通して学ぶのも楽しいかもしれませんね!

『ムーミン谷の絵辞典 英語・日本語・フィンランド語 』

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まとめ


年代を問わず、世界中の人たちから愛され続ける「ムーミン」。キャラクターの可愛さだけでなく、物語の独特で哲学的な世界観も「ムーミン」の魅力の一つですよね。ムーミン谷の仲間たちが発信する言葉はどれも心に響き、共感できるものばかりです。普段、生活する中で行き詰まることや悩むことがあったときには、ぜひムーミン谷の仲間たちから現状打破のヒントをもらってみてはいかがでしょうか。

otake
ライティング担当 : otake

札幌在住の40代2児の母。趣味は読書。小説からエッセイ、漫画まで何でもこいの雑食派。好きな作家は横山秀夫、誉田哲也、角田光代、篠田節子、乃南アサなど。とくに人間の本音や心の闇に迫る作品に惹かれる。テレビも好きで、笑えるバラエティで忘れた笑顔を取り戻す。一度手放した思い出の漫画たちを買い戻すことを目標に日々働く。すべての家事を終えて飲む一杯が一番の癒し。

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