• 2020/05/25

「文章が書けない」悩みを解決します!押さえるべきポイントとは

「文章が書けない…」と悩んでいる人へ、「ここだけは押さえるべきポイント」をご紹介します。報告書やメール、SNS、読書感想文など文章を書く場面は誰にでもあるもの。でも書くのが苦手だとストレスですよね。難しいことは一切ナシ!誰にでも実践できる、文章作成のコツです。

白い紙と紙屑


文章が書けないストレスに悩まされていませんか

「文章が書けない…」、そんな悩みを抱えている人、いませんか?仕事や学校生活で「書かなければならないのに、書けない」というイライラは意外と大きなストレスですよね。書かなければ終わらないのに書けない…。まるで大作家のスランプを味わっているようなもの。なかには、学校の先生からの「君の書く文章は幼稚だね」という一言がトラウマになっているという人もいるようです。

今回は、そんな悩める人に向けた<文章を書くための手引き>です。ネットや書籍で文章を書くための方法を調べれば星の数ほどありますが、「意外と内容が難しい」「すぐに試すにはちょっと…」というものが多いんです。「これは自分には無理!」なんて挫折しては元も子もなし、ですよね。

そこで今回、「自分でもできる」「これなら実践できそう」と思ってもらえるような基本の文章作成術をご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

文章が書けない3つの原因とは

具体的な方法の前に、まず「なぜ自分は文章が書けないのか」について考えてみましょう。それぞれ、解決へのアドバイスも付けてみましたのでぜひ参考にしてみてください。

文章が書けない3つの原因

1.材料(情報)をそろえていない

「文章の材料って?」と思った人もいるでしょう。例えて言うと「なんの食材もないのに料理は作れない」ということ。ご飯と卵があれば"卵かけご飯"や"卵チャーハン"が作れます。さらにたくさんの食材があれば、作れる料理の幅もぐんと広がりますよね。つまり、文章作成も同じこと。「書くべき材料(情報)が多ければ多いほど文章も多く(幅広く)書ける」のです。これは、一番大きなポイントとなります。

書くべき材料(情報)を片っ端からメモに書き出す。雑でOK。キーワードになる単語や自分の感想など、浮かばなくなるまでとにかく書く!出し切ったらそれを眺めてみましょう。自然と書くべき内容も浮かび上がってきます。"マインドマップ"と呼ばれる思考の整理に適した方法なども色々あるので検索してみて。

2.自分の意見がまとまっていない

小学生のとき、夏休みの読書感想文で苦労した経験ありませんか?悪名高き宿題の魔王、読書感想文。あれって何であんなに嫌だったのだろうと考えると、「本を読んで何を書けばよいのかわからない」んですよね。それでみんな"あらすじ"を9割書いて最後の1行「面白かったです。」で終わらせちゃう。感想文に限らず、作文などを書くときには「自分はどう感じたか」「人に何を伝えたいか」「最終的にどんな結論になったか」という"自分自身の意見のまとめ"が必ず必要になります。逆を言うと、このまとめがなければ文章は書けないでしょう。

こちらも1と同様、まず紙に書き出すことが有効です。頭で考えていることを言語化することが、実は文章作成の一番のトレーニングになります。例えば、日記は文章の上達に最適。毎日ではなくても、何か感じたことがあればノートに書き出すなど日々訓練してみましょう。それを続けるうちに、「自分が何を感じ取ったか」「一番伝えたいこと」などが的確に表現できるようになります。また、自分の考えを人に話すというのも、考えを整理するのに有効ですよ。

3.言葉を知らない

これは、よく耳にする"語彙力"、"ボキャブラリー"ということです。例えば<考える>という言葉は、「検討する」「考察する」「思案する」「模索する」などと文脈に合わせて言い換えることができますが、それらの言葉を知らなければ、すべて<考える>だけになってしまいます。もちろん間違いではありませんが、文章を書いているうちに同じ言葉しか使えないと、それも実はストレスに感じてしまうんです。

でも見方を変えれば、さほど内容のない文章でも使う言葉の種類を多く使えば俄然こなれた印象を与えることができるということ。多くの言葉を持っているということは、多くの武器を持っているということなのです。

これに効くのは何といっても<読書>です。たくさんの文章を読むことで自然に語彙力は身に付きます!語彙力は読書量に比例するので、なるべくたくさんの本を読むべし。<新聞>もオススメ。多種多様な記事がある新聞には使われている言葉も同様に多数あります。毎日新聞をただ読むだけでも、語彙力、漢字力がUPしますよ。

原因と解決策を3つお話しましたが、「自分にも当てはまる!」という部分はありましたでしょうか?これらを踏まえて、以下の文章作成術を参考にしてみてくださいね。

【社会人向け】ビジネス文書における基本の文章作成術とは

ビジネス文書

社会人必見!主に仕事で役立つ文章(文書)作成術からご説明します。仕事で作成する文書というのは、編集者やコピーライターのように言葉が商売道具という職業でなくても、さまざまな種類の文書を作成しなければなりませんよね。

例えば… 

ビジネス文書の主なもの

報告書、稟議書、企画書、提案書、議事録、契約書、見積書、発注書、礼状… など

勤める会社によって、フォーマットやテンプレ、作成マニュアルなどがあるので最低限は困らずにできると思います。ですが、それでも「自分で構成を考える部分」「自分の言葉で文を書かなければならない部分」があり、そこで手が止まってしまったという経験がある人も多いのでは。まず基本的なビジネス文書の肝を押さえておきましょう。


① ビジネス文書作成の基本とは

☑ 「何が求められているか」の把握

まず最初に、作る資料は「何を書くべきなのか」をしっかり把握すること。その文書を読むのは誰か?(上司、チームメンバー、顧客…) 読み手が何を求めているかを頭に叩き込むとブレない文章を書くことができます。まず手持ちのメモ、もしくはPC上で大まかな枠を書いてみましょう。時間をかけずにざっくりでOK。

☑ 内容の正確さ

これはビジネスにおいては大前提中の大前提。「日時」「金額」「社名、人名」に誤りがないか二重チェックすべき。例えば議事録ならメンバーの発言を勝手に意訳してしまってないか、自分の頭だけで出した結論になっていないか、など確認しましょう。正確な文章を書くためには、記録(メモ)を確実に取ることが重要。

☑ 目的、結論が明確になっているか

例えば報告書なら「経緯」「結論」を間違いなく書くこと、提案書なら「どこが強み、売りなのか」「どんな利益、メリットがあるか」が漏らさず書かれているか。文書の核となる部分がはっきりと書いてあるかを意識しましょう。


② ビジネス文書における、文章作成5つのポイント

1. 書く分量を把握する

"簡潔"に書くのか"詳細"に書くのかをはじめに確認すること。上司から「簡単で良いから早く提出するように」と言われたのに、時間をかけて長々とした文章を書いていては評価も下がりますよね。

簡潔にと言われたら「箇条書きを使う」「ワンペーパーでまとめる」、詳細にと言われたら「A4用紙で2~3枚程度にまとめる」、という風に"求められている量"を間違えないように。

2. 文体を揃える

よく言われることですが、「ですます調」と「である調」を一つの文書で混在させないように気を付けましょう。どちらを使用するかは、既出の文書などを参考にしてみましょう。

3. 文章は長すぎないように

一つの文は長すぎない方が読みやすく理解もされやすいです。長文で、小難しい熟語を多用して書いた文章は何となく格好よく感じますが、それは自己満足に過ぎません。とくにビジネスですから、「相手が読みやすいこと」が最重要です。 また、適度に読点を打つことも、読み手の頭に入りやすくなるので実践してみて。

4. 難しいカタカナ語はNG

「コンセプト」や「マネジメント」くらいの日常にも浸透したカタカナ語であればOKですが、「アジェンダ」「コミット」「アサイン」「コンピテンシー」「ローンチ」など、もしかすると年上の上司は意味がわからない単語もあるかもしれません。格好つけずに、誰にでもわかる平易な表現を使う方が好感が持たれます。

5. 必ず推敲すること

"推敲(すいこう)"とは、書いた文章をチェックすることです。たとえワンペーパーでも、必ず「日時・場所・人名」に誤りがないか、正しい漢字かを再度見直しましょう。社内の役員向けや顧客向けなど重要な文書であれば、同僚や先輩にもチェックをお願いしましょう。


③ 文章作成時のお助けテクは、これ!

さて、上記に<ビジネス文書>作成における基本的な点をご説明しましたが、「いざ書こうとしても文章が浮かばない…」というお悩みに、こちらでお助けテクを伝授します。

そのテクニックとは…

自分だけの定型文章マニュアルを作るのがおすすめ!

作家やブロガーでもない普通の人間には、特別素敵な文章や凝った表現は必要ありません!ましてビジネス文書では、ほぼ決まった定型表現が使われるものです。そこでおすすめするのが、よく使われる文章を集めてオリジナルのマニュアルを作ることです。

    例)謝罪に関する文章

  • 誠に申し訳ございませんでした。
  • 多大なご迷惑をおかけしました。
  • 深くお詫び申し上げます。
  • 深く反省しております。
  • 心から申し訳なく存じます。
  • お手数をおかけしまして、はなはだ恐縮ではございますが~
  • 今後は二度とこのようなことがないよう~
  • 今後はこのようなご迷惑をおかけすることがないよう~
  • 何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
  • 何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
  • 取り急ぎ書面にてお詫び申し上げます。
  • 誠に申し訳ございませんでした。
  • 多大なご迷惑をおかけしました。
  • 深くお詫び申し上げます。
  • 深く反省しております。
  • 心から申し訳なく存じます。
  • 今後ともご愛顧を賜りますよう何卒お願い申し上げます。

今まで仕事上で目にした文書などからピックアップしてみただけでもこれだけありました。これらを組み合わせることで、それなりに礼儀正しい謝罪の文章が書けそうな気がしてきますよね。

このような感じで<報告文章バージョン><プレゼン文章バージョン>など、時間を見つけてコツコツ溜めていけば自身の貴重な財産になりますよ。

ネット上にも同様のサイトはありますが、仕事中にいちいち検索する時間はないですよね。それよりも、仕事のできる先輩・上司が作った文章や、取引先からのメール、手紙などから「技を盗む」方が、より実践的で即戦力となってくれます。「いいな、使えそうだな」と思ったフレーズはパソコンやスマホの辞書に登録して、すぐ使えるようにしてみるのもおすすめです。

【小・中学生向け】読書感想文のかんたん文章作成術とは

本を掲げて困り顔の少女

ここでは、全国の子どもを悩ませる<読書感想文>について指南したいと思います。先にも書きましたが、読書感想文って本当に気の重い宿題ですよね。なぜ、読書感想文はあんなにも苦痛に感じるのでしょうか?

読書感想文が苦手な理由

そもそも何を、どう書いたらよいのかわからない

では、これを克服するにはどうしたらよいでしょうか?以下に解説していきたいと思います。

読書感想文における、文章作成3つのポイント

① "あらすじ"は短くまとめる

読書感想文というとあらすじを書いて終わり、というパターンが非常に多いもの。実はあらすじを短くまとめるのは、とても難しい作業です。本の大事な部分を把握して簡潔に組み立てなければならないからです。

あらすじを書くときの核となるのは「どんな登場人物がいて、どんな出来事が起こるか」ということです。この2点を中心に書きましょう。

いきなり短くまとめることは至難の業なので、まずはあらすじをノートやメモなどに書いてみます。初めは長くても構いません。そして、書いたあらすじを読み返し、無駄な部分をカットしたり、繋げられる文章は繋げるなど、どんどん短くしていきましょう。さらに、使う言葉を替える、文を入れ替えてみることで、よりまとまりのあるあらすじになっていくはずです。


② インタビューをする

先にも書きましたが「思考の言語化」というのは、大人でもトレーニングしていないと難しいもの。そこで、一番簡単な方法は、インタビューをすることです。低学年の小さな子どもなら、親が手助けをしてあげましょう。「どこが一番面白かった?」「どの登場人物が好き?」という風にインタビュー形式で質問をします。その答えを集めてまとめれば、感想文はほぼできたも同然です。


③「なぜ?」と問いかける

②を、より深く掘り下げるには、「それはなぜ?」と問いかけていくこと。

例1) 子ども 「主役のクマより、キツネの方が好きだと思った」
  「それはなぜ?」
  子ども 「だって自由に遊んでいたから」
     
例2) 子ども 「最後の、船に乗る場面が一番好き」
  「それはなぜ?」
  子ども 「だってもうすぐお母さんに会えるから」

上記のように、「なぜそう思ったの?」と質問することでどんどん気持ちが形となります。この「なぜ?」と繰り返すことで、原稿用紙を埋める文章が十分書けることでしょう。

何かを思ったり、感じたりしたら、必ずその理由があるはずですよね。漠然とした感想にも「なぜそう感じたか」という答えが自分の中にはあるので、それを引き出すことができれば、そのまま文章にするだけです。

高学年の子には、上記のインタビューを自分自身でさせてみましょう。まずはノートなどにざっと、「面白い・楽しい・悲しいと感じた場面」「自分が主人公だったらこうする」などという材料を書き出して、それに対して「それはなぜか?」と問い、答えを書いていきます。あとは出てきた文章を繋げていけば、立派な読書感想文の完成です。

いかがでしたか?<読書感想文のかんたん文章作成>には、インタビューが有効。つまり、自分の心に問いかけて、その答えをそのまま文章にする、ということです。そうすれば思いのほかスラスラと書けるはず。これで苦手意識もなくしちゃいましょう!

otakeのつぶやき

読書感想文の、もう一つの壁とは?   ➡   課題図書 がネックだった!

実は読書感想文は、好きな本を選べるわけではありません。たいてい、学校で決められた「課題図書」の中から本を選ぶことになっています。もちろん「課題図書」はどれも良書で、ぜひ子どもたちに読んで欲しい作品ではありますが、その中に子ども自身が興味を持てる本がなければ無理矢理選ばざるを得ず、結果的に"本嫌い"になってしまうという悲しい現状もあるようです。好きな本を自由に選んで感想文を書けるといいのにな、なんて思います。

ちなみに今では有料の<読書感想文講座>があるんだとか!お金を払ってでも文章の書き方を知りたい、学びたいという人がいるというのは、驚きでもあり、納得というところでもありますよね。気になる方はぜひ調べてみてください!

レポート・SNSでの文章作成のコツとは

大学生のレポート

辛い受験を乗り越え晴れて入学した大学。「思いっきり遊ぶぞ!」と青春を謳歌したいところですが、意外とカリキュラムはハードですよね。単位を落とせば留年というシビアなルールも。試験も大変だけど、大学生の多くが苦手だと感じでいるのが「レポート」です。

レポート文章作成の基本
・準備8割!下調べが命 どんなテーマでも、まずはレポートを書くための素材を集めましょう。図書館で同テーマの論文、文献、関連書籍を調べる、インターネットを利用するなど。
・構成を決める レポートは大きく「序論」「本論」「結論」の3パートに分けられます。どのような流れで結論まで導くか方向性を決めましょう。
・引用する箇所を決める 文献、論文の中で自分が論じたい部分があれば引用します。それについて持論を展開したり、比較することで説得力もUP。※引用する際は必ず引用元を記載すること!
・論理的、客観的に書く レポートは感想文ではありません。論理的かつ客観的でなければいけません。書いているうちに自分の結論を見失ったり、論理が破綻してしまうこともよくあること。そのときはもう一度構成を見直して。

例えば「日本における少子高齢化について考えを述べよ」という課題が出たとします。下記のように進めていけば、レポートの8割は完成できるはず!

準備
(集めるべき資料)
まず本やインターネットで調査、情報収集する

・少子高齢化の具体的で正しいデータ
(国が発表している統計調査)
・少子高齢化について書かれた論文、書籍
1.序論
(導入部分)
このテーマで何を論じるか

例)「少子高齢化が日本に及ぼす影響について考察した。」
2.本論
(現状説明)
調べた結果を並べて現状を説明する

例)「過去50年で日本の人口変遷は~」
  「出生率を比較すると~」
  「世界各国と比較してみると~」
(問題提起)
少子高齢化だとどんな問題があるか?
起こりうる現象は?

例)「財政面から論じると~」
  「社会的問題点は~」
  「家族単位における影響は~」
3.結論 少子高齢化を解消するためにはどんなことが必要か
自分が有効と考える方策
予想される今後の課題

大学生のみなさん、参考になりましたでしょうか?学生時代にレポート作成の腕を鍛えることは必ずや社会に出てからあなたの力になります。数をこなすことで確実に文章作成は楽になりますので、積極的に取り組んで下さいね!


SNS、メール

今やすっかり日常に浸透したSNS。メールやLINEは電話よりも頻繁に使う、大事なコミュニケーションツールですよね。だからこそ、ちょっとしたやり取りでも文章を打つときには「どうやって返事したらよいかな…」「この言葉で正解なのかな」と、手が止まってしまうこと、ありませんか?

また、FacebookやInstagramで「面白いことあったから、発信したい!」と思ったものの、文章にするとイマイチ面白さが伝わらない…なんて悩みをお持ちの方、いませんか?ここで、ちょっとしたコツなど書いてみたいと思います。

スマートフォン

メール、LINE文章のコツ

硬すぎず、くだけすぎず
相手との関係性にもよりますが、"敬語だけの文章"や、"絵文字だらけの子どもっぽい文章"だけはNG。丁寧な言葉遣い&親しみをこめたタメ口を織り交ぜる、メリハリのある文が好感度高し!
相手の文章量に合わせる
相手が5行送ってきたら、4~6行位の文章で返すなど、読む量を合わせると〇。普通は情報伝達のための短い連絡に長文では返しませんよね。また、相手が悩み相談などで長文で送ってきたときに1~2行の返事だと、相手を悲しい気持ちにさせてしまう可能性も。
(笑)、w は多用しない
最近ではネット用語のw(笑える、という意味)もすっかり浸透してよく使いますが、親しい人以外にはあまり使わない方が無難。何でもかんでも語尾にwを付けると、ちょっと小バカにされている印象を与えちゃうかも。

Twitter、Facebook、Instagramなどの文章のコツ

1行を短くする
簡単に実践できる技。芸能人の人気ブログなども短文パターンが多いです。「読みやすい」のが最大のメリット。
例)近所にケーキ屋さんできた
やばい!嬉しい!帰りに寄ろう
今日も一日がんばろー!!
…全部売り切れてた…
一つの出来事を区切らずに長く書く
上記と反対になりますが、こちらは上級者向けかも。よくTwitterなどでで140字びっしり書かれた、印象的な投稿ありますよね。笑えたり、泣けたり。長いんだけど引き込まれる文章なら、表現力次第でバズる可能性も大!
句読点、読点の付け所を工夫する
自由に表現できる場ですから、国語的発想は捨ててOK。あなたのセンスで書けば、人とは違うオリジナルの文章になるはずです。
例)今日はほんと辛いからやめる、デート。
奴が私の、大事な、友達に。
こそこそメール、してた。
消えちゃい、たい………
会話文を使う
会話文とは「」(かぎかっこ)でくくった文章。話がわかりやすくなったり、アクセントにもなるので効果的に入れてみましょう。
例)「おねいたん、おあよう」
 近所の小さな女の子の挨拶が可愛すぎ…!
「今日も生きていけるよーありがとー!」

みなさん、参考になるところはありましたでしょうか?ちょっと抽象的な部分もありましたが、何か一つでも実践に役立てていただけたら嬉しいです。

【おすすめ本】プロの技を盗もう!選りすぐりの指南書をご紹介

最後は、文章の書き方に関する本をご紹介いたします。選んだのはいずれも"文章のプロ"が書いた、文章の書き方指南書です。やはり文章を書く達人の言葉には説得力があります!この機会に本も読んで、より一層腕を磨いてみませんか?

『人もお金も動かす 超スゴイ!文章術』

会計事務所勤務の傍らアフェリエイトブログの副業を始め、それが大成功して独立した著者が、自身の体験を基に「人やお金を動かす文章術」について惜しみなく披露してくれている貴重な実用書です。"惜しみなく"という言葉がぴったりの、「こんなに文章術をお披露目しちゃって大丈夫?!」というくらい、著者が会得したスキルを事細かに解説してくれています。しかも、ビジネスでもSNSでも通用する基本的なテクニックをわかりやすく書いてくれているので、幅広いニーズにマッチ。読んだその日から実践できるはず。

著者は「文章力を身につけると、営業力、説得力、交渉力、コーチング力、ティーチング力を上げることができる、つまり、一生使えるビジネススキルとなる」と力説しています。手元に置いておくべき1冊。

人もお金も動かす 超スゴイ!文章術

『人もお金も動かす 超スゴイ!文章術』

作者金川 顕教

出版社すばる舎

出版年月2019年4月

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『読みたいことを、書けばいい。』

こちらは打って変わって「本書はテクニック本ではない(中略)テクニックは必要ないのだ。」と著者が前書きから宣言している本です。"書くためのテクニック"を教えるのではなく、"書くための考え方を示す本"であると。「書くことは、生き方の問題である」という著者の文章に対する姿勢が本書の後半で綴られているのですが、実用書とは思えないほど、強く心を動かされ、感銘を受けました。

各話の合間には、元コピーライターである著者ならではの"広告ができるまで"の秘話や、くすっと笑えるブラックユーモアの効いた文章など挟まれているので、とても読みやすいです。テクニカルな文章術を知りたい人には多少肩すかしを味わうかもしれませんが、もし「ライターになりたい」「ブログを書きたい」という気持ちがある人には、絶対に読んで欲しい"必読書"です。

読みたいことを、書けばいい。

『読みたいことを、書けばいい。』

作者田中 泰延

出版社ダイヤモンド社

出版年月2019年6月

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『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』

この本は、書店でのアルバイト時代に書いたブログが大ヒットし、そのまま文筆家として活動を始めた著者の作品。本書の方向性は「技術的よりも、文芸的に文章を楽しみませんか?」というもの。著者がこれまでに読んだ膨大な本や文章(JーPOPの歌詞まで!)から選び抜いた上手い文章を、「バズるつかみ」「バズる文体」「バズる組み立て」「バズる言葉選び」と分類して紹介しています。

文章が紹介されているのは、三島由紀夫、開高健、司馬遼太郎など錚々たる大作家から、村上春樹、よしもとばなな、恩田陸など今の日本を代表する作家、また、星野源、さくらももこ、秋元康など他業種の有名人まで幅広くラインナップ。老若男女問わず、純粋に楽しく読める読み物としても成立しています。一つ一つの文章解説が具体的かつ簡単な言葉でわかりやすく書いてくれているので、「難しい本は苦手!」という人でもスラスラ読めます。著者の文芸への愛がひしひしと伝わってくる1冊です。

文芸オタクの私が教える バズる文章教室

『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』

作者三宅香帆

出版社サンクチュアリ出版

出版年月2019年6月

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『書くための文章読本』 

本書はまさに正統派文章術の指南書です。メインテーマとして取り上げられているのは「日本語の文末問題」。文章を書いていると、どうしても「でした」「ました」の「た」や「である」だらけの文末になりがちで、書いているうちに単調かつ幼稚な印象を与えてしまうのでは、と書き手は不安になるもの。かといって上手い文末表現が思いつかない…そんな書き手の悩みに真っ正面から答えてくれます。後半では、「終助詞の使い方」「問答法」「倒置法と追加法」「引用について」などなど、より具体的で細かいレトリック(表現技法)についても教えてくれます。

内容はやや難解に感じるかもしれませんが、古典作品の名文を分析して実践で使える文末術を示してくれたり、中には図を用いての解説など親切に書かれているのでじっくり読めば必ず理解できるはず。あとがきによると本書の執筆に3年を費やしたとのこと。長年文章のレトリックを研究してきた著者の渾身の作を読まないでいては損ですよ。

書くための文章読本

『書くための文章読本』

作者瀬戸 賢一

出版社集英社インターナショナル

出版年月2019年12月

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『学校では教えてくれない大切なこと㉓ 文章がうまくなる』

最後にご紹介するのは、子ども向けの1冊です。こちらは全編オールカラー、ほぼマンガで描かれており、何といっても"楽しく・面白く"最後まで読めちゃいます。でも内容は「文章を書くうえでの基本」が順序よくまとめられてあり、大人が読んでもタメになる、立派な実用書となっています。もちろん、読書感想文の書き方の項目もあります。

大人だって苦労する文章作成、子どもはもっと苦手意識を持っているものです。でも、本書のような漫画タイプのハウツー本は、スッと子どもの頭に入ってくれて、読んでいるうちに「自分でもできそう!」と思わせてくれるので、ぜひお子さんに与えてみてはいかがでしょうか。

学校では教えてくれない大切なこと㉓ 文章がうまくなる

『学校では教えてくれない大切なこと㉓ 文章がうまくなる』

作者関 和之

出版社旺文社

出版年月2018年7月

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まとめ

今回は文章を書くのが苦手な人へ向けてあれこれ書いてみましたが、いかがでしたか?なにか一つでも、使えるところや参考になるところがあれば嬉しいです。

商品説明文の書き方次第でその商品の売上が左右されたり、スピーチやメールの内容がその人自身の評価につながったりと、文章とはその人(もの)の内面が言語として外に表れる大切なもの。いくらパソコンが普及して紙の書類が減っていくといえども、人は文章を書くという作業から解放されることはないでしょう。むしろ、メールやSNSがコミュニケーションのメインとなるため、昔よりも「自分を表現する手段」として「文章を書くこと」が重要となってくるかもしれません。

これからの時代を乗り切るためにも、文章で表現できる力を身につけられるよう、できることから始めてみませんか?


otake
ライティング担当 : otake

札幌在住の40代2児の母。趣味は読書。小説からエッセイ、漫画まで何でもこいの雑食派。好きな作家は横山秀夫、誉田哲也、角田光代、篠田節子、乃南アサなど。とくに人間の本音や心の闇に迫る作品に惹かれる。テレビも好きで、笑えるバラエティで忘れた笑顔を取り戻す。一度手放した思い出の漫画たちを買い戻すことを目標に日々働く。すべての家事を終えて飲む一杯が一番の癒し。

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