- 日本映画で面白い55作品<ジャンル別ランキング>
- 【日本アカデミー賞】最優秀作品賞を受賞した傑作映画おすすめ10選
- 【ヒューマン映画】人間ドラマが胸に染みる邦画おすすめ5選
- 【青春映画】若者の熱い日々を描いた邦画おすすめ5選
- 【ミステリー・サスペンス映画】どんでん返しに騙される邦画おすすめ5選
- 【大人の恋愛映画】切ないけど恋がしたくなる邦画おすすめ5選
- 【アクション映画】迫力ある戦闘シーンが痛快な邦画おすすめ5選
- 【ホラー映画】恐怖で夜トイレに行けなくなる邦画おすすめ5選
- 【漫画の実写化】原作ファンも納得する映像化作品おすすめ5選
- 【ドラマからの映画化】劇場版が最高傑作な邦画おすすめ5選
- 【アニメ映画】人生で一度は観ておくべきアニメおすすめ5選
- 【感動映画&コメディ映画】おすすめ作品一覧
- <監督で選ぶ>監督別おすすめの邦画一覧
- ちょっとだけ気になる映画は、サブスクで!
- まとめ
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- 2021/05/20
【2024年/邦画おすすめ】面白い傑作映画55選<ランキング>
【最新】人生で一度は観るべき邦画の大特集!中古DVD・Blu-ray買取店『もったいない本舗』の映画好きスタッフが選ぶ、日本映画の名作&傑作とは?感動・恋愛・青春・実写化などジャンル別・ランキング形式でご紹介します。選りすぐりの楽しい映画をどうぞ!
日本映画で面白い55作品<ジャンル別ランキング>
邦画とは、日本映画のこと。近年、Netflixやアマゾンプライムビデオなどのサブスクリプションサービスが台頭し、レンタルよりも気軽に観られるサブスクを利用して映画を楽しむ人が増えてきました。そんな中「普段は洋画(外国映画)しか観ない」というセリフも、よく耳にします。
邦画は漫画原作ばかり?洋画よりも予算が少ないからチープ? いえいえ!決してそんなことはありませんよ。
ダイナミックなアクションや迫力あるCG技術は、洋画には勝てない作品もあるかもしれません。でも、ストーリーの重厚感と共感性は圧倒的に邦画が優勢!邦画には、洋画にはない魅力や面白さがいっぱいなんです。
- 共感性が高く、 自分を投影しやすい。
- 登場人物に感情移入しやすい。
- 胸キュンや笑いのツボがズレにくい。
- 現代社会への問題提起も他人事ではなく受け止められる。
この記事では、数多くの邦画のDVD・Blu-rayを取り扱う『もったいない本舗』のスタッフの中でも「基本、映画鑑賞は邦画だけ!」という私が自信を持っておすすめする、日本映画50本を厳選しました。どれもハズレなしです。面白いものしか選んでいません!
今回は、昔から語り継がれる名作ではなく"今"観てほしいおすすめ映画を中心にピックアップしています。とにかくこれを観て、邦画のネガティブなイメージを払拭してもらいたいです!また、コロナ禍による自粛中、または休日に時間を持て余しているときの映画選びの参考になれば幸いです。
<ジャンル別> 邦画おすすめランキング |
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日本アカデミー賞・ 最優秀作品賞 |
ヒューマン映画 | 青春映画 |
ミステリー・ サスペンス映画 |
大人の恋愛映画 | アクション映画 |
ホラー映画 | 漫画実写化 | ドラマからの映画化 |
アニメ映画 | 感動映画 | コメディ映画 |
<ジャンル別> 邦画おすすめランキング |
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日本アカデミー賞・ 最優秀作品賞 |
ヒューマン映画 |
青春映画 | ミステリー・ サスペンス映画 |
大人の恋愛映画 | アクション映画 |
ホラー映画 | 漫画の実写化 |
ドラマからの映画化 | アニメ映画 |
感動映画 | コメディ映画 |
【日本アカデミー賞】最優秀作品賞を受賞した傑作映画おすすめ10選
迷ったときは、これらを観れば間違いなし!日本アカデミー賞といえば、その年度に公開された作品で優れたパフォーマンスをした映画人を選出して表彰する、国内最大の映画賞です。"日本映画界において最高の権威と栄誉を持つ賞"でもあり、その年の日本映画の最高峰を決める祭典は毎年大きな注目を集めています。ここでは過去の日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞したものの中でも、特に面白かった8作品をご紹介します。
1位 | 『舟を編む』(2013年) |
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【監督】
石井裕也
【出演者】
松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、池脇千鶴 他
数ある最優秀作品賞の中から私が第1位に選んだのは、この『舟を編む』です。理由は「老若男女どんな人にもおすすめできる。」「観るときの自分のコンディションに関係なく鑑賞できる。」「観た後に清々しい気持ちになれる。」など、観る人を選ばないのに圧倒的に面白いから!「大渡海」という辞書を作るまでの編集作業を定点観測しながら、不器用だけど憎めない主人公・馬締の15年の人生を追っていきます。言葉のプロなのに、好きな人にはどんな言葉をかけて良いのかわからない男の不器用さにもニヤリ。激しい抑揚のあるストーリーではないのに、主人公の生き様はまるでスポ根漫画のような熱さがあります。語釈をめぐるユーモラスでおかしな議論も、彼らは本気なんです。日本人の繊細な感情を日本語という豊かな語彙で表現する難しさを目の当たりにしながらも、言葉の新たな魅力を発見できます。辞書作りという途方もない作業のその先に見える景色を、本作を通じてより多くの人に知ってもらいたいです。
2位 | 『ゴジラ-1.0』(2023年) |
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【監督】
山崎貴
【出演者】
神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介 他
日本だけでなく、全米歴代邦画実写作品の興行収入1位を記録するほど大ヒット!さらに、アジア映画として初の快挙、第96回アカデミー賞・視覚効果賞を受賞した作品です。第二次世界大戦の終戦直後の日本に突如として現れたゴジラ。昭和レトロな東京の街並みを巨大なゴジラが破壊したり、海を泳いで攻撃してくるVFX(視覚効果)を駆使した表現力は圧巻でした!戦争の爪痕で焼け野原となっていた日本。ただでさえ疲弊と焦燥を抱えていた人々に、正体不明のゴジラという怪物の出現によってさらなる恐怖と絶望が襲い掛かります。敗戦後の何もなくなった"ゼロ"の日本に追い打ちをかけるゴジラが、ただただ恐ろしい…。しかし、荒廃した日本でなんとか懸命に生きていこうと寄り添う人間ドラマにも多くのことを考えさせられました。「絶望の象徴」でもあるゴジラの恐怖を、最新技術を駆使した映像でお楽しみください。
3位 | 『万引き家族』(2018年) |
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【監督】
是枝裕和
【出演者】
リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林、松岡茉優、城桧吏 他
日本の映画賞だけでなく「第71回カンヌ国際映画祭」で最高賞(パルム・ドール)を受賞し、国内外から大きな評価を受ける本作。『万引き家族』というタイトルもインパクトがありますよね。実際に起きた事件を題材にして創作されたというストーリーは、フィクションでありながらも、痛いほどリアリティーにあふれています。貧困で万引きを繰り返そうとも、家では常に笑いが絶えず、楽しそうに暮らす家族たち。その姿だけを見ると、何が正しくて、何が間違っているのか。それが、途中でわからなくなるかもしれません。犯罪を繰り返す家族の関係は、安易に"社会のはみ出し者同士のなれ合い"という言葉では片づけられず、人との絆について改めて考えさせられる映画です。ハッピーエンドとは程遠いラストも、歪んでいるのに温かい家族愛を見せつけられたことで、後味が悪くないから不思議。「本当の家族の絆とは何か?」。本作を観て、あなたの答えを探し出してみてください。
4位 | 『ミッドナイトスワン』(2020年) |
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【監督】
内田英治
【出演者】
草彅剛、服部樹咲、水川あさみ、田口トモロヲ 他
「よく、この役を引き受けたな…。」世界最長である925秒(15分25秒)の予告編が公開されたとき、多くの人がこんなセリフを口にしたものです。それもそのはず。本作の主演である草彅剛さんが演じたのは、トランスジェンダーの凪沙という女性だったからです。本作で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞にも輝いた草彅さんの演技は、一度観ると脳裏にこびりついて離れません。それほどまでに、彼の存在感と母性あふれる仕草や表情に圧倒され、心を揺さぶられるんです。私はこの映画を観たときに、"感動"という一言では片づけられないような、複雑な感情があふれ出てきました。差別、偏見、ネグレクトなど重いテーマを取り扱っているので、ときには重苦しいほどの切ないシーンも。しかし、随所に登場する新人・服部樹咲さんが踊る美しく儚いバレエによって、重い気持ちが晴れていく感覚も心地良かったです。この社会の片隅で、こんな境遇の人がいるんだということを一生忘れられなくなる映画です。
5位 | 『シン・ゴジラ』(2016年) |
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【監督】
庵野秀明(総監督)、樋口真嗣(監督・特技監督)
【出演者】
長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、市川実日子、高橋一生 他
「今の現代社会にゴジラが襲来したらどうなるのか?」そんな夢物語を、本気で再現してくれました!実は、2023年に公開された『ゴジラ-1.0』は、この作品に強烈に影響を受け、徹底的に意識しながら制作したものなんだそうです。それほどまでに、後に生み出されたゴジラ作品にも多大な影響を及ぼし、日本のゴジラシリーズで初めてCGを使ってゴジラを表現した画期的な作品でした。この映画の見どころは、ゴジラによる破壊・攻撃・戦闘シーンだけではありません。なにより目が離せなかったのは、ゴジラに翻弄される政府関係者たちの奮闘劇です。日本政府の対応を皮肉るようなやりとりも多く、政治の裏側を知らない私たちにとっても、なぜかそれが凄くリアルに感じます。映像も内容もあまりに真に迫っているので「本当に日本にゴジラが上陸したのか…?」と想像してしまうこと請け合いです。怪獣映画だと思って観ると、敵の怪獣も出てこないので少し物足りないかもしれません。しかし映画の全体を見ると、細かな設定やシナリオの完成度の高さは拍手を送りたくなるほど素晴らしいです。日本人ならではの弱さと強さを体現した人間ドラマは、一見の価値ありですよ。
6位 | 『ドライブ・マイ・カー』(2018年) |
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【監督】
濱口竜介
【出演者】
西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいか 他
原作は村上春樹さんの短編小説で、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された映画です。そのカンヌで、なんと邦画では初となる脚本賞を受賞!その後も国内外で枚挙に暇がないほどの映画賞を受賞し、大きな話題になったのは記憶に新しいと思います。そんな話題作である映画の本編は、なんと179分!近年の邦画には珍しい約3時間にも及ぶ超大作です。肝心の映画内容は、人間の繊細で、難しくて、こんがらがるような複雑さを描くヒューマンドラマの中に、本格的な戯曲&演劇要素を混ぜ、ノスタルジックな映像美が光るロード―ムービーのエッセンスも加わっています。そんな大胆なストーリーは、まさに斬新そのもの。喪失された人間関係のその先に、かすかな希望を手探りで見つけていく中年男性の魂の再生物語をお楽しみください。
7位 | 『桐島、部活やめるってよ』(2012年) |
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【監督】
吉田大八
【出演者】
神木隆之介、橋本愛、東出昌大、松岡茉優、大後寿々花、清水くるみ 他
高校時代を何不自由なく過ごし、スクールカーストで常に上位にいた人にはまったく響かない映画です。でもほとんどの人は、無意識に自分事化して学生時代を回顧して苦しくなるのではないでしょうか。この映画は、思春期の不可視な人間関係をリアルに、そして冷酷にすくい取っています。だからこそ、面白いんです。奇抜なタイトルと、メインビジュアルに起用されている神木隆之介さんの存在感が強烈ですが、彼は決して「桐島」ではありません。(映画PR時に本人も語っていたので、これはネタバレ要素ではないですが。)私は、それが一番の衝撃でした(笑)とはいえ、高校生の些細な日常を切り取っているだけなのに、ここまで観る人に感情移入させてしまう彷徨の時期の空気感がとにかく凄い。学校内のヒエラルキーで自分はどの位置にいたのか。映画を通してそれを俯瞰で見たときに、なんとも言えない切なさと虚無感が込み上げてくるはずです。高橋優さんによる主題歌「陽はまた昇る」も映画の世界観には欠かせないので、ぜひこちらも注目して聴いてみてください。
8位 | 『八日目の蝉』(2011年) |
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【監督】
成島出
【出演者】
井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子 他
親と子の愛を描いた作品は過去にもたくさんあるけれど、本作の登場人物たちのどうしようもない境遇と、落としどころを見つけられない複雑な人生がずっと忘れられません。しばらくクライマックスのシーンを思い出しては涙がこぼれるほど、私の心に大きな爪痕を残した作品です。不倫相手の男の家から幼い赤ちゃんを誘拐し、4年間自分の子どもとして育てた犯人・希和子。誘拐は決して許される行為ではありませんが、たくさんの愛情を持って子どもを育てた希和子を憎み切れない人は多いのではないでしょうか。しかし、この映画は誘拐犯の母性に焦点を当てているだけではありません。誘拐された子どもが大人になり、誘拐事件によってその後の人生を狂わされた一人の女性の苦悩まで描いています。原作小説とは違った構成で過去の誘拐事件の詳細を徐々に紐解いていく展開も、より涙を誘いました。親に愛されていたという記憶は、子どもにとって永遠に色褪せることなく残り続ける…。そんなことを教えてくれる作品です。
9位 | 『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年) |
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【監督】
山崎貴
【出演者】
吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、薬師丸ひろ子 他
シリーズが3作品も制作されるほど大人気!1位の『舟を編む』と同様に、誰にでも諸手を挙げて薦められる感動作です。古き良き時代の魅力が詰まっていて、高度経済成長期の日本の文化や技術の進化の過程を垣間見れます。舞台は昭和33年。令和の今よりも便利な世の中ではないのに、人情と思いやりにあふれた夕日町での日常は、あなたの目にとても羨ましく映るはずです。「鈴木オート」の家族と六子の交流や、鈴木家の向かいに住む茶川と淳之介の絆など、泣かせるポイントが多すぎて…!「俺とお前は縁もゆかりもないんだからな!」という茶川の名台詞にもある通り、たくさんの人が血の繋がりなんて関係なく他人と家族のような強い絆を結んでいく物語です。ベタだけど何度も涙腺が崩壊しました。観ていて一切嫌な気分にならない心温まる話なので、「国民的映画」と呼ばれる所以にも納得です。本作を観たあとは、続編『 ALWAYS 続・三丁目の夕日』と『ALWAYS 三丁目の夕日’64』も続けてどうぞ!
10位 | 『ある男』(2013年) |
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【監督】
石川慶
【出演者】
妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、柄本明 他
亡くなった夫が、まったくの別人だった――。ある家族の幸せだった生活を揺るがす、大きな嘘の真実を解き明かすヒューマンミステリーです。かつての夫と離婚し、子どもを連れて故郷に帰ってから出会った男と家族4人で幸せに暮らしていた里枝。しかし、突然の事故で男が亡くなり悲しみに暮れる中、法要に訪れた男の親族から遺影に映る人物はまったく知らない人だと告げられて…。謎に迫る弁護士に妻夫木聡さん、夫に嘘をつかれていた女性を安藤サクラさん、そして正体不明の男を窪田正孝さんが熱演!実力派俳優が顔を揃え、さまざまな感情を私たちの心へ訴えかけてきます。特に終盤には、徐々に押し寄せてくる衝撃に打ちひしがれることでしょう。他の作品では味わえない余韻と感動をあなたにもたらしてくれる作品です。
【ヒューマン映画】人間ドラマが胸に染みる邦画おすすめ5選
人間の不器用な生き様を「これでもか!」と見せつけられる5作品です。心えぐられるものもあれば、自分の価値観を見つめ直すもの、そして人の絆に涙するものまで、その内容は千差万別。この世のどこかにいる誰かの日常を写し取ったようなリアリティーのある作品は、どれも突き抜けた面白さがあります。登場人物たちに共感はできずとも、記憶や心にしっかりと刻まれる重厚な物語をご堪能ください。
1位 | 『そして父になる』(2013年) |
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【監督】
是枝裕和
【出演者】
福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー 他
「血を選ぶか。時間や情を選ぶか。」この映画を観たすべての人が、一度は自問自答することでしょう。本作は、病院で子どもを取り違えられた2組の夫婦が、子どもを入れ替えるべきかの選択を迫られるヒューマンドラマです。6年間育てた息子が他人の子どもだとわかったとき、どんな選択が正しいのかは誰にもわかりません。だからこそ、登場人物たちの親としての計り知れない苦悩や葛藤が画面越しにも痛いほど伝わり、観ているだけで胸が苦しく締め付けられます。それと同時に、住む家庭を交換することになった子どもたちの戸惑う姿も切なくて…。高給取りのエリートだけど、仕事でほとんど家にいない父親と、貧乏だけど子どもと常に遊んでくれる父親。この正反対の父親像が、より多くの論点を突きつけてくるのです。誰かの親として生きる人には、絶対に一度は観てほしい良作です。
2位 | 『流浪の月』(2013年) |
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【監督】
李相日
【出演者】
広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、趣里、三浦貴大、柄本明 他
複雑な家庭環境により家に帰りたがらない10歳の少女が、19歳の大学生の部屋に匿われて2ヶ月間一緒に過ごしていたところ、大学生の彼は警察に捕まり、世間からは少女誘拐事件の犯人というレッテルを貼られてしまいます。事件から15年後、意図せず偶然再会することになった2人。そんな2人を演じた、広瀬すずさんと松坂桃李さんの魂を削り出すような繊細な演技は、しばらく忘れられそうにありません。また、事件の被害者と加害者になった2人をまるで異物かのように扱う現代社会、そして他人の好奇な目や攻撃的なSNSでのプライバシーの拡散など、多くの要素に身震いします。さらに、事件に関わる2人以上に周囲の人間たちの身勝手さ、理不尽さ、心の弱さなどが隠さずにさらけ出されていて、つくづく人間って利己的な生き物だと、思わずにいられません。そんな重いストーリーの先に待ち受ける、2人の未来を一緒に見届けてみませんか?
3位 | 『朝が来る』(2020年) |
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【監督】
河瀬直美
【出演者】
永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子 他
子どもがいる人生を、想像したことがありますか?誰もが当たり前に子どもを産み、子どもを育てられる人生を送れるわけではない…。わかっているようで、どうしても他人事だと思っている人はきっとたくさんいるはずです。そんなぼんやりとした考えが打ち砕かれるほど、さまざまな現実を真摯に受け止めたくなるのが、この映画です。数多くの名作を生み出すベストセラー作家・辻村深月さんの小説が原作なので、人間ドラマの中に微かなミステリーの匂いを感じるエッセンスも魅力的。子を持てない夫婦が特別養子縁組によって男の子を迎え入れた6年後、突然「子どもを返して」という電話によって平穏な日常が崩れていきます。生みの親か、育ての親か。やるせない気持ちになるかと思いきや、物語の終着はとても穏やかな気持ちになりました。決してエンドロールを飛ばさず、最後の最後まで観てください。「自分の身にも起こっていたかもしれない。起こるかもしれない。」そんな考え方の幅をそっと広げてくれる優しい映画です。
4位 | 『悪人』(2010年) |
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【監督】
李相日
【出演者】
妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林、柄本明 他
タイトルからして救いようのないラストへとなだれ込むのが明白ですが、最後まで見届けないわけにはいかない…。そんな気にさせてくれるほど、俳優さんたちの鬼気迫る演技と不穏な空気感に始終心を奪われていました。都会から離れた片田舎で起こった殺人事件をきっかけに、さまざまな人の心の闇が明るみになっていきます。出会いもなく、単調で、閉鎖的な世界でしか生きられない人の息苦しさ。そんな環境に押しつぶされそうなときに、人に悪意をぶつけられたら、人はどこまで冷静でいられるのか。そんな問いを見せつけられたような気がします。そして「悪人は誰か?」という答えは、きっと観る人によって十人十色。違う答えが導き出されるはずです。この年の日本アカデミー賞の主演・助演、男優・女優の計4部門で最優秀賞を獲得するほど、すべての出演者たちの迫真の演技にも注目です。
5位 | 『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』(2014年) |
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【監督】
矢口史靖
【出演者】
染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、優香、西田尚美 他
ヒューマンドラマの映画は、すべて重くて悲しい作品ばかり…ではないんです!上位4作品が鑑賞後に気分が晴れないものばかりなので、本作のような"アクションあり、胸キュンあり、涙あり、笑いは山盛りであり!"な、お仕事エンターテインメントで気分を一掃させましょう!受験に失敗して夢も希望もない18歳のイマドキ男子が、パンフレットの女性に惹かれて田舎で1年間の林業研修をすることに。しかし、森での仕事は超重労働!早くも心が折れる主人公でしたが、山奥の村での住人たちと交流しながら100年先を見据えた"未来"を作る林業の魅力に気付いていく成長物語です。多くの人が馴染みのない産業にスポットを当てたことで、「へぇ~」と頷く自然へのトリビアもいっぱい。「少年よ、大木を抱け」という映画のキャッチコピーも秀逸で、大好きです(笑)
【青春映画】若者の熱い日々を描いた邦画おすすめ5選
一度しかない青春のすべてを捧げる情熱的なストーリーや起死回生を目指す奮闘劇など、観ていて清々しい作品を集めてみました。漫画原作は、あえて省いています。恋愛なんかは二の次で、一つのことに熱中する人の姿はいつだって勇気をもらえます。フレッシュでノスタルジック…。そんな映画を観れば、あなたの明日への元気と活力をチャージできるはずです。
1位 | 『フラガール』(2006年) |
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【監督】
李相日
【出演者】
松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代(南海キャンディーズ)他
青春映画といえば、学園ものや部活ものをイメージするかもしれません。しかし、学園ものじゃなくても、青春エンターテインメントはあるんです!なかでも、私はこの『フラガール』を全力でおすすめしたい…!そのくらい、観るたびに熱いものが込み上げてくる感動作です。本作も日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞しています。しかもこの映画、実話だというから驚きですよね。物語の舞台は、昭和40年の福島県いわき市。今や東北の人気スポットである「スパリゾートハワイアンズ」の前身である「常磐ハワイアンセンター」の誕生秘話を描いています。仕事が激減し、働き口を模索する東北弁の炭鉱娘たちが、ダンス未経験ながらもひたむきにフラダンスに打ち込んでいきます。観ているこっちも踊りたくなるほど、フラダンスの動きが本当に美しくて…!ダンサーの松雪泰子さんや主演の蒼井優さんの動きの美しさには惚れ惚れしますよ。こんなに腰って動くんだ…と、劇中のダンスシーンは釘付け必至です。
2位 | 『花とアリス』(2004年) |
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【監督】
岩井俊二
【出演者】
鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛 他
映画の世界観と空気感がたまらなく瑞々しい…!映画好きに知らない人はいない、岩井俊二監督が手掛けた爽やかな青春群像劇です。女子高生たちの他愛もないおかしな日常を描いているのに、独特な映像美とノスタルジックな音楽によって、なぜか最高にロマンチックに見えるんです。これが"岩井マジック"なのか…!?(笑)柔らかい光や爽やかな自然の風景を背に、くるくると表情や動きを変えるハナとアリス。そのずるくて愛おしい彼女たちを映す繊細なカメラワークもとにかく素晴らしくて、一度観るだけで多くのシーンが目に焼きついて離れません。特に本作の名シーンといえば、おそらく満場一致でアリスのバレエシーンが挙げられるはずです。1位の『フラガール』とはまた違った、蒼井優さんの息を呑む圧巻のパフォーマンスは多くの人に目撃してもらいたいです。心の洗濯をしたいときに、ぜひ手に取ってほしい!
3位 | 『リンダ リンダ リンダ』(2005年) |
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【監督】
山下敦弘
【出演者】
ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代 他
等身大なのに熱い。そんな女子高生の日常を覗き見したいときには、この映画はいかがですか?映画のタイトルからお察しの通り、ブルーハーツの名曲「リンダリンダ」をカバーする軽音部のメンバーたちのドタバタ劇を描いています。文化祭本番当日まで必死に練習しているかと思えば、ダラダラ・グダグダしてしまうところも"高校生あるある"ではないでしょうか。クライマックスも「プロ顔負けの~」などは一切なく、素人のガールズバンドらしく、粗が目立つライブが始まります。だけど、自分の高校時代の文化祭がフラッシュバックされるほど、その未完成感がまたリアルなんです。しかも、テクニックがなくても気持ちを込めて楽しそうに演奏する彼女たちの笑顔には、素直に感動してしまいました。なんでもないような日常が、本当に楽しくて人生のかけがえのない時間だったと痛烈に気付かされますよ。
4位 | 『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』(2017年) |
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【監督】
河合勇人
【出演者】
広瀬すず、中条あやみ、山崎紘菜、富田望生、福原遥、真剣佑 他
この映画を観るまで、チアダンスって"笑顔で可愛くパフォーマンスするもの"だと思っていました。キャピキャピして楽しそう。そんなイメージです。しかし、この映画でそのイメージは大きく覆ることになります。体の柔軟性やリズム感はもちろん、体力や精神力をも磨き上げる過酷な競技…。それがチアダンスです。しかも、この映画はフィクションではなく実話。福井県立福井商業高等学校・チアリーダー部のシンデレラストーリーを題材にしています。ダンス素人だった女子高生が、どうやって全米No.1になれたのか。その答えが気になり鑑賞し始めましたが、内容は想像以上にスポ根。おでこ全開!恋もオシャレも禁止!スクールカースト上位の女子が嗜むものかと思い込んでいて、すいませんでした…!(笑)切磋琢磨してチームで大きな目標を成し遂げていく姿は、ありきたりな展開かもしれません。それでも涙があふれてしまうのは、出演者たちの完成度の高いパフォーマンスがあったからこそ。この映画をきっかけに、きっと多くの女の子たちがチアダンスを始めたくなるはずです。私も自分の子どもが成長したら、また一緒に観ようと思います。
5位 | 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018年) |
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【監督】
大根仁
【出演者】
篠原涼子、広瀬すず、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美、池田エライザ、山本舞香 他
アラサー&アラフォー世代に捧ぐ、最高の青春ムービーがここに!むしろ、現代の若者たちにとっては、この映画は青春でもなんでもないかもしれませんが(笑)本作では、90年代のヒット曲やコギャルファッションなど、30~40代の青春時代を思い起こさせる懐かしいものが画面上にキラキラとあふれ返っています。そんな大人たちのノスタルジーを刺激するポップで泣ける映画ですが、実は本作は韓国映画のリメイク作品。そのため、過去と現代を重ね合わせていく展開やドラマ性は見応え抜群で、年齢に関係なく楽しめるんです。本作の主人公たちは、何かを成し遂げたり、ひたむきに何かに打ち込むことはありません。ただ友達とつるんでバカなことをして笑ったり、流行りに身を任せてみんなと同じ格好をしたり。仲良しグループで一緒にいるだけです。でも、それだけで高校時代は最高に楽しかった。その気持ちは、どんな世代でも共感できるはず。この映画を観たあとは、学生時代の友達に会いたくなりますよ。
【ミステリー・サスペンス映画】どんでん返しに騙される邦画おすすめ5選
ハラハラ・ドキドキする予測不能な展開を楽しめるのが、ミステリー・サスペンス映画の醍醐味です。特に、衝撃のラストや大どんでん返しなどのサプライズがあったら、もうたまりません!手に汗握るストーリーを楽しみたい人に絶対観てほしい、おすすめの5作品です。誰にも言えない負の感情を抱いたとき、人はどのような行動を起こすのか。鳥肌もののストーリーをどうぞ。
1位 | 『アフタースクール』(2008年) |
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【監督】
内田けんじ
【出演者】
大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子 他
ミステリー&サスペンスは、シリアスな映画ばかりではありません。この映画は謎が謎を呼ぶのに…コメディ調!母校で教師をしている神野の元に探偵業を営む北沢がやってきて、神野の親友の木村が失踪したことを告げられます。意図せず木村探しに巻き込まれた神野は、調査で初めて知る親友の意外な一面に戸惑っていくのですが…。映画の本質を楽しんでもらいたいので、あまり多くは語れないのがじれったい!(笑)ボーっと観ていると絶対に裏切られる秀逸な脚本は、数ある邦画の中でも指折りのもの。大どんでん返しに唸りながらも、観終わったあとの爽快感もたまりません。あなたはこの巧妙なミスリードに引っかからず、最後まで鑑賞することができるのか。一瞬も油断することなく集中してご覧ください。2回目に鑑賞したときには、あまりに細かな伏線が画面の至るところに潜んでいることに気付き、思わず声を出してしまうかも…!?
2位 | 『罪の声』(2020年) |
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【監督】
土井裕泰
【出演者】
小栗旬、星野源、松重豊、古舘寛治、宇野祥平 他
実際に起きた事件を題材にしたベストセラー小説を、数多くの人気ドラマ手掛ける野木亜紀子さんが脚本化。映画はあくまでフィクションですが、日本中を震撼させた昭和最大の未解決事件への入念な取材と説得力のある着想から「本当の真実なのではないか」と誰もが疑う内容に仕上がっています。35年以上前に発生した食品会社への誘拐や脅迫、さらには毒物混入などを繰り返した昭和史に残る大事件。その犯人グループによる身代金の受け渡し指示で、子どもの声が使われていたことは有名ですよね。映画では、その「事件で声を使用された子ども」にフォーカスし、その声の主が大人になったときの苦悩を描いています。誰も解決できなかった事件の真相に、果たして本作はどこまで近づいているのか。さまざまな理由付けが腑に落ちる点も多く、ストーリーの完成度の高さは文句なしです。ミステリーとして楽しむも良し、切ないヒューマンドラマに涙するも良し。小栗旬さんと星野源さんの名演もお見逃しなく。
3位 | 『白ゆき姫殺人事件』(2014年) |
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【監督】
中村義洋
【出演者】
井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、菜々緒、金子ノブアキ、貫地谷しほり 他
人間の先入観と固定概念の怖さに、思わず身震いしてしまいました。しかし、この映画のストーリーは決して他人事ではありません。物語は、美人OL殺人事件の容疑者に浮上した女性の周辺を調査する、ワイドショーのディレクター・赤星の目線から始まります。事件以降、行方を晦ましたままの容疑者の女。彼女について周辺人物たちに取材していくと、次第に女の驚きの人物像が浮き彫りになっていくのですが…。ここまで鑑賞後に「殺人事件の犯人は誰か」というミステリー要素が霞み、サスペンス色の後味が強く残る映画は珍しいかもしれません。それほど、ラストの赤星のリアクションが"現代人の闇"のすべてを物語っており、ちょっと背筋が凍りました。本作を通じて、ネットでの炎上や誹謗中傷を含め、SNSの使い方・向き合い方を改めて考えるきっかけになる人も多いかもしれません。ネットリテラシーを身につける意味でも、若い世代にぜひ手に取ってほしい作品です。
4位 | 『紙の月』(2014年) |
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【監督】
吉田大八
【出演者】
宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、小林聡美 他
共感できるわけがない。…だけど、心の虚無感がさまざまなひずみを生み、判断力を鈍らせ、常人では考えられない行動を起こすことは、本当に他人事なのか。映画を観ながら、ふとそんな想いが駆け巡りました。ストーリーは、銀行で働く平凡な主婦が大学生との不倫をきっかけに銀行のお金を横領していく物語。ですが、中身はこんな一言では語り尽くせないほど、モラルのバランスや善悪の二元論への疑問が複雑に絡み合っているんです。なぜ、主人公は巨額のお金を使い込んだのか?それは単純に若い男との恋に溺れたからではありません。とはいえ、お金という紙切れの存在により人が豹変していくのもまた事実…。お金が人を狂わす虚しさは、この映画を通していつまでも記憶に刻まれるかと思います。でも、ただの「色恋沙汰で犯罪に手を染めて破滅する女」といった単純な話ではないところが、本作の面白さを際立たせています。犯罪サスペンスには珍しい展開へと転んでいく終幕も意表を突かれるかもしれません。
5位 | 『ソロモンの偽証 (前篇・事件/後篇・裁判)』(2015年) |
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【監督】
成島出
【出演者】
藤野涼子、板垣瑞生、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華 他
ベストセラー小説家・宮部みゆきさんの同名長編ミステリーを映像化。映画も前篇・後篇の2部構成になっています。記録的な大雪の日、中学の同級生が屋上から飛び降りて亡くなった…。警察は自殺と断定するも「自殺ではなく○○くんに殺された」と書かれた匿名の告発文が学校やマスコミに届き、周囲は大騒ぎに。事件の真相を暴くため、子どもたちだけで学校裁判を開き、事件なのか、自殺なのかを解き明かしていきます。早く事態を収束させたい大人たち。真実を知りたい子どもたち。大人の都合で蓋をされそうな出来事を、中学生たちが必死でこじ開けていく展開も熱く、無名で若手の新人俳優たちの魂を込めた演技にも強く胸を打たれます。いじめ、暴力、過熱報道、いやがらせ…。他人を執拗に攻撃する現代社会の闇に立ち向かう中学生の勇姿と、子どもたちが導き出した答えをどうぞ見届けてください。
【大人の恋愛映画】切ないけど恋がしたくなる邦画おすすめ5選
酸いも甘いも噛み分けた大人たちへ。まっすぐ「好き」とぶつけることが美徳だった10代の純愛を通りすぎた人たちの胸に刺さる、恋愛映画はいかがですか?心ときめく胸キュン映画も世の中にあふれ返っていますが、こちらではちょっとヒリヒリする大人の恋愛映画を選びました。恋に翻弄されて、もがいて、泣いて…。だけど恋が人を成長させ、人生や価値観も大きく変えてくれることを気付かせてくれる。そんな名作たちをどうぞ。
1位 | 『花束みたいな恋をした』(2021年) |
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【監督】
土井裕泰
【出演者】
有村架純、菅田将暉、清原果耶、細田佳央太、オダギリジョー 他
「めちゃくちゃ良かった…。」感想を求められたとき、第一声に発したのがこの言葉でした。キラキラした少女漫画原作でもない純然たるラブストーリーの中でも、本作は2021年に異例の大ヒットを記録。映画のレビューサイトでも高評価が続出しています。そんな前評判に期待を寄せて鑑賞した結果、その理由が頷けるほど歴代の恋愛映画の中でもトップクラスに面白かったです。ストーリーには、誰もが自分事化できる仕掛けがいっぱい。どのシーンを取り出しても「わかる」の連続です。生々しいのに痺れる言葉も多く、映画のセリフを頭で反復したくなるほど素敵でした。さらに、麦(菅田将暉さん)×絹(有村架純さん)の運命的な出会い。そして、符節を合わせたような関係性に憧れない人はいないはずです。しかし、その後の2人のすれ違いぶりのリアルさたるや…!世の男性陣は、きっと肩身が狭くなるでしょう(笑)ハッピーエンド至上主義の方は、深い傷を負うかもしれません。胸キュン要素は多いものの、覚悟して観てください!
2位 | 『夜明けの若者たち』(2021年) |
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【監督】
松本花奈
【出演者】
北村匠海、黒島結菜、井上祐貴、山中崇、濱田マリ 他
鑑賞後の余韻がすごい恋愛映画といえば、この作品。主題歌&挿入歌を担当したマカロニえんぴつの楽曲も映画のシナリオにマッチしすぎていて、映画のざらりとした切なさを思い出すために何度リピートして聴いてしまいました。大学4年〜社会人という人生の転機に、共に一緒にいた<彼女>との沼のような5年間の恋愛を描き、その裏で社会人が「思っていたのと違う」という現実にぶつかる若者の苦悩がリアルに切り取られています。社会人1年目「希望の部署に行けない」「やってらんない」「自分たちのやりたい仕事をいつか一緒にやろう」などと同期とお酒を飲み交わしながら夜明けまで愚痴ったり語ったり…。このシーンを観て、実は人生の本当の青春は、仕事を始めたばかりのガムシャラな時期だったんだと気付かされる人も多いのではないでしょうか。そして、この映画に深みを与える一つの大きな仕掛けを目撃したとき、思わず声を出してしまうでしょう…!
3位 | 『愛がなんだ』(2018年) |
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【監督】
今泉力哉
【出演者】
岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、江口のりこ 他
10代にはわからない。けれど、20代以降の人には身に覚えがあることばかり。これは、そんな恋愛映画かもしれません。本作では、世の女性陣たちが胸に秘めるうしろめたい恋愛を、等身大に描いています。公開中は、立ち見・満席が相次ぎ各劇場でロングラン上映されるほど大人気に。ここまで、多くの人の心を掴んで離さない理由。それは「このままじゃ幸せになれない」という正論は理解しつつも、寂しさを埋めずにはいられない女性が主人公だからです。大好きな彼に頻繁に呼び出されて、夜を共にし、一緒にいるときはイチャイチャするのに、彼の恋人には昇格できないテルコ。だけど、彼が好きなあまり、連絡がくれば最優先で会いに行ってしまいます。「自分を大切にしなさすぎ」。そんな説教や綺麗事は、当事者は言われなくてもわかっています。それでも、恋は盲目であることを、あえて止めないんです。年齢と恋愛経験を重ねれば重ねるほど、純愛とは遠ざかってしまうのはなぜでしょうか…?誰かこの映画を観て、教えてください…(笑)
4位 | 『横道世之介』(2013年) |
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【監督】
沖田修一
【出演者】
高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、朝倉あき、柄本佑 他
ほっこりと幸せな気持ちになりたいときには、この映画で決まり!人を疑うことを知らない主人公の「横道世之介」。持ち前の明るさと人懐っこさで、周囲を巻き込みながら青春時代を謳歌する世之介の大学生活は、とにかく楽しそう!不器用すぎる恋やお人好し過ぎる言動にニヤリとしながらも、大きな出来事やエピソードが起こることなく、穏やかな日々が過ぎていきます。これだけ聞くと、単調な映画かと思うかもしれません。しかしこの映画、実は過去と現在を行き来する斬新な構成になっているんです。登場人物たちの"いま"を丁寧に見せてくれるので、最後まで飽きることなく楽しめます。最初は世之介がうざいと思っていたのに、エンドロールが流れる頃には世之介が愛おしくてたまらなくなるはずです。また、主演の高良健吾さんと吉高由里子さんは『蛇にピアス』でも共演していますが、その作品とは2人ともまったくの別人!本作では両者とも天真爛漫な役どころを自然に演じていて、そのカメレオンぶりにも感心しました。胸キュン要素は少なめかもしれませんが、世之介の恋愛模様は大人には染みます。癒しです。
5位 | 『人のセックスを笑うな』(2008年) |
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【監督】
井口奈己
【出演者】
永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾、市川実和子 他
刺激的なタイトルとは裏腹に、映画はとにかくスローテンポ。他愛もないやりとりや、特に意味のない動き、そして登場人物たちが何を考えているのかまったく読めない感じが、本当に自然体。これはアドリブ?素のリアクション?それがまったくわかりません。エロティシズムもほとんどなし。とにかく、どこにでもありそうな男女の恋模様が進んでいきます。しかし、普通に恋を楽しんでいたのに、ふと気が付くと何ともいえない関係に転落していた…。こんな恋愛に、身に覚えありませんか?キスをしようが、デートをしようが、その先の関係になろうが、相手と相思相愛なのかは意外とわからないものです。自由にふわふわと生きる大人の女性と恋に振り回される大学生。どちらもなんとも言えない可愛さがあり、誰も憎めない存在なのが心を和ませます。まったく純愛ではありませんが、観終わったあとに、なぜか好きな人に会いたくなる人が続出するかと。それほど、永作博美さんと松山ケンイチさんのカップルがお似合いで素敵!ラストのえんちゃんへのサプライズも、思わず声が出るほど良かった…!(笑)
【アクション映画】迫力ある戦闘シーンが痛快な邦画おすすめ5選
爽快なアクション映画は、洋画だけではありません。邦画のアクションにちょっとネガティブな印象がある人にこそ観てほしい!洋画にはない魅力が詰まった日本流のアクション映画がこちらです。なかにはバイオレンスな映画も含まれているので、その世界観に心が持っていかれないよう、十分にご注意ください。
1位 | 『永遠の0』(2013年) |
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【監督】
山崎貴
【出演者】
岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太 他
日本の戦争映画の代表作。日本アカデミー賞最優秀作品賞にも選ばれていて、ストーリーの質も折り紙付きです。「太平洋戦争」「零戦」「神風特攻隊」。どれも聞いたことはあっても、あまり詳細は知らないという人も多いのでは?この映画は、現代に生きる20代の若者たちが、戦争で帰らぬ人となった祖父の秘密を60年越しに紐解いていく物語です。零戦パイロットである祖父・宮部久蔵の迫力のアクションシーンでは常に目を奪われ、祖父の死の真相が明かされたときには滂沱の涙が…!「お国のために死ぬのが日本国民としての名誉」と言われていた時代に、飛行兵でありながらも生き延びることに執着した男は、なぜ特攻に志願したのか?知られざる戦争の過酷さと悲哀を学び、時代が変わっても色褪せない家族への愛に胸を打たれます。戦争を知らない私たちのような世代の人たちにこそ、観るべき価値のある1本です。
2位 | 『バトル・ロワイヤル』(2000年) |
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【監督】
深作欣二
【出演者】
藤原竜也、前田亜季、山本太郎、安藤政信、栗山千明、柴咲コウ 他
今でこそデスゲーム系の映画が量産されていますが、その先駆けはやはりこの『バトル・ロワイヤル』でしょう。当時の国会議員から映画の規制を求める声が上がるほど、内容は過激で暴力的。しかし、逆にそれが世間的な関心を呼び、R-15+指定の映画の中でも異例の大ヒットを記録しました。後に3D映画まで制作され、公開から数十年経った今でもカルト的な人気を博しています。ストーリーは、若者がクラスメイトと殺し合いをするというもの。無人島に連れてこられた42人の中学生が、最後の一人になるまで殺し合いを強いられます。さまざまな物議を醸した作品ですが、テーマやメッセージ性は一級品。きっと観る人が色々な受け止め方をするでしょう。生徒たちの惨い死に様に目を背けたくなる一方で、極限状態の人間が起こす行動原理に目頭が熱くなることも。息を飲むアクションシーンと共に、脳裏に焼きつく恐怖と絶望をお楽しみください。
3位 | 『図書館戦争』(2013年) |
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【監督】
佐藤信介
【出演者】
岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、西田尚美 他
誰にでも薦めやすいアクション映画といえばコレ。熱いアクションとラブコメを堪能する映画かと思いきや、言論の自由が保証された日本の現代社会の大切さを説く奥深い映画なんです。舞台は、有りと有らゆるメディアが規制され、国が個人の思想を検閲する架空の日本。その国の検閲に対抗し「本を読む自由」を守ろうと戦う者たち・図書隊の奮闘を描いています。SF的な設定なので、ファンタジーのような世界観をイメージするかもしれません。しかし、本作は想像以上にリアリティーにあふれているんです。さらに戦闘シーンも迫力満点で、主演の岡田准一さんの身体能力の高さにも圧倒されます。ふいに訪れるツンデレの鬼教官と新人隊員との恋愛模様も、激しいアクションの口直しとしてもピッタリ。本作の世界観にどっぷりと浸かったあとは、続編の『図書館戦争 THE LAST MISSION』も続けてご覧ください。
4位 | 『探偵はBARにいる』(2011年) |
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【監督】
橋本一
【出演者】
大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、高嶋政伸 他
アクションあり、笑いあり、バイオレンスあり、ミステリーあり。大泉洋さんと松田龍平さんが醸し出す独特の空気感に魅了され、ジェットコースターのように展開するスピード感のあるストーリーを楽しめます。探偵ものということで事件の謎を解明していくのですが、何者かに連れ去られたり、埋められたり、逃げ回ったりと、かなり体を張ったシーンも多数。さらに、その先に待ち受ける、あっと驚くような巧妙なシナリオに脱帽します。こちらも見事に騙された!いまどき珍しい泥臭すぎる探偵役はかつての大ヒット作『探偵物語』を彷彿とさせ、昭和の薫りが漂う音楽や演出にも惹き込まれますよ。ハードボイルドものが好きな人も、本作はきっとハマるはず!観終わったあとには、きっと口元が緩むほどの満足感で胸がいっぱいになっているでしょう。「2」、「3」と続編もあるので、そちらも要チェックです。
5位 | 『日本で一番悪い奴ら』(2016年) |
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【監督】
白石和彌
【出演者】
綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、矢吹春奈、中村倫也 他
この作品でまず注目してもらいたいのは、俳優・綾野剛さんの凄すぎる演技力です。真面目な警察官の主人公・諸星が、上からの指示によりヤクザに潜入するという違法捜査を行い、徐々に犯罪に手を染めていきます。普段は任侠ものが苦手な私でも、コミカルな演出が多かったこともあり裏社会ならではの激しいアクションも気負わずに鑑賞できました。とはいえ、徐々に悪事がエスカレートする諸星の姿に、途中で観ていて辛くなることも。でもこれが北海道警察で起こった「日本警察の最大の不祥事事件」に基づいて制作された実話だと思うと、途中で目を逸らすことはできませんでした。序盤のコミカルさが嘘のように、後半はシリアスな展開へと転がり込む高低差のあるストーリーもクセになりますよ。正義とはなにかを考えさせられるのと同時に、日本警察のリアルな闇を目撃できる貴重な作品です。
【ホラー映画】恐怖で夜トイレに行けなくなる邦画おすすめ5選
背筋がゾクッとする。血の気が引く。肝を冷やす。そんな体験をしたい人は、こちらの映画はいかがですか?ホラー映画好きのあなたに捧ぐ、名作ホラー映画5本を厳選!過去のホラーブームの草分け的な作品から、最近の新しい作品まで幅広いラインアップです。「怖すぎて2回は観られない…。」そんな最"恐"なジャパニーズホラーとは?一人で観るときは、背後に気を付けて…!
1位 | 『呪怨』(2002年) |
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【監督】
清水崇
【出演者】
奥菜恵、伊東美咲、上原美佐、市川由衣、津田寛治 他
私に1番のトラウマを植え付けたホラー映画NO.1がこちらです。公開当時に流れていた、テレビCMですら怖かった…。窓に反射する蛍光灯の白い光を見るだけで、しばらくこの映画に登場する俊雄の顔に見えてしまうほどでした。映画はオムニバス形式で進んでいき、さまざまな人が伽倻子やその息子の俊雄の怨念によって呪い殺される様が描かれていきます。夜寝るときに「おばけが怖い。」と布団を顔まで被る人、いますよね。でも、この映画を観た後は逆に布団を被って寝られなくなりますよ…!なんの罪のない人々が無差別に伽倻子の手に堕ちていくハラハラする展開も、より恐怖を増幅させます。あまりの怖さにハリウッドでもリメイクされているので、両方観比べてみるのもおすすめです。
2位 | 『仄暗い水の底から』(2002年) |
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【監督】
中田秀夫
【出演者】
黒木瞳、 小日向文世、小木茂光、徳井優、水川あさみ 他
当時のホラー映画のムーブメントに乗り、『リング』の原作者と監督が再集結して制作された映画です。この映画のシーンを思い出すだけで身震いするほど、鑑賞してから10年以上経ったいまでも私の記憶に強烈なインパクトを残してます。離婚調停中で親権を取られそうな母親が娘と引っ越してきたマンションで、水に関連する怪奇現象に遭遇していくのですが…。母娘に忍び寄る得体の知れない子ども存在が、私は『リング』の貞子よりも強い恐怖心を植え付けられました。母子家庭の人たちが直面する現実の厳しさや、周囲の冷たさ、生きづらさも相まって、恐怖の先に導き出された結末にも切なくなります。いまマンションに住んでいる人は、廊下やエレベーターに乗るたびに後ろを何度も振り返ってしまうかも。天井に水濡れのシミができ始めたら…すぐに引っ越しを!
3位 | 『リング』(1998年) |
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【監督】
中田秀夫
【出演者】
松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀、竹内結子、佐藤仁美 他
ホラー映画の金字塔!公開当時も大きな話題を集めていましたよね。映画のタイトルは覚えてなくても、「貞子」と聞けばもはや知らない人はいないのでは。「見ると一週間後に死ぬ」と言われている"呪いのビデオ"の存在を調査するテレビディレクターが、ビデオのヒミツを探っていく物語。呪いを断ち切るため、ビデオに映る井戸の謎に迫っていきます。唐突にびっくりさせて驚かせるような演出ではなく、しっかりと固められたストーリーでじわじわと観る人に恐怖を植え付けていくので、何度も鳥肌が立ちました。リアリティーに長けた音響や展開を邪魔しないBGMもより怖さを引き立たせています。なにより、かの有名な貞子が呪い殺しに来るシーンは、評判以上の恐怖に襲われるはずです。こちらもハリウッドでのリメイクや続編も制作されていますが、やはり怖さはこの初期の邦画が1番!アナログ放送が終わったいまの時代、深夜のテレビでの砂嵐は放送されなくなりましたが…。それでも、あなたのテレビが砂嵐になったときには…急いで逃げてください。
4位 | 『残穢(ざんえ)住んではいけない部屋』(2016年) |
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【監督】
中村義洋
【出演者】
竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、成田凌 他
近年のホラー映画の中では正統派な作品。怪奇現象の謎解き部分が物語の肝になっているのでミステリー好きにもおすすめです。謎の怪異の実態を調査するというドキュメンタリータッチで物語が進んでいくので、途中までは怖さよりも好奇心が優っているかもしれません。しかし、謎解きに集中して恐怖心を忘れた頃に、ラストで大きな裏切りが!あまりの恐怖に心臓の高鳴りが止まりませんでした。可視化された驚きの映像もインパクトがありますが、本作は静かに淡々と恐怖を増幅させていく演出が絶妙で、後引く恐怖が人々を震え上がらせます。自分の住んでいる家の土地の過去を調べたくなり、それが気になって眠れなくなる…なんてこともあるかも。真の恐怖が観終わったあとにくるという、新感覚のホラーを体験してみてくださいね。
5位 | 『来る』(2018年) |
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【監督】
中島哲也
【出演者】
岡田准一、黒木華、小松菜奈、青木崇高、妻夫木聡、太賀 他
出演者の名前を見ているだけで豪華すぎて観たくなる。…けれど、肝心の内容は目を塞ぎたくなるような恐怖の連続でした。【"あれ"に狙われた者は絶対に逃げられない。】そんな言い伝えとも、都市伝説ともいえる存在に脅える男が、家族を守るために霊媒師やオカルトライターを巻き込んで"あれ"に立ち向かっていきます。超常現象によるカルト的なホラー映画かと思いきや、"あれ"を呼び寄せた原因が解明すると一変、映画はドロドロした人間ドラマへと変貌します。人間の悪意にゾワッとさせられ、後半のハイスピードな展開には圧倒させられますよ。これを読んでいても「"あれ"ってなに?」って思いますよね。その答えは、あなたの目で確かめてみてください。
【漫画の実写化】原作ファンも納得する映像化作品おすすめ5選
漫画の実写化が流行っていますが、実写はドラマよりも映画の方がクオリティの高い良作が揃っています。誰もが知る人気漫画の映像化作品から、実写化してより大きな注目を集めた作品まで、多種多様なジャンルから選びました。2次元が3次元になったことで、さらなる魅力が光る作品たちがこちらです。
1位 | 『DEATH NOTE(デスノート) 』(2006年) |
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【監督】
金子修介
【出演者】
藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香、香椎由宇、細川茂樹、戸田恵梨香 他
私は、とにかくこの原作漫画の大ファン!漫画の連載中にも『DEATH NOTE』のためだけに週刊少年ジャンプを買っていたこともあるほどハマっていました。そんな原作ファンである私も太鼓判を押すほど、傑作だったのがこの『DEATH NOTE』の実写映画です。たいてい漫画原作を実写化させると「イメージと違う…。」「原作とは違うオリジナル要素がいらない。」など、ネガティブな部分が1つくらい目につくのですが、本作はそれが皆無!藤原竜也さんの夜神月 、松山ケンイチさんのL、そして戸田恵梨香さんのミサミサはイメージにぴったり!数ある実写映画の中でも随一の成功例といえるほど、映画独自の面白味もプラスされ、原作ファンも新鮮な気持ちで楽しめるんです。原作の出来事をなぞりながらも、途中でオリジナルストーリーへと分岐し、予期せぬ展開へと進んでいくのも鳥肌が立ちました。続編である『デスノート the Last name』では、原作とはまったく違ったオチとラストが待っています。映画を観た人だけが辿り着く衝撃のラスト。観ないと損しますよ!
2位 | 『るろうに剣心』(2012年) |
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【監督】
大友啓史
【出演者】
佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優、江口洋介、香川照之 他
数多くの映像化作品を輩出しているジャンプ漫画。その中でも「映像化は難しいのでは」と言われていた『るろうに剣心』の実写化は、原作を全巻買い揃えている私としては、最初は不安でしかありませんでした。明治時代の剣士たちによる剣豪アクション。実写にするとチープなコスプレと茶番にならないのか。そんな心配を抱えつつ鑑賞すると、開始5分でそんな思い込みは一掃されました。バトルシーンでは画面に釘付けになるほど、大迫力のアクションとクオリティの高い殺陣に圧倒されます。さらに、最初こそ違和感はあったものの、登場人物たち全員が漫画のキャラクターの魅力を引き出し、それぞれが想像以上にハマり役に。特に、敵を目の前にすると顔つきも目つきも豹変する佐藤健さんの剣心役は、原作ファンも納得のキャスティングかと!ストーリーもわかりやすいので、原作未読の人でも十分に楽しめます。あまりの人気ぶりに、この第1作目を皮切りに、続編も次々に制作されています。2021年には最終章も公開され、若い人には【『るろうに剣心』=実写】のイメージが根付くほど、最新作も大ヒットを記録しました。
3位 | 『ちはやふる-上の句-』(2016年) |
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【監督】
小泉徳宏
【出演者】
広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音 他
『ちはやふる』の実写映画は、「-上の句-」「-下の句-」「-結び-」の全3作が実写化されています。通常、続編が制作される流れで多いのは、第1作目がヒットしたから第2作目が2部構成になる…というもの。しかし、この『ちはやふる』は、最初から「上の句、下の句」の2部作で制作された異色作。観る前から、制作陣の熱量と期待の大きさ、そしてヒットへの確信をひしひしと感じます。その期待値をゆうに飛び越える極上の青春エンターテインメントに仕上がっているのが、この『ちはやふる -上の句-』です。1000年前の言葉にのせた気持ちが、いまを生きる人へダイレクトに届く…。百人一首のそんな奥深さに触れたとき、自然と涙が頬を伝っていました。内容も熱すぎるスポ根なので、手に汗握るシーンも満載です。かるたの初心者が小倉百人一首を知るには、この映画は最高の教材かと。競技かるたに興味がない人ほど、絶対に観てほしい…!
4位 | 『東京リベンジャーズ』(2021年) |
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【監督】
英勉
【出演者】
北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮 他
人生、何をやってもダメなフリーターだったタケミチが、10年前にタイムリープ!現代で不審な死を遂げてしまう恋人を救うため、過去をやり直しながら不良たちが集う「東京卍會」へ潜入し、未来を変える"人生のリベンジ"に奮闘する物語。不良高校生たちの再現度が素晴らしいと話題になり、誰もが漫画から飛び出してきたかのようなビジュアルと演技を見せてくれます。ヤンキー&不良のケンカがメインのストーリーなので、血が苦手な人は躊躇しちゃうかもしれません。でも、それを差し引いても絶対に諦めない覚悟と強い信念を爆発させるキャラクターたちの演技は観る価値あり!ただカッコイイだけではない、俳優人たちの全力の気迫をどうか見届けてください。
5位 | 『うさぎドロップ』(2011年) |
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【監督】
SABU
【出演者】
松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、桐谷美玲、綾野剛 他
30~40代の人は思うはずです。「芦田愛菜ちゃんが小さい!」と(笑)おじいちゃんのお葬式で出会ったおじいちゃんの隠し子・りんを、27歳彼女なしのサラリーマン・大吉が勢いで引き取ってしまうというハートフルな物語。原作漫画とは違う設定・展開も目立ちますが、なにより松山ケンイチさんと芦田愛菜ちゃんの演技が自然すぎて!どんどん膨れ上がる大吉の無償の愛に、心がじんわりと温まります。子育ては親もさまざまなことを犠牲にしなければいけません。でも、それ以上に子どもに与えてもらうことも多いんです。本当の親でもない大吉が、きちんとりんの気持ちに寄り添ってあげるところは、親世代である私にとっても見習うべきところが多くて…。感涙しながら、ピンと背筋が伸びました。愛にあふれたホームドラマなので、日々の疲れを癒したい子育て世代の方には特におすすめです。
【ドラマからの映画化】劇場版が最高傑作な邦画おすすめ5選
テレビドラマで人気の火が付き、壮大なスケールの物語を引っ提げて、スクリーンで返ってくる映画も多いですよね。「ドラマの映画化なんて…」と軽視していると、隠れた名作を見逃してしまう可能性あり!ドラマから派生した映画でも、独立した作品として質の高いものもあるんですよ。もちろん、ドラマの方を観ているとより面白さがアップするので、ドラマからのファンも必見です。
1位 | 『容疑者Xの献身』(2008年) |
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【監督】
西谷弘
【出演者】
福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子、堤真一 他
人気ドラマ『ガリレオ』の映画化作品・第1弾。ドラマの原作である東野圭吾さんによる「ガリレオ」シリーズの中でも屈指の名作と名高い同名小説の映像化ということで、観る前から期待に胸を膨らませていましたが…期待を裏切らぬ面白さでした。観る前は、原作では冴えない男として描かれていた石神を堤真一さんが演じると聞いて「イケメンすぎないか?」と思いました。しかし、さすが名俳優さん。世の中の片隅で孤独に生きる陰のある男を見事に演じていました!特に、クライマックスのシーンの演技は圧巻です。決してドラマの続きものではなく、1つのミステリー映画として完結しているストーリーも素晴らしい。ドラマでお馴染みの物理学者の謎解きCG演出もなかったのが、逆に高評価でした。ラストの大どんでん返しの衝撃も、たまらなく心地良いです。邦画屈指のミステリーの名作なので、まだ観ぬ人は絶対に一度は観てください!
2位 | 『モテキ』(2011年) |
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【監督】
大根仁
【出演者】
森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子 他
ドラマのときから大好きな『モテキ』!でも正直、ドラマの山あり谷ありなエピソードが映画では冒頭にさらっと過去の出来事になってしまったのが悲しい…(笑)ですが!映画はドラマ以上に豪華で、胸キュンで、イライラして、最低で、じれったい恋愛模様がてんこ盛りでした。この映画を観終わったあとに、身近な男性陣に「あの4人の中で誰が好き?」と聞きたくなるのは、私だけじゃないはずです!長澤まさみさん史上最高の可愛さも大爆発し、ほとんどの男性が序盤で恋に落ちるかと。公開当時の旬なポップカルチャーを詰め込み、エンターテインメント性も抜群。Perfumeの「Baby cruising Love」にのせて踊る、幸世こと森山未來さんのダンススキルにも目を丸くしました。卑屈で、ひねくれてて、自信のない幸世は、いつも答えに迷っています。恋愛も、人生も、うまくいかない。それを他人のせいにし続けてもどうしようもない。そんな幸世の生き様を見て、過去や今の自分と照らし合わせて、胸をえぐられる人も多いかと。それでも主人公の成長を垣間見たとき、自然と自分も前向きになれる…そんな作品です。劇中で使用された音楽もセンス抜群なので、そちらもチェックも忘れずに!
3位 | 『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(2019年) |
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【監督】
田中亮
【出演者】
長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也、竹内結子、三浦春馬 他
長澤まさみさんの新たな一面を見た…。そう言っても過言ではないほど、コミカルで体当たりな演技が光るドラマ『コンフィデンスマンJP』の初の映画化作品。お馴染みのダー子、ボクちゃん、リチャードに加え、数多くの新キャラクターも登場し、ドラマ以上にスケールアップしたコンゲーム(お金を騙し取る物語)が繰り広げられます。映画の序盤では、舞台が日本から香港へ。最初は豪華な新メンバーたちが加わっただけで、これといった真新しさがないかと思っていました。しかし、後半。「そうだ。『コンフィデンスマンJP』とはこういうストーリーだった!」と強烈に思い知らされるほど、見事に騙されてしまいました。物語の各所に散りばめられていた伏線にも、私はまったく気付いていなくて…。「悔しい!もう1度観たい!」と舌を巻くほどです。二転三転するストーリーは、まさに予想の斜め上。映画から登場する三浦春馬さん、竹内結子さんの存在感も抜群です。巧妙な騙し合いの映画ですが、あなたはどこまで気付くことができるのか?ぜひ挑戦してください。
4位 | 『ストロベリーナイト』(2013年) |
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【監督】
佐藤祐市
【出演者】
竹内結子、西島秀俊、大沢たかお、小出恵介、宇梶剛士、丸山隆平 他
刑事ドラマの中でも特にお気に入りだった『ストロベリーナイト』。それが映画化されると聞いて、即鑑賞!ドラマもなかなか陰鬱な雰囲気でしたが、映画はそれを上回るほど不穏で、重苦しい空気が始終漂っています。映画のストーリーの原作は、誉田哲也さんの小説・姫川玲子シリーズの『インビジブルレイン』です。原作タイトルに合わせて、劇中はラストシーン以外全編雨が降る中で物語が進行していきます。ドラマシリーズから観ている人にとっては、姫川班のメンバーとの絆が薄く、菊田とのやりとりにも切なくなり、ちょっとフラストレーションが溜まるかもしれません。でも、ドラマとは別物だと切り離して観てみると、俳優陣の演技、雨にこだわる映像美、わかりやすいストーリー構成など、警察ミステリー映画としては良作です。過去の捜査ミスを隠す警察の闇。姫川玲子という人間が持つ心の闇。そして、ヤクザという現代社会の闇。これらの闇がうまく交差し、胸が締め付けられるシーンの連続でした。竹内結子さん主演の代表作でもあるので、彼女の美しさも目に焼き付けてください。
5位 | 『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』(2010年) |
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【監督】
松山博昭
【出演者】
戸田恵梨香、松田翔太、田辺誠一、鈴木浩介、荒川良々、吉瀬美智子 他
ライアーゲームの劇場版は他にもありますが、ドラマからのファンにとってはこの『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』が至高の一作のはず。戸田恵梨香×松田翔太のコンビ がドラマ同様に続投され、お馴染みのライバルたちも登場!もうそれだけで気分が高まります。巨額の大金を手にするため、騙し合いをする11人のプレイヤーたち。人を疑うことを知らぬ主人公・直が何度も人に騙されてしまいますが、そんな直を救う元天才詐欺師の秋山の存在もカッコ良くて…!観ているこちらも騙される心理戦や頭脳戦の数々は、驚きの連続です。ドラマを一切観たことがない人でも、本作を観ればこのライアーゲームの世界観にどっぷりとハマれるはず。先の読めないストーリー展開だけでなく、ゲームの攻略法や裏切り者も予想しながらご覧ください。
【アニメ映画】人生で一度は観ておくべきアニメおすすめ5選
アニメでも実写さながらの琴線に触れるストーリーや深みのある人間ドラマが精彩を放つ作品が数多く存在します。ここでは、ジブリ・ディズニーなどの有名な映画や人気アニメの劇場版など、誰もが知る話題作は敢えて省いています。まだ観ぬ人に、ぜひ手にとってほしいアニメ映画は、こちらの5作品です。
1位 | 『すずめの戸締り』(2022年) |
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【原作・脚本・監督】
新海誠
【キャスト】
原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、花澤香菜、神木隆之介、松本白鸚 他
映画の本編を観るまで、ここまで感動的でメッセージ性の高い物語だと知りませんでした。予告映像でもあえて触れていないストーリーの軸となる"ある出来事"が、新海誠監督らしいファンタジーのテイストとなって紡がれていきます。「九州の田舎町の少女がある不思議な出来事に巻き込まれ、日本各地を旅する」というロードムービーを楽しんでいたかと思うと、その途中で物語の雰囲気は一変。コミカルとシリアスの緩急ある展開にもグッと心を掴まれ、終盤は涙が止まらなくなる驚きの仕掛けが待っています。鑑賞後に満足感でいっぱいになる心地よい余韻をお楽しみください。
2位 | 『サマーウォーズ』(2009年) |
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【監督】
細田守
【キャスト】
神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、仲里依紗、永井一郎 他
夏になったら観たくなる!夏休み映画の定番アニメです。お子さんはもちろん、大人も夢中になる設定が満載!数学オリンピック日本代表…になり損ねた男子高校生が、想いを寄せる先輩からの頼みで嘘の彼氏役を引き受けることに。夏休みに田舎に連れてこられ、先輩の大勢の親族たちに囲まれて戸惑う主人公が、ひょんなことから世界中の人が使用する「OZ」を混乱させた犯人に仕立て上げられていて…。本作で特に大人心をくすぐるのが、多くの人が日常的に使用しているインターネット上の仮想空間「OZ」。アバターを作って世界中の人と交流したり、買い物したり、自治体サービスを受けたりと、作中では「OZ」がすべての個人情報やサービスを管理しているので…さぁ大変!主人公最大のピンチを支える大家族の愛と絆の物語は、理屈抜きに感動しました。ネットに依存していても、やはり大切なのはリアルな人と人との関係性だと思い知らされますよ。あと、花札がやりたくなる…!
3位 | 『心が叫びたがってるんだ。』(2009年) |
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【監督】
長井龍雪
【キャスト】
水瀬いのり、内山昂輝、雨宮天、細谷佳正、村田太志 他
人気アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を知っていますか?この作品を手掛けた超平和バスターズ(監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、作画・田中将賀)が再集結して制作された映画なだけあって、キャラクターたちの心の機微が見事。過去のトラウマからうまく話ができない主人公が、地域ふれあい交流会の実行委員に指名されて、みんなでミュージカルをすることに。歌にすれば自分の気持ちをうまく伝えることができるんじゃないか。今まで自分の殻に閉じこもっていた主人公が、実行委員のメンバーやクラスメイト達の力を借りて、ミュージカルの舞台成功を目指していきます。最初はキャラクターの言動に共感できる部分は少なかったものの、主人公・成瀬順に共鳴するように殻を破っていく実行委員のメンバーが徐々に愛おしくなりました。クライマックスのミュージカル本番のシーンは、アニメ界屈指の名シーンかと!口下手な人はわかる部分も多いかと思うので、ぜひ一度観てください!
4位 | 『言の葉の庭』(2013年) |
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【監督】
新海誠
【キャスト】
入野自由、花澤香菜、平野文、前田剛 他
作品の長さはわずか46分。それなのに鑑賞後の満足感は、通常の2時間映画に引けを取りません。『君の名は。』で有名な新海誠監督が手掛けた作品なだけあって、本作も雨や光などの細かな自然描写の素晴らしさは健在。それに加え、レンズ越しに風景やキャラクターたちを見ているようなエフェクトの演出により、画面に映るすべてのシーンが本物以上に美しく仕上がっています。靴職人を夢見る男子高校生と、昼間からお酒を飲む謎の女性。雨の日に新宿御苑で出会った2人は雨が降るたびに逢瀬を重ねていき、次第にお互い心惹かれていきます。ストーリーが突拍子もない部分もありますが、年齢は違えど現代社会を生きづらく感じる2人の心の変化を丁寧に表現しているため、エンドロールを観る頃には言葉にできない感動が胸いっぱいに広がっているはずです。46分とは思えない濃密な時間をお楽しみください。
5位 | 『メアリと魔女の花』(2017年) |
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【監督】
米林宏昌
【キャスト】
杉咲花、神木隆之介、天海祐希、満島ひかり、小日向文世、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ 他 他
スタジオジブリを退社した米林宏昌監督が立ち上げた「スタジオポノック」第1回目長編作品!赤毛の少女・メアリが7年に1度しか咲かない「夜間飛行」という特別な花の力により、魔法の力を手に入れてしまった!?魔法のほうきに連れてこられて偶然迷い込んでしまった「エンドア大学」で、好奇心と見栄により嘘をついて魔女の優等生のふりをするメアリがなんとも憎めないキャラなのですが、ある少年が連れさられたことをきっかけに、物語は大きく動きます。起承転結の展開がわかりやすい上、夢いっぱいのファンタジーの世界は子どもも一緒に夢中になれるはず!また、ジブリ出身者のスタッフが多いこともあり、どこかジブリらしい雰囲気が漂う絵柄にも親近感が湧きます。「最近のジブリ映画は内容が難しい…」と悩む人にもおすすめです!
【感動映画&コメディ映画】おすすめ作品一覧
ここまで、さまざまなジャンルのおすすめ邦画をご紹介してきました。しかし「"泣ける系"や"笑える系"の映画がない!」と思いませんでしたか?
実は【泣ける感動映画】や【笑えるコメディ映画】は、おすすめしたい作品が多すぎて、別のぺージでじっくりとご紹介しています!こちらでは邦画だけでなく、洋画のおすすめ作品もランキング形式で発表しているのでボリュームも満点。泣いてデトックスしたい。笑ってストレス発散させたい。そんな人たちは、こちらの映画をどうぞ!
泣ける感動映画
1位 | 『いま、会いにゆきます』(2004年) |
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2位 | 『ALWAYS 三丁目の夕日’64』(2012年) |
3位 | 『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年) |
4位 | 『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年) |
5位 | 『君の膵臓をたべたい』(2017年) |
笑えるコメディ映画
1位 | 『鍵泥棒のメソッド』(2012年) |
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2位 | 『ザ・マジックアワー』(2008年) |
3位 | 『カメラを止めるな!』(2017年) |
4位 | 『セトウツミ』(2016年) |
5位 | 『ジャッジ!』(2014年) |
<監督で選ぶ>監督別おすすめの邦画一覧
日本映画の巨匠と呼ばれる黒澤明さん、北野武さん、深作欣二さん、山田洋次さんなど、世界的にも有名な映画作品を生み出した日本人監督は数多くいます。
しかし、ここでは"いま"の令和の時代に活躍する注目&人気監督をピックアップ!好きな映画が実は同じ監督の作品だった、というのはよくある話です。映画作品を見つけるときは、監督別でも探してみてくださいね。
是枝裕和 | ||
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『誰も知らない』(2004年) | 『そして父になる』(2013年) | 『海街diary』(2015年) |
『海よりもまだ深く』(2016年) | 『三度目の殺人』(2017年) | 『万引き家族』(2018年) |
行定勲 | ||
『GO』(2001年) | 『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年) | 『北の零年』(2005年) |
『クローズド・ノート』(2007年) | 『ピンクとグレー』(2016年) | 『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年) |
岩井俊二 | ||
『undo』(1994年) | 『Love Letter』(1995年) | 『スワロウテイル』(1996年) |
『花とアリス』(2004年) | 『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2018年) | 『ラストレター』(2020年) |
内田けんじ | ||
『運命じゃない人』(2005年) | 『アフタースクール』(2008年) | 『鍵泥棒のメソッド』(2012年) |
大根仁 | ||
『モテキ』(2011年) | 『バクマン。』(2015年) | 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018年) |
吉田大八 | ||
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年) | 『桐島、部活やめるってよ』(2012年) | 『羊の木』(2018年) |
山崎貴 | ||
『ALWAYS 三丁目の夕日』(2007年) | 『永遠の0』(2014年) | 『海賊とよばれた男』(2016年) |
『アルキメデスの大戦』(2019年) | 『ゴーストブック おばけずかん』(2022年) | 『ゴジラ-1.0』(2023年) |
ちょっとだけ気になる映画は、サブスクで!
今や映画鑑賞はレンタルよりもサブスクが主流となり、映画は"堪能するもの"から"消費するもの"へと変化を遂げています。「絶対観たい!」だけでなく「ちょっと気になる」でも映画を観る人が多くなったんです。
特に、胸糞が悪くなる救いようのない物語や、後味の悪いバッドエンド、落ち込んでいるときにとどめを刺されるような鬱映画などは、サブスクを利用すれば鑑賞のハードルがグッと下がります。落ち込んでいるときは、意外に落ちるところまで落ちた方がスッキリするもの。サブスクでは、今まで観たことのないジャンルに挑戦してみませんか?もちろん、ハッピーな気持ちになりたい人は、気分が明るくなる映画をどうぞ!
【Amazonプライムビデオ】でのおすすめ
『怒り』(2016年) | 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年) |
『マスカレード・ホテル』(2019年) | 『何者』(2016年) |
『箱入り息子の恋』(2013年) | 『リバーズ・エッジ』(2018年) |
【Netflix】でのおすすめ
『ステップ』(2020年) | 『MOTHER マザー』(2020年) |
『新聞記者』(2019年) | 『雪の華』(2019年) |
『ナラタージュ』(2017年) | 『海獣の子供』(2019年) |
まとめ
邦画のおすすめ55選にお付き合いいただき、ありがとうございました。
コロナで生活様式が変容したことで「自宅で楽しむ娯楽」としても映画は欠かせない存在に。そんな中で「全然知らない映画だったけど、すっごく面白かった!」と思わぬ出会いもあるかと思います。そんな映画鑑賞の作品選びでお困りの方に、このページが参考になれば幸いです。
もしもサブスクでお気に入りの邦画を見つけたら、その後はぜひDVDやBlu-rayを購入して自宅のコレクションに加えてみてくださいね。
ライティング担当 : shima.shima山梨県在住、30代の2児の母。テレビはドラマ・アニメ・バラエティを観ることが多い。ドラマなら恋愛・仕事・サスペンス、漫画やアニメならラブコメ・スポ根・青春・SFが好みだが、総じて"泣ける系"のジャンルにも弱い。特に30代に突入してからは若者の青春群像劇でたいてい号泣している。気になる映像化作品をチェックするときは、映画を観てから小説(漫画)を読む派。ゲームも好きだが、最近は息子と一緒にポケモンばかりやっている。 |