- 2024/02/26
- 2020/10/14
【歴史漫画おすすめ】苦手な人でも読みやすい!面白い作品50選
歴史漫画は難しそう、なんてイメージを持っていませんか?ご安心ください、漫画ですから楽しくサラッと読めてしまいますし、ちょっとした勉強や教養にもなります!こちらの記事では歴史は苦手だなと思っている方にこそおすすめしたい、読みやすい歴史漫画をご紹介します!
歴史漫画がおすすめの理由とは?
歴史の授業が苦手な方も、教科書は読めなくても、面白い漫画なら読める気がしませんか?そして歴史に興味がない方でも、細かいところまではわからなくても、学校の授業で習ったのでなんとなく覚えていたりしませんか?実は「歴史漫画」は、誰もがなんとなく聞いたことがあるキーワードだらけなので、「あ、これ聞いたことある」から「へぇ、そうだったんだ」という風に繋がって、なんとなく記憶にインプットされるという、素晴らしい教養の教科書にもなりうるんです。読み終わってもしその時代や文化に興味を持てたら、自分で調べて「なるほどなぁ」と楽しんで知識を増やすことだってできます。
ということで、こちらの記事では「歴史考証がしっかりしている」ということに重点を置かず、「娯楽の漫画」として楽しめる面白い歴史漫画作品を、古本店『もったいない本舗』スタッフmizがご紹介していきます!世界史・日本史・番外編、そしてお子さん向けの学習漫画シリーズの比較もありますので、気になるジャンルからぜひご覧ください!
【世界史編】カタカナだらけでも平気!世界がわかる18選
「事実は小説より奇なり」という言葉があるように、歴史には面白いエピソードがたくさんあります。しかし世界は広すぎるので、今回は<エジプト・中東・フランス・イギリス・イタリア・ギリシャ・北欧・中国・モンゴル・ローマ>の10の地域をピックアップしました!まずはmizおすすめ歴史漫画の【世界史編】から見ていきましょう!
世界
ヘタリア Axis Powers(日丸屋秀和)
個人的に、世界史・地理に興味を持てる作品第1位の作品です。言わずと知れた有名作品ですが、ストーリーとしては世界史を背景に国を擬人化したコメディ漫画です。もちろん擬人化されたキャラたちは、その国の歴史や民族、文化や風俗などさまざまなイメージが性格付けされており、同じく擬人化された他の国々とユーモラスでほんのりブラックなやりとりを見せてくれます。時々世界情勢の風刺的なストーリーもあって、クスッと笑えますよ。
内容は、正直受験に直結できる情報量があるわけではありません。しかし擬人化してキャラクターにしてしまうことによって、複雑な世界史や地理がものすごくわかりやすくなっています。日本人にとってわかりにくい欧州や北欧の文化の違いなんて、これを読むだけでしっかり把握できますよ。世界史や地理、比較文化が苦手な方にとにかく強くおすすめします!
エジプト
イシス(山岸涼子)
漫画界の巨匠山岸凉子による、古代エジプト神話に登場する女神イシス神と、その夫であるオシリス神の神話を題材にした作品です。他にもホルス神やセト神など主要な神様が登場し、ホルス神のモチーフである目のようなデザインのウジャトの由来がわかります。美しい絵柄はもちろんのこと、この作品を読むだけで古代エジプトの主要な神様の沿革がわかりますよ。
また古代エジプト繋がりで、同作者の『ツタンカーメン』という、古代エジプト王ツタンカーメン王の王墓を発見した、ハワード・カーター博士を主人公にした作品もあります。あの歴史的大発見の経緯や裏側、また発掘関連のあれこれがとても面白いので、おすすめです。
王家の紋章(細川智栄子あんど芙〜みん)
間違いなくこちらの作品が古代トリップものの金字塔です。なんと連載開始が1976年という、驚異の最長連載少女漫画です。(『ガラスの仮面』よりも長いです!)読み始めた当初は大人に見えた登場人物キャラたちの年齢も、いつの間にか大きく通り越してしまいましたね!でも大丈夫です。作者ご自身が死ぬまで続けるライフワークと仰っているので、きっといつかはラストが観られます!
こちらは考古学大好き少女である主人公のキャロルが、ナイル川の不思議な流れに巻き込まれ古代エジプトにタイムスリップしてしまい、さまざまな陰謀や他国の思惑に翻弄されながらもその時代の王であるメンフィスと恋に落ち、愛を貫くというストーリーです。
現代人のキャロルと、古代エジプト人のメンフィスのラブストーリーにきゅんとするのはもちろんのこと、古代エジプトの文化や生活にも触れられているため、とても勉強になります。更に作中でキャロルがバビロニアやアッシリアなどにも出向くため、周辺諸国の文化などにも詳しくなれますよ。
中東
天は赤い河のほとり(篠原千絵)
『闇のパープル・アイ』や『海の闇、月の影』の作者による、古代中東ものファンタジーの名作と名高い大人気作品です。第46回小学館漫画賞少女部門受賞、2018年にはあの宝塚歌劇団宙組によって舞台化もされました。
主人公の鈴木夕梨は水たまりの中から現れた謎の手に引きずり込まれ、紀元前14世紀のヒッタイト帝国の首都ハットゥサにタイムトリップしてしまいます。そこで第三皇子のカイルと恋に落ち、国の陰謀に巻き込まれながらも共に戦っていきます。そんな夕梨が最後に選ぶのは、現代か古代ヒッタイトか。
先が読めない展開にとにかくハラハラします!主人公は自分も剣を持って馬を駆り戦に参加するので、戦うヒロインものがお好きな方におすすめです。紆余曲折の大冒険で続きが気になりすぎるので、大人買いを小声でおすすめしておきますね。
フランス
ベルサイユのばら(池田理代子)
言わずと知れたフランス革命を舞台にした有名作品ですね。宝塚歌劇団による舞台公演が定期的にありますので、親子3代でファンという方も多いのではないでしょうか。
女性でありながら父親の陰謀により男として育てられた近衛連隊長、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェが主人公のとにかく美しい作品です。女性であることを理由に隊の兵たちから馬鹿にされ、初恋の男性からは男性扱いしかされず終わってしまうという苦労をしながらも、最後は勇敢な近衛連隊長として華々しく散るという壮絶な生き様を辿ることができます。
またフランス史だけでなく世界史でも有名な「マリー・アントワネット」の話にも触れていますので、この辺りの時系列や歴史に詳しくなりますよ。豪華絢爛な衣装や宮殿の意匠も美しく再現されていますので、ぜひご覧ください。
イノサン(坂本眞一)
漫画という名の芸術絵画作品はこちらです。ページ全体が美しすぎて、ストーリーがしんどくても絵が観たくてページをめくる手が止まりません。美しい絵を求めている方に強くおすすめしますが、それ以外の方もとにかくコミックスを手に取ってどこでも良いのでページを開いてみてください。美しいです。
ストーリーはこちらもフランス革命時、代々処刑人として存続してきたサンソン家に産まれたシャルル=アンリ・サンソンが、優しすぎる心を軋ませながらも、サンソン家の美学に則り「処刑」という血塗られた責務を全うしていくというものです。実際に過去のフランスで行われていた凄惨な方法で処刑していくので、残酷表現が苦手な方は閲覧注意です。(でも絵が美しいのでページをめくる手が止まらないかもしれません)
続編として、主人公の妹であるマリーが主人公の『イノサン Rouge』もあります。こちらのマリーはなんと女性でありながら、処刑人として罪人たちに剣を振るいます。自由で鮮烈な彼女の生きざまもぜひご覧ください。
イギリス
エンバーミング(和月伸宏)
舞台は「切り裂きジャック」や「ホームズ」と同時代くらいの19世紀ヨーロッパ。人造人間フランケンシュタインをモチーフにしたダークファンタジーです。個性豊かなデザインや能力を持った色々な人造人間が登場し、壮絶なバトルを繰り広げていくのですが、キャラクターそれぞれが抱えた運命の行く末がとにかく気になり、最後まで一気に読めてしまいます。ラストは切なさもありますが、しっかり皆に救いのあるものになっているので読後感も悪くありませんよ。全10巻という大人買いしやすいボリュームですので、ぜひご覧ください!
黒博物館スプリンガルド(藤田和日郎)
こちらは『うしおととら』『からくりサーカス』の作者による、19世紀のイギリス帝国を舞台にした作品です。ロンドン警視庁が管轄している「凶悪犯罪の証拠品」「犯罪者の遺留品」などが収蔵された、通称「黒博物館」。こちらを管理する学芸員が、訪れた人との会話や回想によってストーリーが進むという形式をとっています。最初は切り裂きジャックをモデルにした「バネ足ジャック」の事件を追いかけるところから始まります。
続編である『黒博物館 ゴーストアンドレディ』の最終話は、前述の『エンバーミング』とコラボしており、なんと『エンバーミング』に登場するキャラクターが登場します。さまざまな縁からこちらのコラボに至ったそうなのですが、ぜひあわせてチェックしてみてください。
イタリア
バビロンまで何マイル?(川原泉)
文字数が多く、ちょっと哲学的な世界観の作風で人気の川原泉による、タイムトラベラー漫画です。
ストーリーは幼馴染の2人組が、森の奥で助けたノームからお礼に貰った魔法の指輪の力でさまざまな時代を冒険するというものです。しかしコミックス版は未完で終わっていて(文庫版は完結)、作中では結局2つの時代にしか旅ができずに連載終了してしまったと言う、続きを熱望するしかない作品です。
そのうちの一つがルネッサンス時代のイタリアなのですが、なんとあのチェーザレ・ボルジアに深く関わります。ボルジア家に起こった悲劇や当時の情勢など、史実に基づいた部分はとても切ないものですが、加えられたユーモアや深く掘り下げられたストーリーの完成度は秀抜です。史実でも人気の「チェーザレ・ボルジア作品」の一つと形容しても間違いはないかと思います。
古代ギリシャ
オリンピア・キュクロス(ヤマザキマリ)
『テルマエ・ロマエ』作者による古代オリンピックがテーマのコメディ作品です。『テルマエ・ロマエ』を読まれた方は1巻1話で既視感を覚え、まるで実家に帰ってきたときのような安心感に包まれるかと思います。また2020年4月に『別冊オリンピア・キュクロス』のタイトルで、5分間のギャグショートアニメとしてアニメ化もされた、笑えて勉強になる作品です。
ストーリーは、古代ギリシャ人の主人公デメトリオスが、困ったことがあるたびに不思議な力で現代の東京にタイムスリップしてしまい、古代と現代の価値観の違いに感銘を受け、次々と困難を乗り越え成長していくというものです。最初は1964年の東京で東京オリンピックとの比較をするのですが、このときにデメトリオスを助けてくれるおじいちゃんキャラが、古代ギリシャ語に堪能というハイスペックすぎてとにかく素敵です。
北欧
ヴィンランド・サガ(幸村誠)
『月刊アフタヌーン』で連載中の(連載開始は2005年4月の『週刊少年マガジン』より)、11世紀の北欧を舞台にしたヴァイキングの物語です。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第36回講談社漫画賞の「一般部門」受賞の他、2019年にアニメ化され、NHK深夜枠で放送されていましたので、どれほどの人気作品なのかわかっていただけるかと思います。
ストーリーは、主人公のトルフィンが父親の仇を獲るために、生まれ故郷のアイスランドを旅立つ復讐の旅から始まります。激動の道のりに胸が痛みますが、「ヴィンランド」を目指し突き進むトルフィンの信念を、どこまでも追いかけたくなること必須です。
こちらの作品は、きっちりとした時代考証、史実とフィクションの面白さのバランスがとにかく秀逸です。登場する戦士たちも規格外の強さで、迫力のバトルから目が離せません!この時代の中世ヨーロッパでは略奪暴虐の限りを尽くすヴァイキングがとにかく悩みのタネで、ヴァイキングは悪者というイメージが強く世間に押し出されてきました。しかしこちらの作品を読めば読むほど、ヴァイキングの価値観やその生き様を感銘と共に知ることができますよ。
中国
封神演義(藤崎竜)
中国の古典神怪小説『封神演義』(安能務訳)を、作者の天才的なセンスでアレンジした、累計発行部数2200万部の大人気漫画です。古代中国の殷時代に、仙女である妲己により荒廃した国を救うべく、主人公の太公望が策をめぐらせ戦う話です。
キャラクターデザインをはじめ、とにかくアレンジが天才的です。『週刊少年ジャンプ』で連載されていた少年漫画ですので、時代考証よりは娯楽に舵を切っており、演出などもわかりやすいものになっています。そして繰り広げられる数々の頭脳戦からの、ラストのどんでん返しが鮮やか!少年漫画らしい最後で読後感も良く、どんでん返し好きな方にもおすすめです。
蒼天航路(原案:李學仁/作画:王欣太)
群雄割拠の中国の戦国時代が書かれた時代小説『三国志』ものの鉄板その1です。こちらの作品は『三国志(正史)』を軸に、魏の武将である曹操を主人公として新しい解釈で描かれた作品で、それまで日本でメジャーだった『三国志演義』で悪役として描かれていた彼のイメージを超回復させた作品の一つです。
そういうわけで、兎にも角にも曹操がかっこいいです。既存の概念や旧体制を一掃し、とにかく現実的に実利を獲る。才能があれば庶民でも要職に登用し、家柄や旧体制に固執する人間はとにかく排除。文にも武にも長けた万能人の曹操が、ときに破天荒に気まぐれに天下を目指す様は、もはやタイトルの通りです。
三国志(横山光輝)
そしてこちらが三国志もの鉄板その2です。前述の『蒼天航路』が刊行されるまではこちらの横山光輝氏による『三国志』(通称:『横山三国志』)が日本の「三国志入門書」でした。当初は子ども向けにかかれていた作品だったため、20巻くらいまではとにかくシンプルでわかりやすい内容となっています。史実に基づいたものではなく、吉川栄治の小説『三国志』を元に描かれたもののため、主人公を蜀の劉備とし、蜀の滅亡までを描いています。 加えられたアレンジも「劉備推し」の内容ですが、もちろん他の陣営の活躍もきちんと格好良く描かれているので、絵柄に抵抗がない方にはこちらもおすすめです。
キングダム(原泰久)
「小難しいことはいい。とにかく面白い歴史漫画をもってこい」と言われたらmizは迷うことなくこちらを差し出します。
こちらは王道少年漫画に舵を切った、春秋戦国時代の動乱期を舞台に暴れる主人公・信(しん)と、後に秦の始皇帝となる政(せい)の活躍を描いた物語です。前述の通り少年漫画に舵を切っていますので、歴史考証を楽しむというよりはバトルやエンタメ性を楽しむタイプの作品です。現在『週刊ヤングジャンプ』で2006年から連載中、3期までアニメ化済、実写映画化に続編も決定と飛ぶ鳥を落とす勢いの大人気作品ですので、「歴史漫画で何を読んだら良いかわからない」という方はこちらを読んでみてはいかがでしょうか?アプリの『ヤンジャンアプリ』では毎日1話が無料で読めるようにもなっていますよ!
モンゴル
シュトヘル(伊藤悠)
架空戦記物の名作小説『皇国の守護者』のコミカライズ、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のキャラクターデザインを担当した作者による、13世紀初頭のモンゴル帝国を舞台にした作品です。現代を生きる男子高校生・須藤が、史上最強とうたわれる蒙古軍をもってして「悪霊」と恐れられた女兵士・シュトヘルの意識に憑依してしまい、「西夏文字」を守るため壮絶な戦場を駆け抜けることとなってしまいます。
戦闘の描写がとにかく圧巻です。何もかもが躍動感にあふれる構図に大胆すぎるコマ割りは大迫力で、画面からキャラクターたちが飛び出してきそうなほどに生き生きと描かれています。どういう結末に着地するのか最後まで読めず覚悟をしていましたが、最後まで見届けられて良かった、救いがあって良かったという感動に包まれました。大きな歴史の波に抗った彼らの行く末を、ぜひ見届けていただければと思います。前作の『皇国の守護者』も素晴らしいので、あわせてご覧ください。
ローマ
イサック(原作:真刈信二/作画:DOUBLE-S)
17世紀の神聖ローマ帝国で、日本の鉄砲鍛冶が傭兵として「三十年戦争」に参戦する話です。もうこれだけで色々気になってしまいませんか?
2017年から『月刊アフタヌーン』で連載中のこちらの作品は、キリスト教のカトリックとプロテスタントによる「三十年戦争」が舞台です。作中の時間軸は1620年ですので、日本では江戸時代初期にあたりますね。物語は主人公のイサック(和名は猪佐久)が、とある目的のためにある城塞都市側の傭兵として戦う所から始まります。そして開幕、数百メートルの距離から総大将一撃という超技術を披露してくれます。頑強そうな西洋甲冑を着た兵を相手に、日本の火縄銃で敵を軽々と狙撃していくのが最高にかっこいいです。戦争描写もリアルで、大軍が押し寄せるシーンなんて大迫力の画面ですよ!個人的に、狙撃のサポートをしてくれるヒロインがかわいくて優秀なので、彼女にはぜひ幸せになってもらいたいです。
ヘウレーカ(岩明均)
『寄生獣』『ヒストリエ』の作者による短編で、ハンニバル率いるカルタゴ軍とローマ軍によるシラクサ包囲戦を描いた作品です。こちらは歴史漫画として名高い『ヒストリエ』のひな形となった作品だそうで、数学者で科学者のアルキメデスが作った数々の武器が無双します。ほぼ史実通りに描かれているので、古代の技術力の高さに驚くと同時に、ページ内の絵を見ているだけでも勉強になりますよ。こちらの1冊で完結していますので、『ヒストリエ』の新刊が待ちきれない方はぜひこちらをどうぞ!(笑)
ちなみに『ヒストリエ』についてはこちらの記事で触れていますので、気になった方はこちらをどうぞ!
【日本史編】面白いエピソードだらけ!日本史22選
学生時代に、誰もが勉強しているはずの日本史。けれど苦手だったりうろ覚えだったり、実はよく知らないことってたくさんありますよね。そんな知ってるようで知らない日本史を楽しく読めてしまう作品を、奈良・平安・鎌倉・室町・戦国・江戸・明治・昭和と時代ごとにわけてご紹介していきます!mizおすすめ【日本史編】どうぞご覧ください!
奈良時代
あをによし、それもよし(石川ローズ)
現在『グランドジャンプ』で連載中の、ゆるいギャグ漫画です。「必要最小限の持ち物で豊かに暮らす」ミニマリストの会社員である主人公が、奈良時代にタイムスリップしてしまう所から始まります。普通の人なら絶望するところですが、質素で地味な奈良時代はミニマリストにとって天国でした。そこで強欲な役人・小野老(おののおゆ)に拾われて、あれよあれよとゆるく都合の良い方に話が転がり、どこかズレながらも幸せな毎日を謳歌する、というギャグ漫画です。
ゆるいストーリーながらも「そうきたか!」という意外性のある展開が多く、「ここでこう繋がるのかぁ」とゆるくニヤニヤできます。ギャグ漫画ですから時代考証だの史実と違うだの無粋なことは言いません。が、なんとなく奈良時代の生活や文化を学べますので、ゆるい感じがお好きな方にぜひ読んでいただきたい作品です。あと、鹿に癒されます。
平安時代
あさきゆめみし(大和和紀)
勉強になる歴史漫画と言えばこちらです。日本の古典文学『源氏物語』が、わかりやすく・美しく描かれた漫画の教科書です。桐壺帝の第二皇子である光源氏を主人公に、華やかな宮廷での恋愛模様が繰り広げられていきます。原典は難しすぎて読めなくても、漫画ならサラッと読めてしまいますので、日本人としての教養にいかがでしょうか?着物の柄や部屋に置かれた調度品などもできるだけ正確なものを、ということで苦労に苦労を重ねて資料を集め描かれたそうなので、ストーリーを追うだけでなく細かい部分にもぜひ注目してください。
なんて素敵にジャパネスク(作画:山内直実/原作:氷室冴子)
内大臣の娘でありながらも型破りでお転婆な瑠璃姫が、政治に関わる陰謀を次々と解決していくというスッキリした作品です。そこに幼馴染の婚約者との恋愛や、初恋の人との切ない約束などラブコメ要素が絡んできます。平安時代の貴族社会や文化などにも触れていますが、こちらは原作が小・中学生の少女たち向けの小説のため、難しい描写はなくノンストレスで読めてしまいます。気軽に読みたい方はこちらの作品を、しっかり学びたい方は上記『あさきゆめみし』を読まれるのが良いかと思います。
応天の門(灰原薬)
勤勉で真面目な学問の神・菅原道真が、女好きの歌人・在原業平を相棒に、平安京で起こる怪事件を次々と解決していくというサスペンス漫画です。色々と正反対の二人がタッグを組んで、幽霊の仕業かと思われるようなホラーな事件を、実は人間の手による犯罪だったと暴いていきます。監修がついているため、ほぼ史実通りで時代考証などもしっかりしていますし、コミックスには平安時代の文化・風俗に関する解説文も載っています。『あさきゆめみし』が雅な古典漫画、『なんて素敵にジャパネスク』がラブコメ漫画、そしてこちらの『応天の門』はほの暗い雰囲気のサスペンスですので、お好みに合わせて手に取ってはいかがでしょうか?
鎌倉時代
アンゴルモア-元寇合戦記-(たかぎ七彦)
日本史でも上位に入る重大事件である、モンゴル軍による日本侵略が行われた「元寇」を扱った作品です。授業などではあまり詳しく扱われませんが、最近では少しずつ研究が進んでゲームや漫画でも扱われるようになってきましたね。中世のモンゴル軍はとにかく強くて、ノストラダムスが予言した恐怖の大王「アンゴルモア」の語源となっているという説があるほどです。それが一斉に日本の島である対馬にやってくるのですから、どれほどの凄惨な戦いだったか想像に難くありません。ということで、内容も割とハードです。圧倒的絶望感が常に付きまといます。でもその中で「一所懸命」に命を燃やし尽くす男たちの戦いをどうか見届けてください。アニメの方が若干マイルドな表現になっているので、暴力表現が苦手な方はアニメから入るのも良いかもしれません。
バンデット -偽伝太平記-(河部真道)
戦国時代を上回る騒乱の時代である鎌倉末期、南北朝時代を舞台にした、殺伐バトルの国盗り物語です。タイトルの通り古典文学『太平記』をベースに描かれており、後醍醐天皇や楠木正成など歴史上の重要人物も多数登場します。死刑が決まっていた奴隷である主人公の石は、同じく死刑を待っていた猿冠者と利害が一致し、己の信念を賭けてマイナスから這い上がっていきます。作中で掲げられた、武士の本懐「舐められたら殺す」を最初から最後まで徹底してますので、ぶっ飛んだ暴力描写が好きな方におすすめです。続編、いつまでもお待ちしております。
室町時代
落第忍者乱太郎(尼子騒兵衛)
国民的ご長寿アニメ『忍たま乱太郎』の原作と言えば、皆様ご存じなのではないでしょうか。子どもに正しい歴史を知ってほしいという思いで『朝日小学生新聞』にて連載されていた、史実の忍者について物凄くわかりやすく解説されている漫画です。
忍者養成学校である忍術学園に通う猪名寺乱太郎を主人公に、歴史的資料に記された史実の忍者の術や技、室町末期の文化や戦が、きちんとした時代考証のもとに描かれています。そのため、巻物を咥えてガマに変身したり、口から炎を吐いたりしません。メタ的なギャグや当時存在しないものも時々登場しますが、子ども向けにわかりやすく説明したり興味を持ってもらうための範囲内になっています。
全65巻、連載開始は1986年という長編で初期の絵柄も古いため、mizは友人に布教するときはまず42巻を貸しています。こちらは映画化された内容で、園田村の村長が戦争に巻き込まれることを回避するために忍術学園に依頼に来る、という所から始まります。おなじみの乱太郎・きり丸・しんべヱが大活躍するのはもちろんのこと、教師も含めた忍術学園の総戦力をもって三つの軍勢を相手に立ち回り、綺麗に大団円を迎えます!気になった方はぜひ42巻を読んでください。室町末期の戦の作法も学べます。
戦国時代
雪花の虎(東村アキコ)
『海月姫』『東京タラレバ娘』で有名な作者の初歴史漫画です。軍神・上杉謙信が実は女だったという設定で描かれた大河ロマンで、『ビッグコミックスピリッツ』で連載していました。史実の数々のエピソードを、上杉謙信が女だったからこそのものとして新しい着眼点で描かれていて、想像の余地を楽しめる説得力があります。割と自由に描かれてますので、こちらの作者の作風がお好きな方はハマること間違いなしです!作中で難しい部分は作者自身がコマの下に突然登場して「アキコのティータイム」として解説をしてくれますので、歴史が苦手な人も安心して読めますよ。
センゴク(宮下英樹)
戦国時代ものと言えば、大体は有名武将が主人公に据えられがちですよね。しかしこちらの作品は、珍しくあまり人気のない武将、史上最も失敗し挽回した男と呼ばれる仙石権兵衛秀久が主人公です。もちろん話の中で織田信長など有名武将もたくさん登場しますが、割とマイナーな武将にスポットがあてられることが多くなっています。「全ての常識を覆す超リアル戦国合戦譚」というキャッチフレーズの通り、これまで広く知られてきたエピソードが実は違っていたという新しい研究結果も踏まえられ描かれていて、とても新鮮です。実は4部作になっていてこちらは第1部となっています。第2部の『センゴク 天正記』、第3部の『センゴク 一統記』、第4部の『センゴク権兵衛』と併せて、学生時代に習った日本史の常識が覆されるワクワクを、ぜひこちらの作品で体感してください!
花の慶次 -雲のかなたに-(原哲夫)
説明不要の名作中の名作ですね。あの頃のジャンプが好きな方はぜひ読んでください。あの頃を知らなくても絵に抵抗のない方はぜひ読んでください。漢の中の漢である慶次が、あなたに新しい世界を見せてくれます。もちろんぶっ飛んだとんでも的な意味でも、こうありたいという羨望的な意味でもです。また現在は、関ヶ原の戦い後に慶次が九州の加藤清正を尋ねる『前田慶次 かぶき旅』(原作:原哲夫・堀江信彦、作画:出口真人)が『月刊コミックゼノン』で連載中です。令和になっても慶次の旅は続きます。
アシガール(森本梢子)
2017年にNHKでドラマ化もした、『ごくせん』の作者による戦国ラブコメ漫画です。走ることが得意な女子高生が戦国時代にタイムスリップして、一目ぼれしたイケメン若君様のために足軽となってひた走る、というあらすじです。なんというパワーワードでしょうか。突拍子もないギャグ要素と恋愛要素のバランスが丁度よくて、謎の疾走感に溢れています。細かいことに色々と突っ込むのは無粋です。ラブコメギャグ漫画として「これアリなの?笑」と全力で笑ってきゅんとして楽しんでください!若君様お美しい!
信長協奏曲(石井あゆみ)
戦国武将・織田信長はその人気からこれまでたくさんの作品が生み出されてきましたが、間違いなくこちらの作品が金字塔です。歴史が苦手な主人公のサブローが戦国時代にタイムスリップしてしまい、織田信長として生きることになってしまうというストーリーです。歴史に詳しくない方でも知っている信長の最期をサブローはよく知りません。そんなサブローがどのようにして信長としての人生を送るのか、先の展開が気になって仕方がありません。『ゲッサン』にて連載中、アニメ化、実写ドラマ化、実写映画化と勢いの止まらない人気作品ですので、ぜひチェックしてみてください。
江戸時代
JIN-仁-(村上もとか)
外科医の主人公が幕末にタイムスリップしてしまい、道具や薬が限られた中で人々を治療していく苦労と苦悩を描いた作品です。梅毒、コレラ、癌と、原始的な中ではどうしようもない病気になんとか立ち向かおうと、ひたむきに戦う姿に心打たれます。予想もつかないラストは、涙なしには読めません。TVドラマ化していますが、原作とドラマ版ではストーリーもラストも違っていますので、ぜひ両方ご覧になってください。どちらも素晴らしいです!
アサギロ(ヒラマツ ミノル)
世にあふれる新選組ものに食傷気味の方におすすめです。こちらは『ゲッサン』にて連載中、沖田総司が主役の話ですが、読むとこれまでの沖田総司のイメージがガラリと変わります。その沖田のキャラがとても良い感じで先が読めず、史実から大きく逸れずオリジナリティにも溢れていて、新選組の行く末を知っていてもこれからどう描かれるのかが気になって仕方がありません。新選組は決して美しいだけの組織ではなかったことを包み隠さず描いていますので、ちょっとモヤモヤしてしまうこともあるかもしれませんが、これはこれで面白いので全部ひっくるめて愛して下さい。アプリ『サンデーうぇぶり』でも気軽に読めますのでぜひご覧ください!
PEACE MAKER 鐵(黒乃奈々絵)
他誌への移籍・休載など紆余曲折を経て、根強い人気を持つ新選組もの作品です。こちらは主人公が土方歳三の小姓という少し珍しい設定で描かれています。史実に沿っているというよりは作者の書きたい漫画としての面白さを追求している作品ですので、どちらかと言うとエンタメ好きさんにおすすめです。なおこちらの作品は『新撰組異聞 PEACE MAKER』の続編で、そちらを先に読まないともしかしたらわかりにくい箇所もあるかもしれません。どうぞ併せてご覧ください。
明治時代
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(和月伸宏)
「ジャンプで歴史ものはうけない」の定説をひっくり返した名作です。舞台は明治初期、幕末に伝説の人斬りとして恐れられた主人公の緋村剣心が「不殺」を誓い、明治を生きる物語です。激動の時代を生き抜いた男たちの戦いを垣間見ることができます。また史実に絡んだ赤報隊や新選組関係のエピソードもありますので、新選組ファンはチェックしてみてはいかがでしょうか。現在は『ジャンプSQ』にて『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が連載中です。地元民でも知っている人が少ない、どマイナーな史実を元にしたエピソードが入っていたので、史実監修されている黒崎先生の取材力に脱帽です。
ゴールデンカムイ(野田サトル)
北海道民の教科書です。読んだら確実に北海道旅行をしたくなる作品ですので、北海道旅行のガイドブックも一緒にご覧になると良いかもしれません。
日露戦争での活躍で不死身と恐れられた元兵隊・杉元佐一が、明治の北海道を舞台にアイヌの少女アシリパと一攫千金を狙うサバイバルアクションです。とにかく凄まじい画力で北海道の大自然の美しさ、アイヌ民族の装束や道具、明治後期の建物などが緻密に描かれています。尋常ではない取材力の元描かれていますので、ページを開けばそこは歴史的資料です。でも内容はギャグありシリアスありのカオスです。ぶっ飛んだカオスな作品が好きな方、異文化比較が好きな方はもちろんのこと、新選組の土方歳三が生きていてウィンチェスター片手に和泉守兼定を閃かせますので、土方歳三ファンにもオススメです!「ラッコ鍋」で検索!
めしあげ!!~明治陸軍糧食物語~(清澄 炯一)
なんと軍事法規研究会が監修についた軍隊の食事事情漫画、いわゆる「ミリ飯」漫画です。明治時代、飢えに苦しんでいた主人公がうまいメシにありつくためだけに、一日三食支給される陸軍に志願入隊し、日露戦争に出征するというストーリーです。コミックスは各話ごとに解説も載っていますので、色々とごちゃごちゃしている当時の陸軍がどのような生活をしていたかがよくわかります。「腹が減っては戦ができぬ」のはどの時代でも変わりません。後半はなんと、南極に向かいます。
昭和時代
不死身の特攻兵(原作:鴻上 尚史/作画:東 直輝)
鴻上尚史作『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』のコミカライズ作品です。原作は新書で、太平洋戦争末期に特別攻撃隊に配属されながら、9回出撃して9回生還してきたという方が実在していて、その方がまだご存命のときに直接インタビューした内容が描かれています。特攻兵として出撃しながらも生還は可能なのか、またどうやって生還を可能にしたのかが気になりすぎて、手に取った作品です。もちろん「漫画」という媒体になっていますので、多少史実とは違ったドラマ要素も追加されてはいますが、実在の方にインタビューした内容ですから、リアルで重いです。戦闘機による戦闘シーンも大迫力で、鬼気迫る彼らのギリギリの攻防に、コミックスを持つ手に汗がにじみます。
昭和天皇物語(作画:能條 純一/原作:半藤 一利/脚本:永福 一成)
天皇の御代替わりにより行われた「即位礼正殿の儀」の折、ニュースなどで「天皇晴れ」「エンペラーウェザー」の単語が話題になりました。実はこの「天皇晴れ」は、こちらの作品の主人公である昭和天皇の数々の「晴れ男エピソード」により使われるようになった言葉だそうです。このように実は良く知らない、昭和天皇や天皇家の面白いエピソードを漫画で読むことができますよ!
掲載誌は『ビッグコミックオリジナル』、半藤一利による『昭和史』を原作に、脚本・永福一成、監修・志波秀宇と言う完璧な布陣で、『月下の騎士』の能條純一による圧倒的な画力で描かれています。ちなみに編集部によると、こちらの作品は昭和天皇を主人公に、物語以上に激動だった人生をエンターテイメントとしてコミカライズしたもので、これによって歴史を学んでほしいなどという意図はないそうなので、一漫画作品として気軽に手に取ってみてください!
この世界の片隅に(こうの史代)
ドラマ化や映画化もしている作品ですので聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。戦時中、広島から軍都・呉に嫁いだすずの日常を描いた作品です。ふんわりした優しい絵柄で、庶民の目から観た戦争の現実と悲しみが丁寧に描かれています。少ない配給食材をやりくりして作るごはんの描写や、着物を仕立て直している描写は勉強になりますし、時々起こるふんわりした絵柄とのギャップが激しい展開が衝撃で面白いです。一昔前の戦争ものにありがちな押しつけがましい正義やお涙頂戴の描写は無く、最後は希望に満ちたものとなっていますので、戦争ものが苦手な方でも読みやすい作品ですよ。
通時代
ねこねこ日本史(そにしけんじ)
ゆるかわな猫ちゃんたちからゆるく歴史を学べる4コマ漫画です。ウェブコミックサイト『COMICリュエル』で配信中、またNHKのEテレでも2016年から放送中です!登場する人物たちはすべて猫に置き換えられ、史実エピソードも猫ちゃんたちによるゆるっゆるな展開で癒されます。もちろん合間には作者による解説がきちんと挟まれていますので、ゆるっと癒された後に「なるほど!」とお勉強になりますよ!Eテレで放送されているように、小学生くらいのお子さんに歴史に興味を持ってもらうのには丁度よい作品です。もちろん猫好きな方にもおすすめです!
【番外編】歴史が好きになる!?なんちゃって歴史ファンタジーもの3選
こちらの記事では「勉強になる」よりも「面白い」に重点を置いています。ということで、番外編として「なんちゃって歴史ファンタジー」の面白い作品をご紹介します!
銀魂(空知英秋)
連載初期に打ち切りになりかけ、編集部が「どうせ売れないだろう」とコミックスの初版を少ししか刷らなかったため、書店で売り切れ続出、クレームが殺到したという伝説を持ちます。とにかく笑えるジャンプの元看板漫画、「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」作品です。登場するキャラクターたちがなんでもありのカオスな作品で、また名前も「坂田銀時」やら「高杉晋助」やら「土方十四郎」と、日本史でケアレスミスしてしまいそうなパロディっぷりですのでご注意下さい。下品なネタにしょうもないなあとページをめくっていると、人情ストーリーにうっかり涙が出ます。
ふしぎ遊戯(渡瀬悠宇)
名作少女漫画です!こちらの作品は、普通の中学生である主人公・美朱が、図書館の禁止区域で見つけた「四神天地書」という古書の中に吸い込まれてしまい、その世界を救うため大冒険を繰り広げるというストーリーです。吸い込まれた世界は古代中国をモデルに四神や二十八宿を題材にした架空の世界で、戦う仲間たちには里見八犬伝の要素もあります。愛憎が絡んだバトル要素も強いので、少女漫画ですが異世界ファンタジー好きな男性にもおすすめですよ!
ドリフターズ(平野耕太)
大爆笑のドリフターズではなく、こちらは「漂流者」という意味の『ドリフターズ』です。『HELLSING』の作者による、歴史上の有名な人物が異世界に大集合して繰り広げられる、オールスター無双バトル漫画です。織田信長が、那須与一が、島津豊久が、それぞれの時代の武力と戦略を駆使して、ドワーフだのエルフだのに勝ち抜いていきます。どうなってしまうのかワクワクが止まらない作品ですよね!次の巻が出るまでちょっぴり長いですが、期待を裏切らない爽快なバトル漫画をぜひご覧ください!
【学習漫画編】受験にもおすすめ!人気出版社の簡易比較7選
ここからは大人も子どもも勉強になる、学習漫画のご紹介です。歴史の学習漫画もたくさんあって、どれを選んだら良いのか迷いますよね。こちらでは人気の学習漫画の簡単な比較をご紹介しますので、ぜひ購入の参考にしてみてください!
学研まんが NEW日本の歴史 |
・セットの値段が学習漫画人気4社の中で一番安い |
小学館 学習まんが 少年少女日本の歴史 |
・内容がほぼ教科書レベルの情報量 |
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 |
・ソフトカバーのため耐久性は低いが、持ち運びに便利で通勤通学の隙間時間に読める |
集英社 学習まんが 日本の歴史 |
・表紙が有名漫画家のイラストを使用していてインパクトがある(中身は別作家が執筆) |
朝日小学生新聞の学習まんが 日本の歴史きのうあしたは…… |
・通信講座スマイルゼミに採用されている |
ドラえもんの社会科おもしろ攻略 日本の歴史 |
・内容が意外と本格的で、子どもが一人で読むには小学校高学年から向け |
名探偵コナン歴史まんが 日本史探偵コナン |
・小学校低学年向け |
まとめ
歴史漫画のおすすめはいかがでしたか?
現代の私たちの生活は、これまで積み重ねられてきた歴史の上に成り立っています。ですから、歴史を知ることはとても重要なことです。…なんて堅苦しいことは言いません!こちらで紹介した作品はどれも面白いものばかりなので、歴史に興味が無いという方に、面白い漫画作品の一つとして一冊でも手に取っていただければと思います!歴史の授業が苦手な方も漫画が勉強になれば一石二鳥ですが、内容が勉強になる・ならないを考えるよりは、まず歴史に興味を持つことが第一歩ではないでしょうか?
ライティング担当 : miz札幌在住30代2児の母。レトロゲームとクラシック音楽が大好きで時々自分でも弾く。ムーミンのアニメを観ることと、子どもたちの寝かしつけ後にやるサバイバルアクションホラーゲームが日々の癒し。博物館や郷土資料館の類が好きだが、シビアな開館時間の前によく惨敗している。インドア派だったのが活発すぎる子どもたちによってアウトドア派にさせられた。司馬遼太郎、M・ルブラン、川原泉、藤田和日郎作品が好き。 |