- 2024/02/21
- 2020/06/29
ボールを繋げ!バレー漫画「ハイキュー!!」の面白さ徹底解説!
週刊少年ジャンプで連載していた漫画、『ハイキュー!!』をご存じですか?高校バレーボールを舞台にした、涙の劇的青春スポーツ漫画です!累計発行部数は5500万部、アニメ化や舞台化もしている人気作品です。こちらの記事はその面白い理由やキャラクターを徹底解説します!
『ハイキュー!!』ってどんな作品?
『ハイキュー!!』とは、『週刊少年ジャンプ』で2012年2月から2020年7月まで連載していた人気少年漫画で、高校バレーボールを舞台にした作品です。作者である古舘春一さんは中学高校時代バレーボール部だったそうで(出典:『月刊バレーボール』2014年3月号)、連載前からずっとバレーボールを題材にした漫画を描きたいと思っていたそうです。タイトルの『ハイキュー!!』はバレーボールを意味する熟語「排球」からきています。
小柄だが運動能力の高い日向翔陽は、テレビで偶然見かけたバレーボールの試合で、背の小さな選手が驚異のジャンプ力で他チームを圧倒しているのを目の当たりにし、強い憧れを持つ。以来すっかりバレーボールに魅了された日向はメンバーや練習場所に恵まれない中でも努力を重ね、最初で最後の中学の大会に挑むが、天才セッターと名高い影山飛雄の所属する強豪校にものの数分で完敗。負けに落ち込むが、それでもバレーがやりたいと憧れの小さな選手の母校である烏野高校に進学しバレー部に入部する。そこでまさかの影山と再会し、因縁の相手をチームメイトとして、ぶつかり合いながらも全国大会優勝を目指していく。
青春をバレーボール部に捧げた家族がいる『もったいない本舗』スタッフmizもバレーボールが大好きなため、連載が始まったときは嬉しくてワクワクしました。メジャースポーツであるサッカーやバスケに比べるとバレーボールは競技人口が少ないため、連載が続いて欲しくてアンケートハガキも必死で出しました!しかしそんなことはもちろん杞憂で、当時のオリコンのコミック部門とBOOK部門同時首位獲得数単独トップを獲るなど、売り上げでも『ハイキュー!!』はジャンプの看板作品の一つとなりました。次からはそんな『ハイキュー!!』の面白さをご紹介していきます!
ちなみにバレーボールのルールを知らなくても、作中で丁寧に説明してくれるので大丈夫です。旧ルールでプレイしていた元バレーボーラーも、変更された名称やルールについての解説があるので安心して読めますよ!
原作公式サイト
圧倒的な5つの「リアル」が面白い!
『ハイキュー!!』はとにかくリアルな作品だとmizは思っています。ページをめくるたびにあふれる圧倒的なリアルがいとも簡単に物語の世界に引き込んでくれるので、叩きつけられるような彼らの情熱や勝敗の結果に思わず涙してしまうことも多いです。ということで、ここからはその面白さの最大の魅力であるリアルな描写を5つご紹介していきます!
①バレーのかっこよさがリアル |
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『ハイキュー!!』は、試合中のコート内の描写がとにかくリアルです!権利の関係でこちらでお見せできないのが残念ですが、まるで自分がコートの中でプレイしているかのような、迫力のあるリアルな構図がページをめくるたびにガンガン現れます。強烈なスパイクで撃ち抜かれたように「バレーボールって、かっこいい!」となるはずですよ!元バレーボール部のmizの家族はよく「この景色あるある」なんて言いながら読んでいます。試合中の選手たちの迫力ある動きも表情も、フォームが一番かっこよく見える角度も構図も、すべて作者がコートの中から見ていた光景だからこそ、こんなにリアルに感じられるのでしょうね。
そして特筆すべきは、かっこいいのはスパイカーだけではないということです!『ハイキュー!!』を読むまでのmizは「バレーボール=スパイカーがかっこいい」と思っていました。誰よりも高く跳んで物凄い威力のボールを打ち、鮮やかに点を取る姿は爽快すぎて本当にかっこいい。
ですが『ハイキュー!!』1巻第3話目にして「セッターが一番かっこいい」と力説され衝撃を受けました。その理由がこちらです。
テレビのバレーの試合ってよ コートを横から映すだろ
あの角度じゃ解り辛えけどよ
実際ナマを見に行ってコートの後ろ側から見んだよ そーすっとよ
セッターの超速えートスが良くわかるんだよ!
コートの端っこから端っこまで ギューーン!て敵のブロックの目の前一瞬でボールが通り過ぎて
「おいソレ本当に打てんのかー!?」って思うんだけど
トスの先にはちゃんとスパイカーが跳んでてよ
打つんだよ!ドカーーん!つって
確かにスパイカーはかっこいい けど
敵のブロック欺いてスパイカーの前の壁を切り開く
難しくてかっこよくて面白いのがセッターだ!
こんなにわかりやすく力説されたら、「スパイカーが一番かっこいい!」から「セッターが一番かっこいい!」になってしまいそうですね。どんなことにも当てはまりますが、テレビで観るのと実際に観るのは確かに違いますよね。
続いて、レシーブ専門選手であるリベロのかっこよさについてです。
「エーススパイカー」っていう花形に比べたら
セッターとかリベロはパッと見地味だもんな
けどよ
試合中会場が一番”ワッ”と盛り上がるのは
どんなすげえスパイクよりスーパーレシーブが出た時だぜ
確かに!!
物凄い威力とスピードのスパイクをしっかりとレシーブしたときは「あんなんとれるのかよすげー!」って、盛り上がりますよね。
残りのポジションのかっこよさについてもこの様にリアルでわかりやすく描かれてますので、ぜひご確認ください!
②バレーの技がリアル |
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スポーツ漫画も、あくまで「漫画」です。読者にわかりやすく伝えるための誇張表現や楽しんでもらうための面白さを追求した、現実にはありえないファンタジーなかっこいい技がたくさん登場します。
ですが『ハイキュー!!』で登場する技はほとんどが現実路線です。スパイクしたボールが発火したり物理無視の動きをすることもなく、プロのバレー選手たちもやっていて、練習したら誰もが真似できる技です。テレビの試合でも観ることができますし、実際に自分もできる動きですから想像しやすいですよね?
つい「こんなのバレーじゃない!」と思ってしまうバレーボール愛の激しい元バレーボールプレイヤーも、ツッコミ気質の方や現実的でクールなタイプの少年たちにとっても、これはわかりやすく手に取りやすいのではないでしょうか。主人公たちの必殺技だけは創作したと作者が仰っていますが、ここまで現実路線なスポーツ漫画は珍しい気がします。
元バレー部のmizの家族も「試合中の話を読むとリアルすぎて自分もプレイしてる感じになって心拍数が上がる」とよく言っています(笑)
『ハイキュー!!』を読む前はよくわからなかった実際のバレーの試合も、読んでからだと「これハイキューで見たやつだ!」となって楽しいですよ!
③バレーの面白さがリアル |
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「バレーボールって、コート越しにボールを打ち合ってボールを落とさなきゃ良いだけでしょ?戦略とか無いんじゃないの?」
いえいえそんなことありません!むしろ戦略だらけです!
実はバレーボールって、サーブを打ってから得点するまでの短い1プレー内で、コート中の膨大な情報を処理して動かなければならないんです。どんなローテーションでどんな選手配置にするか、どんなサーブをコート内のどの位置に打つか、誰がボールをどんな風に打ったから誰がどんなブロックでどんな選手に対応するか、不確定要素の強いボールの動きをどう制御するか…。つまり、数秒で物凄く緻密な選択を要求されます。常に考えて即動かなければなりません。もう動体視力と判断力との戦いですね。
そんな情報たっぷりバレーボールの試合で、どこを観れば良いのかわからなくなってしまうという方には、こちらの回答が作中で明言されています。
どこ見たっていいの! ボールを見てもいいし
ボールに触ってない選手がどう動いてるのか見てもいいの!
コートの中に面白くない人は居ないの!
コートの中は、選手側にとっても観客側にとっても、様々な情報にあふれているということがリアルに表現された言葉だと思います。コートの中の皆がヒーローですね。
と、ここまでは観る側の面白さをご紹介しました。ここからは実際にバレーをプレイする側からの面白さについてご紹介します。
スパイクを決めるポジション、WS(ウイングスパイカー)の言葉です。
「元々得意だったクロス打ちを ブロックにガンガン止められて
クソ悔しくてストレート練習しまくったんだ んで
次の大会で同じブロック相手に
全く触らせずストレート打ちぬいたった
その一本で「俺の時代キタ!」くらいの気分だったね
―――“その瞬間”が 有るか、無いかだ
もしも その瞬間が来たら
それが お前がバレーにハマる瞬間だ
こちらは作中で全国5本指に入るエーススパイカーの言なのですが、これほどシンプルでストレートな面白さの表現はないと思っています。これだけでどれだけ最高な気分だったか伝わってきますよね。
俺はもちろんエースじゃなかったし スタメンでもなかった
練習もきっついし辞めたいと思ったこともあった
でも 初めて試合でサービスエースを決めた時思ったよ
“ああ 俺は この一本の為に何十時間も練習したんだ”
そんで この一試合 この一本 この瞬間をまた味わえるなら
キツい練習もやれるって 思ったよ
こちらは日常生活でも当てはまりそうな、寄り添った感じがありますね。コツコツ積み重ねてきた努力が報われる瞬間。こちらも最高です。
フェイントが決まるとな スパイク決めた時と違う気持ちよさがあんだよ!
前に落ちる球を拾いにレシーバーが数人飛び込んで来るだろ?
今まで自分と同じかもっと上にあった目線が 球にギリギリ届かず
こっちを見上げる瞬間が
最高なんだよ
ちょっとS気味な気もしますが、もうこれも実際にバレーをやってないと出てこない光景と言葉ですよね。表現がリアルなので思わずやってみたくなります。
さて努力が報われる面白さばかりではありません。勝負事ですから、もちろん失敗もあります。こちらはそんなリアルな失敗をご紹介します。
状況としては、相手チームがあと1点で1セット獲得なのに、自チームの選手がサーブ失敗。しかも味方の後頭部に直撃。相手側の得点になってしまいセットも獲られ、観客に爆笑されてしまったときです。
皆笑ってっけどさ
アレ
多分一生夢に見るよ
mizの家族はこのシーンにぞっとしてまして、「共感しすぎてしんどい」「わかりすぎる」と深くうなずいていました。怖い…。でもこれこそが、勝負事のリアルで面白いところですよね。
それにバレーは個人競技ではありません!同じコート内にいて、プレイ中近くにいるのは常に味方です。敵との接触もありませんし、味方が隣にいてくれるのはとても心強い。そんなチームプレイを表した言葉がこちらです。
バレーはコートに6人だべや!!
相手が天才1年だろうが牛島だろうが
“6人”で強い方が強いんだろうが
他のチームプレイの競技にも言えることですが、チームで団結している方がより勝利に近いですよね。バレーボールも同じで、チームに長身のものすごいスーパーエースが1人いる、というだけで絶対に勝ちが確定するわけではありません。
バレーボールは「ボールを持てない」スポーツです。チームのメンバーとボールを「繋ぐ」しかありません。「自分が頑張らなきゃ、自分が何とかしなきゃ」だなんて思わないで、チームの皆で乗り越える。そんなバレーボールの大切なことを率直に表したリアルな言葉だと思います。
④負けがリアル |
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子どもたちに夢を与えたい気持ちで書かれている少年漫画の多くは、やはり勝ったときの喜びを描写するでしょう。もちろん『ハイキュー!!』も勝利を盛大に喜びますが、こちらの作品は負けたときの描写がとにかく秀逸です。
あの時もう少し もう少しだけ頑張ってたら
筋トレも走りこみももっと頑張ってたら
もっと主将らしくできてたら
レシーブ一本に必死になれてたら
あと一歩足が前に出ていたなら
もう少しバレーをやれていたんだろうか
胸に刺さった方はきっといらっしゃると思います。運動部経験者、文化部でも大会経験者なら誰もが共感できるのではないでしょうか。
このような感じが続きますので、以下涙腺が緩い方はぜひハンカチをお手元にご用意してからスクロールしてください。
多分 こんな風にあっけなく”部活”を終わる奴が
全国に何万人と居るんだろう
何試合もある予選を全部勝ち抜いて全国へ行って
これが物語だとしたら全国へ行く奴らが主役で
俺達は脇役みたいな感じだろうか
それでも俺達はやったよ
バレーボール やってたよ
大会に結果も記録も名前も残せなくても、自分がバレー部で一途に必死に頑張ってきた3年間の記録はまぎれもない事実です。何もしなかった場合よりも、心は確実に成長しているので、無駄なことなんて何もありません。いつか家族や恋人や大事な人に、自分がバレー部だったことによって得た経験や気持ちをわかってもらえたら素敵ですし、それだけで報われるような気がします。
もう一回
もう一回やらせてくれよ
どストレートに刺さってくるやつです。違う部活でしたがmizもこんな風に泣き叫びたくなった経験があります。泣き叫んで!次いこう!そして後から泣き叫んだ自分が恥ずかしいことをしてしまったなとほんのり思えたら勝ちですよね!!
【負けても先輩たちが意外と元気そうに見える、というチームメイトに対して】家に帰って一人になったらどうしようもない時間が来んだよ
勝負する以上負けることだってありますし、現実に勝利と成功だけだった人なんていませんよね。負けて失敗して落ち込んで、それからどうするか。
負けたときの描写が多い『ハイキュー!!』は、その答えを示してくれているような気がします。失敗してからの行動や心理は、バレーボールに限らずとも他のスポーツや勉強に仕事、実生活において、共感できるのものがあるのではないでしょうか。
⑤場所や大会がリアル |
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『ハイキュー!!』の主な舞台は宮城県です。仙台駅や仙台市体育館など実在する地名や建物が多く登場していて、主人公たちの烏野高校とその周辺地域は作者の地元である岩手県の風景をモデルにして描かれているそうです。高校などは基本的に架空の名称ですが、実在校をモデルにした高校も登場します。実在しているとなると、『ハイキュー!!』に登場するキャラクターの彼らも、この場所でこんな景色を見てこんな気持ちで戦っていたのかと想像しやすいですよね。少年たちにとっては「自分もバレー部に入ってここで試合をしたい!」なんてはっきりとした目標になりやすいかもしれません。
同様に作中で開催されている各大会もすべて実在するものです。作中で主人公たちが目指している全国大会は通称「春の高校バレー」と呼ばれている、毎年年始に開催される全日本バレーボール高等学校選手権大会のことなのですが、実は『ハイキュー!!』はこちらの大会と何度もコラボしています。
mizは『ハイキュー!!』に出会ってからテレビで春高バレーを見ていると、「この選手はあのキャラクターみたいな動きをするな」とか「この技はハイキューで見たやつだ」とつい思ってしまいます。もちろんありえないことですが、どこかのチームに彼らが紛れ込んでいるのではないかと探してしまったり…。こんな感覚になってしまうのは、それだけ『ハイキュー!!』という作品が、高校バレーボールの「リアル」を描き切っているからだと思っています。
他にも日本代表選手や、バレーボールのプロリーグであるVリーグともコラボしています!
男子日本代表 石川祐希選手とのオリジナルコラボ漫画
27時間テレビはこのあと夜6時30分から放送スタート📺✨
— フジテレビ☆バレーボール (@fujitv_volley1) November 2, 2019
11月3日(日)よる8時45分頃~のグランドフィナーレ内で、大人気漫画「ハイキュー!!」(@haikyu_com)と男子日本代表 石川祐希選手のオリジナルコラボ漫画🏐を放送することが決定しました😆✨そして…一部のシーンを特別公開😍お楽しみに‼️ pic.twitter.com/EJeg5dWW97
『ハイキュー‼︎』× V LEAGUEコラボイベント
またハイキュー‼︎× V LEAGUEコラボイベント開催決定!! 8/16カメイアリーナにてBJvsADが実現!
— ハイキュー!!.com (@haikyu_com) May 18, 2020
但し昨今の状況を鑑みて中止・延期含めてイベントは検討中です。せっかくのコラボ、安心して皆さんに楽しんでいただけるやり方を模索中です。続報をお待ち下さい!https://t.co/Rp9bCcQv39 pic.twitter.com/y4dRYBfDpR
実はVリーグには主人公のモデル!?と言われている選手も実在します!『ハイキュー!!』でバレーボールに興味を持ったら、ぜひ実際の試合もチェックしてみてはいかがでしょうか。
キャラクター紹介
ここからは個性豊かすぎるキャラクターの紹介です!バレーボールは6対6のスポーツですしキャラクター数がとても多いので、こちらでは非常に残念ながらほんの一部のご紹介となります。惜しくもこちらに載せきれなかった素晴らしい他のキャラクターの活躍についてはぜひ単行本でご確認ください!
宮城県内にある「鉄壁」の二つ名を持つ高校。その名の通り強力なブロックで、宮城県代表を目指す烏野の前に立ちふさがる。 |
東京都にあるバレーの強豪校。梟谷学園グループとして音駒高校などとも頻繁に練習試合を行っている。 |
高校No.1セッターを抱える、兵庫県のバレーボール強豪校。応援団による歓声やブーイングなどでも相手チームの調子を狂わせる。 |
心に刺さる「リアル」な名言10選!
『ハイキュー!!』は心に刺さる名言がたくさんあります。ここからは、その数々の名言の中からmizが独断で選んだものをご紹介します!
エースが打ち抜いた1点もお前が躱して決めた1点も同じ1点だ
それでもお前は今の自分の役割がカッコ悪いと思うのか
エースがかっこいいと羨ましく思う主人公日向に対して、影山が激を飛ばしたときの一言です。チームプレイですからそれぞれがチームのための役割をこなします。その与えられた役割に対して自信が持てないとき、この言葉は胸に刺さりますね。
熱意には熱意が返ってくる
あんたが不格好でも頑張ってれば生徒はちゃんとついてくる
先生に限らず、先輩でも上司でもお父さんでもお母さんでも、誰かを育てたり教えたりしている立場の方はこちらの言葉が胸に沁みるのではないでしょうか。誰かを育てるって、誰かを導くって難しい!
点を獲るのに近道が無いって事だけはしってる
努力。努力の一言ですね。こつこつ積み重ねることでしか得られないものも、世の中にはたくさんありますよね。
ダセェのは勝負に負けるより勝負にビビること
勝ち気で好戦的な性格のキャラクターの言です。何か勝負しなければならないとき、新しいことを始めるのに勇気がいるとき、この言葉に背中を叩いてもらえそうな気がします。
何かを始めるのに“揺るぎない意志”とか“崇高な動機”なんて無くていい
成り行きで始めたものが少しずつ大事なものになっていったりする
スタートに必要なのはチョコっとの好奇心くらいだよ
一つ前の鼓舞する名言に対して、こちらは優しく背中を押してくれる言葉です。何か新しいことを始めるのって、自分にできるのかなど不安がたくさんあって、とても勇気がいることですよね。ちょっとメンタルが弱っていて優しくされたいときは、こちらを思い出して前向きになってください!
ミスったって死なない
毎日気張りすぎている方は、こちらの言葉で少し肩の力を抜いていただければと思います。ミスったって死にません。例えミスってもフォロー&カバーしてしまえばミスになりません。心を楽にして、ときには自分にも優しく挑戦していきましょう!
しんどい時は ともだちの顔見るだけで救われるものよ
確かにしんどいときは友達に限らずとも、家族やアイドルなど大好きな人の顔を見て元気をもらいたくなります。チャットツールやビデオ通話だって良いので、友達に会いたくなる言葉ですね。しんどいときは周りにも頼って乗り越えていきましょう!
“ムリ”ではなく “ムズカシイ”である!!
単純明快まっすぐな性格のエーススパイカーの前向きな一言です。確かに、無理だなあと決めつけて最初から諦めてしまうことって多い気がします。でも前向きな彼は「ムリ」ではなく練習してたらいつかはできると信じているので「ムズカシイ」と言い切れてしまいます。作中のキャラクターにも言われていますが、ここまで真っすぐ前向きなのは観ていて気持ちが良いですね!勇気を出したいときにこちらの言葉が支えになりそうです。
負けは今の力の認識であっても
弱さの証明ではない
君たちの何もここで終わらない
これからも なんだってできる!!!
試合に「負ける」って、なんだかすべて終わりのようなイメージがありますが、負けの描写が秀逸な『ハイキュー!!』では、「負けてもそこで終わりじゃない」というのが何度でも強調されています。負けたとき失敗したときしんどいとき、落ち込んでもこの言葉を支えにまた行動を起こせるような気がします。人生まだまだ長いのですから、これからもなんだってできる!
さて、最後は個人的にバレーボールというスポーツのすべてを体現している気がする魂の言をご紹介します。
下を向くんじゃねえええええ!!!
バレーは!!!常に上を向くスポーツだ!!!
ときに下を向くことがあっても、最後は上を向いて歩いていきましょう!
アニメ・スピンオフ・コラボなどの最新情報
ここからはアニメ・舞台・スピンオフの他メディア情報です!公式サイトや最新情報も併せてご紹介します。
アニメ情報
『ハイキュー!!』はアニメも人気です!現在は4期第2クールまで、毎日放送をはじめとするTBS系列『スーパーアニメイズム』枠にて放送されていました。アニメーション制作は『黒子のバスケ』や『PSYCHO-PASS』を担当したProduction I.Gが担当しています。
【1期】2014年4月~9月 『ハイキュー!!』(原作:1~8巻) |
【2期】2015年10月~2016年3月 『ハイキュー!!セカンドシーズン』 (原作:9~17巻) |
【3期】2016年10月~12月 『ハイキュー!! 烏野高校VS白鳥沢学園高校』 (原作:17~23巻) |
【4期 第1クール】2020年1月~4月 『ハイキュー!! TO THE TOP』 (原作:23~28巻) |
【4期 第2クール】2020年10月~12月 『ハイキュー!! TO THE TOP』 (原作: 28~33巻) |
<キャスト>※一部です
日向 翔陽:cv村瀬歩
影山 飛雄:cv石川界人
澤村 大地:cv日野聡
菅原 考支:cv入野自由
東峰 旭:cv細谷佳正
田中 龍之介:cv林勇
西谷 夕:cv岡本信彦
月島 蛍:cv内山昂輝
山口 忠:cv村瀬歩
日向 翔陽:cv斉藤壮馬
清水 潔子:cv名塚佳織
武田 一鉄:cv神谷浩史
烏養 繋心:cv田中一成
→ 江川央生
及川 徹:cv浪川大輔
岩泉 一:cv吉野裕行
金田一 勇太郎:cv古川慎
黒尾 鉄朗:cv中村悠一
弧爪 研磨:cv梶裕貴
牛島 若利:cv竹内良太
天童 覚:cv木村昴
木兎 光太郎:cv木村 良平
赤葦 京治:cv逢坂 良太
中島 猛:cv阿部敦
照島 遊児:cv江口拓也
大将 優:cv興津和幸
北 信介:cv野島健児
宮 侑:cv宮野真守
宮 治:cv株元英彰
角名 倫太郎:cv島﨑信長
星海 光来:cv花江夏樹
正直アニメで原作の迫力が出せるのかな?と思っていましたが、迫力もスピードもアツさも最高です!まるで自分もコートの中にいるような臨場感に息が上がり、会場で実際に試合を見ているかのような空気にのみこまれます。原作とはまた違った魅力のあるアニメもぜひチェックしてみてください!
こちらのTOHOアニメチャンネルでは、アニメのベストエピソードが公開されています!試合の勝敗結果などネタバレを気にされる方は原作読了後の視聴をおすすめしますが、動いてしゃべる彼らの活躍をスポーツアニメでご覧になりたい方はこちらをどうぞ!
ベストエピソード第1位
ベストエピソード第2位
『ハイキュー!! TO THE TOP』
1クール目名シーン①
『ハイキュー!! TO THE TOP』
1クール目名シーン②
OVA
アニメ4期と同時期には、OVA『ハイキュー!! 陸 VS 空』が制作されました。こちらの内容は、音駒・梟谷学園・戸美学園・井闥山学院の4校が争う東京都代表決定戦。主人公サイド以外だって、熱いアツい試合が繰り広げられています。果たして、春高バレーで《ゴミ捨て場の決戦》は実現するのでしょうか…?ぜひその目でご確認ください!
<その他OVA>
▶『ハイキュー!! リエーフ見参!』
コミック第15巻限定版の特典DVD
「ジャンプスペシャルアニメフェスタ2014」にて上映されたスペシャルアニメ
▶『ハイキュー!! セカンドシーズン VS"赤点"』
コミック第21巻限定版の特典DVD
「ジャンプスペシャルアニメフェスタ2015」にて上映されたスペシャルアニメ
▶『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校 特集!春高バレーに賭けた青春』
コミック第27巻限定版の特典DVD
テレビ未放送エピソードとして制作されたもの
劇場版
『ハイキュー!!』は、アニメの総集編が劇場版として、これまでに4作品が上映されています。アニメで惜しくもカットになってしまったシーンや、原作やおまけページで描かれた激熱エピソードが、涙腺に追い打ちをかけるように追加されています。どれもが心揺さぶられる素晴らしいシーンのため、アニメを全部見た方も必見です。《負けた側》のその後も、しっかりと見届けましょう。
劇場版1作目 前編『終わりと始まり』 ・2015年7月公開 ・アニメ1期前半の総集編 ・始まりから音駒との練習試合まで |
劇場版2作目 後編『勝者と敗者』 ・2015年9月公開 ・アニメ1期後半の総集編 ・インターハイ宮城県予選 |
劇場版3作目
『才能とセンス』
・2017年9月15日公開
・アニメ2期総集編
・春高予選準決勝(青葉城西戦)
劇場版4作目
『コンセプトの戦い』
・2017年9月29日公開
・アニメ3期総集編
・春高予選決勝(白鳥沢学園戦)
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』【公開直前PV】|2月16日(金)試合開始!
テレビアニメシリーズから4年、作中屈指の名試合である烏野VS音駒の《ゴミ捨て場の決戦》も映画化です!なんと公開初日3日間での興行収入が22.3億円という、脅威の大ヒット。もちろんこれまでのどの媒体にも触れてこなかった方が予備知識なしでご覧になっても、感動・感涙・歓喜すること間違いなしです。映画館の大きなスクリーンにて、大迫力の試合をレシーブしましょう!
舞台情報
『ハイキュー!!』は最新映像テクノロジーを駆使した、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』として舞台化もしています!
当時舞台化のニュースを見たときには、舞台にバレーのネットを設置してボールを打ち合うのかと思っていましたが、全くそんなことはなく驚いたのを覚えています。
「漫画」という2次元の世界から「舞台」という2.5次元の世界に飛び出した、「漫画×演劇×映像のハイブリッドパフォーマンス」もぜひチェックしてみてください!
小説版・スピンオフ情報
『ハイキュー!!』はスピンオフとして小説、漫画いくつかのシリーズがあります。キャラクターたちの日常や違う表情も見てみたい!という方におすすめです。
いよいよ、9月2日になりました!#ハイキュー10周年 を記念したハイキュー!!10thクロニクルが発売!
— ハイキュー!!.com (@haikyu_com) September 1, 2022
実際どんな本なの?という方も多いと思いますので、中身をじゃんじゃん解説していきます!
まずは古舘先生描き下ろしポスター&イラスト!
大人気プレースタイルシリーズの新作が12キャラ分収録! pic.twitter.com/Q4KkuTIJb2
<番外編>14巻に隠された秘密とは?
週刊少年ジャンプ2013年6・7合併号で、当時連載していたラブコメ漫画『ニセコイ』とのコラボ漫画、『ニセキュー!!』が掲載されています!青春スポーツ漫画とラブコメ漫画という異色のコラボすぎて当時予告を二度見してしまいましたが、どちらの設定もうまく活かした安定の面白さなので、ぜひチェックしてみてください!
実は『ハイキュー!!』14巻には、作者の古舘春一さんの前作『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』のキャラクターが登場しています!前作キャラに関係するキャラクターの名前だけは実は5巻から登場していたのでファンの間で話題になっていたのですが、まさかの本人登場です!『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』は題名の通りホラー漫画ですので、青春真っ盛り『ハイキュー!!』を読んでから読むと、その作風の違いにきっと驚かれると思います。怖いのも平気な方はぜひチェックしてみてください!
まとめ
ここまで『ハイキュー!!』の面白い点、魅力や名言などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
バレーボールなんて全く興味がない!という人でも、あっという間にコート内の選手にしてしまう「リアル」な面白さが本作の魅力のひとつです。経験者はもちろんのこと、スポーツが苦手な人でもきっと同じように夢中になれるコミックなのではないでしょうか。でも、残念ながら絵と文字で表現されている漫画という媒体の魅力を、文字だけでお伝えするのには限界があります。勢いと迫力しかない試合中の構図や、バレーボール経験者にしかわからないコート内の空気感といった素晴らしい作画の数々は、ぜひ皆さま自身でページをめくって体験してください!そして心に打ちこまれる『ハイキュー!!』の圧倒的青春スパイクを、力強くレシーブしていただけたらと思います!
『キャプテン翼』を読んでサッカーを始めた少年が増えたように、『スラムダンク』を読んでバスケットボールを始めた少年が増えたように、こちらの『ハイキュー!!』を読んでバレーボールを始めたという少年たちが、これからもどんどん増えてくれることを願います!
ライティング担当 : miz札幌在住30代2児の母。レトロゲームとクラシック音楽が大好きで時々自分でも弾く。ムーミンのアニメを観ることと、子どもたちの寝かしつけ後にやるサバイバルアクションホラーゲームが日々の癒し。博物館や郷土資料館の類が好きだが、シビアな開館時間の前によく惨敗している。インドア派だったのが活発すぎる子どもたちによってアウトドア派にさせられた。司馬遼太郎、M・ルブラン、川原泉、藤田和日郎作品が好き。 |