• 2024/09/18

【美しい日本語集】大和ごころが疼く!きれいな響き&和風の音50選

世界各国の人から、高い評価を受けている日本語の美しさ。グッと人の心を惹きつける言葉には、日本人の感性が込められた日本語固有の"音"があります。古本店『もったいない本舗』のスタッフが、数ある日本語から厳選した【きれいな響き&和風の音】50選をご紹介します。

【美しい日本語集】TOP画像
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美しい日本語に関心を

突然ですが、皆さん日本語にはどんなイメージをもっていますか?私たち日本人の先祖は、自然を慈しみ、他者を大切にしてきました。人様を想い、おおらかな心を持った日本人の感性や文化が土台となって生まれた言葉が、日本語です。日本語と一括りにいっても、漢語や外来語が入る前から日本語にあった言葉は「大和言葉」と言われ、丸く、優しく、とてもおだやかな音をもちます

相手を敬い、あらゆるものに感謝する心が音に反映されているからでしょうか。その音は、人を大切にする心を表し、大きな安らぎを与えてくれます。海外の人たちが、言葉を尽くして日本語の良さを話してくれるのは、彼ら彼女たちが異なる文化をもっているからこそ。日本人以上に、日本語に宿るわたしたちの感性を強く感じ取ってくれているのだと思います。数ある美しい日本語の音に注目して、今回は【きれいな響き&和風の音】50選をご紹介していきます!

きれいな響き&和風の音50選!

5つのキーワード(「時間」「季節」「」「」「紹介したい言葉」)ごとに、日本語をまとめてみました!花鳥風月を表す日本語の美しさを感じながら、音がつくる言葉の雰囲気にも注目してみてくださいね。

50選に入る前のワンポイント!

大和言葉とは?
漢語や外来語が入る前から、わたしたちの遠い祖先が美しい風土のなかで生み出した日本独自の言葉です。お天道様のもとで、自然とともに生きていた日本人の感性が強く感じられます。

きれいな響き 25選!

時間に関することば

1.
夕映え
読み:ゆうばえ

茜色に焼かれた空、夕日の光をうけて照り輝くこと。雲が薄いピンク色に染まっていたり、茜色から紺碧の空へグラデーションになっていたり。不思議とあの時間帯の空に、人は特に魅了されている気がします。

2.
静寂
読み:しじま

物音ひとつないほど静まり返っている世界。たんに音のない状態ではなく、神聖さをもつ言葉です。夜の静寂は、部屋で好きなことに没頭できる至福のひとときです。

3.
朝未だき
読み:あさまだき

明けきれない夜のこと。「朝まだき あらしの山の寒ければ 紅葉のにしき 着ぬ人ぞなき」百人一首にある藤原公任の歌です。ぜひ、短歌で使ってみてください。

4.
星今宵
読み:ほしこよい

七夕を指す美しい呼び名。星よ来いと、待ち望んでいるかのようです。七夕の日に天気が悪いのは、織姫と彦星が本当に2人っきりになりたくて人間界から見られないようにするためだったり、そうじゃなかったり。

5.
黎明
読み:れいめい

夜明け。黎(れい)は空が暗いことを指します。夜明けにあたる時間で、1日の始まり。新しい時代や文化が始まる時期のことを、黎明期と言います。

季節に関することば

1.
小春日和
読み:こはるびより

晩秋から初冬にかけて、春のような陽気に恵まれること。「小春(こはる)」という響きが、ほのかな暖かさを感じさせてくれます。暖かな心を持った人にという願いを込めて、名前にも使われますね。

2.
蝉時雨
読み:せみしぐれ

雨が降るように鳴く蝉のこと。風鈴や金魚と並んで、日本の夏の風物詩の一つです。青々とした空と真っ白な入道雲、焼かれるような日差しと蝉の声。4点揃ってこそ、夏真っただ中であることを感じます。

3.
雪月花
読み:せつげっか

冬の雪、秋の月、春の花。四季折々の優雅なながめ。一つひとつに目を向け、思いを馳せていた人たちがいました。奥ゆかしい、日本人らしい感性を感じます。

4.
一葉の秋
読み:ひとはのあき

風もないのに、葉がはらりと舞い落ちたのを見て、秋が来たことを気づく意から。わずかな前兆や現象から、ことの本質を察知することを表します。

5.
木の芽時
読み:このめどき

木々が芽吹く時期のこと。春の初めを表す季語。自然界にとっては目覚めの時期ですが、人にとって春の変わり目は体調が優れなくなることも多々ある時期ですね。

空に関することば

1.
蒼穹
読み:そうきゅう

吸い込まれそうなほど、晴れている日の青。蒼は深い青色、穹は穴や天(大空)を意味します。雲一つなくて、どこまでも広がる青は爽やかでありながらも圧巻な景色です。

2.
浅葱空
読み:あさぎそら

薄いねぎのような、優しい色の空。大地に生える野菜の色を空の色に例えるあたりが良いですね。清涼感のある美しい青色は、平安時代に誕生したとされている日本の伝統的な色です。

3.
雲居の空
読み:くもいのそら

ぽっかりと雲が浮かんでいる空。清らかな色の空に、穏やかな空気が流れる様子が浮かびます。遠く離れた場所や世界を表現するときも使われます。

4.
星原
読み:ほしはら

星がまたたく空。視界いっぱいに広がる星原は、穴があくほど見続けてしまいます。言葉を聞いただけで満点の星空が浮かぶ、ピッタリな言葉の組み合わせです。

5.
黄昏
読み:たそがれ

誰(た)そ彼(かれ)あれは誰?薄暗くて、見分けがつきにくい夕暮れときのこと。大人気アニメ「スパイファミリー」のメインキャラクターの名前に使われたことで、認知度が上がりましたね。

人を表すことば

1.
撫子
読み:なでしこ

なでるようにかわいがっている子。大和撫子は、日本女性の美しさをたたえています。名前にも使われますが、言葉ひとつで圧倒的な「和」を感じさせる言葉です。

2.
心化粧
読み:こころげそう

相手によく思われようと改まった気持ちになり、言動に気を配ること。心にポンポンとお粉をたたくようなイメージでしょうか。可愛らしい表現ですね。

3.
洒々落々
読み:しゃしゃらくらく

ものごとにこだわらない、さっぱりとした性格。「洒洒落落として人生を送りたいものだ」といったように使われます。こだわり過ぎてしまうと、決まるものもなかなか決まらず時間が過ぎてしまうことがあります。

4.
楚々とした
読み:そそとした

清らかで美しく、好ましいさま。「楚々」の語源は、ある植物からきているそうです。楚と定義される植物は、小さく美しい花を付けます。そこから由来して、控えめな美しさを表す「楚々」という言葉になったという説があります。

5.
笑壺
読み:えつぼ

ことが思い通りになって、笑いが顔にあらわれること。爆笑につながる「笑いのツボ」とは関連のない言葉なので、混同なさらぬようお気を付けください。

紹介したいことば

1.
一切唯心造
読み:いっさいゆうしんぞう

現象や存在は、すべて自分の心が勝手につくりだしたものであり、実際は何も存在しない。「華厳経」の中にある言葉です。

2.
晴耕雨読
読み:せいこううどく

晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家の中で読書をすること。心穏やかに過ごすことを意味する。4文字の中に、いろいろな対比がみえます。

3.
一炊の夢
読み:いっすいのゆめ

人生の儚いもののたとえ。一炊は、お米を炊くほど僅かな時間であることを指します。「炊」というお米に連想する言葉が入るだけで、言葉の雰囲気が白く儚いです。

4.
鏡花水月
読み:きょうかすいげつ

鏡に映る花や水面に映る月のように、目には見えるけれど手にはとることができないもののたとえ。儚い後味が、この言葉だからこそ伝わります。

5.
星の手向
読み:ほしのたむけ

牽牛・織女をまつること。その供え物を指して呼ぶ名前です。実際に触れ合うことがないもの同士の組み合わせが、神秘さを思わせます。

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和風の音 25選!

時間に関することば

1.
日和
読み:ひより

「天気」と同じ意味です。"今日は良い日和(ひより)ですね"なんて言われたら、気分もポカポカになります。日常生活でも使いやすい言葉ですね。

2.
玉響
読み:たまゆら

一瞬。『万葉集』の「玉響のふの夕見しものを」。玉響を「たまゆら」とよんで、玉のふれあうようにかすかなことの意と解したことから生まれました。

3.
朝な夕な
読み:あさなゆうな

朝から夕方まで、一日中。「な」を続けることで柔らかく響きつつ、より時間が繋がっていることを感じます。俳句などで用いることが多いようです。

4.
夜の帷
読み:よるのとばり

夜になって周囲が闇に包まれること。日本語の中には物語をもつ言葉があります。夜の帷もその一つ。昔の人は、闇を自分と他者を隔てるカーテン(帷)のようなものとして考えていました。

5.
とこしえ
読み:とこしえ

永久。いつまでも、同じ状態で続くさまを意味します。この言葉が使われているだけで、文や話全体に重厚感がでてきます。

季節に関することば

1.
春一番
読み:はるいちばん

立春後にはじめて吹く、強くてあたたかな南風。「○○地方で、春一番」というニュースを耳にすると、一気に春の訪れを感じます。

2.
うらうら
読み:うらうら

春の森が森羅万象をくまなく照らし、すべてが明るく見えるような状態。「うらうらとした春の一日」というように表現できます。

3.
花冷え
読み:はなびえ

冬が戻ってきたかのように、桜が咲く時期に急に冷え込むこと。心地の良い暖かさで、穏やかな印象をもつ季節ですが、気まぐれな春を感じる日もあります。

4.
冬晴るる
読み:ふゆはるる

冬のからりと晴れた日のこと。「る」が続いているところが古風な感じもありつつ、可愛らしい音の響きをもちます。

5.
大つごもり
読み:おおつごもり

12月31日の大晦日(おおみそか)を意味します。「つごもり」は、月が隠れて光が全く見えなくなることを指し、陰暦ではそれが月末にあたります。12月が1年の最後の日であることから、「大」をつけて「おおつごもり」と呼ぶようになりました。

空に関することば

1.
読み:あけぼの

春は曙が良い」と、清少納言は山を眺めて絶賛しました。太陽が山の間から昇りかけ、空がほのかに染まり始めます。

2.
東雲
読み:しののめ

夜明けごろ。ぜひ身近な人に、なんて読む?とクイズを出してみてください。簡単な漢字の組み合わせですが、読めないことが多いです。

3.
碧空
読み:へきくう

晴れ渡った空。王、白、石からできた「碧」は、光沢がある美しい宝石を表しています。緑や青の中間色でもあるので、美しい宝石のほか、大地や自然豊かな森や海が連想されます。

4.
青天井
読み:あおてんじょう

どこまでも広がる青空。北国なら白っぽい青、南へ行くにしたがって暗みを帯びた群青色。南北に長い日本は、青空の色も一概ではないですね。

5.
星合の空
読み:ほしあいのそら

七夕の夜の空。1年に1度、2つの星が出会うこと。アニメのタイトルにも使われた言葉なので、海外の人も知っている方が多い言葉ではないでしょうか。

人を表すことば

1.
面映ゆい
読み:おもはゆい

あることをしたり、されたりする場合に面と向かってそうするのがなんとなく恥ずかしいさま。「直接会って彼に話すのは面映ゆい。」というように表現します。

2.
はんなり
読み:はんなり

上品で、明るくはなやかなさま。言葉の音がしなやかです。ひらがな4文字で、ここまで品を感じさせる音はあるでしょうか。京都の舞妓さんを思い出します。

3.
なまくら
読み:なまくら

意気地がなかったり、なまけ者であったりすること。これはもともとは焼(やき)の入っていない「ナマ」の刃のことで、切れ味が悪い刃物を指していたことが由来です。

4.
たおやか
読み:たおやか

しなやかで、美しいさま。決して折れることのない芯の強さも含まれています。柔らかな音をもちながらも、意味がしっかり込められていることも大和言葉の魅力です。

5.
恋衣
読み:こいごろも

心から離れない恋を、身に着ける衣にたとえています。形のない恋という感情を、衣を纏った状態と考える発想の転換にユーモアを感じますね。

紹介したいことば

1.
本来無一物
読み:ほんらいむいちもつ

さまざまな事柄や物は、すべて本来空(くう)である。そのため、執着すべきものは何一つないということ。もともと人はなにも持たず、裸で生まれてきました。逝くときも、なにも持って行けません。

2.
桜梅桃李
読み:おうばいとうり

他人と比べることなく、自分自身を磨くことが大切です。桜、梅、桃、スモモ、各々の花がそれぞれの美しさで咲く様子から由来しています。

3.
白砂青松
読み:はくしゃせいしょう

白い砂と青い松。海岸などの美しい景色をいいます。古くから浮世絵にも描かれ、日本人にとっては母国の歴史的な風景の一つです。

4.
行雲流水
読み:こううんりゅうすい

空に浮かぶ雲と流れゆく水のように、深く物事に執着せず、自然の成り行きに身をゆだねて行動するたとえ。座右の銘に挙げる方も多いですね。

5.
月に叢雲
花に風
読み:つきにむらくもはなにかぜ

月には雲がむらがって隠し、美しく咲いた桜は風が吹いて散らす。良いことや楽しいことにはとにかく邪魔が入りやすく、長続きしないことを表しています。

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日本語の魅力を再認識|おすすめ本8冊

美しい日本語を再認識!日常的な会話から、ビジネスメールなど文章を作成する場面まで!表現力がより豊かになる日本語が詰まったおすすめ本8冊をご紹介します。

日本語はなぜ美しいのか

作者 黒川 伊保子
出版社 集英社
出版年月 2007年1月
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「桜(サクラ)」と聞くと、どんな絵が浮かびますか?日本人の多くは、風に吹かれて花弁がはらりと舞う桜の風景を浮かべた人が多いかもしれません。ことばの発音体感とその実体のイメージが合致している言葉は、美しく、気持ちが良い。本書は、ことばの本質である「発音体感」に着目した画期的な日本語論です。どうして日本語は"美しい"のか。風土と言語の関係から、言葉の本質について言及しています。「母語」の重要性と早期英語教育の危険性について説きながら、日本語という言葉の上質さを改めて感じなおすことができる1冊です。

美しい日本語の辞典

作者 小学館 国語辞典編集部
出版社 小学館
出版年月 2006年3月
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日本人として、忘れてはいけない日本語を再確認する辞典です。"辞典"と聞くと、ウっとなるかもしれませんが、本書はとてもシンプルで見やすい!太文字の単語+改行なしの説明文のかたまりというスッキリした構成。パッと見たとき、単語だけが浮かびあがるようで、探していた言葉が目に入り込んできやすいです。「微醺-びくん-」「瞠目-どうもく-」「しょぼしょぼ雨」「ぽくぽく」と...初めてだらけの日本語の数々。ネットでサクッと調べるときが多いですが、1冊の本の中から時間をかけて言葉を探してみる。目新しい言葉にも出会いながら、そんなときがあっても良いかもしれませんね。

手紙に使える 会話に役立つ
美しい日本語が身につく本

作者 金田一秀穂
出版社 三笠書房
出版年月 2016年11月
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著者は、日本語研究の第一人者である金田一秀穂先生。心地よい言葉から一歩上をいく言葉まで、美しい日本語を身に付けることができる本です。著者の豊かな例え話に共感を覚えながら、1つの単語から知る歴史や派生語の解説に知識欲も満たされます。日本人の感性に訴えかけてくるような、絶妙なニュアンスを含んだ言葉の数々。知っている言葉が増えることは、自分や相手の状況によって「最適」なものを選択できる人になるということ。例文を用いた実際の使い方や敬語のルールまでも解説されているので、言葉を見直したいと思う人にピッタリな1冊です。

美しい「大和言葉」の言いまわし: さりげなく、折り目正しく「こころ」を伝える

作者 日本の「言葉」倶楽部
出版社 三笠書房
出版年月 2016年11月
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"こころ"が伝わる言葉とは?仕事やスピーチ・手紙など、日常生活で使える「大和言葉」を場面ごとに厳選しています。「今日は良い天気ですね」ではなく「今日は良い日和(ひより)ですね」と挨拶されたら、なんとなくぽかぽかしてきませんか?たった一言で使う人の印象や、場の雰囲気を好転させる言葉が生粋の日本語です。外来語や漢語におされ、豊かで美しい日本語の存在が薄れつつある時代。さりげなくこころが伝わる大和言葉の魅力を、ぜひ取り込んでみてください。

ことばのトリセツ

作者 黒川 伊保子
出版社 集英社インターナショナル
出版年月 2019年 6月
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「はい」という返事が美しい人は、必ず出世する。しかし、「はい」が3回続くと冷たく感じるように、H音ハは空冷効果があるので重ねると冷たさが募っていく。語感は、それぞれ性格や特徴をもっています。「日本語はなぜ美しいのか」の著者が伝える、ことばの感性に着目して28年に及ぶ語感分析の成果をまとめた渾身の1冊です。"仕事の職種と名前の関係"や、"良い男は、女にヤ行を与える"など、当たり前に使っている言葉であるからこそ目を見張る研究結果がズラリ。想像以上に、愉しい語感の世界です。

いとエモし。超訳 日本の美しい文学

作者 k o t o
出版社 サンクチュアリ出版
出版年月 2023年4月
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何とも言えない気持ちを"エモい"という。日本の美しい古文や和歌の中から、厳選したものを「エモ訳」して紹介しています。遠い時代に生きていた人たちの想いが今の私たちの感覚に近い言葉に変換されて、再び光を浴びていく。まず本書を開くと、現代のクリエイターが手掛けた瑞々しく美しいイラストの世界に魅了されます。鮮やかな色の上にのせられた言葉が相まって、何とも言えない感情を連れてきてくれる。これがエモさなのか、共感する心地よさなのか。現代人の感覚に近づいた日本文学の世界で、より趣を堪能できる入門書です。

舟を編む

作者 三浦しをん
出版社 光文社
出版年月 2015年3月
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言葉に一生懸命になった人たちのお話です。本を介しているのに、読み手側も心拍数が上がってしまう瞬間があるほど、登場人物たちの言葉の熱量に圧倒されます。2012年の本屋大賞第1位に選ばれた作品です。新しい辞書をつくるべく、編纂メンバーとして「辞書編集部」に迎えられた馬締光也。何気なく必要とするときだけ使っていた辞書に、膨大な労力と時間、人のエネルギーがつぎ込まれていることが判ります。辞書づくりの過程を通して、言葉の大切さと上質な日本語を改めて実感できる本です。

吾輩は猫である

作者 夏目 漱石
出版社 KADOKAWA
出版年月 1962年9月
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ある日捨てられた雄猫は、名前がありませんでした。本作の主人公の雄猫は、自分のことを「吾輩」と呼んでいます。高尚な響きとともに、日本一有名なネコのおかしな人間観察を綴った日記の始まりです。近代日本文学の文豪「夏目漱石」の名作。生き延びるために野原を抜け迷走した先に、珍野(ちんの)家に足を踏み入れていた吾輩は、間もなく家主に飼われます。珍野家に出入りする人間たちを下から注意深く観察しながら、吾輩が人間について哲学していく様子が描かれています。

【番外編】美しい日本語はこんな場面で大活躍!

ここまで美しい日本語を紹介してきましたが、普段の会話で使うことはなかなか難しいかもしれません。そこで!日常的に使いやすい大和言葉の一部をご紹介いたします。日本の奥ゆかしさを感じながら、ぜひ普段の生活の中で使ってみてくださいね。

挨拶

現代語 :今日は良い天気ですね。
大和言葉 :今日は良い日和ですね。
現代語 :ようこそお越しくださいました。
大和言葉 :ようこそお運びくださいました。

仕事

現代語 少しでもお役に立てれば幸いです。
大和言葉 いささかなりともお役に立てれば幸いです。
現代語 正直に申しますと~。
大和言葉 有り体に申しますと~。

スピーチ・手紙

現代語 大いに盛り上がっているところではありますが~。
大和言葉 宴もたけなわではございますが~。
現代語 :おふたりが末永くお幸せでありますように。
大和言葉 幾久しく幸多かれとお祈りしております。

まとめ

古本店『もったいない本舗』のスタッフが、美しい日本語についてご紹介しました!

言葉一つで、その場の空気や相手との関係を好転させてしまうほど、美しい言葉にはパワーがあります。心地が良い言葉を使いながら、日々を豊かに過ごしていきましょう。

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白白もうふ
ライティング担当 : 白白もうふ

札幌在住20代。ゆるゆるなイラストを描いたり、スマホや一眼でいい感じの写真をとることが趣味。打つ系のスポーツは叫びがち。本に関してジャンルや作家は意識せずに読んできたが、ハ・ワン、益田ミリ、凪良ゆう、伊坂幸太郎作品が最近こころ踊ったベスト4。漫画では、あなしん、阿賀沢紅茶作品がお気に入り。ソフトクリームにほんとうに目がない。将来サングラスをかけたビション・フリーゼを相棒にするのが夢。

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