• 2024/01/10
  • 2023/01/17

《幽☆遊☆白書》バトルとキャラが魅せるジャンプ不朽の名作漫画

多彩なバトル展開、魅力的なキャラ、魂を揺さぶる名言が刺さる『幽☆遊☆白書』。発行部数が600万部を超えていたジャンプ黄金期に連載され、ドラゴンボールやスラムダンクと並ぶ当時の三大人気作のひとつでした。不朽の名作である本作の魅力を、古本店スタッフがご紹介します。

《幽☆遊☆白書》TOP画像
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90年代・ジャンプ黄金期の名作概要

《幽☆遊☆白書》サブ画像1

正式タイトルは『幽☆遊☆白書』。ファンからは「幽白(ゆうはく)」という略称で呼ばれています。作者は、現在「週刊少年ジャンプ」にて『HUNTER×HUNTER』を不定期連載中の冨樫義博氏です。週刊少年ジャンプにて1990年から1994年にかけて連載され、全175話で完結。第39回小学館漫画賞を受賞、土曜の夕方に放送されたテレビアニメは高視聴率を記録、2020年12月時点でコミックス累計発行部数は5000万部を超えている大人気作品です。電子書籍や本屋、中古コミックなどの人気ランキングやキャンペーン等でも、作品名を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

▶単行本ジャンプコミックス版:全19巻
▶完全版:全15巻
▶SHUEISHA JUMP REMIX版:全9巻
▶コミック文庫版:全12巻

最初はオカルトコメディ、後にバトル路線へと変更。しかし作者の体調不良等の紆余曲折を経て、魔界統一トーナメント編の途中から大幅に内容を省略してエピソードが終了。その後は初期のオカルトコメディ路線に戻り、キャラクターたちのその後を描いて、綺麗な最終回を迎えました。

こちらの記事を担当する古本店のスタッフは、アニメをリアルタイムで観ていた記憶がぼんやり残っている世代です。当時の印象としては、小学生男子は休み時間のたびに《霊丸》や《邪王炎殺黒龍破》で戦いごっこをしていて、女子は《蔵馬と飛影どちらがかっこいいか》で熱い論争を繰り広げていた覚えがあります。

社会現象を巻き起こした大人気作品について、《最推しキャラは海藤優》を貫く、古本店『もったいない本舗』の少年マンガ好きスタッフが、これから読み始める人向けにざっくりご紹介します!

どこから読む?各エピソードあらすじと特徴

《幽☆遊☆白書》サブ画像1

それでは各エピソードのあらすじです。版によって収録巻が違うため、話数でざっくり区切りました。これから読まれる方向けに、スタッフが個人的に《知らない方が面白い情報》だと思ったものは、できる限り伏せています。しかしネタバレが少しでも気になる方は閲覧を控えて、今すぐコミックスをお手に取って下さい!

また、コミックスを紙で揃える場合の比較も併せて記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

各エピソードあらすじ

act.1〜17 霊界死闘編

手が付けられないほどの不良中学生・浦飯幽助は、ある日子どもを助けようとして交通事故で死んでしまう。しかし幽霊となった幽助の元に霊界案内人・ぼたんが現れ、幽助の死は霊界にとっても予定外であったことから、試練に合格すれば生き返ることができると告げられる。己の生や人の絆を見直しながら、幽助は試練となるさまざまな事件に挑む。

《特徴》

・世界観は平成初期の不良漫画

・エピソードはオカルトファンタジー漫画

・バトル関係の描写はほぼ無し

・テレビ版では省略気味

act.18〜51 霊界探偵編

試練を無事終えた幽助は、霊界からの指名で妖怪退治を担う霊界探偵として働くことになる。探偵助手として再びやってきたぼたんの協力を得ながら、幽助は街に蔓延る強力な妖怪たちと、激しい戦いを繰り広げる。

《特徴》

・act.20から蔵馬と飛影が登場

・幻海、雪菜、戸愚呂などの主要キャラ登場

・初期人気の高い『四聖獣編』はここ

act.52〜112 暗黒武術会編(戸愚呂兄弟編)

霊界探偵として事件を解決していくうちに、幽助は裏社会の富豪たちが主催する《暗黒武術大会》への参加を強いられる。優勝者はあらゆる願いを叶えてもらえる反面、参加の拒否と負けは死を意味する。恐ろしいまでの力を持つ妖怪たちを相手に、幽助たちは生き残ることができるのか。

《特徴》

・バトル漫画の真骨頂を発揮した人気の高いエピソード

・戦闘力の高い登場人物たちによるチーム戦のため、キャラが多数登場する

act.113〜153 魔界の扉編(仙水編)

幽助たちが住む蟲寄市で、特殊能力を持つ人間が急増する事象が起こる。原因は魔界と人間界を結ぶトンネルが開きつつあることだった。これが完全に開通してしまうと妖怪による人間の大虐殺が始まってしまうため、幽助は阻止するべく調査に乗り出す。しかし黒幕として浮上したのは、霊界も良く知る仙水と名乗る男だった。

《特徴》

・異能力バトル

・暗黒武術会編と人気を二分するエピソード

・TVアニメ版は低年齢層への配慮で変更になった描写が多い

act.154〜170 魔界統一トーナメント編(魔界編)

仙水との死闘で判明したさまざまなことに決着をつけるために、幽助は魔界に向かう。そこで魔界三大勢力の一角を担う大妖怪・雷禅から真実を聞き、その死にも立ち会うことに。ときを同じくして、飛影や蔵馬もそれぞれの勢力から声がかかり、3人は争い合う別々の勢力に所属する形になってしまう。雷禅の勢力を引き継いだ幽助は、魔界の抗争に終止符を打つべく、他の2つの勢力へある提案をする。

《特徴》

・序盤は三国志のような展開

・先が読めない

・幽遊白書シリーズ最強キャラが確定

act.171〜175 それぞれの未来

霊界から戻った幽助は、探偵業を再開させる。妖怪による不思議な事件を解決しながら、これまで出会ってきた人間や妖怪たちのその後を少しずつ知っていく。

《特徴》

・霊界探偵編と同様の構成

・それぞれのその後を垣間見ることができる

《番外編》 TWO SHOTS

蔵馬と飛影が、幽助と出会うおよそ1年前。人間として生活をする蔵馬が住む町で、人間の失踪事件が相次ぐ。同時期、飛影はとある妖怪の行方を追っていた。

《特徴》

・飛影と蔵馬の出会いを描いた番外編

・コミックス7巻、完全版6巻、文庫版5巻、リミックス3巻収録

・さまざまな事情から、下書きなしで原稿に直書きされている

漫画全巻を揃えるなら
どの版?

ジャンプコミックス版(通常版)【全19巻】

・一番馴染みのあるサイズ

・中古品も視野に入れるなら値段は比較的安く揃えられる

・日常で読む用、布教用に最適

完全版【全15巻】

・書き下ろしの装丁が美しい

・サイズが大きいため保管場所が必要だが、画面が大きく作品を存分に楽しめる

・おまけページの掲載はなし(同装丁のキャラクターガイドブック『霊界紳士録』に収録)

・観賞用、コレクション目的に最適

SHUEISHA JUMP REMIX版【全9巻】

・コンビニ用の廉価版コミックス

・一番安価だが、重版のタイミングによっては入手が難しい

コミック文庫版【全12巻】

・サイズが小さいため保管場所をあまり取らないが、絵や文字も小さめ

・インタビューなどの特典が収録されている巻もある

・当時の作者の闇が垣間見える、賛否両論の衝撃のあとがきが最終巻に収録されているため、すべてを許容できる方向け

※個人調べです。中古価格は変動あり、ポイント獲得やキャンペーンによる割引、電子版などは考慮していません。ご購入の際は、商品レビューなども必ずご自身でご確認ください。

【ネタバレ無し】これから読む人向けキャラ紹介

《幽☆遊☆白書》サブ画像1

ここからは用語と主要キャラクターの紹介です。長年愛されてきた名作であることから、人気キャラクターのデザインを目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。こちらもできる限り重大なネタバレは無しで、古本店スタッフが個人的に《知らないまま読んだ方が面白い》と考える事情は伏せたままご紹介します。

《世界観》

人間界

→ 人間が暮らす世界。

霊界

→ 死者が暮らす世界。天国と地獄が存在する。

魔界

→ 妖怪が暮らす世界。常人が吸うと死亡してしまう、強力な瘴気が漂っている。

主要キャラクター

浦飯 幽助

浦飯 うらめし 幽助 ゆうすけ

cv:佐々木望 / 舞台版:崎山つばさ


本作の主人公。中学2年生ながらケンカが強く、地元では恐れられる有名な不良。しかし仲間思いで、義侠心あふれる性格。子どもを助けて死んでしまったことがきっかけで、霊界探偵としてその拳を振るうことになる。

「オレは捨てられねーよ みんながいたからここまでこれたんだ」

(ジャンプコミックス版12巻)

桑原 和真

桑原 くわばら 和真 かずま

cv:千葉繫 / 舞台版:郷本直也


幽助の悪友。皿屋敷中学校のライバルとして、毎日ケンカに明け暮れていた。不良でお調子者だが、心優しいお人好しの熱血漢。美人でカッコいい姉がいる。

「ムカつくまんま暴れるだけなら奴らと変わんねーぜ キタネェ奴らにも筋通して勝つからかっこいいんじゃねーか?大将」(9巻)

蔵馬/南野秀一

蔵馬 くらま /南野秀一  みなみのしゅういち

cv: 緒方恵美(中原茂)/ 舞台版:鈴木拡樹


元は盗賊として恐れられた妖狐が転生した人間。頭脳派で植物を自由自在に操ることができる。普段は妖狐蔵馬の正体を隠し、南野秀一という人間として都内の進学校に通っている。

「切り札は先に見せるな、見せるならさらに奥の手を持て」(18巻)

飛影

飛影 ひえい

cv: 檜山修之 / 舞台版:橋本祥平


小柄で素早い、凶悪で恐れられた魔界の盗賊。とあるものを探すため、額に邪眼という第三の目を移植し、一時的に妖力が弱まっている。

「もう後もどりはできんぞ 巻き方を忘れちまったからな」(11巻)

雪村 螢子

雪村 ゆきむら 螢子 けいこ

cv: 天野由梨 / 舞台版:未来


幽助の幼馴染。幽助とは真逆の、品行方正で成績優秀な優等生。気が強く、幽助のセクハラにも強力なビンタで応酬する。本作のメインヒロイン。

「今度こんな事件があってどっかに行くときは…行く前に幽助が教えて…!!―――できれば一番最初に…!」(5巻)

ぼたん

ぼたん

cv: 深雪さなえ / 舞台版:平田裕香


死者を霊界へ導く、霊界案内人。死神のような存在ではあるが、明るく友達思いの優しい性格で、本作のムードメーカー。コエンマの部下として、幽助をサポートする。実は色々と謎が多い。

「なーに 極楽にいりゃこの世の時間なんてあっという間さ!」(2巻)

雪村 螢子

コエンマ

cv: 田中真弓 / 舞台版:荒木宏文


霊界のトップである閻魔大王の息子。普段は霊界で閻魔大王の仕事のサポートを務めており、霊界探偵である幽助の上司でもある。見た目は赤ん坊だが、実年齢は1000歳以上。

「お互いが生命かけて我の張り合いあってるときに どのツラさげて横やりいれる気だったんだお前は」(11巻)

幻海

幻海 げんかい

cv: 京田尚子(林原めぐみ) / 舞台版:エリザベス・マリー


人間界でも5本指に入るほど有名な、霊光波動拳の使い手。妖怪からも恐れられる強さを持つが、年齢が70歳前後と死期が近づいている。実はゲーマー。

「あんたはあたしを正義といったがそんなつもりは全くないよ たまたま嫌いな奴に悪党が多いだけの話しさ」(10巻)

戸愚呂(弟)

戸愚呂 とぐろ (弟)

cv: 玄田哲章 / 舞台版:片山浩憲


闇ブローカーとして裏社会では名の通った妖怪。相手の強さに合わせて、自分の筋力を操作して戦う。いつも肩に兄を乗せている。

「おまえもしかしてまだ自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」(12巻)

仙水 忍

せんすい しのぶ

仙水忍

cv: 納谷六朗、山野井仁(後任) /石田彰(少年時代)


人間でありながら、魔界と人間界を繋ぐ界境トンネルを開こうと目論む青年。幼い頃から強力な霊力を持ち、幾度も妖怪に襲われてきたことから、妖怪を憎悪していた。コエンマとは旧知の仲。

「オレは花も木も虫も動物も好きなんだよ 嫌いなのは人間だけだ」(16巻)

雷禅

雷禅 らいぜん

cv:菅生隆之


魔界の三大妖怪の一人で、《闘神》の異名を持つ食人鬼。あることをきっかけに人間を食べることをやめ、死に瀕している。

「オシメがとれたら教えてやるよ」(18巻)

黄泉

黄泉 よみ

cv:江原正士


魔界の三大妖怪の一人。3人の中では最も若年。かつては盗賊団の副総長を務めていたが、裏切られ襲撃された怪我から盲目になる。しかしそのことがきっかけで力が強まり、強力な軍事国家を作り上げるまで登り詰めた。

「今度はオレを助けてくれ きてくれると信じている」(18巻)

軀

むくろ

cv:高山みなみ


魔界の三大妖怪の一人。黄泉が台頭する以前から雷禅と勢力を二分していた。全身を包帯と呪符で覆い滅多に人前に姿を現すことは無く、謎が多い。

「真剣勝負は技量にかかわらずいいものだ 決する瞬間 互いの道程が花火のように咲いて散る」(18巻)

今読んでも面白い。色褪せない作品の魅力

《幽☆遊☆白書》サブ画像2

①バトル展開の幅が広い

バトル展開の幅が広く、飽きません。気持ちの強さで勝つこともあれば、完全な運要素で勝つこともあり、複雑な頭脳戦を論理的思考で制すこともあります。じっくり掘り下げたバトルになるかと思えばワンパンで終わってしまったり、またその逆も然り。現在も連載されている《ハンターハンター》でも言えることですが、毎回何かしらの違う要素で驚きがある面白いバトル展開をどんどん観ることができるのが、大きな魅力です。
さらに多くを語らずとも、疾走感と迫力のある構成とコマ割りであっという間に決着がつくバトル描写のカッコよさは、今見ても鮮烈です。

②敵味方問わずキャラが魅せる

「中二病」という単語をご存じですか?中学2年生頃の思春期にありがちな、自分が最強だとする空想や嗜好などを揶揄した呼び方です。本作に登場する飛影は、実は中二病のカリスマと言われています。しかし《憧れて真似をしたくなる》という要素は、少年漫画で人気を獲得するためには不可欠。本作には、そんな魅力的なキャラクターばかりが登場します。非戦闘員の女性キャラたちも、デザインが綺麗でかわいいだけではなく、信念と強さをしっかり持っていてかっこいい!読者からの負の感情を集めやすい敵キャラですらも、思わず惹かれる強烈な個性があります。そのため本来意図しなかった読者層からも、絶大な人気を獲得することができたのではないでしょうか。

個人的には、「幽遊白書のキャラで誰が推しか」という話題は、人それぞれのさまざまな《推し》ポイントを聞くことができるため、盛り上がる話題なのではないかと思っています。しかし、飛影派と蔵馬派で千年戦争を起こしかねない面もあるため、話題にする際はご注意ください!

名セリフ&名シーン

③ストーリーにムラはあるものの、引き延ばされず完結している

「幽白」連載当時に、作者と編集部との間で方向性の違いによる諍いがあったことは有名です。このことからストーリーや展開に、演出ではないムラができてしまっています。しかしそれでも《読んでいて面白い》と思わせるネームや構成の手腕は確かであり、作品を楽しみにしている読者のために完結させてくれた誠実さに、尊敬の念を抱かずにはいられません。

読者としては好きな作品の世界をいつまでも見ていたいもので、完結は寂しいものですが、同時に物語の行く末も見届けたいという思いもあります。現在不定期連載となっている『HUNTER×HUNTER』を待ち続ける間に、完結済みである「幽白」をご覧になって、思いを馳せるのはいかがでしょうか。

▼作者の公式Twitterアカウントはこちら

アニメ・舞台・実写ドラマ・関連メディアの紹介

アニメ版

『幽☆遊☆白書』のアニメは、スタジオぴえろ制作で、1992年~1995年に全112話が放送されました。放送日時は土曜の夕方だったため、低年齢の視聴者への配慮として、原作と比べるとさまざまな表現がマイルドになり、設定が変更されています。(未成年者の飲酒・喫煙表現のカットなど)しかし、アニメオリジナルの展開や演出はあっても、全編がアニメオリジナルの回はありません。どちらかと言うと、原作で人気だったストーリーや駆け足気味に描かれた部分が掘り下げられ、わかりやすく補完されたものが多くなっています。

現在ではNetflixやHuluなどさまざまな媒体で配信中のため、視聴のハードルもさほど高くありません。期間限定で一挙放送や無料配信のキャンペーンも時々行われているため、気になる方はぜひ検索してみてください。

▼メインキャスト

浦飯幽助:佐々木望

桑原和真:千葉繁

蔵馬/南野秀一:緒方恵美

飛影:檜山修之

コエンマ:田中真弓

ぼたん:深雪さなえ

雪村螢子:天野由梨

雪菜:白鳥由里

幻海:京田尚子、林原めぐみ(若年期)

戸愚呂弟:玄田哲章

メインキャストだけでこの顔ぶれです。本作は登場キャラクターも多いため、もしかしたらお好きな声優さんが登場しているかもしれませんよ!

▼アニメ版公式Twitterはこちら

舞台版

2019年に、満を持しての舞台化となりました。大人気作品の2.5次元化ということで、ファンからは不安の声もささやかれましたが、圧倒的高評価で一気に人気作品の仲間入りを果たしました。舞台の公演は、現在第2弾である『其の弐』(2021年公演)まで。原作でいうと、『四聖獣編』までのストーリーです。感染症の影響で、公演日の後ろ倒しなどトラブルもありましたが、大人気のまま千秋楽まで駆け抜けられています。

それでは、舞台を見たことが無いという方や、原作への愛が強火な方向けに、おすすめポイントをざっくり紹介します。

◆舞台初心者さん向けおすすめポイント

①キャスト

シンプルに、豪華です。主役の4人は、他作品の人気舞台でも主要キャストを務めるベテランの方々が揃っています。何もかもが安心して見ていられますよ。ビジュアルもきっちり原作へのリスペクトが感じられ、キャストさんによってはアニメの声に寄せた声色で演技をされています。戸愚呂兄弟も、圧巻のビジュアル&フィジカルです。コエンマ(小)の演出は、舞台事情的にもオチ的にもセンスの塊なのではないでしょうか。

▼主要キャスト4人の出演

幽助役:崎山つばさ

・ミュージカル『刀剣乱舞』石切丸

・『ROCK MUSICAL BLEACH 〜もうひとつの地上〜』阿散井恋次

・『仮面ライダーギーツ』晴家ウィン / 仮面ライダーパンクジャック

桑原役:郷本直也

・ミュージカル『テニスの王子様』海堂薫(初代)

・舞台『弱虫ペダル』金城真護

・『終末のワルキューレ ~The STAGE of Ragnarok~』呂布奉先

蔵馬役:鈴木拡樹

・舞台『刀剣乱舞』三日月宗近

・舞台『弱虫ペダル』荒北靖友

・『最遊記歌劇伝』玄奘三蔵

・ミュージカル『SPY×FAMILY』ロイド・フォージャー

飛影役:橋本祥平

・舞台『刀剣乱舞』太鼓鐘貞宗

・ハイパープロジェクション演劇 舞台『ハイキュー!!』西谷夕

・『文豪ストレイドッグス』芥川龍之介

その他のキャストさんも公式プロフィールを見ていると、その役を演じるために必要な身体能力を兼ね備えている役者さんをきっちりキャスティングされている、という印象を受けます。なんとか原作に寄せようと試行錯誤されており、リスペクトは十分です!

②演出

最近の舞台は、演出にプロジェクションマッピングを使うことが主流となっています。これまで照明や小道具でしか表現できなかったさまざまなものの表現が可能となっており、まるでCGが施された映画を見ているような空間がステージに作り出されています。バトルの描写も迫力満点で、今見ているものが今演じられているという《舞台》であることも忘れて、見入ってしまいますよ。

③殺陣

殺陣も剣舞も本物です。武器を使ったアクションが素晴らしい。主要キャスト4人は、刀による殺陣と剣舞が必須の舞台経験も豊富で、剣の捌き方が堂に入っており安心して観ていられます。崎山さんによる演技はどこまでも幽助のケンカ殺法らしくまっすぐで、どこか爽快感も感じられる殺陣です。飛影役の橋本さんによる鋭い高速剣舞は圧巻の一言。鈴木拡樹さん演じる蔵馬は、剣や鞭など扱う武器に合わせた重心移動や捌き方まですべてが美しい。桑原らしいコミカルな動きをあちこちに加えた、大ベテラン郷本さんの演技は何もかもが超絶技巧の一言。安心してご覧いただけますよ!

戦隊シリーズ好きさん
必見ポイント
実はコエンマ役の荒木宏文さんと、ぼたん役の平田裕香さんは、なんと『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で敵役のコンビを務められたご縁があります。10年以上ものときを経て、コエンマとぼたんという明るい役でコンビを組み、公演のムードメーカーを務められました。戦隊もの好きさんの興味もくすぐる、素敵なキャスティングですね!

▼キャスト

浦飯幽助:崎山つばさ

桑原和真:郷本直也

蔵馬/南野秀一:鈴木拡樹

飛影:橋本祥平

雪村螢子:未来

浦飯温子:角島美緒(初演のみ)

ぼたん:平田裕香

剛鬼:新田健太(初演のみ)

幻海:エリザベス・マリー

コエンマ:荒木宏文

舞台・其の弐のみ出演

朱雀:木津つばさ

青龍:榎木智一

雪菜:田上真里奈

左京:荒木健太朗

戸愚呂弟:片山浩憲

戸愚呂兄:中河内雅貴

▼公式サイトはこちら

実写ドラマ版

なんと舞台に続き、Netflixにて実写ドラマ化も果たしました!CGやアクションシーンがとにかく素晴らしく、舞台とはまた違ったド迫力バトルがアツい!次元の壁を乗り越えて、ぜひ実写ドラマ版もご覧ください!

▼キャスト&スタッフ

【キャスト】

浦飯幽助:北村匠海

桑原和真:上杉柊平

蔵馬/南野秀一:志尊淳

飛影:本郷奏多

雪村恵子:白石聖

牡丹:古川琴音

雪菜:三上愛

コエンマ:町田啓太

玄海:梶芽衣子

浦飯温子:伊藤歩

戸愚呂兄:滝藤賢一

戸愚呂弟:綾野剛

左京:稲垣吾郎

【スタッフ】

監督:月川翔

脚本:三嶋龍朗

プロデューサー:森井輝

制作プロダクション:ROBOT

 
 
 
 

▼公式サイトはこちら

まとめ

社会現象にもなったジャンプの大人気作品『幽☆遊☆白書』。蔵馬と飛影というキャラクター人気のイメージが先行しがちですが、間違いなく『HUNTER×HUNTER』同様に、多様なバトルが面白い名作です。『HUNTER×HUNTER』は読んだことがあるけど、『幽☆遊☆白書』は読んだことが無いという方がいらっしゃいましたら、今後の展開予想や考察にも新しい見解を与えてくれる本作も、ぜひご覧になってください!

幽★遊★白書 完全版 1

作者 冨樫 義博
出版社 集英社
出版年月 2004年8月
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miz
ライティング担当 : miz

札幌在住30代2児の母。レトロゲームとクラシック音楽が大好きで時々自分でも弾く。ムーミンのアニメを観ることと、子どもたちの寝かしつけ後にやるサバイバルアクションホラーゲームが日々の癒し。博物館や郷土資料館の類が好きだが、シビアな開館時間の前によく惨敗している。インドア派だったのが活発すぎる子どもたちによってアウトドア派にさせられた。司馬遼太郎、M・ルブラン、川原泉、藤田和日郎作品が好き。

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