• 2024/04/04

『WIND BREAKER』人気ヤンキー漫画の魅力&キャラクター紹介!

多くの人が想像するヤンキー漫画と、また違った雰囲気を楽しめる『WIND BREAKER』。『ヒーロー』×『ヤンキー』が両立する新しい世界観に、老若男女問わずハマること間違いなし!人気も話題も沸騰中な作品のみどころ&個性豊かなキャラクターたちを紹介していきます!

【WINDBREAKER】TOP画像
広告

話題沸騰のヤンキー漫画『WIND BREAKER』

まるで『英雄』?!新感覚のヤンキー漫画『WIND BREAKER』

『WIND BREAKER』(ウィンドブレイカー)は、ウェブコミック配信サイト・アプリ『マガジンポケット』で、2021年1月から連載開始された漫画作品です。超不良校に転校してきた主人公の成長がしっかりと描かれた良作。学校の仲間との交流や友情の築き、熱い喧嘩シーンが、高い作画も相まってとても魅力的に描かれています。漫画名の読み方は『ウィンドブレイカー』。『ウィンドブレーカー』等と間違えられやすいので注意です。

あらすじ

偏差値は最底辺…だが喧嘩は最強な不良校・風鈴(ふうりん)高校。そのトップを目指し街にやってきた風鈴高校1年・桜 遥(さくら はるか)だったが、風鈴高校は『防風鈴(ボウフウリン)』と呼ばれる街を守る集団(ウィンドブレイカー~街を守る盾〜)となっていた。彼らの活動を目にした桜は、『ボウフウリン』の一員として、仲間と共に街を守るため戦うことに。街の人々との交流。別のチームとの『抗争』。仲間との共同戦線。さまざまな人との繫がりを経て成長していく、孤独だった桜の『風鈴高校』の『てっぺん』を目指す物語。

『街』を守るという活動をする『不良少年』たちの姿は、アウトローな雰囲気とまた違った新鮮さがあります。しかし、手に汗握る『抗争』や、『ボウフウリン』でトップを目指すために何が必要か…そう悩み歩み続ける姿は、まさしくヤンキー漫画と呼べる展開。小さなお子さんをお持ちの方は、ヤンキー漫画と聞くと少々敬遠し、推薦図書から対象外としてしまうかもしれません。しかし、『人』との繫がりを学ぶのに、これ以上ないほど丁寧に描かれた漫画はありません。ただの殴り合い漫画ではない、そこに確かな『対話』がある…爽やかさと泥臭さ、両方を併せ持つ世界にいつの間にかのめり込んでしまうことでしょう。

▼著者・にいさとるさん『X』公式▼

『WIND BREAKER』の作者は、にいさとるさん。『WIND BREAKER』がご自身初のヒット作品!web発信のマンガがマイナーな時代は終わり、他出版社のwebコンテンツや、LINE漫画等のSNS関連の漫画サイトが盛り上がる昨今。日本国内だけでなく、韓国漫画や欧米諸国の漫画もネットを通して猛攻する中、着実にネット界隈で人気を伸ばし続け人気に!

前作『男子バド部に女子が紛れてる シークレットバドミントンクラブ』でも、爽やかかつスポーツ描写が熱い作画で、作品を盛り上げていました。野球やサッカー漫画など、人気スポーツが世に放たれ続ける中、バドミントンを選ぶ作者のセンスと、その高い描写力は健在!むしろ更に磨きのかかったバトル描写は必見です。

作者公式『X』では、『WIND BREAKER』に関するイラストが多く投稿されています。作品のちょっとした裏話などがポストされることも…ファンの方は、絶対に見逃せません。

熱い個性が盛りだくさん!キャラクター紹介&用語説明

それではさっそく、作品を彩る『WIND BREAKER』のキャラクターを紹介!『風鈴高校』を初め、敵対するキャラクター達も要チェック。選り取り見取りの個性豊かなキャラクター達に、目移りしてしまうかも…?!『ボウフウリン』の簡単な組織図も紹介していきます。

※以下、ネタバレが少々あります。苦手な方はご注意ください※

『ボウフウリン』簡易組織図

<総代>梅宮 一
【多聞衆】 【持国衆】
<筆頭>

柊 登馬
<次席>
・松本 陽大
・柳田 慈円
<筆頭>椿野 佑
<次席>
・榊 晴竜
・榊 雨竜
1-1

楡井
杉下
蘇芳
柘浦
桐生
2-1

榎本
楠見
3-1 1-2 2-2 3-2
【広目衆】 【増長衆】
<筆頭>

水木 聡久
<次席>

<筆頭>

桃瀬 匠
<次席>

1-3 2-3 3-3 1-4 2-4 3-4

総代・梅宮一を頂点とし、その下に『四天王』(柊・椿野・水木・桃瀬)が付いている。

四天王の一人ひとりが、1クラス3学年分(縦割り)を束ねている。

各クラスから、級長1名・副級長2名を選出する。

キャラクター紹介

風鈴高校

偏差値は最底辺だが、ケンカは最強な超不良校。かつては、抗争の絶えない学校だったが、数年前より街の治安を守る集団『ボウフウリン』として活動するようになった。

<1年キャラ一覧>

桜 遥
桜 遥
(さくら はるか)
誕生日:4月1日 169cm/59kg 主人公。1年1組級長。1年1組5強の一人。かつて荒廃した風鈴高校の噂を聞き、この街にやってきた。当初は戸惑っていたが、『ボウフウリン』の活動を通して、考えや行動に変化が見え始めている。その見た目の異質さ故か、迫害された過去がある様子。一人でいることが当たり前だったらしい以前の環境から、人との交流に慣れていない。周囲の恋愛要素を敏感に察知することができるが、顔を真っ赤にして挙動不審になる。不器用ながら、自分を曲げない真っすぐさと優しさを持っている。
楡井 秋彦
楡井 秋彦
(にれい あきひこ)
誕生日:9月21日 163cm/57kg 1年1組副級長。桜が街に来て最初に出会った同級生。喧嘩は滅法弱いが、情報収集能力に長けている。喧嘩でボロボロになった自分を肯定してくれた桜が、てっぺんを獲るための手伝いを申し出る。街のことや学校・他チームのことを知らない桜含め、情報の提供などのサポートをしている。前をどんどん進んでいく桜に恥じぬ存在になろうと、苦手な喧嘩からも逃げずに向き合い、少しずつ成長を見せている。少々気弱な面を見せるが、比較的誰とでも良好な友好関係を築ける存在。
杉下 京太郎
杉下 京太郎
(すぎした きょうたろう)
誕生日:11月3日 192cm/80kg 梅宮一の狂信者。1年1組5強の一人。入学時に、てっぺんを獲ると言い放った桜と喧嘩になり、それ以降犬猿の仲になる。その情熱と才能を認められ、中学時代から『ボウフウリン』を名乗ることを許されていた。普段は、無気力・無口で教室でも一人でいることが多い。蘇枋によく梅宮の名前を使い、うまいように使われることもしばしば。梅宮にのみ忠実な大型犬のような姿を見せるが、他の言うこと(特に同級生)は一切聞かないマイペースさを持つ。
蘇枋 隼飛
蘇枋 隼飛
(すおう はやと)
誕生日:3月28日 174cm/66kg 1年1組副級長。1年1組5強の一人。強いと評されているが、具体的な過去の出来事などは知られていない、謎多き人物。人当たりが良く飄々とした性格だが、桜を筆頭に仲間に引っ張られ、感情を見せることも。全体的に、善良ではあるようだが敵対相手には、それだけではない一面を見せる。1年1組の頭脳的存在で、抗争時の作戦立案や、対大人数戦などでは周囲を良く見て立ち回る器用さを持つ。楡井に喧嘩の方法を教えてほしいと頼まれ、承諾した。師匠として楡井をよく気にかけている。
桐生 三輝
桐生 三輝
(きりゅう みつき)
誕生日:8月19日 165cm/60kg 1年1組5強の一人。ゆるふわなオシャレ男子。ゲームっ子で、のんびりとした話し方をする不良らしからぬ雰囲気。お坊ちゃま中学出身だが、在籍中に有名な不良校の3年生を一人で全員倒したという噂がある。女の子に対して優しく、紳士的な態度であることから異性にモテるらしい。周囲をよく見ており、喧嘩中に周囲に脅威が向かないように戦う器用さをもつ。軽い言動が目立つが、相手を想う言葉をかけることも。
柘浦 大河
柘浦 大河
(つげうら たいが) 
誕生日:5月15日 181cm/77kg 1年1組5強の一人。杉下・蘇枋に匹敵する強さと言われる、筋トレ男子。初対面の相手に『美学』を聞くことで、その人の生き様を感じ取る。打たれ強く、喧嘩の際は相手に一発自分を殴らせることで相手を魅せ、そのうえで自分を魅せる喧嘩スタイル。非常に明るい性格で、クラスのムードメーカー的存在。常に笑顔で喧嘩を行うようだが、卑劣極まりない相手によっては真面目な言動を見せる。

<2年キャラ一覧>

梶 蓮
梶 蓮
(かじ れん)
誕生日:10月27日 171cm/63kg 2年2組級長。口が悪く、喧嘩の強さもかなりのもの。中学時代までは、かなり喧嘩っ早く、キレると頭が真っ白になり、手を付けられなかった。級長としてどこかやる気の無いように見え、最初は桜に懐疑的に見られていた。しかし、何もできない自分だが、周囲からの期待に応えたいと、自分でできることをするだけと、級長に悩む桜に体を張って教える。その後もなにかと仲間に頼り頼られる関係性についてなど、悩む桜の相談に乗っている。
榎本 健史(えのもと たけし) 誕生日:6月23日 178cm/70kg 2年2組副級長。べらんめぇ口調の、昔ながらの不良スタイルが似合う、2年のまとめ役。梶に代わり、1年生の前に立ち指示を出すことも多い。
楠見 結斗(くすみ ゆうと) 誕生日:7月21日 167cm/61kg 2年2組副級長。ふわふわウェーブの目隠れ男子。作中で、言葉を発していない。情報の共有・伝達など行ってくれる。SNS上では結構喋るらしい。

<3年キャラ一覧>

梅宮 一
梅宮 一
(うめみや はじめ)
誕生日:2月1日 188cm/80kg 『ボウフウリン』総代。人情に熱く、懐が深く、何かあっても笑って受け入れる寛容さを持つ。周囲からの信頼もかなり厚く、桜が変化していくきっかけの一人。自分が守るものに対して攻撃的な態度を見せられると、雰囲気が一変し、他を圧倒する。作中でも屈指の名言製造者。過去の出来事から、自分の願いを叶えるため、『街』を守るためにと『風鈴高校』を変え、現在の風鈴高校に統一した。橘ことはを妹のように溺愛している。
柊 登馬
柊 登馬
(ひいらぎ とうま))
誕生日:12月7日 187cm/78kg 四天王【多聞衆】筆頭。梅宮の言動に振り回され、胃薬を常備する苦労人。最も武力的に強いと称される【多聞衆】を率いていることから、その喧嘩の実力はかなりなもの。後輩への配慮も優しさがにじみ出ており、兄貴分的な存在として、多方面から慕われている様子。桜が『街』に来て初めて『ボウフウリン』の活動を目にした際に、駆け付けていた一人。
(画像中央)
椿野 佑
椿野 佑
(つばきの たすく)
誕生日:11月12日 182cm 四天王【持国衆】筆頭。可愛く綺麗な物が大好きで、スカートにハイヒールを好む男の子。桜が初めて椿野を目にした際、女性と間違える程。好きなことに真っすぐに、正直に生きており、その生き方を突き通すため強くなった。桜の『周囲の恋愛的好意』察知能力にて、梅宮への恋心がすぐにバレてしまうが、否定も偏見も無い言葉をもらい、桜をお気に入りに。気になることは何でも挑戦するとのことで、『ケイセイ街』のお店でポールダンサーをしている。味方だけでなく、敵対相手にも歩み寄り、助けになろうとする優しさを持つ。
桃瀬 匠(ももせ たくみ) 四天王【増長衆】筆頭。フードを目深にかぶり、ぶかぶかのパーカーを着ている。常にスケッチブックを持ち、絵を描いている。
水木 聡久(みずき さく) 四天王【広目衆】筆頭。眼鏡をかけている、軍事オタク。作戦立案を行っている。メガネが割れると切れ散らかすらしい。
(画像左から2番目:水木、画像右端:百瀬)
榊 晴竜(さかき せいりゅう) 【持国衆】次席。双子の兄。常に笑顔で、人懐っこい。 榊 雨竜(さかき うりゅう) 【持国衆】次席。双子の弟。常に無表情で、寡黙。
松本 陽大(まつもと ようだい) 【多聞衆】次席。モヒカン頭が特徴的な、明るい人物。 柳田 慈円(やなぎだ じえん) 【多聞衆】次席。坊主頭に髭が特徴的な、見た目に反し声が小さい人物。

『獅子頭連』

『力の絶対信仰』を掲げ、純粋にケンカの強さを求めるチーム。
兎耳山 丁子
兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ) 誕生日:3月7日 158cm/55kg 『獅子頭連』頭取。小柄で可愛い見た目に反し、「力の絶対信仰」を象徴するかのように化け物じみた強さを誇る。史上最年少で頭取となった。自由奔放で、忙しなく、人の話を聞かない。楽しさを求め、自由を得ようと『力』に固執していく。かつては、明るい太陽のような笑顔で、チーム内を照らしていたが…
十亀 条
十亀 条(とがめ じょう) 誕生日:4月13日 187cm/81kg 『獅子頭連』副頭取。おっとりとした喋り方で、言動に似つかわしくない一度でも負けたチームのメンバーを容赦なく切り捨てる非道さを見せる。人と関わることが苦手だったが、兎耳山のおかげで一人ではなくなり、慕うようになった。兎耳山が頭取になることで、さらにチームが良くなると信じ、チームの歪みを背負うことになるが…
佐狐 浩太(さこ こうた) 誕生日:12月2日 172cm/65kg 獅子頭連の中でも5本指に入る強さを持つ。普段は、冷静沈着。あまり表情を顔に出さないが、確執を持つ柊登馬相手には感情を吐露する場面も。

『KEEL』

チームが出来た経緯や理念などは不明。犯罪まがいの噂のある、小規模なチーム。裏で手引きしている人物がいる…?
<メンバー> 名取 慎吾(なとり しんご) ⇒ まとめ役。他人を恐怖で支配することに快感を覚える。 長門 ⇒ KEELに所属。風鈴高校1年1組の生徒・杏西の幼馴染。KEELと争うきっかけとなる。
金剛 尊(こんごう たける) 霧島 士佑(きりしま しゆう) 最上 大志(もがみ たいし) 加賀 廉二(かが れんじ) 利根 帆介(とね はんすけ) ⇒ 名取に<VIP>と呼ばれる、腕の立つ5人

『六方一座』・『GRAVEL』

『六方一座』
歓楽街の『ケイセイ街』で治安維持を行う、街で働く志を持った人たちの集団。統一前の風鈴高校とは、過去何度か衝突している。
『GRAVEL』
経済状況の悪さから、盗みなどの犯罪が多発する『砂把地区』で活動するチーム。他チームの傭兵や下請けで生計を立てている。『全員で一人』という理念の元、報酬はチーム内で均等に分配される。
中村 幹路
中村 幹路(なかむら かんじ) 誕生日:5月1日 189cm/83kg 『六方一座』座長。少々抜けているところもあるが、明るく気さくな人物。ケイセイ街の店でボーイとして働いている。働いている店でしずかが歌を歌えるように店長に掛け合う等、懐の深さを見せる。街を襲撃してきた『GRAVEL』に、桜たちと応戦することになる。
(画面左:硯、画面右:中村)
硯 秀平
硯 秀平(すずり しゅうへい) 誕生日:1月29日 173cm/61kg 生まれ育った街の環境から、生き抜くために『GRAVEL』を結成。取りまとめる存在。数が武器なチーム故に、大所帯になるにつれどんな仕事でも請け負うようになっていった。手段を選ばない姿は、極悪非道にも見えるが、根底は仲間全員豊かな生活を送れるようにという思いから。

『烽』

『元・風鈴生』。梅宮が統一をする前の風鈴高校棪堂たちと共に、学校を去った10人の戦闘狂の集まり。一人ひとりが、単独で戦える実力を持つ。
棪堂 哉真斗
棪堂 哉真斗(えんどう やまと) 梅宮たちと同級生だった、元風鈴生。伝説とされる強さを誇る。梅宮が風鈴統一を果たす前に学校を去った。好戦的で、喧嘩を遊び感覚で楽しんでいる。かつての風鈴高校を望み、対烽編の発端となる。掴みどころのない性格で、裏でKEELやGRAVELの手を引いていた。圧倒的な雰囲気を纏う。
焚石 矢(たきいし ちか) 梅宮たちと同級生だった、元風鈴生。伝説とされる強さを誇り、歴代最強と言われている。梅宮が風鈴統一を果たす前に学校を去った。梅宮が一度も勝ったことのない相手。

その他のキャラクター

橘 ことは(たちばな ことは) 誕生日:4月5日 158cm 風鈴生たちの溜まり場となっている『喫茶ポスト』で働いている。桜が街にきて初めて助けた人物で、それ以降何かと迷ったり悩む桜に、アドバイスを送っている。物怖じしない気の強い性格。大人っぽいが、桜たちと同じ歳。同じ施設で育った梅宮には、妹のように溺愛されているが、割と塩対応。
(橘ことは)
成田 しずか(なりた しずか) 誕生日:3月12日 151cm 椿野がダンサーとして働く店で、歌手として働いている。『GRAVEL』にとある事情から追われている最中に、桜たちと出会い助けられる。椿野を姉として慕っており仲良し。路頭に迷っているときに、助けてくれた中村を慕っている。彼女がきっかけとなり、『六方一座』と『GRAVEL』の抗争が起こる。
(画像上:成田しずか)
▶ 女性キャラは美女揃い。作者公式『X』では彼女たちの可愛いイラストも多数掲載されています!

王道×ヤンキーの魅力とは?みどころポイント

キャラクターが多く、王道で、ヤンキーもの。普遍的な人気を持つテーマが押さえられている『WIND BREAKER』。『王道』だからできること、『ヤンキー』だからできることが、見事にマッチ!この作品の威力は計り知れません…そんなまだまだ伸びしろを秘めた作品のみどころを見ていきましょう!

① 新鮮かつ王道も楽しめるストーリー

読み始める前は『街を守る不良』という説明に、それじゃあ『不良』じゃなくても良いのでは?なんて無粋なことを思ってしまったことを反省します。答えは単純で、すでに『てっぺん』な存在・梅宮一がおり、学校全体がきちんと統制されている状況だからです。

多くの作品で見られる、トップが腐敗していたり、意見の相違等により、主人公が立ち上がる…そんな校内抗争はほぼ皆無。なんといっても、梅宮たち三年生が主人公たちが入学してくる前に終わらせているから。こんなヤンキー漫画、滅多に見られないのでは?と…そうなると、どんな展開になっていくの?と、気付けば一気に読み進めてしまう新鮮さと面白さ!

『街を守る』以上、外部との抗争がメインになっていくわけですが、違う街から来た桜の戸惑いは読者と一緒。最初こそ、『ヤンキー漫画』…?と思う所ですが、『風鈴高校』の『ボウフウリン』の魅力にどんどん引き込まれていきます。すでに統制がされた高校を舞台にした『ヤンキー漫画』!王道な展開にも設定が上手に活かされた、まさに新世代のヤンキー漫画の呼び名にふさわしい作品です。

② 派手なだけじゃないケンカ描写

この作品を読んだ多くの方が、作者の画力の高さを魅力の一つと上げると思います。本当に読みやすく、迫力ある画面に圧倒されます。ヤンキー漫画だけでなく、少年漫画の絵が少々苦手という方にも、絶対におすすめです。

その中でもやはりすごいのが、『ケンカ描写』!スタイリッシュさの中にある、良い意味での泥臭さが読者にも伝わってきます。『ケンカ』で対話するとは、作中での言葉ですが、まさしくこの言葉を再現しているケンカ描写は必見。『ケンカ』は、『ヤンキー漫画』の醍醐味の一つでありますが、この作品も『ケンカ』があるから『成長』があると言って過言ではありません。

不器用で、言葉にすることが苦手な不良少年たちの、体を張った『対話』は涙腺が熱くなることもしばしば。話の隅々まで、人と人との繫がりを大事にしていることが、とてもよく伝わってきます。

③ 個性が光るキャラクターたち

互いに影響を与えあう、キャラ同士のやり取りがとても魅力的な作品である『WIND BREAKER』。良いところもあれば、ダメなところもある、それを隠さずしっかりと相手に見せる描写が素晴らしいです。また、主要キャラクターだけでなく、いわゆる『モブ』と呼ばれるようなキャラまでも、しっかりとストーリーに関わってきます。

群像劇の側面も強い『WIND BREAKER』は、キャラクターの人数も多いです。そして、個性もその数に比例するように豊か!ちょっとした日常会話や、それぞれのこだわりを感じる言動。どれもが、作品に温かみを持たせ、キャラクターが『生きている』と感じられます。人気キャラランキングが盛り上がりそうです。身近に感じられるキャラクターたちに、ぜひ作品を通して触れてみませんか?

コミック単行本では、キャラクター達の細やかなプロフィールが記載されています。好きなキャラクターやおすすめキャラのプロフィールを、要チェックです!

④ 主人公の成長

『群像劇』な側面もあると触れましたが、そんな作品の軸がブレないのは主人公・桜遥の『成長物語』がしっかり描かれていること!どんなに個性豊かなキャラが次から次へと出てきても、第一話からどこまでもブレない作品です。

根底ではしっかりとした自分を持つ桜ですが、これまでの環境が素直な感情の発露を許してくれません。初めてできた『仲間』との交流を経て、悩み、葛藤して、答えを出していく桜の姿は、眩しさだけでなく羨ましさすら覚えます。また、その描写が一つ一つとても丁寧です。劇的ではないけれど着実に変化するからこその喜びを、体験できるでしょう。

当たり前のことだけど、当然のように行うことは難しい。『WIND BREAKER』で飛び出す名言の数々は、まさにこれ!大人になったからこそ言えないこと、当たり前すぎて忘れがちなこと…それは『人』との繫がりが満ちた言葉ばかり。『仲間』や『友達』の大切さを改めて思い出させてくれる、まさに『青春の教科書』と呼べる漫画だと思います。

『WIND BREAKER』第1話 サクラとフウリン前編

待望のアニメ化!情報紹介

TVアニメ「WIND BREAKER」本PV

ますます人気が高まる『WIND BREAKER』ですが、2024年4月春アニメ化が決定!制作会社は、『SPY×FAMILY』や『ぼっち・ざ・ろっく!』を手がけた、『CloverWorks』。原作での迫力ある喧嘩シーンを、アニメで見れると思うと楽しみと期待でいっぱいになりますね!また、ファンも大満足なキャストやスタッフが集結。

<STAFF>

監督
赤井俊文

シリーズ構成
瀬古浩司

キャラクターデザイン・総作画監督
川上大志

音楽
高橋 諒

制作
CloverWorks

主題歌
OP:なとり「絶対零度」
ED:YoungKee「無敵」

<CAST>

桜 遥 内田雄馬
楡井秋彦 千葉翔也
杉下京太郎 内山昂輝
蘇枋隼飛 島﨑信長
梅宮 一 中村悠一
柊 登馬 鈴木崚汰
柘浦大河 河西健吾
桐生三輝 豊永利行
橘ことは 長谷川育美

<キャスト解禁PV>

第1弾:桜 遥 /CV. 内田雄馬

第2弾:杉下京太郎 /CV. 内山昂輝

第3弾:蘇枋隼飛 /CV. 島﨑信長

第4弾:梅宮 一/CV. 中村悠一

第5弾:柊 登馬/ CV. 鈴木崚汰

第6弾:楡井秋彦 /CV. 千葉翔也

TVアニメ「WIND BREAKER」ボウフウリン 決起集会

主要キャスト6名が解禁される際は、6日間連続でショート動画が公式より公開され、話題に。アニメ化情報公開前の、『渋谷ジャック限定PV』で声を担当したキャストが続投され、喜びの声にあふれました。メインキャストによる『決起集会』なる特番が配信されるなど、盛り上がりはアニメが始まる前から最高潮でした。

公式『WIND BREAKER(ウィンドブレイカー)』X

公式『X』では、アニメ情報はもちろん、グッズ(アクリルスタンドやアクリルキーホルダー等の入荷予定や発売予定日など)や関連商品の紹介も!公式からの熱い情報紹介に、見ているだけでワクワクしてしまいますね。また、にいさとるさんのイラストも掲載されることも。より一層作品を好きになれる【#ウィンブレ一問一答】等、キャラクターが質問に答えてくれる企画も楽しめます。ファンの方は見逃せません。

まとめ

昔から続く『ヤンキー像』は、みなさんの心に深く刻まれていると思います。特に、ヤンキー漫画を愛読する方こそ、『WIND BREAKER』を手に取ることを躊躇ってしまうかもしれません。しかし、新たな世界観の根底には昔から変わらぬ『ヤンキー道』が息づいています。てっぺんを獲ったその先…常に前を、未来を見据え、目指し、彼らなりの『ヤンキー道』を邁進する姿。表現や雰囲気が時代に合わせて変化しても、今も昔も変わらないものがある。『WIND BREAKER』が真正面からそれを教えてくれることでしょう。『ヤンキー漫画』玄人さんも、苦手意識があったかたも、絶対に満足できること間違いなしの面白さ!ぜひ手に取ってみてください。

【公式】マガジンポケット連載ページ

▲ 公式サイトでは1話の試し読みも!

WIND BREAKER(1) (講談社コミックス)

作者 にい さとる
出版社 講談社
出版年月 2021年5月
ルーペ この本を探す
Amazon 楽天市場 もったいない本舗

簡単&スマートな宅配買取なら『もったいない本舗』で!

宅配買取専門店『もったいない本舗』では、不要になった本・CD・DVD・ゲームソフトの買取を行っています。ダンボールに詰めて着払いで送るだけ!集荷の依頼は当店のホームページより24時間受付しています。もう読まなくなった本や、聴き飽きたCDなどがご自宅にありましたら、ぜひ当店にお売りください!

便利なサービス
  • 配送に使うダンボールを無料でご用意します!
  • 15時までの依頼で、当日集荷も可能!
  • 着払い伝票をすでに印字された状態でお渡し!
maru
ライティング担当 : maru

札幌在住の30代。ジャンルを問わず小説や漫画を主に愛読。映画も舞台もドラマもアニメも気になるものにはとにかく一直線。音楽はロック・パンクから昭和歌謡、インストまで気に入った曲を延々と聞き続ける派。愛犬の柴犬が心の支え。リズムゲームと、大相撲を筆頭に各種格闘技観戦が趣味なにわかファン。松井優征、西森博之、篠田節子作品が好き。

  • フェイスブックでシェア
  • ラインでシェア
  • LINE友だち追加
  •  
  • もったいない本舗 無料メールマガジン登録
広告
古本・CD・DVD・ゲームの買取はこちら

もったいない本舗
メールマガジン登録

セール情報や最新情報をお届け!

無料のメールマガジン登録

新着の動画