- 2021/05/20
自分を変えたい人へ~やるべき4つのアクションとは?おすすめ本もご紹介
「自分を変えたい」心から思ったときがチャンスです。簡単には変わらないと諦めている人いませんか?自分を変えるための4つのアクションについて解説します。また学校、仕事などシチュエーション別アドバイスも。役に立つおすすめ本もセレクトしましたのでぜひ参考にして下さい。
はじめに~自分を変えるための絶対条件とは
一番最初に、一番大事なことを言います。自分を変えるために絶対必要なこと。
それは「心の底から変わりたい」と自分自身が思うことです。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、「自分を変えたい」と自発的に思わなければ、おそらく結果を出すことは難しいでしょう。"心から思う"とはどういうことでしょうか?
よくあるパターンが「他人から指摘されたから変えなければいけないと思った」というもの。それだと心から変わりたいと思ったとは言えませんよね。
どんなきっかけでも、心の底から変わりたいと思ったときが、自分を変える絶好のチャンスです。
自分を変える=性格を変える?
さて、自分を変えたいと言うと、
「人間そうそう変わらないよ」
「性格を変えることはできない」
という言葉をよく聞きます。確かにそうだ、と思う人もいるでしょう。
そもそも性格とは"持って生まれた気質や後天的に得た思考、感情の傾向"という、非常に個人差のあるものです。
今回のお話は、性格を変えるという内容ではなく、誰もが実践できる
がメインとなります。
とにかく動く。行動してみる。
どのように実践すればよいか、必要なことは何かについて解説していきたいと思います。
自分を変えるためにやるべき4つのアクション
ではさっそく<自分を変えるための方法>について説明していきたいと思います。
やるべきアクションはたったの4つ。
<4つのアクション> | |
act1. | 自己分析 |
---|---|
act2. | 思考のトレーニング |
act3. | 目標へ向かって行動する |
act4. | 見た目、持ち物を変えてみる |
act1. 自己分析
一つ目は「自己分析」。つまり「どう変わりたいか、なぜ変わりたいか」「どこをゴールに設定するか」を明確にすることです。これがなければ動きようがありません。「自分を変えたい」と思った人は必ず「こうなりたい」という理想があるはずですよね。
ただし自己分析と言っても難しく考える必要はありません。
自分に自分でインタビューする"セルフインタビュー"という方法がおすすめです。 下のシートをぜひ活用してみてください。
自分と向き合うためのセルフインタビュー |
---|
Q1. 自分のどんなところを変えたい? |
A1. |
Q2. なぜ変えたいと思ったか?きっかけは? |
A2. |
Q3. 変えるためにやるべきことは? |
A3. |
Q4. 無理なくできそうなことは? |
A4. |
Q5. 目標(ゴール)はどこにする? |
A5. |
このインタビューシートを使って実際に書き出してみましょう。
自分と向き合うためのセルフインタビュー |
---|
Q1. 自分のどんなところを変えたい? |
A1. 人見知りを直したい。 |
Q2. なぜ変えたいと思ったか?きっかけは? |
A2. 新しいクラスになじめずなかなか友達ができない。 |
Q3. 変えるためにやるべきことは? |
A3. 多くのクラスメイトと話してみる。 |
Q4. 無理なくできそうなことは? |
A4. まず近くの席の子に話しかける。 |
Q5. 目標(ゴール)はどこにする? |
A5. どのクラスメイトとも緊張せずに話せるようになる。 |
上記の【例】はわかりやすいようにシンプルに書きましたが、実際に書くときは、より詳細に、自分自身の心の中を掘り下げていく必要があります。
実は、頭で考えていることを紙に書くという作業は、想像以上に思考を整理してくれます。
よくある「なんかモヤモヤする」「漠然とした不安」といった気持ちは、紙に書き出してみましょう。可視化することで、自分の気持ちをスッキリと再確認することができますよ。
act2. 思考のトレーニング
「変わりたい」と思いつつ、自己分析の段階で止まってしまい、そのまま何となく日々を過ごしている人が多いものです。
次のステップとして、自分の思考を変えるトレーニングを紹介したいと思います。
実は思考もスポーツと同様にトレーニング次第で変えていくことができるのです。
人間を司るのは"脳"です。体を動かしているのは脳なので、脳が変われば動きも変わる。それが自分を変えることへ繋がります。
できない原因を追求・可視化して自分の変えたいところが明確になった人は、頭の中のスイッチも切り替えていきましょう!
1. 嫌な思考回路にハマったら、強制的に、意識的に考えをストップさせる
【例】その考えをストップ!!
テレビ、動画を観る
好きな音楽を聴く
(※この時点でのお酒はNG。依存の危険あり)
2. 嫌な考えは正しいか冷静に考えてみる
3. ゴール、理想に向かうような思考を浮かべる。
上記の3ステップ、書いてみると簡単に見えますが、最初はなかなか上手くいかないかもしれません。
大事なのは「今、悪い思考回路にハマっているな」と自覚できること。自覚することができたら、諦めずに思考のトレーニングを根気強く繰り返していきましょう。
家の壁に<思考のトレーニング>と書いた紙を貼るのも良し。とにかく実践すれば結果が出ます。まさに筋肉を鍛えるように、思考も鍛えてあげるのです。
思考と似ているのが、口ぐせです。
「どうせ」「私なんか」「無理無理」「面倒くさい」「ずるい」「また今後」
こんな口ぐせ、心当たりありませんか?
言霊という言葉があるように、口ぐせは人間の無意識が表出するサインです。直していくよう心がけてみましょう。一人で難しかったら、周囲の人に注意してもらうなどお願いしてみるのも良いと思います。
act3. 目標へ向かって行動する
自己分析、思考のトレーニングを経て、より具体的な行動計画の段階に入ります。 act1. のインタビューシートに書いた、「変えるためにやるべきことは?」の実践に入っていきます。
やるべきことの中身は、100人いれば100通りあるでしょう。
例えば、
人見知りを克服するために、挨拶を頑張る
怠け癖をなくすために、毎朝早起きをする
仕事のミスをなくすために毎日日記を書く ……etc
それぞれ、ゴール(目標)を目指してやるべきことを考えたら、それを実践していきます。 しかし一番の壁は、行動が続かないということではないでしょうか。
ここで、やるべき行動を習慣化するためのアドバイスをしたいと思います。
続かないものと言えば、ダイエット、ジョギング、資格取得の勉強…などなど、三日坊主の顔ぶれは多種多様ですよね。
一体どうすれば継続することができるのでしょうか?
言葉にすると簡単に思えますが、これを実践できるか否かで結果は分かれます。 わかりやすく例で挙げてみましょう。
例)ジョギングをする。 | |
初日 | 3分ほど走って疲れたら歩く。 |
---|---|
2日目 | 初日と同じペースで。 |
3日目 | 5分ほど走って疲れたら歩く。 |
4日目 | 8分ほど走って疲れたら歩く。 |
5日目 | 10分ほど走って疲れたら歩く。 |
↓ | |
1週間後 | 15分走れるようになる…。 |
いかがでしょうか。細かく書きましたが、これが小さな歩みの積み重ねです。
1週間に走る日数や1日に走る時間はもちろん人によりますが、大事なのは少しずつ増やすこと。
初日3分だったのが、1週間で15分走れるようになる。
さて、これを2週間、3週間と続けていけば、どうなるでしょうか?
おそらくフルマラソンの距離を目指すことも可能でしょう。
ただし、続けていれば、です。
「何をやっても続かない」人たちに共通するのは、目標を高くしてしまうということです。point1の例で説明すると「初日3分走った、2日目は10分、3日目は20分と増やそう!」と、つい欲張ってしまうと、結局続かないという残念な結果に終わることが多いです。
この少しの目標設定の差が、続くか否かに関わります。
やってみて「辛いな、苦しいな」と思ったら、目標を上げないこと。
最低限、自分ができるペースをとにかく続けること、それが成功への秘訣です。
ここではジョギングの例をあげましたが、もちろんさまざまな行動にも当てはまります。例えば「学校の友達を増やしたい」と考える人が、いきなり張り切って何人にも声をかけて回ったら、きっと疲れ果ててしまうことでしょう。「今日は一人と話せた」という、小さくてもできそうなことを続ける方が成果につながります。
act4. 見た目、持ち物を変えてみる
4つ目のアクションは、外見を変えるということ。髪を切る、ファッション、メイクを変える、などイメージしやすいと思いますし、すぐに実践できるところでもあります。どんな人でもヘアスタイルを変えたときや新しいバッグを使うときって、気分が上がりますよね。
自分を変えたいと思ったら、なりたい自分をイメージして見た目も変えてみましょう。いつもよりちょっとだけお金や時間をかけて、今まで敬遠していたファッションや髪型・メイクなど、勇気を出してチャレンジしてみて。
そして鏡に映った自分の姿を見た脳が、新しい変化をより強く認識して、自然とゴールへと導いてくれます。
4つのアクションをご紹介してきましたが、最後に一つ。違う観点からのアクションを追加しておきます。
学校や職場で、自分を変えようと目標をかかげて頑張ったけれども、どうしても上手くいかなかった、どうしても辛い現状を変えることができなかった、というとき。
一つの方法として"環境を変える"というものもあります。転校、転職、転居――いずれも簡単なことではありませんし、各々の事情で無理な場合の方が多いでしょう。
でも、環境を変えることで人生が大きく変わることは確かにあります。転校でなくとも、高校進学や大学進学で、それまでとは違う人間関係や居場所を得た先輩たちはたくさんいます。
思い悩むときこそ、顔を上げて広い世界を見渡してみてくださいね。
4つのアクションとアナザーアクションについてお話ししてきましたがいかがでしたでしょうか。諦めずに、根気よく実践していくことで、必ず変化を感じられることと思います。
いつの間にか自分で貼ってしまったレッテルは自分で剝がせるもの。ネガティブな脳に支配されていた人は自分から動くことで解放されます。脳のプログラミングを書き換えてやる!という強い気持ちで、ぜひ実践してみてください。
【シチュエーション別】4つのアクション実践例
上記で自分を変えるための行動についてお話ししましたが、ここでは4つのアクションを<シチュエーション別>に多い悩みに当てはめて、実践例としてご紹介したいと思います。
【中学生・高校生編】内向的で友達関係が上手く作れない
こちらが学校生活において多く寄せられる悩みです。
「クラスメイトと何を話したらよいかわからない…」
「陰キャとして見られがち…」
このような悩みについて、今回ご紹介した4つのアクションを考えてみましょう。
【社会人編】仕事ができない自分に自己嫌悪してしまう
社会に出ると、ぶつかる壁もより多く高く感じてしまいますよね。
「同じミスを繰り返してしまった…」
「要領の良い同期の方が評価が高い…」
このような悩みに対する4つのアクションを当てはめてみましょう。
いかがでしたか?どんな自分に変わりたいかはそれぞれだと思いますが、このような例を参考に、ぜひ実践してみてください。
【おすすめの本】自分を変えたい人に読んでほしい10冊
こちらでは「自分を変えたい」という気持ちを支えてくれたり、道を示してくれるようなおすすめ本をご紹介したいと思います。
自分を変えたい、すべての人へ
心理学の博士やコーチングのプロらが書いた、素晴らしい気付きを与えてくれる3冊。自分を変えたい人だけでなく、多くの人に読んでほしい良著ばかりです。もし読んで良いと思ったら、ぜひあなたの周りの人へも薦めてくださいね。
『自分を変える習慣力』
『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』
『Be Professional』
自分を変える、一歩が踏み出せない人へ
「自分の〇〇なところを変えたい」と思いつつ、毎日を惰性で生きているという人も多いでしょう、というかほとんどの人はそんな感じではないでしょうか。でもこの本を読めば変わります、スイッチが入ります。騙されたと思ってぜひ読んでほしい1冊。
『あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー』
より高みを目指したい社会人へ
こちらは世界的ベストセラーとなった1冊。今の自分の、より上の段階を目指す人におすすめの自己啓発本です。世界中の名だたる経営者、実業家たちが求めるメソッドがこの本を読めば知ることができるなんて、考えると本って素晴らしいものですよね。
『7つの習慣』
自己分析が苦手な人へ
自分を変えるためのアクション1<自己分析>が苦手…という人にぜひ読んでほしい作品です。自分の内面を言語化するという作業は、思っている以上に重要で効果的なことです。自己分析以外にも、妻、夫、親子などさまざまなシチュエーションでも役に立つはず。
『気持ちを「言葉にできる」魔法のノート』
なぜか周りから浮いてしまう、と感じる人へ
自分を変えたい、という気持ちよりも「なぜか自分は皆と違う…」というモヤモヤを抱えている人も多いかと思います。そんな人の胸にバシッと刺さる本。「あなたの人生はあなたのもの」――当たり前なのにジンとくる言葉、人生のお供となる1冊です。
『非属の才能』
自分を変えるチャレンジに疲れてしまった人へ
インスタグラムで感動を呼んだ著者の言葉が本になりました。自分を変えたい、でも疲れてしまったよ、という人へ、癒しと勇気をくれる温かい毛布のような作品です。ネガティブになってしまうとき、パッとページを開いてみて。優しい詩に救われます。
『そのままでいい 100万いいね!を集めた176の言葉』
他人のことを気にしすぎてしまう人へ
「人に気を遣って疲れる」「些細な一言が受け流せない」など他人に振り回されて自分のことを考えられなくなってしまっている人へ、ぜひ読んでほしい話題の本です。「これ私のことだ」「全部当てはまる」という人はHSP(とても敏感な人)かもしれません。まずは、自分の気持ちに寄り添ってみましょう。
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
おまけ・・・自分を変えずに、住む場所を変えた人の話
自分を変える、というテーマの本ではありませんが最後に1冊、ご紹介を。日本でADHDと診断され日々生きづらさを感じていた著者が、友人の誘いでインド・ムンバイへ。そこで出会った屋台街の人々と、強インパクトなご飯たち。人生観が180度変わる体験、読む価値、大です。大人気YouTubeチャンネル「今日ヤバい奴に会った」の主さんの本。
『今日ヤバい屋台に行ってきた インドでメシ食って人生大逆転した男の物語』
まとめ
今回は自分を変えたい、と思った人へ向けた実践的アクションをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。簡単にできることではないと思いますが、大事なのはあきらめない、やめないことです。そして無理はしないこと。自分のペースで変えるためのアクションを続けていけば、必ずや変化が起きるでしょう。「人生の主人公は自分なんだ」といつも胸に刻んでおいてくださいね。
最後に自分を変えたいと決意したすべての人に、この名言を伝えたいと思います。
Today is the first day of the rest of your life
今日という日は、残された人生の最初の一日である。
ライティング担当 : otake札幌在住の40代2児の母。趣味は読書。小説からエッセイ、漫画まで何でもこいの雑食派。好きな作家は横山秀夫、誉田哲也、角田光代、篠田節子、乃南アサなど。とくに人間の本音や心の闇に迫る作品に惹かれる。テレビも好きで、笑えるバラエティで忘れた笑顔を取り戻す。一度手放した思い出の漫画たちを買い戻すことを目標に日々働く。すべての家事を終えて飲む一杯が一番の癒し。 |