- 2017/11/22
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「終活」とは?メリットからすべきことまで徹底解説【保存版】
「終活」って最近よく聞くけど、いったいどういうこと?興味があるけどよくわからない人へ「終活」のすべてを解説します。自分の人生の締めくくりを自分で考えてみませんか?そのためには何をすればよい?「終活」するメリットは?タイミングは?そんな疑問に丁寧にお答えします!
終活のことを知ろう~ブームの背景に見えるものは?
【終活(しゅうかつ)】
人生の終わりのための活動。人生の最期に向けてのさまざまな準備や、自分の来し方を総括することを意味する。平成21年に雑誌「週刊朝日」で発表されてから広く使われるようになった言葉。
ここ数年の間で「就活(就職活動)」「婚活(結婚活動)」など、「〇〇活」という言葉をよく耳にするようになりました。他にも例えば「妊活(妊娠したい)」「保活(保育園探し)」「ラン活(ランドセル選び)」など、すぐには意味がわからないものもありますが、いずれの言葉も「何かの目的のために積極的に活動する」という意味で生まれたものです。
実は、「終活」という言葉が生まれ、一気にブームとなった背景には、
・高齢化社会
・少子化、核家族化
が大きく関係しています。
「終活なんぞ縁起でもない!自分が死んだ後は適当にやってくれ」なんて言って丸く収まっていたのは、兄弟や子どもがたくさんいて、ご近所付き合いも濃密だった古き良き時代の話。今の日本では、子どもがいても遠方で、仕事や子育てに忙しく帰省もままならない、さらにはご近所付き合いも希薄、という家庭が多く、残された家族にかかる負担はどうしても大きくなってしまいます。「子どもに迷惑をかけたくない」という考え方、また、子どもがいない夫婦やいても独身であったりと「家族が何とかしてくれない」と危機感を持つ方が増えてきたのもブームの火付け役となっています。
また、情報があふれている現代社会ではライフスタイルも多様化し、「葬儀では大好きだった曲をかけてほしい」、「この場所に散骨してほしい」といったような、自分の最期について従来の形にとらわれない柔軟な考えを持つ人も増えています。このようなことから、「終活」の意義が広く支持され、浸透したと考えられます。
なんのために終活するの?~覚えていてほしい"3つのメリット"
「終活」という言葉は、どうしても「自分の死」を考えさせられるところがあり、つらく、暗いイメージを持った人もいるのではないでしょうか?生きているうちに「死」について考えるなんて縁起が悪い!と思う人もいますよね。でも「終活」は決して悲しい作業ではありません!終活することのメリットを考えてみましょう。
【メリット1】家族の負担を減らせる
【メリット2】持ち物も気持ちも整理ができる
【メリット3】残りの人生を前向きなものにできる
メリットを想像すると、終活も決して「暗い、寂しい」作業ではないと思えませんか?自分の気持ちを目で見える様な形で残し家族と共有するとお互いに安心ですよね。「死」へ向かって準備するのではなく、これからの残りの人生をより良いものにしようと考えるきっかけにしましょう。"死を強く考えることで、限りある今の生が輝くーー"これが終活をすることの最大のメリットと言えるかもしれません。
終活ですべき4つのこと~目をそらさずに向き合おう
では、終活において「やるべきこと」とはどんなことでしょうか?一気にやろうとすればするほど、なかなか進まないものですよね。ここでは、終活で具体的にやるべきことを4つにまとめてみました。一つひとつ確認して終わらせていきましょう。
1.財産、モノについて
- 銀行口座、クレジットカード、不動産、保険、株式、ローン、借金など自分の資産の洗い出し
- 誰にどう残すか、相続トラブルにならないよう遺言書の作成
- 生前贈与、不動産があれば売却するなどの相続税対策
- 車や貴金属など高価なものの分け方
- 家にある不用品の整理(本などは事前に処分しておくのがおすすめ→次の項目で解説します!)
2.医療、介護について
- かかりつけ病院や服用中の薬の記録
- 認知症や脳疾患などで自己意思決定できなくなる場合の介護施設入所の希望の有無
- 周りに介護してくれる人がいるか
- 介護サービス、介護保険制度や介護に掛かる費用の計算など、できる範囲で調べておく
3.葬儀、お墓について
- どんなお葬式が理想か、規模、呼びたい人は誰か
- 葬儀会社との生前契約や会員制度など調べてみる
- お墓も先祖からのものに入るか新設するのか考える
4.エンディングノートについて
上記に挙げた項目を含め、今の段階で書き残したいことを記録したものを「エンディングノート」と呼んでいます。ただし、エンディングノートは遺言書とは違い、法的効力はありません。自分の思う通りに書いてみましょう。どう書いたらよいか悩んでしまう人は、市販の「エンディングノート」やインターネットでダウンロードできるサイトもあるので利用してみてはいかがでしょうか。
例)エンディングノートのおもな項目
人生をどう締めくくるかも生き方のうちの一つです。"備えあれば憂いなし"と思うところですが、たくさんの落とし穴も潜んでいます。最近では悪徳業者も増えていて、高額請求の被害にあったり、不法投棄されるなど、業者とトラブルを起こす人も少なくありません。せっかくの終活もこれではすべて台無しですよね。トラブルを避けるためにも、絶対に一人ですべて決めてしまわず、必ず家族や親戚に相談するようにしましょう。
不用品の整理はお早めに~すぐにできる本の処分方法をご紹介
もしものとき、慌てずに済むように事前に自分で処分できるものは処分しておくのがおすすめです。しかし、具体的に何をどう処分したら良いかわからない…という人も多いはず。ここではいくつか処分方法をご紹介します。
主な不用品は…
家具・家電・服・食器・本
だと思います。家具や家電といった今使っているものはなかなか処分しにくいですよね。そのなかで事前に処分しやすいのは「本」ではないでしょうか。本棚にぎっしりと詰まった今まで買い集めた本たち。本当にすべて読み返しますか?あとから処分するのは非常に手間と体力が必要です。先に終わらせてしまいましょう。
処分方法は…
1.ゴミとして処分
資源ゴミ、自治体によって出し方が違うので確認を。
2.リサイクルショップに売る
・持込買取
・出張買取
・宅配買取
3.寄付、寄贈
図書館、NPO団体へ(事前に電話などで確認しておくのが◎)
主なものは3つ。一番手っ取り早いのはゴミとして処分する方法ですが、まだまだ読める本を捨てるのはもったいないですよね。最近では寄付するのも事前に確認が必要ですし、自宅の近くとなるとなかなか寄贈先が見つからないのも現実です。そんなときは、リサイクルショップに買取ってもらうのがおすすめです。しかし、重たい本をリサイクルショップに運ぶのはとても大変で、大量になれば車なども必要となってしまいます。そこでおすすめなのが「宅配買取」です。
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終活をはじめるベストタイミングは?「若いから関係ない」は間違い?!
【開始時期は?】
「終活」はいつから始めるのが良いと思いますか?「思い立ったが吉日!」と、すぐに取り掛かるのももちろんOKです。しかし、これまで説明してきたとおり、「終活」は意外とやるべきことがたくさんあります。自分に仕事があったり、子育て真っ最中の忙しいときは、調べものや部屋の片付けなど、腰を据えてやるのは難しいでしょう。このときから始めなければならないといった決まりはありませんが、定年退職した後や、子どもが就職・結婚した後など、自分の時間が取れるようになったときがベストタイミングなのではないでしょうか。
【若い世代の人へ】
「終活」と聞くと、「高齢者がやること」って思っている人も多いと思います。もし、ここまで読んでくれた若い世代のあなた。上記にあげた「終活のメリット」、年齢に関係なく当てはまると思ったところ、ありませんか?病気、事故など「死」は誰にでも平等に訪れます。若い世代の人にも、ぜひ、家族や大事な人に"残しておきたいこと、伝えておきたいこと"を考えてみてほしいと思います。
【親の終活は子どもにも大切なこと】
もし、自分の親が終活を始めたら。明るく、前向きにやっているのであれば、静かに暖かく見守りましょう。ただ、どんどん落ち込んできたり、終活がつらい作業のようであれば、「無理をしないで。後のことは家族に任せてよ」などと優しい言葉かけをしてあげてください。
逆に、もし高齢の親(義理の親)がまったく終活などしておらず心配…という人は、「テレビで見たけど~」などさり気なく話題を振ってみたり、帰省したときに「たくさんいらない物ありそうだけど、処分手伝おうか?」と声かけしてみるのも良いかもしれませんね。
いずれにせよ親の終活は子どもにとっても大切なことです。これをきっかけにコミュニケーションをたくさんとって元気なうちに親孝行しましょう。亡くなってからの供養も大事ですが、今の感謝の気持ちを伝えればお互いに悔いのない終活になるのではないでしょうか。
まとめ
終活とは…
- 自分らしく人生を終えるために自分の希望が周りにわかるように準備しておくこと
- 悲しい・縁起の悪いものではなく、今を生きる活力とするために考えてみる
- 両親、夫、自分、いつ起こるかわからない事態に備えて事前に処分出来るものは処分しておく
- 専門業者へ依頼する場合は悪徳業者ではないか見極めが必要
「終活」="人生の最期への準備"ということで、これまでは縁起が悪いからと、見て見ぬふりをしてきた人も多いのではないでしょうか。しかし、終活は決して悪いものではありません。終活はあらかじめ身の回りを整理し、自分の気持ちを周囲にわかるようにはっきりと伝えておくことが重要です。一度立ち止まって自分の人生を振り返り、自分をもっと知れば、新しいことを始めるきっかけにもなるかもしれません。終活をして、この先の人生を充実したものにしていきましょう。
ライティング担当 : otake札幌在住の40代2児の母。趣味は読書。小説からエッセイ、漫画まで何でもこいの雑食派。好きな作家は横山秀夫、誉田哲也、角田光代、篠田節子、乃南アサなど。とくに人間の本音や心の闇に迫る作品に惹かれる。テレビも好きで、笑えるバラエティで忘れた笑顔を取り戻す。一度手放した思い出の漫画たちを買い戻すことを目標に日々働く。すべての家事を終えて飲む一杯が一番の癒し。 |