• 2021/10/04
  • 2020/11/26

【オーケストラの楽器】意外と知らない?楽器の名前全部紹介!

BGMとして使われることが多く、誰もが必ず耳にしたことがあるクラシック音楽。こちらを奏でている壮大なオーケストラの楽器を、あなたはいくつ知っていますか?知ってるようで知らないオーケストラで使われている楽器を、メジャーなものからマイナーなものまで全部ご紹介します!

楽器集合画像
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【初心者向け】オーケストラって?

コンサートホール

「オーケストラ」と言えば、日本では主に「管弦楽団」のことを指します。細かい違いで「交響楽団」というものもありますが使う楽器は同じため、ひとまずこちらの記事では楽団全般で使われている楽器ということで紹介していきます。

まず、オーケストラのステージ上での楽器配置は、大体このようになっています。

楽器配置図

ここに、演奏する曲によって使われたり使われなかったりするピアノサクソフォンなどの楽器が追加されたり、使う楽器の種類やステージの広さなどさまざまな状況に合わせて配置が変わります。

「オーケストラ」なんて言うと、主にクラシック音楽を演奏しているイメージが強いため、ちょっと近寄りがたいイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかしよく考えてみてください。あなたが好きな有名ハリウッド映画のBGMは、実はオーケストラが演奏していませんか?テレビCMやお店で流れているBGMも、決してデジタルの打ち込んだ音楽ばかりではないかと思います。王立の楽団など、例外的にクラシックしか演奏しない楽団もありますが、流行りの曲や映画やドラマのメインテーマ、最近だとゲーム音楽も楽しんで演奏する楽団がたくさんあります。オーケストラは決してクラシック音楽だけのものではないのです。

そんな音楽をこよなく愛する集団の、商売道具でもあり相棒でもある数々の楽器を、音楽歴約30年・古本店『もったいない本舗』スタッフmizがご紹介します!

日本フィルハーモニー交響楽団・わかりやすいオーケストラ
  

楽器紹介

オーケストラで使われている楽器は主に木管楽器、金管楽器、弦楽器、打楽器の4つに分けられます。「これが木管楽器?打楽器?」なんて思うものもあるかもしれませんね!それではさっそく見ていきましょう!

木管楽器

木管楽器

木管楽器は字の通り、本体が木の管の楽器です。笛を想像していただければわかりやすいかと思います。現在では金属の管になっているものが多いですが、昔は主に木で作られていたため、このように呼ばれています。

大体は「リード」と呼ばれる、乾燥させた葦を素材にした薄い板を振動させて音を出します。オーケストラでの役割や特徴としては、ヴァイオリンなどの弦楽器と一緒に細かい動きを担当することが多いです。

フルート

複雑な構造のキーを自在に操り、細かく速い動きが得意です。音量は小さい方ですが澄んだ音色のため、大人数のオーケストラに埋もれることなくその音を聴くことができます。銀色の細い横笛という高級感漂う繊細な見た目に、柔らかい音色は幻想的で美しく、女子受けがとても良いです。吹奏楽部に入部希望の女子人気No.1楽器ではないでしょうか。 ピアノと同じくドの音がCのため、ピアノ経験者もスムーズに音を取りやすいです。


有名な曲
◆『くるみ割り人形』葦笛の踊り:チャイコフスキー

  

◆『アルルの女』よりメヌエット:ビゼー

  

◆『青春の輝き』:カーペンターズ

オーボエ

木管楽器で一番難しい楽器としてギネスブックに登録されています。リードを2枚合わせた「ダブルリード」というものを吹き振動させることによって音を出しますが、こちらの調節がとにかく難しく、音程を合わせにくくなっています。情緒的でどこかオリエンタルな雰囲気の繊細な音を出す楽器で、曲中でソロがあることも多いため、どこまでも音を謳えて自分に酔える方に向いている楽器です。


有名な曲
◆『ダッタン人の踊り』:ボロディン

  

◆バレエ音楽『白鳥の湖』より『情景』:チャイコフスキー

  

◆交響曲第9番『新世界』より『家路』:ドヴォルザーク(正確にはイングリッシュホルン)

クラリネット

複雑なキーがたくさんついていて音域が広く、他の楽器に比べて機能性が高いため、万能楽器と称されることが多いです。なめらかで暖かみのある優しい音が特徴で、1枚のリードを振動させて音を出すことから「シングルリード楽器」と呼ばれます。ソロも伴奏も内声もなんでもできるため、吹奏楽においてはヴァイオリンの役割を持っています。またオーケストラの中では「全く聴こえない音」である小さな小さな音を出すことができる唯一の楽器です。


有名な曲
◆『スペイン奇想曲』:リムスキー=コルサコフ

  

◆『ラプソディ・イン・ブルー』:ガーシュウイン

  

◆『Sing,Sing,Sing』:ルイ・プリマ(ベニー・グッドマン)

  

ファゴット

どことなくユーモラスな音で、低音の伴奏を担当していることが多い大きな楽器です。オーボエと同じダブルリードの楽器で音域が広く、左手の親指だけでなんと11個ものキーを操作します。目立つことは少ないですが実は大事な伴奏をしていることが多く、無くてはならない大切な楽器です。実は「アンパンマンマーチ」の伴奏もファゴットですよ!


有名な曲
◆交響組曲『シェエラザード』第2楽章:リムスキー=コルサコフ

  

◆『ファゴット協奏曲』: C.M.v ウェーバー

  

サックス

ジャズの申し子、音を震わせるビブラートが大得意なシングルリードの木管楽器です。金色に輝く本体から金管楽器と間違われることが多いです。吹奏楽やビッグバンドなどでは必須の楽器ですが、オーケストラにおいては常に使われるわけではなく、演奏する曲によって配置されたりされなかったりします。筋肉体操で有名な武田真治さんの持ちネタとして良く吹かれているのがこちらの楽器です。


有名な曲

◆『宝島』:和泉宏隆

  

◆『ルパン三世のテーマ』:大野雄二

  

◆組曲『展覧会の絵』より『古城』:ラヴェル

金管楽器

金管楽器

こちらは金属でできた管状の楽器です。ラッパと言えばわかりやすいでしょうか。木管楽器はリードと呼ばれる葦を振動させて音を出しますが、金管楽器は小さなコップのような唄口のマウスピースで自分の唇を振動させて音を出します。

マウスピース
マウスピース

ホルン

かたつむりのようにぐるぐると管が巻いている見た目が特徴の、金管楽器で一番難しい楽器です。(オーボエ同様ギネスブックに登録)他の楽器とよく溶け合う、やわらくて太いまろやかな音色で、ハーモニーが得意です。そんな柔らかいイメージとは裏腹に、実はオーケストラの楽器の中でも大きな音を出すことができるギャップのある楽器です。


有名な曲
◆組曲『惑星』より『木星』:ホルスト

  

◆『アフリカン・シンフォニー』:ヴァン・マッコイ(編曲・岩井直溥の吹奏楽版)

  

◆序曲『ドラゴンクエスト』:すぎやまこういち(最初のファンファーレがホルンです

  

トランペット

「トランペットってどんな楽器?」という質問には、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』で主人公のパズーが吹いていた楽器ですと言えばわかりやすいでしょうか。ラッパと言えばトランペットです。真っすぐ突き抜けていくような勇敢な音色は聴いていて気持ちが良く、その音色から軍隊でも使われることが多いです。目立つソロも多く人気の楽器で、トランペット担当の人は「鋼の心臓の特攻隊長」だとよく言われています。ジャズやロック、スカなどでも大活躍しているため、憧れる方は多いのではないでしょうか。


有名な曲
◆『展覧会の絵』:ムソルグスキー

  

◆『トランペット吹きの休日』:ルロイ・アンダーソン(運動会の定番曲ですね)

  

◆映画『スターウォーズ』メインテーマ:ジョン・ウィリアムズ

  

トロンボーン

長いスライドが特徴の、オーケストラの中で大音量を出せる楽器です。(ホルンと同じくらい大音量)金管楽器はピストンで音の高さを変えることが多いですが、トロンボーンはスライドを動かして音の高さを変えます。ジャズやビッグバンドでも大活躍できるその余裕のある太い音は安定感があり、長いスライドを素早く動かす姿がパワフルでかっこいいです。


有名な曲
◆『ニーベルングの指輪』より『ワルキューレの騎行』:ワーグナー

  

◆歌劇『タンホイザー』より序曲:ワーグナー

  

◆『ディープ・パープル・メドレー』吹奏楽版:佐橋俊彦編曲(『Smoke on the Water』のトロンボーンが最高にかっこいいです)

チューバ

縁の下の力持ち、低音で伴奏を担当する一番大きな金管楽器です。大きな重量に重いピストンをものともせず演奏する姿は、どんな困難にも揺るがない大黒柱のようで、とてもかっこいいです。女子には選ばれにくい楽器ですが、その競争率の低さから、1年生からコンクールに出られる可能性が高かったりもします。チューバの高音域だけを吹けるようにした「ユーフォニアム」は吹奏楽の花形楽器と呼ばれていて、京アニの『響け!ユーフォニアム』の主人公の楽器になっています。


有名な曲
◆『海の男たちの歌』:ロバート・W・スミス(クラリネットと同じパートで速いメロディーを演奏します)

  

◆『宇宙戦艦ヤマト』チューバ五重奏(作曲:宮川泰 編曲:三國浩平)

  

◆展覧会の絵『ビドロ』:ムソルグスキー

打楽器

打楽器

打楽器と言えばイメージしやすいのは太鼓ですが、基本的には打ったり擦ったり振ったりして音を出す、とにかく多様性のある楽器です。民族楽器なども含めたらさまざまなものがあり、見ているだけでも面白いですよ!種類がありすぎるため、こちらの記事では主要ないくつかをご紹介します。

ティンパニ

オーケストラに定席を得ている唯一の打楽器で、「第二の指揮者」とも呼ばれる重要な楽器です。このため、吹奏楽では決まっていませんが、オーケストラではティンパニ奏者はティンパニしか演奏しません。半球形の銅製の胴体で、4つほど並べて音の高さを変えて演奏します。楽器の見た目は地味かもしれませんが、2本のマレットを使い体全体で4つのティンパニを連打する姿は大迫力で格好良いですよ!


有名な曲
◆交響曲第5番『革命』第4楽章:ショスタコーヴィチ

  

◆交響曲第103番『太鼓連打』:ハイドン

◆『サガフロンティア』#Battle4:伊藤賢治

スネアドラム

小太鼓、という表現をすればわかりやすいでしょうか。主にリズムを担当します。マーチングドリルでは花型で、正確なリズムを刻み続けなければならないその技術はもはや神業です。スネアドラムの魅力って何?と思われた方は、『ドラムライン』というマーチングドリルを題材にした映画をぜひご覧ください。そのダイナミックな緻密さに痺れます。


有名な曲
◆『ボレロ』:モーリス・ラヴェル

  

◆バレエ音楽『ガイーヌ』より『レズギンカ』:ハチャトゥリアン

  
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マリンバ

いわゆる木琴です。シロフォンよりも大きく低い音の出るものがマリンバという名前で、深みのある低音が魅力の楽器です。何本ものマレットを指の間に挟み体全体を使って目的の鍵盤のみを打ち抜くという、ダイナミックで精密な技術が必要です。その神業は素人目に見ても感動しますので、CDで聴くだけではなく、演奏しているところをぜひ動画で見ていただきたい楽器です。


有名な曲
◆バレエ音楽『ガイーヌ』より『剣の舞』:ハチャトゥリアン(運動会の定番曲ですね)

  

◆『幻のトレイン』:継田和弘

  

弦楽器

弦楽器

人の声に最も近い音だと言われているのが、ヴァイオリンです。弦楽器は音の高い順にヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの4つに分けられます。実はそれぞれ細かい違いがあるのですが、見た目には大きさしかわかりやすい違いがありません。

バイオリン比較

ヴァイオリン

オーケストラの基本構造を担っている楽器群です。オーケストラの他の楽器はすべてヴァイオリンの伴奏と言っても過言ではありません。ソロも伴奏も内声も速い動きも何もかもが得意で、超高周波のような高音を出すことだって可能な超万能楽器です。人数が一番多く、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリンと分かれています。特に第一ヴァイオリン奏者は、全員が超絶技巧の持ち主です。


有名な曲
◆『ツィゴイネルワイゼン』:サラサーテ

  

◆『ひばり』:ディニーク

  

◆『情熱大陸』:葉加瀬太郎

  

ヴィオラ

ヴァイオリンより少し低い音のでる弦楽器で、主に伴奏や内声を担当しています。演奏の姿勢や構造が似ていますが、しぶく深みのある音に大きな本体、ヴァイオリンよりも短い弓に太い弦と、実は細かい違いがたくさんあります。あまり目立つことはありませんが、オーケストラにはなくてはならない名脇役です。


有名な曲
◆『ヴィオラ協奏曲 ト長調』:テレマン

  

◆ヴィオラのための4つの小品113『おとぎの絵本』:シューマン

  

チェロ

曲中の出番が多く、中低音でソロやメロディを担当することが多い楽器です。ヴィオラよりも本体が大きいため、椅子に座った状態で、床に垂直に立てて演奏します。観客からどういう演奏をしているか視覚的に一番わかりやすく、「絵になる」楽器です。


有名な曲
◆『チェロ協奏曲 ロ短調 作品104』:ドヴォルザーク(通称:ドヴォコン)

  

◆『動物の謝肉祭』より『白鳥』:サン・サーンス

  

◆『無伴奏チェロ組曲 第一番』:J.S.バッハ

  

コントラバス

一番大きく、低い音を担当する弦楽器です。ヴァイオリンの無いオーケストラはあっても、コントラバスの無いオーケストラはないという程伴奏を担当していて、吹奏楽で使われている唯一の弦楽器です。ちなみに運指がエレキベースと一緒のため、コントラバス奏者はベースも弾けます。場合によっては、黒の燕尾服で優雅にクラシックを弾いた後に、曲に合わせてロックなエレキベースをゴリゴリ弾く。そのギャップが素敵です。


有名な曲
◆『動物の謝肉祭』より『象』:サン=サーンス

  

◆交響曲第1番ニ長調『巨人』第三楽章:マーラー(25:45~)

  

◆『Fever』:リトル・ウィリー・ジョン(日本ではペギー・リーの曲として有名です)

  

ハープ

優雅に泳いでいるように見えても、実は水面下で必死に水を掻いている白鳥に例えられることが多い楽器です。優雅で美しい見た目とは裏腹にとても忙しく、ハープの下部についているペダルで47本もの弦の長さを調節して音を変え、弦を弾きます。こちらのペダルをバタバタと踏む姿を隠すため、長いスカートの女性が演奏することが多いです。オーケストラで必ず使われるというわけではなく、曲によって配置されたりされなかったりします。


有名な曲
◆『ハープ協奏曲』:ヘンデル

  

◆『くるみ割り人形』より『花のワルツ』:チャイコフスキー

  

【番外編】これも楽器なの?

世の中には不思議な楽器がたくさんあります。音が出ればそれは楽器だと言わんばかりのものや、一体何の道具なのかわからない見た目のものなど、実に多種多様な世界です。一般的に、変わった楽器はその国の文化が色濃く表れる民族楽器に多いのですが、こちらではオーケストラでも使われる変わった楽器(?!)をいくつかご紹介します!

鎖

見ての通り、そのまま鎖です。『伝説のアイルランド』という曲で使われています。こちらはかつて奴隷文化のあった北欧において、奴隷の足に巻かれた鎖を表しているそうです。大きさはさまざまで、こちらのように手元で扱える鎖を使うこともあれば、本当に重たい工事現場でしか見ないような巨大な鎖を使うこともあります。


『伝説のアイルランド』:ロバート・W・スミス

  

タイプライター

タイプライターです。何の変哲もない、普通のタイプライターです。アメリカでは多数のラジオ番組のテーマ曲として使われていました。演奏しているオーケストラの様子をぜひ動画で見てください。シュールで、でもタイプライターのクラシックで完成されたデザインが楽器たちと融合していて、美しいです。


『タイプライター』:ルロイ・アンダーソン

  

大砲

そのまま大砲です。演奏で使用される際はもちろん空砲ですが、見た目と音のインパクトがとにかく印象に残ります。普通の楽団にはもちろんないのですが(笑)、陸上自衛隊などの音楽隊の演奏で聴く・観ることができますよ!


祝典序曲『1812年』:チャイコフスキー

  

もっとオーケストラを知るためのおすすめ作品

ここからはオーケストラの魅力をもっと知るための書籍やCD情報をご紹介します。一口にオーケストラと言っても、指揮者や楽団員のカラーによってさまざまな理念の楽団がありますし、例え同じ楽団の演奏でも指揮者が違うだけで全く違う雰囲気の曲に仕上がってしまうという、面白い一面も持っています。そんな奥深いオーケストラの世界を、どうぞご覧ください!

書籍

オーケストラ楽器別人間学

オーケストラ楽器別人間学

作者 茂木大輔
出版社 新潮社
出版年月 2002年9月
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※こちらは初版で、現在は2018年に中央公論新社から発行されているものが最新版となっています

これほど面白い楽器紹介の本はないと思います。楽器初心者からプロまで、「あるある」と笑えて「これ本当?」と苦笑できる、エンタメ性の高い音楽本です。全体的な内容は、"それぞれのメンバーの性格、人間性が、「その楽器の持つ特性、役割、機能にマッチしたものになっている」"という作者個人の理論に基づき、楽器が紹介されていきます。楽器別適正判別クイズや楽器別機能データファイル、楽器別能力一覧表など、興味深いデータもたくさん紹介されているため、これを読むだけで楽器について深く知ることができますよ!楽器経験者や楽団所属経験者にはぜひ読んでいただきたい作品です。

知識ゼロからのオーケストラ入門

知識ゼロからのオーケストラ入門

作者 西本智美
出版社 幻冬舎
出版年月 2011年11月
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世界で活躍している日本人女性指揮者、西本智美によるオーケストラ紹介本です。基本的な内容がきっちり収められていますので、こちらが1冊あれば入門的な内容は全部網羅できます。初心者で基本的なことを知りたいという方は、まずこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。

CD作品

どこかで聴いたクラシック・ベスト101

どこかで聴いたクラシック・ベスト101

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コンセプトが「どこかで聴いたクラシック」のため、タイトルを知らなくても曲を聴けば「あの曲だ!」とすぐにわかります。「クラシックなんて知らない」と仰る方は多いかもしれませんが、CMや映画、買い物中のお店で流れているBGMなどで、実は皆さんクラシックの名曲を聴いていたんです!知っている曲しか入っていませんので、堅苦しくならずに聴くことができますよ。101曲も収録されていて、胎教やリスニング練習、安眠対策にも使える一生もののCDはいかがでしょうか?

ディズニー・オーケストラ・コレクション Vol.1

ディズニー・オーケストラ・コレクション Vol.1

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お子さんにも大人気で大人も楽しく聴ける、ディズニー音楽の数々をオーケストラアレンジしたものです。「クラシック」や「オーケストラ」と聴いて敷居が高そうだなと感じる方は、まずはこちらを聴いてみてはいかがでしょうか?お子さんの「耳育」にもおすすめです!

交響組曲「ドラゴンクエストⅢ」そして伝説へ・・・

交響組曲「ドラゴンクエストⅢ」そして伝説へ・・・

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
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ゲームの永遠の名作、『ドラゴンクエストシリーズ』のメインテーマと言えば、皆様の頭の中にもあのメロディーが流れるのではないでしょうか。ゲーム好きの方に楽器やオーケストラを紹介するのであれば、やはり『ドラクエ』は外せません。美しく、未来を予感させ、冒険のワクワクを思い出させてくれる曲を、壮大なオーケストラアレンジでお楽しみ下さい。ゲーム音楽が好きな方は、意外とクラシック音楽にハマる方が多いですよ!

組曲「展覧会の絵」

組曲「展覧会の絵」

作曲:モデスト・ムソルグスキー
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドレ・プレヴィン
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クラシック初心者にも聴きやすいのが、いくつかの曲を組み合わせた「組曲」と呼ばれるものです。1曲の長さが比較的短く飽きる前に次の曲が聴けることと、ストーリー性やテーマがわかりやすいものが多いためです。

こちらの「展覧会の絵」は、作曲者のムソルグスキーが亡くなった友人の絵の展覧会に行き、絵の様子と自分の観た感想、次の絵へ移るときの散歩の様子を、曲で表したものです。歩いている様子を表した「プロムナード」、タイトル通りの絵画作品である「古城」「キエフの大門」など、わかりやすいメロディとテーマは人気が高く、元はピアノ曲でしたがさまざまなアーティストによってオーケストラやロックなどに編曲されてきました。CMのBGMにも使われていることが多いので、どこかで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

チャイコフスキー三大バレエ組曲「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」

チャイコフスキー三大バレエ組曲「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」

作曲:ピョートル・チャイコフスキー
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
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こちらの方がもっと有名で、タイトルも曲も作曲家も、指揮者やオーケストラ名でさえもどこかで聴いたことがあるかもしれませんね。チャイコフスキーの三大バレエ組曲と呼ばれる「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠りの森の美女」の名曲を集めた抜粋版です。

中でもおすすめなのは「くるみ割り人形」です。こちらは童話「くるみ割り人形とねずみの王様」が原作のバレエ作品の、バレエ音楽として作曲されました。スペイン、アラビア、ロシアなどそれぞれの登場人物たちの踊りの曲がどれも特徴的で聞き比べるのも楽しく、最後まで飽きずに聴くことができます。「行進曲」、「花のワルツ」、「金平糖の精の踊り」などなどBGMの定番のため、聴いたら必ず「あの曲だ!」と繋がりますよ!

映画作品

オーケストラ

劇場清掃員として働く主人公は、実はユダヤ系演奏者の排斥を拒絶し解雇されてしまった天才指揮者。その主人公を中心に、解散させられてしまったかつてのオーケストラメンバーと、再び芸術を創り上げようという感動ストーリーです。旧ソ連時代の重い政治事情を背景にしていますが、どこかドタバタしたコメディ要素も散りばめられていて、観ていて欝々とした雰囲気が続くこともありません。クラシック音楽を良く知らない方でも、最後の演奏には感動して最初から最後まで聴き入ってしまうこと間違いなしです。映画を観た後は、チャイコフスキーの『バイオリン協奏曲』を聴いただけで涙が止まらなくなるかもしれませんよ!

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のだめカンタービレ 最終楽章

敷居が高そうなクラシック音楽を身近なものにしてくれた大ヒット漫画、『のだめカンタービレ』の実写映画化作品です!本場のオーケストラや奏者がたくさん登場し、音楽も最高という本格的なものになっています。しかし音楽のことや『のだめ』を知らなくても楽しめるという作品ですので、肩の力を抜いて映画そのものを楽しんでください!

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まとめ

指揮者

実は誰もがBGMとして聴いたことがある、自然で普遍的な美しさを持つクラシック音楽。それを奏でるオーケストラを構成するそれぞれの楽器には、実はこんな特徴があったんです!楽器のさまざまなことを知った後に聴いてみたら、また少し違った面白さに気づくことができるかもしれませんよ!楽団に所属するには、自前で楽器を用意し、お給料や採用人数など現実的な部分を考えなければならない世知辛い部分もありますが…。大人数で試行錯誤し、素晴らしい曲を創り上げるオーケストラや楽器について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!音楽の世界は楽しいですよ!

miz
ライティング担当 : miz

札幌在住30代2児の母。レトロゲームとクラシック音楽が大好きで時々自分でも弾く。ムーミンのアニメを観ることと、子どもたちの寝かしつけ後にやるサバイバルアクションホラーゲームが日々の癒し。博物館や郷土資料館の類が好きだが、シビアな開館時間の前によく惨敗している。インドア派だったのが活発すぎる子どもたちによってアウトドア派にさせられた。司馬遼太郎、M・ルブラン、川原泉、藤田和日郎作品が好き。

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