• 2022/06/09

【映画キャッチコピー】面白い&笑える!絶妙なセンスが光る100選

映画のキャッチコピーは、作品に興味を持ってもらうためのいわば入り口。注目してみると実に面白いコピーばかりです。つい吹き出してしまうもの、ホロリと泣けてしまうもの、壊滅的にダサいもの。思わず映画を観たくなる<面白いキャッチコピー100選>をとくとご覧あれ!

映画キャッチコピーのトップ画像

映画キャッチコピーの魅力とは?

皆さんは、映画のキャッチコピーを意識したことはありますか?

キャッチコピーは、その映画の魅力を「一言で言い表す」という大事な役割を担っています。キャッチコピーに惹かれると、その作品を観てみたくなるものですよね。100の映画があれば、100のキャッチコピーが存在します。世の中には個性的で面白いコピーもあれば、「絶対付け焼刃で考えただろ…」と思わせる残念なコピーもあります。

そこで、古本店『もったいない本舗』の映画好きスタッフsakuraが厳選した<面白いキャッチコピー100選>を一挙ご紹介します。映画の魅力が最大限に伝わる笑えるコピーも、悲しくなるようなダサいコピーもジャンルの隔てなくピックアップしてみました。気になるキャッチコピーがあったら、ぜひ映画もご覧になってみて下さいね!

<スタッフ厳選>記憶に残る映画キャッチコピー100選

・めちゃくちゃ面白い&笑える!厳選40選

最初にご紹介するのは、キャッチコピーとして面白く一度聞いたら忘れないものを集めてみました。思わずツッコミを入れたくなるような笑えるコピーも揃っています。sakuraが実際にその映画を観た感想も一言コメントとして載せていますので、参考にしてみてくださいね!

1 サスペリア(1977年)

決してひとりでは
見ないでください―

このキャッチコピーはあまりにも有名!ダリオ・アルジェント監督のイタリア発ホラー『サスぺリア』は、日本ではこのキャッチコピーが流行語となり爆発的な人気となりました。ドイツのバレエ名門校に入学した少女を襲う恐怖…。ホラー耐性ができている現代人には、恐さはちょっぴり物足りないかもしれませんが。

2 オースティン・パワーズ(1998年)

バカも休み休みyeah!

このキャッチコピーの絶妙なダサさとぶっ飛んだ感じが、「オースティン・パワーズ」にピッタリなんですよ!当時めちゃくちゃ流行りましたね。レトロでポップで超絶おバカ映画なんですが、今現代人に求められているのはこの気楽さなのでは!?(笑)サイケな60年代ファッションも楽しめる楽しいコメディ映画です。

3 プリデスティネーション(2014年)

時空へ逃げても追い詰める―

「時空へ逃げても追いかけて来るなんて、なんという粘着質な人間だよ…。」とツッコミたくなるようなキャッチフレーズですが、映画は脚本のプロットがよく練られたタイムリープSF映画です。終盤の怒涛の展開と、良い感じに年齢を重ねたイーサン・ホークのイケメン具合には一見の価値ありですよ!

4 ウィンチェスターハウス(2018年)

増築し続けないと、死ぬ。

増築し続けないと死ぬって、一体どんな状況?ウィンチェスター社はアメリカで有名な銃器の製造会社。当時たくさんの戦争があり会社は莫大な富を得たのですが、ウィンチェスター家では次々と人が死んでいくのです。ウィンチェスター銃で殺された人の魂を入れる部屋を365日増築し続けるというお話。一番恐いのは、これが「実話」だということ!

5 エイリアンVS. プレデター(2004年)

どちらが勝っても…
人類に未来はない。

もうこんなこと言われたら、絶望しかありません。でも少なくとも、プレデターは独自の文明を持っているし、ある程度の意思の疎通は図れるわけで。エイリアンが勝つよりかはいくぶんマシなのではないでしょうか…。ちなみにこの映画はとにかく画面が暗く、何と何が戦っているのかさっぱりわからなかったという悲しい思い出があります。

6 モルグ 死霊病棟(2019年)

心身消耗の81分

心身消耗状態が81分も続くなんて、正直苦痛でしかありません…。もうモルグ(死体安置所)というだけでも怖いのに、そこに死霊なんて出てきたら心臓が止まりそうです。でも、幸いなことに(?)本作の主人公はとんでもないヤツなので、正直因果応報というかなんというか。パラグアイ産の南米ホラーは珍しいので興味のある方はぜひ!

7 メラニーは行く!(2002年)

明日も地球は
ワタシの為にまわる。

こんなこと、一度で良いから言ってみたいものです。「地球はワタシのためにまわるの!」現実にそんな人がいたら少し距離を置かれそうですが、この映画のメラニーが言うなら納得できます。とにかく"going my way"の好き勝手に生きるメラニーの自由奔放さがある意味羨ましかったりして。リース・ウィザースプーンはこういう役が似合います。

8 ドント・ブリーズ(2016年)

この家から生きて脱出したければ、息をするな…

息をするなって…そうは言われましても…。この「ドント・ブリーズ」は、なかなか一筋縄ではいかない映画です。ろくでもない若者たちが、強盗目的で盲目の老人宅に押し入るのですが、その老人がどんな小さな音も逃さない異常者だったというお話です。息づかいまでもが拾われてしまうので、このキャッチコピーなのでしょう。

9 ジュリエットからの手紙(2010年)

50年分の愛を抱えて、
あなたに会いに来ました。

なんだかとても重いです。何しろ50年分も愛があるのです。普通の感覚ならば、その愛に押しつぶされてしまうでしょう。でもこの「ジュリエットからの手紙」は、とても幸せになる映画です!イタリアの街並みが美しくて心が洗われるようだし、こういう良い歳の重ね方をしたいなぁと、ほっこりさせられるおすすめ映画。

10 アナベル 死霊館の人形(2014年)

死ヌマデ、遊ンデ。

B級ホラー映画みたいなキャッチコピーですが、おそらくこのシリーズは後世にも残るであろう名作ホラー映画です。『死霊館』に登場したアナベル人形の誕生秘話が描かれています。一見すると「死ヌマデ、遊ンデ。」と、アナベルがしゃべっているように見えますが、映画ではアナベルは言葉を一切発することはありません(笑)

11 チャイルド・プレイ(2019年)

ボクたち、
死ぬまで親友だよね?

皆さんお馴染みのチャッキーです!ある意味ひとつ前のアナベルと同じようなことを言っています。どちらにしろ死ぬまで人形の相手をしなければいけないのかと思うと、絶望的な気持ちになりますね。この2019年に制作された「チャイルド・プレイ」はリメイク版で、グッドガイ人形が"バディ人形"になっています。この顔の人形が大人気だなんて、もはや理解不能。

12 神弓 KAMIYUMI(2011年)

最終兵器、それは弓

最終兵器が「弓」とは、あまりにも心もとない気がします。でも、時代設定が現代ではなく17世紀なので、映画自体はまったく違和感なく観ることができますよ。主人公は凄腕の弓使いで、百発百中!弓アクションは珍しく、常時弓がギュンギュン飛び交っている作品なので、とても新鮮でした。韓国映画ですが大谷亮平さんも出演しています。

13 ライト/オフ(2016年)

電気を消したら、
"それ"は来る

ホラー映画で特に恐いのは、日常生活と隣り合わせになっている作品だと思います。本作は「電気」を消すことで得体の知れない化け物が現れるので、うまく人々の恐怖心をあおるコピーになっているのではないでしょうか。この映画を観た後は、きっと部屋の電気を消すのを一瞬ためらうようになると思います!

14 うずまき(2000年)

ああ、きもちわるくて、
きもちいい。

日本映画からもご紹介しましょう!伊藤潤二さんの名作漫画「うずまき」の映画版のキャッチコピーですが、これまた秀逸。映画を観た方ならわかるでしょう、どろっとした独特の空気感と、うずまきに異常な執着を見せ始めた男、そしてうずまきに関係する怪奇現象の多発。不気味で気持ち悪いのに、無性にくせになるんですよ。

15 犬神家の一族(1976年)

金田一さん、事件です!

これは有名なキャッチコピーですね!金田一さんの現れるところに事件は起こる&あらかた犯人が絞られたところでの事件解決はご愛嬌です(笑)子どもの頃この映画を観たとき、スケキヨさんのあの不気味な白いマスクと、湖からさかさまに足だけが飛び出したシーンが怖すぎて、しばらくトラウマになった記憶があります。

16 クワイエット・プレイス(2018年)

音を立てたら、即死。

人間って、音を出さずには生きていけません。ドアをあけるのも、グラスを置くのも、呼吸ですら、すべて"音"です。でもこのキャッチコピーは「音を立てたら、即死。」即死って…理不尽すぎやしませんか。音に反応して人間を襲う生き物によって滅亡の危機に立たされた世界。さまざまな意見はあると思いますが、"新感覚"のサバイバルホラーであることは間違いないです。

17 エグザム(2009年)

世界一危険な就職試験
 合格者は死ぬまで
年俸1億円の報酬

こんな就職試験があったら、あなたは受けてみたいですか?死ぬまで年俸1億円ですよ!でもうまい話には裏がある。低予算っぽい密室劇なのですが、徐々に登場人物が疑心暗鬼に陥っていくのが面白かったです。そして最後の最後にはどんでん返し!最後に思ったことは、就職試験って命がけだぁ(笑)

18 インベージョン(2007年)

眠っちゃダメ。
家に帰っちゃダメ。
必ず助けるから。
-ママより

ママからのメッセージが、より一層不気味さを感じさせるキャッチコピーです。本作はジャック・フィニイの名作SF小説「盗まれた街」の映画化で、知らぬ間に次々と人間が何者かに乗っ取られていくというストーリー。「眠っちゃダメ」というのは眠っている間に乗っ取られてしまうから。作中で描かれるパンデミックの恐怖は、今観ても古臭さを感じさせません。そしてなによりニコール・キッドマンが美しい…!

19 ラブ・アゲイン(2011年)

イケダンになれば、
もう一度妻の愛を取り戻せるのか?

中年男の必死の努力が垣間見えるキャッチコピーです。若かりしころには勢いで結婚した夫婦も、40代になると自分磨きに無頓着になるもの。そんなときに奥さんの浮気が発覚したら…?この映画を観て、sakuraは「イケダンはストローを使わない」ことに妙に納得したのでした(笑)幸せな気持ちになるラブコメです!

20 シャザム!(2019年)

見た目はオトナ 中身はコドモ

まるでコナンの真逆をいくキャッチコピーですよね。想像してみるとかなりヤバイやつです。ある日少年が魔術師に見いだされ、「シャザム!」という言葉を叫ぶと心は子どものまま、体は大人のスーパーヒーローになることができるという作品。でも中身は子どもだから、やっぱりくだらないことも平気でやってしまうんです。しばらくはあなたも「シャザム!」と叫びたくなってしまうはず。

21 ジーパーズ・クリーパーズ(2001年)

23年に一度、23日間、
人々は消える。

世の中の数多ある事件を考えると、23年に一度というスパンは、結構良心的なような気がします。B級ホラー映画で後味悪いのに、何故か何度も観てしまう映画のひとつ。「ジーパーズ・クリーパーズ」というマザーグース的な(笑)響きも好きだし、オープニングの異常な勢いで追いかけてくる殺人鬼トラックのハラハラ感もたまらない…!

22 トム・ヤム・クン!(2005年)

取り戻したい愛がある、
取り戻したい象がいる。

「象?」と思った方。そうです、エレファントです。よく見てください、タイ映画ですよ!タイでは、象はかけがえのない家族だし、何よりも尊い生き物なのです。本作は密猟者に象を奪われた青年が、犯罪組織に立ち向かうアクション映画です。トニー・ジャーの身体能力がハンパない!ワンカットで数十人と戦うシーンには驚きました。

23 動物農場(1954年)

今、豚は太っていない。

面白いキャッチコピーですが、このアニメ映画を観るとゾッとしますよ!ジョージ・オーウェルの名作小説「動物農場」が原作になっています。過酷な労働を強いられてきた動物たちが革命を起こして人間を追い出し、豚がリーダーとなって自分たちで何もかもを決める動物農場を作るのですが…。ブラックで恐いアニメ映画です。

24 スナッチ(2000年)

アタマ使ってる?

キャッチコピーのとおり、アタマを使う映画です!強奪された86カラットの大粒ダイヤをめぐって繰り広げられる群像劇。超スピーディーでコミカル、遊び心たっぷりの良作なのですが、やはり特筆すべきはブラッド・ピッドの格好良さではないでしょうか。まぁとにかく登場人物が多いので、頑張ってアタマ使ってください(笑)ちなみにこの映画に出ている犬を見て、スタッフォードシャー・ブル・テリアが好きになりました。

25 オーメン666(2006年)

人類は、ダミアンの
最後の遊び相手。

チャッキーにしても、アナベルにしても、ダミアンにしてもどうしてこうも揃いも揃って人間と遊びたがるのでしょうか。皆さんご存じ、「オーメン」のリメイク版なのですが、実はこの映画の上映日は2006年6月6日という「666」を並べた徹底っぷり!でもやはりオリジナルを超えることはできないのが悲しいところです。sakuraは好きですが!

26 ハンガー・ゲーム(2012年)

生存確率1/24

24人に1人なら、うまいこといけば生きられるんじゃないかと思う絶妙な生存確率です。ディストピア×サバイバル映画として人気の「ハンガー・ゲーム」は、ある独裁国家で24人のプレイヤーが最後の一人になるまで戦うというバトロワ的ゲームです。使い古された設定ではありますが、主人公を演じたジェニファー・ローレンスの魅力が際立つ作品。

27 デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2(2003年)

生き残るのは、死んでも無理

「ハンガー・ゲーム」の<生存確率1/24>に対して、絶対に死を覚悟するしかないキャッチコピーです。ホラー好きには有名なシリーズで、大きな事故から生き残ったものの、死の運命からは絶対に逃れられないというストーリーです。いくら家に鍵をかけて閉じこもっていようとも……生き残るのは死んでも無理なのです!運命って理不尽。

28 ドランク・モンキー/酔拳(1979年)

酔えば酔うほど強くなる!

「酔えば酔うほど強くなる!」終始一貫して、このキャッチコピーを忠実になぞっている映画です。若い頃のジャッキー・チェンは、コメディアンとしても魅力的で、グビリと酒を飲んでは戦う。グビリと飲んでは戦う。ただそれだけの映画なのに妙に面白いのです。ちなみに『酔拳2』のコピーは、「酒がない!酔拳が使えない!?」でした。

29 高慢と偏見とゾンビ(2016年)

不朽の名作、感染。

なぜこのコピーなのかというと、ジェイン・オースティンの不朽の恋愛小説『高慢と偏見』をゾンビミックスさせてしまった作品だからです。「感染」とはうまいこと考えたなぁと思います。ちゃんと原作の名前と一緒で、エリザベスやダーシーが登場しますよ。大いなる罰当たり感は否めませんが、原作ファンのsakuraでも実は楽しめました!

30 炎の少女チャーリー(1984年)

もう誰にも、
この怒りを押さえられない!

何とかその怒りを押さえていただけないものでしょうか…。スティーヴン・キングの小説「ファイアスターター」を映画化した「炎の少女チャーリー」。超能力を持った親子のお話で、娘のチャーリーは念力でどんなものでも燃やすことができるのです。チャーリーが怒り狂ったら大惨事です。ちなみにチャーリー役は子役時代のドリュー・バリモアでとってもキュート。

31 えびボクサー(2002年)

もう、海には帰れない!

映画館にはぜぇっったいに観に行くことはないけれど、日曜日の昼に地上波で放送されていたら観ちゃうタイプの映画です(笑)THE・B級映画なのに、なんだかエビ(実はシャコなんだけど)が可愛くて片手間でもついつい見入ってしまいました。配給会社はアルバトロス。あぁ、やっぱりこの空気感はアルバトロスか、納得です。

32 ザ・ウォーク(2015年)

命綱なし 一生に一度の
 狂った世界を楽しめ

「 どいつもこいつも狂ってやがる!!」と思わず叫びたくなります。これ、フィリップ・プティというフランスの大道芸人の実話なんですよ。地上110階のツインタワーの間を命綱なしで綱渡りしようなんぞ、命がいくらあっても足りませんよ。映画だから観られるけど(笑)1974年当時、この様子を実際に眺めていた人はどんな気持ちだったんでしょうね。

33 モービウス(2022年)

私は医師であり 怪物だ

最新の映画からもご紹介しましょう。『ヴェノム』もそうでしたがダークヒーロー系の映画が多くなりましたね!血液の難病を患う天才医師モービウスは、コウモリの血清を自らに投与するという危険な治療を試みるのです。モービウスを演じたジャレッド・レトのビジュアルがとにかく格好良いです。闇落ちなのに人を救いたい医師の葛藤が良い…!

34 TIME/タイム(2011年)

全ての人類は
25歳で成長が止まる

なんて羨ましい!25歳なんて一番良い時期じゃない!…と思うでしょう?良いことばかりではないんです。本作で描かれるのは、お金で時間(寿命)を買うようになった近未来。お金がある人は長生きできるし、貧乏な人は寿命が尽きてしまうのです。時間がこの世界の通貨なので、頑張って働いた対価は時間。設定勝ちの映画ですね。

35 CUBE(1997年)

世界を犯す、騒がしい絶望。

なんだかわかりそうでよくわからない惹句です。どういう意味なのか、20年以上経った今でもよくわからないので、誰か教えて欲しいです。本作を初めて観たときは、立方体に張り巡らされた死のトラップに衝撃を受けました...! 低予算ながら、スリラーとしても謎解き映画としても非常に楽しめた映画です。日本でリメイクもされましたね。

36 クライモリ(2003年)

帰れるのは、悲鳴だけ。

ざらりとした恐怖が襲うキャッチコピーです。「クライモリ」シリーズといえば、ホラーファンなら知らない人はいないでしょう!森に迷い込んだ若者たちが謎のマウンテンマンに襲われるという顛末を描いたホラー映画。派生シリーズがたくさん出ていて、もはや原型を留めていない作品も。よほどのホラー好きでない限り、安易におすすめはできません(笑)

37 移動都市/モータル・エンジン(2018年)

ロンドンを滅ぼせ、
喰われる前に。

「一体どういう映画!?」というキャッチコピーですが、本当に文字通りのことが起こるSF映画です。たった60分で文明を荒廃させた最終戦争の後に、残された人々は移動式の都市を造り始めます。大きな都市は、小さな都市を捕食しながら成長をし続ける弱肉強食の世界!ハウルの動く城の戦闘バージョンをイメージしていただくと良いかと。

38 キャビン(2011年)

あなたの想像力なんて、
たかが知れている

私の想像力を馬鹿にするなよ...! と反発心がむくむくと湧きあがりました。しかし、この映画を観終わったときには「自分の想像力なんて、たかが知れていた」と思い知らされました(笑)それぐらい、最初と最後の印象がまるで違う映画です。夏休みに山奥へ出かけた若者たち…と言ったらお決まりだと思うでしょう?こんな結末、想像できます??

39 イングロリアス・バスターズ(2009年)

悪名こそ、彼らの名誉。

タランティーノ監督の映画は、やはり爽快感がハンパないですね!ナチスドイツがベースになっているあたり、「爽快」「痛快」とひとくくりにするのは違和感があるかもしれませんが、戦争コメディ風の仕上がりとなっていてとても面白い映画です。ブラッド・ピット出演映画でマイベストに挙げる人も多いのが特徴。正義は正義。悪も正義。

40 300 <スリーハンドレッド>(2007年)

300人VS1,000,000人、
真っ向勝負!

絶対無理な闘いです。この計算だと一人あたり3,333人を倒さないと勝てないことになりますね。でもそんなことはどうでも良いんです!ペルシア軍の巨大軍勢を迎え撃つスパルタ軍の精鋭300人がとにかくカッコイイ!屈強!筋肉!流血!と貧相なボキャブラリーしか出なくなるほど魅力的です。「アイムスパルタァァァ!!」と叫びたくなること必至。

・深い!つい意味を考えてしまう印象的な30選

次にご紹介するのは、何とも深く考えさせられるキャッチコピーです。映画を観てからキャッチコピーを読み返すと意味が理解できるものも多いので、セットで楽しむのも良いでしょう。今回ピックアップした映画は名作揃い。早速見ていきましょう!

1 パンズ・ラビリンス(2006年)

だから少女は幻想の国で、
永遠の幸せを探した。

ギレルモ・デル・トロ監督作品の中で一番好きな映画です。映画を観終わった後にこのキャッチコピーを改めて見直すと…つい涙腺が緩んでしまいます。スペイン内戦の暗黒時代に、少女が夢見た世界。ファンタジーとはいえ決して子ども向けではありません!トラウマになりそうなクリーチャーが登場します。「ペイルマン」は一生忘れられません。

2 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年)

子供が消える町に、
"それ"は現れる。

なんとも意味深で魅力的なキャッチコピーです。この映画が不気味なのは、予告の時点では"それ"の正体が全く見えてこないところです。消えてゆく子どもたち。地下室や学校などどこにでも現れる"それ"。最初の下水溝からピエロが覗いているシーンに恐怖した人も多いのでは?でも実際観終わってみると、爽やかな青春映画でもあります(笑)

3 ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年)

貯金ゼロから年収49億円 
ヤバすぎる人生へようこそ。

この映画を観た後では、真面目に、そして平凡に生きることが愛おしくなると思いますよ。実在する元株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの半生を描いた実話。とにかく金、金、金!世界はすべて自分と金で周っているのかというぐらいダイナミックなストーリーで、人生の成功と破滅がこの3時間に詰め込まれています。本当にヤバすぎる。

 4 ある公爵夫人の生涯(2008年)

18世紀にも、スキャンダル。

男と女がいる以上、いつの時代もスキャンダルはつきものです。今の時代でこそ自由な恋愛を楽しむことができますが、18世紀のイギリスはそうはいきませんでした。女性の立場はひたすら弱い時代です。17歳にして公爵夫人となったジョージアナ、年上のろくでもない公爵に嫁いで幸せになるなんて、夢のまた夢。18世紀に生まれなくて良かった。

5 アメリカン・スナイパー(2015年)

米国史上最多、
160人を射殺した、
ひとりの優しい父親。

戦争の悲惨さが際立つキャッチコピーです。クリス・カイルというアメリカ伝説の狙撃手を描いた実話。家族を愛し、国を愛し、天才的な銃の腕前だった。たったそれだけで、ひとりの男の人生を狂わせてしまう戦争からは、得られるものはなにもありません。ちなみにイラク側からは「ラマディの悪魔」と呼ばれていたようですね。

6 華麗なるギャツビー(2013年)

彼の名はギャツビー 
男の憧れ、女の理想 
その人生は―【嘘】

レオナルド・ディカプリオはこういう破滅型の役が妙に似合います。ギャツビーは完璧な容姿で、社交的で煌びやか、でもこんなにもひとりの女性を愛し続けるなんて…!すべてが虚構だったとしても、この儚いアメリカンドリームを見させてくれたギャツビーの虜になってしまうこと間違いなしです。フィッツジェラルドの原作も素晴らしいですよ。

7 女神の見えざる手(2016年)

彼女がアメリカを
「毒」で正す―。

ジェシカ・チャステイン、味のある女優さんですよね!やはりこの方は頭脳明晰な役がとても似合っています。真っ赤な口紅とハイヒールで、男社会の中で手段を選ばず天才的戦略を次々を繰り出していく姿が本当に格好良すぎる。現実にこんな女性がいたとしたら、敵も多く作るでしょうけれど、憧れの女性像であることは間違いありません。

8 メメント(2000年)

10分前、俺は何をした?

<記憶>や<時間>を題材にすることの多いクリストファー・ノーラン監督作品は難解な映画が多いのですが、「メメント」のキャッチコピーは単純明快です。10分しか記憶を保つことができない主人公が妻殺しの犯人を追うサスペンス映画。どの情報が信頼できるのか?現在と過去のエピソードが入り乱れ、なかなか頭を使う映画でした。

9 エスター(2009年)

この娘、どこかが変だ。

エスターという賢い少女を養子として迎え入れた夫婦の恐怖の日々。最初この映画のジャケットを見かけたとき、ただのB級映画だと思っていたんですよ。でも…!この映画はすごいです、本当に。観終わった後となっては、この映画をネタバレなしで表現するにはこのキャッチコピーしかありえないのではと思うほどに、しっくりきたのでした(笑)

10 旅猫リポート(2018年)

ぼくは、最後まで、
サトルの猫でいる

猫(ナナ)の視点から描かれているという珍しいキャッチコピーです。野良猫のナナはある心優しい青年・悟に拾われるのですが、とある事情で悟はナナを手放さなければならなくなります。悟はナナと一緒に、新しい飼い主を探す旅に出ることに。いやぁ、もう猫が出てくる時点で泣かせに来るとわかっていたのに!やっぱり大号泣なんだ…!

11 悪の教典(2012年)

まるで出席を取るみたいに、
先生はみんなを殺し続けたんだ。

良いですねぇこの邪悪なキャッチコピー(笑)映画はさらに邪悪な内容なので、良い子は絶対に観てはいけません。原作は貴志祐介さんの小説。爽やかな人気教師という仮面を被った高校教師"ハスミン"は、生まれながらにして他人への共感能力が欠如したサイコパスだったのです。爽快感すら感じるほどの殺戮シーン…完全に狂った映画ですね!

12 ウォールフラワー(2012年)

さよなら、壁際の僕。

青春時代の甘酸っぱさを思い出す、良い映画です。入学早々、スクールカースト最下位に位置づけられてしまった少年チャーリーは、陽気で美しい兄妹パトリックとサムに出会ったことで人生が変わっていきます。海外の高校って日本以上にスクールカーストが強すぎて、繊細な子は毎日大変だろうなぁと思ったりします。

13 悪童日記(2013年)

「"汝、殺すなかれ"って言うけど、みんな、殺してる」

アゴタ・クリストフの傑作小説を映画化!「悪童日記」というタイトルですが、戦時中を必死に生き抜く双子の少年たちは決して悪童とは思えません。苦しみに耐えるためにお互いをベルトで打ち、残酷さに慣れるために日々訓練を続けます。欺瞞に満ちた世界で、2人はよく大人を観察した上でのこの台詞です。「"汝、殺すなかれ"って言うけど、みんな、殺してる」。やりきれない。

14 AI崩壊(2020年)

その日、
AIが命の選別を始めた。

AIが社会の中心になってきた時点で、いつかこういうAI暴走映画が作られるとは思っていました。(最初は少し「アイ、ロボット」を思い出した)色々な部分で惜しい映画ではありますが、このキャッチコピーは結構気に入っています。人間の価値をAIが選別し、殺戮を始めたら…というSF映画ですがもう少し現実味が欲しかったのが正直なところです。

15 グリーンブック(2019年)

行こうぜ、相棒。
あんたにしかできないことがある。

この映画、キャッチコピーの印象同様に爽やかで清々しくて大好きです。1960年代、まだまだ黒人への差別が色濃く残るアメリカ南部。黒人ピアニストのドクター・シャーリーは南部への演奏ツアーを成功させるために、白人のトニーを運転手兼用心棒として雇います。2人が価値観の違いを乗り越えて、真の友情を築いていく姿に思わず涙…!!

16 アンノウン(2011年)

目覚めると、妻さえも
"自分"を知らなかった―

恐怖でしかありません。妻とともに異国の地に来ていた主人公は、事故により意識不明に。目覚めると記憶が曖昧で、妻の隣には自分の名前を名乗る謎の男の姿が。そして妻は自分のことを知らないという。個人的に、リーアム・ニーソンが出演している映画は間違いなく面白いと思います!余談ですが最近読んだ「残月記」もこんな設定でした。

17 世界最速のインディアン(2005年)

惚れた。信じた。追いかけた。

これほど端的に、映画の素晴らしさを表現したキャッチコピーがかつてあったでしょうか。この映画を観てアンソニー・ホプキンスの「レクター博士」という残忍なイメージが払拭されたという、sakuraにとっては記念すべき映画です(笑)還暦を過ぎてもバイクを改造して、世界最速記録に挑戦し続けるオヤジって本当にカッコイイ!

18 エミリー・ローズ(2005年)

この映画はホラーではない、
実話である。

実話だからこそ恐いのですよ。エクソシスト系のホラー映画として観るよりも、実話ベースのサスペンス映画として楽しむのが良いと思います。悪魔に憑りつかれたエミリー・ローズ。神父に悪魔祓いを依頼したものの、エミリーは死亡してしまいます。なぜエミリーは死亡したのか?悪魔の存在の立証は?とても面白い映画ですのでぜひ。

19 ヴィジット(2015年)

祖母の家には奇妙な
「3つの約束」があった。

そんな意味深なことを言われたら、映画を観ずにはいられないという上手いキャッチコピーの成功例です(笑)人里離れた祖父母の家に遊びに来た姉弟。3つの約束とは「楽しい時間を過ごすこと」「好きなものは遠慮なく食べること」そして「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」。もうこの映画の床下シーンが怖すぎて…。

20 サンドラの週末(2014年)

月曜日、
見つけ出すのは自分が生きる証

憂鬱な月曜日に、希望を見出せそうなキャッチコピーです。体調不良から休職していたサンドラは、復職する段階になって解雇を言い渡されます。でも、同僚たちの過半数がボーナスを諦めるのであればサンドラは復職できるというひどくシビアな選択。サンドラは同僚たちを説得して回ります。海外の労働事情なども含めひどく考えさせられる映画でした。時々こういう作品に出会えるから、洋画が好き。

21 グリーンマイル(1999年)

僕たちは、
世界で一番美しい魂を
握りつぶそうとしていた―

懐かしいですねぇ「グリーンマイル」。当時は意識していなかったのですが、こんなに素敵なキャッチコピーだったんですね。スティーヴン・キングは、今となっては"ホラー界の帝王"のイメージが強いですが、「グリーンマイル」や「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」など心が震える感動作品をたくさん書いています。

22 ブラック・スワン(2010年)

純白の野心は、
やがて漆黒の狂気に代わる…

初めてこの映画でナタリー・ポートマンの演技を目の当たりにしたとき、ホラーではないにも関わらず恐ろしさに震えました。バレリーナの主人公ニナは、念願の「白鳥の湖」の主役に抜擢されます。しかし黒鳥を演じるにはあまりにも彼女は未熟で妖艶さが足りない。やがて彼女は追い詰められ狂気へと導かれるように…。圧巻の演技力に鳥肌が立ちました!

23 ブロウ(2001年)

夢を使い果たして、
男はアメリカを手に入れた。

若かりし頃のジョニー・デップ、カッコイイですねぇ。「ブロウ」とはコカインのこと。実在したドラッグディーラー、ジョージ・ユングの半生を描いた映画です。"金の切れ目が縁の切れ目"とはよく言ったもので、さまざまな人物に裏切られ続ける主人公にちょっと悲哀を感じてしまったり。もちろん麻薬は悪いことなんですけどね。

24 海の上のピアニスト(1998年)

音楽は彼を選び、
彼は音楽を選んだ。

何ともロマンあふれる映画です。豪華客船で見つかった赤ん坊は、1900と名づけられます。やがてピアニストとしての類まれな才能が開花する1900。船で生まれ、一度も陸に降りることなく船とともに生きる。余談ですが音楽系の映画は素敵なキャッチコピーが多いですよね。「戦場のピアニスト」のコピーは「音楽だけが生きる糧だった」です。

25 ルーム(2015年)

はじめまして、【世界】。

この【世界】にはふたつの意味が含まれています。暗い<部屋>の世界と、本当の外の世界と。女性が男に突然監禁されてから7年。その部屋で生まれた少年は、納屋の小さな<部屋>しか知らないのです。母親は息子に外の世界を見せるべく、脱出を決意します。前半の脱出劇、後半の急に開けた外の世界の対比が印象的でした!

26 ディアボロス 悪魔の扉(1997年)

魂を売る。
それだけでいいんだよ。

魂が高いのか、安いのか、よくわからなくなってくるキャッチコピーです(笑)まぁ何と言っても特筆すべきは、若かりし頃のキアヌ・リーブス×アル・パチーノの共演でしょう。タイトルからオカルト系の映画ということはわかるんですが、最初は全然悪魔の存在は匂わせないんですよね。中盤以降、急にオカルトめいた展開になっていきます。

27 きみに読む物語(2004年)

憶えているだろうか。
きみは、17歳だった―。

大好きすぎて何回観ただろう、この映画!もうキャッチコピーだけでキュンキュンしてしまうぐらいに愛してやまない恋愛映画です(笑)療養生活を送る美しい老女のもとに足しげく通うひとりの老人。彼は老女にある物語を読み聞かせます。すべてが明らかになったときの真実はあまりにも優しく、切なく、滂沱の涙です。

28 ALWAYS 三丁目の夕日(2005年)

携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう。

このキャッチコピーを見て、特に昭和生まれの人たちは共感したのではないでしょうか。そう、昔って現代に比べると圧倒的に不便な世の中です。携帯がないから待ち合わせも大変だし、パソコンがないからすぐに調べものをすることができない。でも人々の心は豊かな時代でした。昭和33年の東京下町を舞台にした人々の生活を描いた本作を、令和を生きる若者たちにもぜひ観て欲しいと思います。

29 トム・アット・ザ・ファーム(2013年)

僕たちは、愛し方を学ぶ前に、
嘘のつき方を覚えた。

恋人を亡くしたトムは葬儀に出席するために故郷へと向かうのですが…。息の詰まるような緊張感、田舎特有の閉塞感、距離感がわからなくなる人間模様。終始ストレスのたまるような苦しい映画なのに、呼吸を忘れたかのように見入ってしまいました(汗)好きな映画とは言えませんが、たぶん一生忘れられないサイコ・サスペンスです。

30 ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年)

天国じゃ、
みんなが海の話をするんだぜ。

このキャッチコピーは映画好きならばご存じの人も多いのではないでしょうか。めちゃくちゃ心に染みるドイツ映画です。余命宣告を受けた2人が「死ぬ前に一度で良いから海が見たい」と病院を抜け出すお話。終始コメディタッチで進行する男2人のロードムービーなんですが、最後にはほろりとさせられる。絶対に一度は観て欲しい映画のひとつ。

・なんだか無性にダサい!でも気になる!20選

次は、苦労の跡は見えるんだけどなんだかそこはかとなくダサく感じる、「もうちょっと何かほかに考えられなかったのか」と笑ってしまうキャッチコピーをご紹介します。でもこのダサさが妙にクセになってしまうんですよね。

1 トロール・ハンター(2010年)

本当に、本当にいる!

興奮気味に語っているように見えますが、締め切りに迫られて苦し紛れにひねりだしたかのような愛すべきキャッチコピーです(笑)POV式のフェイクドキュメンタリーで、本当にトロールがいるかのようなリアル感。キリスト教徒の匂いをかぎわけるとか、細かい設定も面白くて、絶対に万人受けはしないですが妙に気に入っている映画です。トロールは、本当に…いた!

2 戦慄病棟(2015年)

退院したい!
退院したぁぁぁい!!

もう笑うしかないキャッチコピーです。曰く付きの廃墟で、若者たちがパーティーを繰り広げるというお決まりのストーリー。絶対におすすめはしないB級…いや、Z級ホラー映画なんですが、このおバカなキャッチコピーはホラー映画好きの仲間たちの間ではネタになっています。退院したいどころの話ではありません。

3 ザ・プレデター(2018年)

一番強いヤツは、どこだ。

プレデターシリーズ、新作が出るたびに「またぁ~?」と文句を言いながらも毎回観てしまう映画です(笑)それだけ心の奥底ではプレデターを愛してしまっているということなんでしょう…。一番強いヤツを求め地球にやってきた進化型プレデター。過去シリーズへのオマージュもありつつ、コメディ色もありプレデター好きにはたまらない作品。評価は分かれますがsakuraは好きです。

4 ABC・オブ・デス(2012年)

「死」のオリンピック、
日本開幕。

世界各国の映画監督が、アルファベットの一文字から始まる言葉を選び「死」にまつわる物語を作り上げるというオムニバス形式の映画です。だからオリンピックなんだろうけど、もうちょっと他のコピーはなかったの…。でも、正直どれもしょうもない作品ばかりなので、よっぽどB級ホラーが好きな人ではない限り、おすすめはしないです(笑)

5 特攻野郎Aチーム THE MOVIE(2010年)

デカいことヤローぜ。

そこはかとなくダサめのキャッチコピーなんですが、特攻野郎のこの映画のノリならば、どんな格好良いコピーでも合わないような気がしてくるから不思議です。ちなみに映画は、「THE・アメリカ」映画でとにかくスケールがデカい!超絶爽快なアクション映画です。ブラッドリー・クーパーはもうこれ以後、特攻野郎のイメージが定着しました。

6 ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年)

これは劇薬!

なんだか謎のキャッチコピーでB級感がぷんぷんしますが、ちゃんとリュック・ベッソン監督の映画です(笑)この監督のSF映画といえば随分昔の「フィフス・エレメント」を思い出しますが、思い出補正もかかっている分、やはりあの映画を超えることはできなかったようです。「スター・ウォーズ」好きなら、観ておいて損はないかと!

7 キャンディマン(2021年)

その名を5回唱えると死ぬ。

アメリカの都市伝説をそのままキャッチコピーにした映画です。「鏡に向かって5回その名前を唱えると、右手がフックになった殺人鬼に体を引き裂かれる」のです。鏡に向かって5回なんて、意識しないと試すことはないので、正直自業自得のような気がしないでもないです。アメリカの都市伝説は〇〇マンというのが多いですよね。

8 アクアマン(2018年)

すべての魚を味方にする男

主人公のジェイソン・モモアも、海底王国を描いたジャケットもカッコイイのに…!このキャッチコピーが残念でなりません。しかも作中では、そんなにすべての魚を味方に付けているような描写もないです(笑)適当すぎやしませんか…。でも、海中の映像美は凄まじく、それだけで観る価値のあるアメコミ映画です。

9 グッド・ネイバー(2016年)

このジジイ、かなりヤバい

正直これはキャッチコピー詐欺と言っても良いでしょう!このコピーに惹かれて「ドント・ブリーズ」的なオチを期待して観た人は「あれ?」と思うかもしれません。若者たちが隣の家の一人暮らしのおじいさんの家に監視カメラを設置し、ドッキリを仕掛けるのですが…思いもよらぬ方向に物語は進んでいきます。ジジイ、全然ヤバくない。

10 エアフォース・ワン(1997年)

合衆国大統領 
ハリソン・フォード

いやいや、それは俳優の名前でしょう(笑)当時の時代背景もあるのかもしれません。ハリソン・フォードがノリにノっていた時期なので、キャッチコピーで名前を使いたくなる気持ちもわからないでもないです。現代なら絶対にありえないコピーなだけに面白いですね。ちなみに過去にさまざまな俳優がアメリカ大統領を演じてきましたが、ハリソン・フォードはその中でもかなりしっくりきます。

11 ウルヴァリン SAMURAI(2013年)

散ることのないサムライ。

出ました!ハリウッド映画が日本を舞台にした映画を作ったときに出したがる「サムライ」。そしてそういう映画にもれなく出演する真田広之さん(笑)海外ではどうなのかわからないですが、日本でこういうキャッチコピーはあまり人気が出ないと思うんです。そして想像通り、サムライもニンジャもカオスに入り乱れた映画です。X-MENシリーズ、もっと頑張って欲しい。

12 光る眼(1995年)

子供たちに気をつけろ!

何とも時代を感じるキャッチコピーです。今この映画が新作として出たら、きっと不気味なコピーが作られるのではないでしょうか。ある小さな町で、町民全員が集団で失神し、その後町の女性たちが全員妊娠。生まれた子どもたちは光る眼を持っていたという作品です。ジョン・カーペンター監督らしい、うすら寒くなるようなSFホラーでとても面白い映画。

13 キャットウーマン(2004年)

すべての女には野性の猫が棲む

このキャッチコピーも、映画の内容もキメすぎていて隙がなく、観ているほうがちょっと恥ずかしくなる作品です(笑)これもおそらく時代感なんでしょうね。今でもなお美しいハル・ベリーですが、当時は本当に欠点がないぐらい完璧なプロポーションでした!ツッコミどころ満載ですがバットマンシリーズとは別物として楽しむと良いかと。

14 パニッシャー ウォー・ゾーン(2008年)

問・答・無・用!
完・全・破・壊!

キャッチコピーを考える時間がなかったのでしょうか。まぁとにかく問答無用で破壊しまくる映画なので、ある意味この映画を端的に言い表したと言っても良いでしょう…。ちなみにこの「パニッシャー」とは、マーベルコミックが原作。ひたすら復讐のために次々と人を殺めていくというある意味人間らしいキャラクターです。

15 ザ・フライ(1986年)

怖がってください 
とても、とても怖がってください

えぇ、このキャッチコピーのとおりに、とてもとても怖がりました...!sakuraはこの映画を子どもの頃に観たのですが、おそらく今観てもトラウマ級の恐ろしさです。科学者が物質転送装置を開発し、自らを実験対象にするのですが、そのとき装置の中にハエが紛れこんでしまうのです。そしてハエ人間が誕生するのです。CGに頼らないハエ人間の造形が凄まじく気持ち悪かったのを覚えています(汗)

16 エイリアンVSアバター(2011年)

勝手に戦え!

異種同士が戦うクロスオーバーシリーズは次々と作られます。エイリアンVSプレデター、ジェイソンVSフレディ、貞子VS伽椰子。そんな中でもとりわけどちらが勝つのか誰も興味がないエイリアンVSアバター。キャッチコピーもものすごく投げやりです(笑)興味がないのに、どうして作った…。そしてそれを観てしまった私は一体…。

17 キング・アーサー(2016年)

スラムのガキから王になれ!

アーサー王を描いた映画はたくさんあります。…が、どうもこのキャッチコピーはいただけませんね!アーサー王伝説はもっと高尚で歴史ある物語のはずなのですが、最近はアクションを重視するあまり、どんどん軽めのキャッチコピーになっている気がします。重たい歴史映画はもう流行らない時代なのかもしれませんが、一抹の寂しさを感じます。

18 アレックス・ライダー(2006年)

次世代"諜報員"誕生!!

次世代の諜報員(スパイ)…ということは、きっと「007」を意識しているのでしょう。主演のアレックス・ペティファー君は超美少年だし、ミッキー・ロークやユアン・マクレガーなど大物俳優も共演しているし、アクションもティーン向けスパイ映画としては良くできているのですが、いまいち話題に上がらなかったという悲しき映画です。

19 キック・アス(2010年)

正義の心で悪をKILL

このキャッチコピーだけ見ると「ダサい!」と思うのですが、映画を観てみるとダサカッコ良くて妙にマッチしているんですよ。今や有名女優となったクロエ・グレース・モレッツちゃんの大出世作です。このときのクロエちゃんが超絶キュートで、そして今でもこの「キック・アス」のときの印象が一番強いんですよね。良い役に出会えたなぁ。

20 マトリックス(1999年)

なぜ 気づかない

今となっては知らない人のいない「マトリックス」ですが、当時のキャッチコピーはこれでした(笑)こんなにも有名になるのなら、もうちょっと良いコピーがあったんじゃないかと思うのですが、後の祭りですね…。ちなみに第一作目の公開年が1999年、最新作は2021年に公開されました。20年経ってもキアヌの魅力は衰えませんね。

・ジブリはやはり凄かった。すべてが秀逸な6選

皆さんおなじみのジブリ映画は、やはりキャッチコピーもすごいのです。今回ご紹介するのはわりと初期のころの6作品。実はこのコピーはすべて糸井重里さんが作ったもの。やはりこの方のセンスは群を抜いていて、心にじんわりと染み込んできます。一気に見ていきましょう!

1 魔女の宅急便(1989年)

おちこんだりもしたけれど、
私はげんきです。

2 平成狸合戦ぽんぽこ(1994年)

タヌキだって
がんばってるんだよォ

3 耳をすませば(1995年)

好きなひとが、できました。

4 千と千尋の神隠し(2001年)

トンネルのむこうは、
不思議の町でした。

5 となりのトトロ(1988年)

このへんないきものは
まだ日本にいるのです。
たぶん。

6 もののけ姫(1997年)

生きろ。

・地味に感動する!ドラえもん映画のコピー4選

最後にご紹介するのはドラえもん映画。「ドラえもんってキャッチコピーあったっけ?」と思った方、実はドラえもん映画のキャッチコピーとポスターが"エモい"と評判になっているんですよ。どことなくノスタルジックな気分になるキャッチコピー4作品を見ていきましょう。

1 のび太の月面探査記(2019年)

子どもの頃、
世界を救いたかった。
今夜はあいつを救いたい。

2 のび太の南極カチコチ大冒険(2017年)

リングはひとつ。
救いたい星は、ふたつ。

3 のび太の宝島(2018年)

見つけたのは、
宝物以上の、宝物。

4 のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年)

守ってみせる。
友達も、この星も。

【キャッチコピークイズ】何の映画かわかりますか?

それでは、最後にキャッチコピークイズを出題します!どれも有名な映画ばかり。キャッチコピーだけを見て、何の映画なのか当ててみてくださいね。7問全問正解した人はすごい!矢印クリックで答えが出ます。

スターシップ・トゥルーパーズ(1998年)
あまりにも有名な映画です。SFモンスター映画の走りですね。大きくなってから観たら、意外とグロかったことに驚きました。

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年)
これは正解した方も多いのでは!「NO」ばかり言うネガティブな主人公が、どんなことがあっても「YES」と言うようになってから人生が変わる映画です。

ナイト ミュージアム
(2006年)
このキャッチコピー大好きです。夜の博物館で、展示物が動き出したら…!コメディですが、最後はほろりとさせられる良い映画。

スリーピー・ホロウ
(1999年)
ティム・バートン監督×ジョニー・デップのタッグはやっぱり最高!首無し騎士による連続殺人を描いたダーク・ファンタジーです。

おくりびと(2008年)
意外とわかりそうでわからないクイズだったかもしれません。「納棺師」という特殊な職業を描いた映画。アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。

青の炎(2003年)
二宮くんが若い!もう20年近く前の映画になるんですね。思春期特有の純粋さ、繊細さ、潔癖さが非常にうまく表現されたサスペンス映画です。

英国王のスピーチ
(2010年)
吃音症に苦しんだジョージ6世が、自分の症状と向き合い克服していく歴史ドラマ。言語療法士ライオネルとの対等な関係がとても良かった…!

まとめ

映画キャッチコピーのサブ画像1

今回は、洋画を中心に面白いキャッチコピーをご紹介しましたがいかがでしたか?どのフレーズも興味深く、その映画をうまく表現できていることに驚かれるのではないでしょうか。ときには過剰に思えるその表現も、キャッチコピーはその映画への注目度アップに一役買っています。観たい映画を選ぶときには、キャッチコピーからチョイスしてみるのも面白いですよ!今後ぜひ注目してみてくださいね。

sakura
ライティング担当 : sakura

札幌在住30代。本や少年コミックを読むことが大好きで、家事の合間にハイボールを飲みながら読書をするのが至福のとき。小説はイヤミス、ホラー、児童文学まで好きなジャンルは多岐にわたり、ラストですべてがひっくり返される「大どんでん返し」本を好んで読む。子どもの頃からホラー映画が好きで、最近は『死霊館』や『インシディアス』など心の奥底まで恐怖心をかきたてられるようなジェームズ・ワン監督作品に魅了されている。

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