<超話題>フランス版実写映画『シティーハンター』を徹底解説!

【2019年11月29日公開】80年代の『週刊少年ジャンプ』を彩った大ヒット漫画『シティーハンター』が、フランスで衝撃の実写映画化を経て日本へ逆上陸!ファンの不安をぶっ飛ばすハイクオリティな本作について、キャストや詳細情報など公開前に徹底解説しちゃいます!

『シティーハンター』コミックス表紙画像

なぜ『シティーハンター』がフランスで実写化に?!意外な経緯とは

「実写化はナシだろう」とファンなら誰もが思っていたまさかの『シティーハンター』実写化、しかもフランスで!という衝撃のニュースが入ったのは今年2月。奇しくも同時期に日本では、劇場版アニメ映画『シティーハンター 新宿プライベートアイズ』が公開されていました。

この怒涛の展開に、長年のシティーハンターファンは涙もの。あの冴羽獠に、香に、海坊主にまた会える…!心震えるとは、まさにこのことでした。

では一体なぜ『シティーハンター』がフランスで実写化されたのでしょうか?

それは、日本のアニメをこよなく愛する一人の男の子の情熱がはじまりでした。

少年と映画のフィルム

1-1. 実写化を実現させた男<フィリップ・ラショー>とは?

このフィリップ・ラショーという男性、なんと本作の<監督&主演>を務めているんです。ラショー監督が子どものときに、日本アニメがフランスでも放映され始め、たちまち『シティーハンター』『ドラゴンボールZ』のとりこに。その後彼はフランスでコメディアン、テレビ司会者から俳優、映画監督までこなすマルチな役者さんとなりました。

1-2. 『シティーハンター』原作者・北条司先生へ実写映画化を直談判!

長年のアニメ愛を温めてきたラショー監督は『シティーハンター』映画化を実現すべく、なんと日本の北条司先生宛てに<プロット、企画書>を直接送付!そのプロットを気に入った北条司先生が映画化を承諾したそうです。かくしてフランス版シティーハンター、『NICKY LARSON(ニッキー・ラルソン)』が2019年2月に公開されたのです。ちなみに『NICKY LARSON(ニッキー・ラルソン)』とは、フランスで放送された『シティーハンター』テレビアニメ版のタイトルで、"冴羽獠"のフランスでの役名とのことです。

なんと、日本公開に向けてラショー監督の来日も決定!ますますフランス版実写映画『シティーハンター』が楽しみですね!

海坊主キター!フランス版『シティーハンター』キャストをご紹介

無人の映画館

では気になる主要キャストについてご紹介しておきたいと思います。

役名(原作名=フランス版名) 俳     優
冴羽獠=ニッキー・ラルソン フィリップ・ラショー
槇村香=ローラ・マルコーニ エロディ・フォンタン
海坊主=ファルコン/マンモス Kamel Guenfoud(カメル・グエンフォー)

俳優さんはフランスを中心に活動しているため日本ではあまり馴染みはないかもしれません。冴羽獠を演じるフィリップ・ラショーは『世界の果てまでヒャッハー!』などのコメディ映画で人気を集め、近年日本でも注目されているようです。

とくにSNSやネット上で話題となったのが、海坊主!解禁になったポスター等で見ると、もう漫画から飛び出してきた海坊主そのもの。「よくぞこの方を見つけてきた!」と大盛り上がりです。海坊主役の俳優さんはどうやら本作が映画デビューのようで、これまでの経歴等は謎のベールに包まれています。スクリーンで観るのが楽しみですよね!

吹き替え版の声優陣はこちら

今回の実写版で他にも大きな話題となっているのが、吹き替え版の声優陣なんです。実は、長年慣れ親しんだテレビアニメ版と声優が替わっているんです。

役  名 映画吹き替え版声優 テレビアニメ版声優
 冴羽獠
(ニッキー・ラルソン)
山寺宏一 神谷明
 槇村香
(ローラ・マルコーニ)
沢城みゆき 伊倉一恵
 海坊主
(ファルコン/マンモス)
玄田哲章 玄田哲章

あれ?と気づいた方もいますよね。そうなんです、今回のフランス版実写映画では、テレビアニメの獠と香の、声優が違うんです。でも「なあんだ…」なんて落胆してはいけません!冴羽獠役は、あの泣く子も黙る国民的大声優の山寺宏一さん。「今回はアニメの"冴羽獠"ではないから」とオファーを断った元祖"獠"の神谷明さんからも、「山ちゃんなら大丈夫」と太鼓判を押されて引き受けたそうです。実力派大ベテランの声優さんが集結したデラックス吹き替え版に、大いに期待しちゃいましょう!

実写版映画『シティーハンター~史上最香のミッション』の詳細情報

公式動画

公開日 2019年11月29日
監督・脚本 フィリップ・ラショー
原 作 『シティーハンター』北条司(集英社)
キャスト フィリップ・ラショー
配 給 アルバトロス・フィルム
公式サイト http://cityhunter-themovie.com

気になるフランス版実写映画のストーリーは?

映画を観るカップル

さて、本作は脚本もラショー監督自ら手掛けていますが、いったいどんなストーリーになっているでしょうか?日本のファンとしては気になるところですよね。

「その香りを嗅いだ人間を虜にしてしまう」と言われる"キューピッドの香水"を巡るバトル。

現時点で公開されている情報はこのくらいで、<完全なるオリジナル作品>とだけアナウンスされています。

これだけではファンのみなさんは「やっぱり実写化は無理があるんじゃないか…」と不安になるかもしれませんが、ご安心を!なんと原作者・北条司先生自身が「こういう手法で冴羽獠の危機を作るのか!これは思いつかなかった、やられた!」とそのストーリーを大絶賛したとのこと。原作者をも唸らせるストーリーを書き上げたラショー監督の手腕に期待大、ですね!

イントロだけで体が震える!『シティーハンター』歴代の名主題歌たち

テレビアニメ版『シティーハンター』を語るうえで外せないのが、名曲揃いのOP、EDたち。曲を聴くだけであの頃を思い出しグッときてしまいます。

映画公開に向けて気持ちを高めるためにも、一度ここで過去の人気テーマソングを振り返っておきましょう!

『Get Wild』TM NETWORK


もはや『シティーハンター』と言えば『Get Wild』と言っても過言ではないでしょう。長きにわたってエンディングテーマとして使用されていました。一度聴いたら耳に残るメロディーと冴羽獠をイメージさせるハードボイルドな歌詞がベストマッチ。とくに印象的なのが、静かに入るイントロダクション。ちなみに平成を代表するアーティスト・宇多田ヒカルさんも幼少時代に『Get Wild』のイントロに感銘を受けたとのことです。


『SARA(セイラ)』FENCE OF DEFENSE


30年の時の流れを感じさせない鮮やかなメロディ。ストレートな歌詞と力強いボーカルに惹きつけられる、色褪せない名曲です。今年2月に公開された劇場版アニメ映画『シティーハンター 新宿プライベートアイズ』では挿入歌として使われ、ファンを歓喜させてくれました。


『City Hunter〜愛よ消えないで〜』小比類巻かほる


こちらの曲が『シティーハンター』初代オープニングテーマとなります。小比類巻かほるといえば、ソウルフルなボーカルが魅力の超実力派シンガー。1980年代を彩った女性アーティストの代表的存在。メロディアスで切ないサビと、冴羽獠と香の関係をイメージさせるような歌詞も相まって『シティーハンター』に欠かせない1曲となっています。

11月公開のフランス版実写映画『シティーハンター~史上最香のミッション』の音楽については、主題歌、挿入歌等の情報がまだ入手できていませんが、オールフランスのオリジナル作品とのことですので、音楽についてもまっさらな気持ちで待ちましょう。

まとめ

2019年11月公開のフランス版実写映画『シティーハンター~史上最香のミッション』について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。往年のシティーハンターファンの人はもちろん、「あまりよく知らなかった」という人にもぜひ劇場に足を運んで楽しんでいただけたら嬉しいです。

日本が誇るアニメ文化は、今や全世界に広がり、言葉や文化の壁を越えて多くの人々に愛されています。フランスのラショー監督が夢中になった『シティーハンター』『ドラゴンボール』のみならず、『キャプテン翼』『聖闘士星矢』『NARUTOーナルトー』など大ヒット漫画もアジアから欧米、南米までワールドワイドな人気ぶり!

補足ですが、実は『シティーハンター』、過去にはジャッキー・チェン主演でホンコン版実写映画も公開されているんですよ。すっかり世界の人気者となった冴羽獠、今後も活躍してくれることを願います!


otake
ライティング担当 : otake

札幌在住の40代2児の母。趣味は読書。小説からエッセイ、漫画まで何でもこいの雑食派。好きな作家は横山秀夫、誉田哲也、角田光代、篠田節子、乃南アサなど。とくに人間の本音や心の闇に迫る作品に惹かれる。テレビも好きで、笑えるバラエティで忘れた笑顔を取り戻す。一度手放した思い出の漫画たちを買い戻すことを目標に日々働く。すべての家事を終えて飲む一杯が一番の癒し。

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