映画『空の青さを知る人よ』は面白い?気になるあらすじ&情報まとめ

【2019年10月11日公開】『あの花』『ここさけ』のスタッフが贈る新作映画のあらすじをご紹介!キャスト声優には吉沢亮や吉岡里帆、W主題歌にはあいみょんと超豪華メンバーが集結!原作は?作品の舞台は?漫画や小説もある?映画を観る前に知りたい情報が満載です。

『空の青さを知る人よ』の秩父橋

『あの花』『ここさけ』スタッフの最新映画

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』というアニメをご存知でしょうか?これらは”泣けるアニメ”として幅広い年代から愛されている、日本の大人気アニメーション作品です。

この一大ムーブメントを巻き起こした人気作を手掛けたスタッフが、このたび再集結!同じ監督・脚本家・キャラクターデザイン&作画監督を迎えた最新作が2019年秋に公開することが発表され、『あの花』『ここさけ』ファンたちからも歓喜の声が上がりました。

日本中を感動の涙で包み込んだクリエイターチームの集大成ともいえる今回の『空の青さを知る人よ』通称『空青』。一体、どんなストーリーになっているんでしょうか。過去2作品と同様に若者の心に寄り添い、大人のノスタルジーを呼び起こすような感動ストーリーになる予感がしますが、果たして…。

2019年10月11日公開の映画『空の青さを知る人よ』の気になるあらすじや見どころ、予告やキャストなどの詳しい情報と共に、映画の魅力をたっぷりとご紹介します!

映画『空の青さを知る人よ』の詳細情報

<YouTube予告>

公開日 2019年10月11日
原作 超平和バスターズ
監督 長井龍雪
脚本 岡田磨里
キャラクターデザイン/総作画監督 田中将賀
キャスト 吉沢亮、吉岡里帆、若山詩音、松平健、落合福嗣、大地葉、種﨑敦美 他
制作 CloverWorks
製作 アニプレックス、フジテレビジョン、東宝、STORY
配給 東宝
公式サイト https://soraaoproject.jp

映画『空の青さを知る人よ』のあらすじと見どころ

<あらすじ>

両親を失い、山に囲まれた田舎で2人暮らしをする姉妹・あおいとあかね。

17歳で高校2年生のあおいは、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日を送っていた。そんなあおいを心配する姉のあかねは、13年前に両親を失って以来、ずっとあおいの親代わりになっていた。あおいを育てるために恋人との上京を断念して地元に就職し、それ以来、恋愛もせずに必死に過ごしてきたあかね。でも、あおいはそのことに負い目を感じて生きていたのだ。

そんなある日、高校卒業後に音信不通になっていたあかねのかつての恋人・慎之介がこの町に帰ってくることに。そんな時、突如として現れたのは「13年前からやって来たもうひとりの“彼”」。そう高校時代の慎之介“しんの”だった。

原作なしの完全オリジナルストーリー

前回の『あの花』『ここさけ』と同じく、本作も原作・原案などを持たない完全オリジナルストーリーです。オリジナル作品の魅力は、なんといっても何かと比べることなくまっさらな状態で映画そのものを楽しめること。初めて見るキャラクター、初めて知る展開はきっと予測不能なものばかり。原作ありの作品よりも、ストーリーへの驚きやワクワク感がより一層増すことでしょう。

以前の『あの花』『ここさけ』との共通点でいえば、「若者が主人公」「ファンタジー要素あり」「泣ける話」(これは期待も含め)というところでしょうか。10代のほろ苦く心憂い姿をどのように表現してくれるのか、今から楽しみです!

制作スタッフは業界の実力派が勢ぞろい!

監督・長井龍雪さん、脚本家・岡田麿里さん、アニメーター・田中将賀さんの3人によるクリエイターユニット「超平和バスターズ」によって、本作も制作・構築されました。「この3人の作品だからこそ、絶対観たい!」と声をあげる人もいるほど「超平和バスターズ」の作品にはファンが多く、公開前から期待値も高くなっています。しかも、この「超平和バスターズ」というチーム名は『あの花』ファンにはお馴染みのネーミング。これを以降の作品でもずっと使っているところにも、ファンは思わずニヤッとしてしまいますね。

実は、この3人は『あの花』・『ここさけ』そして今回の『空青』以外にも、数々の有名作品を手掛けた経歴を持っているんです。どんな作品を作っていたのかというと…こちらをご覧ください!

監督/長井龍雪 『ハチミツとクローバーⅡ』『とらドラ!』『あの夏で待ってる』『とある科学の超電磁砲S』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
脚本/岡田麿里 『true tears』『とらドラ!』『花咲くいろは』『さよならの朝に約束の花をかざろう』
キャラデ・総作画監督/田中将賀 『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『あの夏で待ってる』『君の名は。』『天気の子(キャラデのみ)』

1番驚いたのが、本作でもキャラクターデザイン・作画監督を担当している田中将賀さんが、あの『君の名は。』『天気の子』のキャラクターデザインも手掛けていたというところ!『とらドラ!』『あの花』『ここさけ』はキャラの顔や特徴が似ているため、同じ人だとわかりやすいのですが…。新海誠監督のこの2作までやっていたとは、名前を見るまで全くわかりませんでした。

もちろん、監督の長井龍雪さんや脚本家の岡田麿里さんが過去に担当しているアニメも錚々たる作品ばかり。他にも『君の名は。』のプロデューサーでも有名な川村元気さんも本作に参加しているので、『空青』はまさにヒットメーカーたちが集う超有能なスタッフが勢ぞろいしている作品なんです。これは絶対、面白いに違いない…!

声優に吉沢亮や吉岡里帆ら豪華俳優が決定

以前の『あの花』や『ここさけ』では、声優さんを中心にキャスティングされてましたが、今回の『空青』は時代の流れを汲んでかメインキャストに俳優・役者さんを起用しています。

相手役の吉沢亮さんは長編アニメーション映画の声優は初チャレンジということですが、予告編を観る限りとってもお上手…!吉岡里帆さんも、よく耳を澄ませないとあかねの声をやっていることすらわからないほどのナチュラルさです。

そして、実は私が密かに注目しているのが大物演歌歌手・新渡戸団吉役の松平健さん!歌唱シーンもあるとのことで、私は世代的に「マツケンサンバ」的なのを期待してしまうのですが…(笑)アニメで本格的な演歌を聴ける機会も滅多にないので、どんなシーンになるのか気になりますね。

<キャスト>
しんの/金室慎之介 吉沢亮
相生あかね 吉岡里帆
相生あおい 若山詩音
新渡戸団吉 松平健

今回の舞台もまた秩父!晴れて三部作に

『あの花』『ここさけ』に続き、今回の『空の青さを知る人よ』の舞台も埼玉県・秩父市に決定!

過去の作品でも登場した旧秩父橋や秩父鉄道が登場するだけでなく、本作では新たな秩父の新スポットも描かれている可能性大です。今回もこの『空青』の映画効果で、再び秩父への聖地巡礼が盛り上がるはず。ゆっくり秩父を楽しみたい人は、映画公開前に現地に足を運んでおくのも良いかもしれません。

あいみょんがW主題歌!劇中&ED曲を担当


あいみょん/ 空の青さを知る人よ【very short movie】

予告編でも使用されていますが、劇中主題歌を歌うのはいま若者を中心に圧倒的な支持を持つシンガー・ソングライターのあいみょんさん。映画のキャラたちが田舎から上京したときのことをイメージして、映画のために書き下ろしたそうです。曲名は映画のタイトルと同じ「空の青さを知る人よ」に決定。さらに、主人公「あおい」の気持ちを書き綴った曲「葵」がエンディング主題歌に起用されることも決まり、まさかのW主題歌を担当することが発表されました。

まるでキャラクターの気持ちを代弁するような若さと情けなさ、そして痛さや温かさを歌ったあいみょんさんらしい楽曲です。気になるW主題歌が収録されたCDは2019年10月2日の発売です。映画公開前に聴けるので、歌詞やメロディを聴きながらキャラたちの心情を垣間見ておくもおすすめですよ。

映画を観る前に!知っておきたい3つのこと


映画タイトルのことわざの意味を知っておこう!

「井の中の蛙、大海を知らず。されど、空の青さを知る。」

劇中のセリフでも出てくるこの言葉。中国の「荘子」の言葉が由来となっていることわざの一つです。「井の中の蛙大海を知らず」という言葉だけが有名かと思いますが、これだけだと「狭い世界のことしか知らないため、見解も狭くなる」という意味に。しかし、この言葉には続きがあると言われています。それが「されど空の青さを知る」の部分です。これが加わることによって、ことわざの意味が一変します。

「井の中の蛙、大海を知らず。されど、空の青さを知る。」とは、「狭い世界のことしか知らないけど、その世界にあった1つのことを極めることで、世界の深いところまで知ることができる。」という意味です。まさに、映画の主人公・あおいやあかねの気持ちとリンクするようなことわざが、映画のタイトルになっていたというわけですね。

田舎という閉鎖的な場所からすぐにでも出ていきたいと願う若者たちも、その場所で一つのことを突き詰めればちゃんと成長できる、というメッセージが込められているような気がします。映画を観る前に、ぜひ覚えておきたい言葉です。


『あの花』『ここさけ』をチェックしておこう!

本作と監督×脚本×キャラクターデザインのスタッフが、まったく同じこの2作品。

『あの花』こと『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』はテレビシリーズと劇場版、『ここさけ』こと『心が叫びたがってるんだ。』は劇場版のみで楽しむことができます。どちらの作品も映画は興行収入10億円を突破するほどの大ヒットを飛ばし、アニメファンの間でもかなり評価の高い作品なんです。最新作の『空青』を観る前に、この2つも同時にチェックすれば、より一層映画を楽しめること間違いなし!どんな作品なのか、簡単にご紹介します。


『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
<YouTube予告>※劇場版

 あらすじ 
夏の暑い日に、彼女はなんの前触れもなく突然現れた。子どもの時にいつも一緒にいた仲良し6人組の中の一人、本間芽衣子。通称“めんま”。しかし、彼女は子どもの頃に事故で死んでしまっていた。引きこもり気味だった仁太の前に現れて、めんまはこうお願いする。「めんまのお願いを叶えてほしい」。しかし、めんまは自分が何を願っているのかさえ、覚えていなかった。仁太は、どうにかめんまを成仏させるため、かつての仲間たちと再び対峙し協力してもらおうと奮闘するが、なかなか理解は得られない。

めんまの事故によってバラバラになってしまった6人組「超平和バスターズ」。幼い頃からそれぞれが心に抱いていた後悔・未練・葛藤・負い目・やきもち…。めんまや仲間たちとの数年越しの再会で、小さい頃のまま止まっていたそれぞれの感情が、いま再び動き出す。

なぜ、めんまは再び「超平和バスターズ」の前に現れたのか?彼女のお願いとは?めんまが願ったひと夏の奇跡に日本中が涙する——–。
とにかく泣きます。まさに“泣けるアニメ”の金字塔です。小さい頃は仲良しグループだったけど成長と共に疎遠になる…。そんな誰もが経験したようなエピソードと共に、子ども時代にみんなが集まる「秘密基地」、友達同士で夢中になった「ゲーム対戦」、エンディング曲の「secret base~君がくれたもの~」など懐かしいものが作品の随所に盛り込まれています。

それだけでも大人心をくすぐりますが、なによりも印象的なのが登場人物たちの心の不安や葛藤を丁寧に描いているところです。不登校で外出するときはメガネと帽子を身に着け、リア充の高校生たちを見て悪態をついてしまう主人公。周囲からの人気も高いのに、陰では初恋の女の子を忘れられず異様に執着してしまう優等生。女子グループでの自分の居場所を守るため、無理をして派手な服装や行動を繰り返してしまう女子高生。

思春期だからこその“不安定さ”に、観ている側もヒリヒリした気持ちになることでしょう。でもそれは、心のどこかで「自分もこうだったかな」と少し後ろめたさを感じてしまうからなのかもしれません。…とはいえ、ゆきあつの例のシーンに共感する人は少ないと思いますが(笑)アニメらしからぬ繊細な心理描写を詰め込んだ物語なので、普段アニメを観ない人にも絶対に薦めたい作品です。

『心が叫びたがってるんだ。』
<YouTube予告>※劇場版

 あらすじ 
おしゃべりが大好きだった少女が、自分が何気なく話した“あること”により、家族が離れ離れになってしまいました。そこに突然現れた謎の卵によって二度と人を傷つけないように、彼女は口にチャックをされ“お喋り”を封印されてしまいます。

そんな幼少期のトラウマによって心を閉ざしてしまった成瀬順は、高校2年生になった今でも誰とも会話をせず、目立たないように生きていました。そんな時、高校の担任が勝手に「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命してしまいます。一緒に指名されたのは、まったく関わりのない3人のクラスメイト。クラスでの立場も性格も考え方もバラバラな4人が仕切って行う交流会の出し物は「ミュージカル」。しかも順がその主役に抜擢されることに…。

心の殻に閉じ込めてしまった、誰にも言えない気持ち。でも本当はそれを素直に叫びたいんだ––—。名曲と共に紡ぎ出される高校生たちの感動の青春群像劇。
この映画の肝となる音楽が、もう本当に最高です。一番の見せ場であるミュージカルでの楽曲すべてが素晴らしすぎて、ここだけ何度も繰り返し観てしまいたくなるほどです。特に順が少女の心の声を表現した『わたしの声』の歌唱シーンは、まさに号泣必至!幼少期のトラウマから見届けている観客(私たち)からすると、これを母親の前で披露する順の姿に心が揺さぶられますし、彼女の成長を目の当たりにしてさらに感動してしまいます。さらに、絶対に見逃せないのはミュージカルのクライマックス!往年の名曲である「Over the Rainbow」とベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」に乗せて2人が重ねて歌うシーンは、鳥肌が立つほど美しいです。

ストーリーは、かなり重く暗い話からスタートする上、人間が持つ攻撃的な悪意や非情さも嘘偽りなく描いているので、正直物語の最初は登場人物のほとんどの人にイライラしてしまうかも。でも逆にそれがあるからこそ、さまざまな人たちの心情の変化にこちら側が嬉しくなってしまう、というギャップを楽しめます。なので、序盤で観るのを止めないでください!心に傷を持つ少女が殻を破ろうとする苦しみの軌跡を、ぜひお楽しみください。

小説やコミカライズも一緒に楽しもう!

映画は完全オリジナルストーリーですが、映画の脚本を軸にした漫画化や小説化のプロジェクトが公開前に早くも始動!映画の世界観をよりグッと深まらせることを目指して執筆されたというノベライズ版とコミカライズ版は、映画公開前にも読むことができます。映画を観る前に読むか、観た後に読むか悩ましいところですが、併せてチェックしておきましょう。

まとめ

映画『空の青さを知る人よ』の公開は、2019年10月11日(金)です。

ファンタジーなのにリアル。その絶妙な世界観を描かせたら右に出る者がいない『あの花』&『ここさけ』チームこと「超平和バスターズ」のクリエイターたちが作った最新作ということで、アニメファンのみならず多くの人たちから注目を集めています。10代の主人公を中心に繰り広げられる群像劇は、不器用だけど憎めない、ほろ苦いけど痛々しい物語。同世代の若者から大人まで多くの人の感情を揺さぶり、心を鷲掴みにする作品になっていると思います。完成披露試写会や舞台挨拶も楽しみですね。

2019年7月19日(金)から劇場前売り券(ムビチケ)の発売も開始されています。ここでしか買えない特別ビジュアルの前売り券になっているようなので、コレクション用としてゲットしておくのもおすすめ。せつなくてふしぎな四角関係を、ぜひ劇場でお楽しみください。


momo
ライティング担当 : momo

山梨県在住、30代の2児の母。テレビはドラマ・アニメ・バラエティを中心に観ることが多い。ドラマなら恋愛・仕事・サスペンス、アニメならラブコメ・青春・SFが好みだが、総じて“泣ける系”のジャンルにも弱い。漫画は専ら少女漫画ばかりで、矢沢あいの『天使なんかじゃない』は自分史上最高の作品である。最近では咲坂伊緒の漫画が大好き。気になる映像化作品をチェックする時は、映画を観てから小説(漫画)を読む派。

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