『夏目友人帳』シリーズ初のアニメ映画!原作との違いはあるのか?

アニメ映画『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』が2018年9月29日公開!切なく温かいストーリーで多くの人の心を癒す人気漫画『夏目友人帳』が、劇場版アニメになって初登場。映画ストーリーあらすじやオリジナルキャラクター、原作漫画の魅力についてご紹介します!

古い招き猫

人と妖の絆を描く感動作、ついにアニメ映画で登場!

月刊LaLa(白泉社)で連載中の人気漫画『夏目友人帳』が、初の長編劇場アニメーションとして登場します!タイトルは『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』

原作には掲載されていないオリジナルエピソードを、原作者・緑川ゆき先生完全監修のもと劇場版アニメ化。『夏目友人帳』の世界がたっぷり楽しめる、長編映画となっています。

『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』詳細情報



<映画>
公開日:2018年9月29日
総監督:大森貴弘
監督:伊藤秀樹
原作:緑川ゆき『夏目友人帳』(白泉社「月刊LaLa」掲載)
脚本:村井さだゆき
妖怪デザイン・アクション作監:山田起生
サブキャラクターデザイン:萩原広弘光
美術:渋谷幸弘
色彩設定:宮脇裕美
編集:関一彦
撮影:田村仁、川田哲矢
音楽:吉森信
アニメーション制作:朱夏
キャスト:神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、島本須美、高良健吾、村瀬歩 他
主題歌:Uru「remember」
製作:夏目友人帳プロジェクト
配給:アニプレックス

『夏目友人帳』初の劇場版!気になるあらすじは?

今回の劇場版も、アニメ『夏目友人帳』を知り尽くしたキャスト&アニメ製作陣が作り上げます。人気シリーズとなったアニメを作り上げてきたスタッフさんたちが手掛けてくれるということで、クオリティにも期待がもてますよね!
では、映画本編がどのようなあらすじになるのか見ていきましょう!

<『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』あらすじ>
人と妖の間で忙しい日々を送る夏目は、名を返した妖の記憶に出てきたとある女性と知り合うことになる。祖母・夏目レイコの知り合いだという彼女の名前は、津村容莉枝(つむらよりえ)といった。容莉枝は今、とある町で息子の椋雄(むくお)と共に暮らしている。
親子と交流を深める夏目だったが、彼女らが住む町に謎の妖が出る噂を聞き、ニャンコ先生と共に調査へ向かうことにした。その調査の帰り、ニャンコ先生の体についてきた“妖の種”が、一晩で実を付けるほど成長。そして、どことなく自分に似ているその実を食べたニャンコ先生が、あろうことか3つに分裂してしまい——?

『夏目友人帳』シリーズ初の長編劇場アニメーションとなる本作。主人公はおなじみ、妖が見える心優しい少年・夏目貴志。彼は“ニャンコ先生”こと大妖怪・斑と共に、祖母・レイコが遺した「夏目友人帳」に名を縛られた妖たちに名前を返す日々を送っていました。原作の緑川ゆき先生監修のオリジナルストーリーは、夏目がレイコの知り合いと出会うことから発展していきます。

妖に名を返す際、“その妖の記憶”を見ることがある夏目。容莉枝のことを知ったのも、妖が持っていたレイコに関する記憶からでした。妖を目に映すことで、夏目と同様に周囲から疎まれ孤独な日々を送っていたレイコ。そんなレイコにとって、人間の知り合いは貴重な存在だったでしょう。そして、自分と同じ境遇を辿っていた祖母の存在を共有できる人との出会いは、夏目にとっても大切な縁になっていきます。

本予告映像で気になるのは、容莉枝たちの町に出る謎の妖が「記憶を奪う大妖」であるらしいこと。夏目の友人で妖祓いを生業としている名取が登場していることもあって、“記憶を奪う”ことで周囲に害をなす妖の可能性もありますよね。また、『うつせみに結ぶ』という映画タイトルや、映画ビジュアルにある「優しく哀しい嘘をついた」のフレーズも興味をそそられるところ。“うつせみ”が、この世は頼りなく儚いことの比喩表現であることから考えても、『夏目友人帳』らしい儚くて温かい物語を観させてくれそうですね!

  【注目】映画オリジナル登場人物&キャストは?

原作ファンにとって、劇場アニメ化で最も気になるのは、映画オリジナルキャラクターについてではないでしょうか?『夏目友人帳』には人間・妖含め、たくさんのキャラクターが登場してきました。しかし、今回の映画で鍵となるのは、原作には出てきていないオリジナルの登場人物たちのようです。

レイコと面識のある穏やかな女性・津村容莉枝に声を吹き込むのはジブリ映画「風の谷のナウシカ」で主人公ナウシカの声も演じていた声優の島本須美さん。容莉枝の息子で少しおっちょこちょいな青年・津村椋雄の声を担当するのは、映画・ドラマで活躍中の俳優・高良健吾さん。ジブリ映画「かぐや姫の物語」では映画オリジナルキャラクターの捨丸という役で声の出演もしていました。そして、夏目の昔の同級生・結城大輔には、アニメ「ハイキュー!!」の日向翔陽役などで人気の声優・村瀬歩さんが声を担当します。

他にも、映画オリジナルの妖キャラクターとして、お笑い芸人・バイきんぐのおふたりもアフレコに初挑戦しているそう。ぜひ注目してみてくださいね!

原作漫画ってどんな話?人と妖怪の物語が読者の涙を誘う理由とは…


<原作漫画『夏目友人帳』あらすじ>
小さい頃から他の人には見えない妖(あやかし)が見えた夏目貴志。両親と死別し、亡き祖母・夏目レイコが妖たちから名を奪った契約書「夏目友人帳」を引き取ってから、妖に狙われることになってしまう。夏目は、「友人帳」に縛られた妖たちに名を返すことを決意。偶然封印を解いてしまった妖・ニャンコ先生(本名:斑)と、“自分が死んだら「友人帳」を譲る”と約束する代わりに、名を返し終えるまでの用心棒を依頼する。その日から、妖に追われ、妖に名を返す忙しない日々を送ることになったのだが——?

鬼や河童、山姥に雪女などなど。人間には不可能な現象を引き起こし、時には人に憑りついたり人を食べたりして、一般的には怖い印象がある“妖怪”たち。彼らが数多く登場する世界観なのにも関わらず、多くの読者の涙を誘ってきた人気漫画『夏目友人帳』は、少女漫画でありながら男女問わず惹かれる絵柄優しくて切ない物語が魅力の作品です。2018年9月時点で、単行本23巻までが発売中。また、テレビアニメは2008年から放送されていた第1期「夏目友人帳」から2017年の第6期「夏目友人帳 陸」まで続き、深夜アニメでは他に類を見ないロングシリーズとなりました。

原作漫画『夏目友人帳』では、どこかノスタルジックな気持ちになるとある田舎町を舞台に、夏目とニャンコ先生が妖たちに名を返すため奔走する日常が繰り広げられていきます。

幼少期から続いてきた境遇のせいで、妖を嫌っている主人公・夏目貴志。それにも関わらず、少し“お人良し”すぎる彼は妖にも手をさしのべてしまう優しい性格です。一方で、祖母譲りの強力な妖力(妖が持つ力と同じようなもの)を持っていて、モヤシのように細いその腕から繰り出されるパンチは、並の妖になら一撃で大ダメージを与えられるほど。妖に翻弄されまくりながらも、“妖適応能力”は意外と高めな夏目少年です(笑)

そんな夏目の“用心棒”を名乗っているのが、本作マスコットキャラクターのニャンコ先生。本当は「斑」という妖で、巨大な白い狼のような姿。実は妖たちの世界では名高い大妖怪でもあります。しかしながら、長い間招き猫に封印されていたことで身体が依代に馴染んでしまい、ちんちくりんなニャンコ体型に変貌!その後夏目と出会い、わずかばかりの敬意を込めた「ニャンコ先生」という名前を付けられました。普段は酒と饅頭が大好物なオヤジ妖怪ですが、夏目の危機には本来の姿に戻り圧倒的な力で敵を退けてくれる頼もしい用心棒。初めは「こんなガキ、隙あらば喰ってやろう」程度の契約関係だった2人が、親子のような関係に変化していくのも見どころのひとつ。

さて、本作が読者の涙を誘う!と話題の理由は、物語の中で人と妖の間に生まれる絆にあります。基本的には相容れない存在である“人間”と“妖”。それでも同じように“心”を持っていて、偶然出会ったことをきっかけに心を通じ合わせていく…。そんな彼らの温かい姿が多くの読者の心を揺さぶってきたんです!

人も妖も孤独でいるのは寂しく、そんな中で誰かと結んだ絆はかけがえのないもの。その絆を大切に思い、守ろうとする気持ちに種族は関係ない…。原作漫画『夏目友人帳』からは、そんな優しい思いが伝わってきますよね。

原作本編のストーリーは短編完結のものが多く、1話から数話完結で夏目の日常が描かれていきます。それぞれの話で異なる人・妖たちとの交流があるのですが、どの話もジンワリと心が温かくなるものばかり!読んだあとには、思わずポロッと涙をこぼしてしまう優しい余韻に浸れることでしょう。ふと泣きたくなってしまった大人にこそ読んで欲しい“癒し系”漫画、ぜひ一度手に取ってみてください!

夏目と絆を結ぶキャラクターたちをご紹介!

「友人帳」とニャンコ先生に出会ってから、夏目の周りには大切な人たちが増えていきます。夏目と関わりを持ち夏目を助ける仲間たちは、映画『夏目友人帳』でも大活躍!そこでこちらでは、映画を観る前におさらいしておきたい、魅力的なキャラクターたちをご紹介します!

   家族

・夏目レイコ(なつめ れいこ)
夏目にとって母方の祖母にあたる。持ち前の強大な妖力で妖たちから名を奪い「夏目友人帳」を作った張本人。妖が見えることで周囲から孤立し、人間嫌いの不良娘になった。娘(夏目の実母)を生んだ後若くして亡くなったようだが、誰と子を成したのか、どうして亡くなったのかなど、多くが謎に隠されている。

・藤原夫妻:藤原滋(ふじわら しげる)・藤原塔子(ふじわら とうこ)
夏目にとって父方の遠縁にあたる夫・滋と、その妻・塔子。両親を亡くし親戚をたらい回しにされていた夏目を引き取った心優しい“おしどり夫婦”。子どもが出来ない2人は、夏目を本当の息子のように思い、育てている。

   友人たち

・田沼要(たぬま かなめ)
物腰柔らかな少年。お寺の一人息子で、夏目が転校してきたすぐ後に引っ越してきた。霊感があり、妖をハッキリと見ることは出来ないが、気配を感じたり影を見ることはある。しかしその際、妖の“気”にあてられて体調を崩すこともしばしば。夏目が初めて妖について分かち合った人物。

・多軌透(たき とおる)
とある事件をきっかけに、夏目と知り合った少女。妖の研究をしていた祖父が遺した「姿写しの陣」で姿を見てしまった妖に祟られ、夏目とニャンコ先生に助けられた。以降は祖父の研究資料をもとに、夏目に協力する良き理解者となる。

・西村悟(にしむら さとる)
ムードメーカーで正直者。夏目が今の学校で初めに仲良くなった友人。多軌のことが気になっているらしい。夏目が妖を見ることは知らない。

・北本篤史(きたもと あつし)
真面目で思慮深い夏目の友人。西村とは昔からの親友で、彼からの紹介で夏目と仲良くなった。原因不明の体調不良を起こす夏目を気遣う優しい性格だが、西村へのツッコミは容赦がない。

・笹田純(ささだ じゅん)
夏目のクラスで学級委員長をしている。西村・北本と同様に夏目に妖が見る力があることは知らないが、実は妖が見えているのではないかと疑い、毎回はぐらかされている。

   協力者

・名取周一(なとり しゅういち)
表の顔は人気俳優だが、俳優業の裏で妖を退治する「祓い屋」をやっている。身に着けている眼鏡は伊達で、肉眼よりガラス越しの方が妖が良く見えるかららしい。自分と同じように妖が見える夏目を心配し、友人として見守っている。身体の皮膚に“ヤモリの形をした痣”の妖が棲みついている。

・柊(ひいらぎ)、笹後(ささご)、瓜姫(うりひめ)
名取に式として従う3人の女妖。笹後と瓜姫は、夏目が名取と知り合った当初から式をしていた。柊は、もともと名取が退治を依頼された妖で、その命を夏目が身を挺して助けたことで名取の式となる。

・「犬の会」
“夏目様のしょうもない悩みやお節介に付き合って、呼び出しあらば犬のように馳せ参じよう”という妖怪の集まり。呑み会や夏目の手助けをする時は、「犬の会」と書いた白旗を掲げて活動する。ある事件で夏目に助けられた“一つ目”と“牛頭”の中級妖怪コンビによって発足し、その後も夏目を慕う妖怪たちが次々と加わった。

まとめ

人気漫画『夏目友人帳』シリーズ初のアニメ映画『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』は、2018年9月29日公開

今回夏目が出会う人と妖は、原作には登場しない映画オリジナルキャラクター。彼らとの交流を通じて夏目がどんな思いを抱えるのか、ぜひその目で確かめてみてください。妖の実を食べて3体に分裂し、ついキュンと来てしまう愛らしい姿に変化したミニ・ニャンコ先生たちにも注目です!

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