• 2023/09/20
  • 2021/01/27

『SPY×FAMILY』が超面白い!異例の大ヒットの秘密とは?

「少年ジャンプ+」で連載中の漫画『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)の人気が急上昇中!スタイリッシュで美麗な絵柄が注目を集める一方で、個性的なキャラクターとホームコメディというギャップが幅広い年代に受け入れられています。異例の大ヒットの秘密に迫ります!

スパイファミリートップ画像

今話題の『SPY×FAMILY』ってどんな漫画?

「少年ジャンププラス」(通称ジャンプラ)で連載中の漫画『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)が、今や驚異のスピードで大ヒットを記録しています。電子版はもちろんのこと、コミックの売上が凄まじく、累計発行部数は3,100万部(2023年9月時点)を突破し、たちまち人気漫画の仲間入りを果たしました!WEB漫画なのに単行本が売れるというのは、本当に面白い証拠ですよね。2022年4月には待望のTVアニメも放送開始!2023年10月からはSeason2の放送も決定しています。今最も勢いのある漫画のひとつと言っても良いでしょう。ここまで絶大な人気を集める『SPY×FAMILY』とはどんな漫画なのでしょうか?

『SPY×FAMILY』ストーリー

鉄のカーテンにより東西に国が分かれた時代。東国(オスタニア)に潜入した西国(ウェスタリス)の凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)は、東国の大物政治家であるドノバン・デズモンドに接触することを命じられる。しかし、その任務はなんと「家族を作り、自分の子どもをデズモンドの息子が通う名門イーデン校に入学させる」こと!黄昏は急遽、孤児院で出会った少女アーニャ、たまたま形式上の恋人を探していた女性ヨル・ブライアとかりそめの"偽装家族"として生活を始めるが…。

『SPY×FAMILY』の面白いところは、スタイリッシュなスパイアクションにドタバタホームコメディが絶妙に絡み合っていることです。

夫はスパイ。妻は殺し屋。娘は超能力者。

黄昏の任務オペレーション〈梟〉のため、3人は「家族」となるのですが…実はこの即席の家族は、全員とんでもない素性の持ち主!しかも3人とも表向きは一般人として装っているので、お互いの正体を知らないのです。スパイ&殺し屋夫婦ならではのアクションをベースとしつつ、シリアスにならずあくまでもコメディ要素を前面に押し出しているので、毎回毎回吹き出すほどの面白さ!でもときどき切なさでホロリとさせられる展開もあり…。

現在ジャンプラで圧倒的な人気を誇る『SPY×FAMILY』の魅力について、古本店『もったいない本舗』のスタッフsakuraが余すところなく語りつくします!

現在爆売れ中!『SPY×FAMILY』が万人に愛される<3つの理由>

WEB漫画アプリである「少年ジャンププラス」では、2019年3月に『SPY×FAMILY』第1話が公開されると2000以上のレビューコメントを獲得し、SNSのトレンド入りを果たしました。さらにコミック1巻は重版を重ね、わずか1ヶ月足らずで発行部数30万部を突破という、今やノリにノっている漫画なんです!

数多くある少年漫画の中でも、『SPY×FAMILY』は老若男女問わず幅広い層に人気があります。一体何が読者を惹きつけてやまないのでしょうか?その面白さと人気の秘密とは?読者の感想は?『SPY×FAMILY』が万人に愛される<3つの理由>を紐解いていきましょう!

理由① スタイリッシュな絵柄とコメディ要素のギャップ

『SPY×FAMILY』の単行本の印象といえば、とにかくスタイリッシュ!アクアグリーンの背景色で統一された表紙は、どの巻も額に入れて飾っておきたいぐらいオシャレで、並べてみるとフォントの配置などもよく考え抜かれてデザインされているようです。しかし、これは表紙だけではありません!作者の遠藤達哉さんの画力は凄まじく、1コマ1コマに到るまでとにかく絵が美麗すぎる。でもその一方、内容は紛れもなくコメディで笑える要素満載なので、このギャップがクセになる人続出!

理由② 殺伐とした少年マンガが多い中の"癒し"である

昨今のヒット漫画といえば、週刊少年ジャンプの『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『約束のネバーランド』など命のやりとりをリアルに描くバトル漫画が人気の傾向にありますよね。次に誰が死ぬのかというハラハラ感や、涙なしには読めない展開も魅力です。ある意味殺伐としたジャンプ漫画が主流となっている中で、『SPY×FAMILY』の適度なユルさやアットホーム的なほのぼの感は、読者の癒しに繋がっているのではないでしょうか。sakuraも、「一服の清涼剤」という位置づけで本作を楽しんでいます!

理由③ キャラ設定が秀逸かつ最大限に活かされている

『SPY×FAMILY』の魅力のひとつは、キャラクター設定が秀逸なこと!主人公・黄昏は敏腕スパイ、妻・ヨルは凄腕の殺し屋、娘・アーニャは超能力者という、あまりにも個性的すぎる登場人物ばかり。でも、表向きは黄昏は精神科医、ヨルは市役所のOLと正体を偽って生活しています。娘のアーニャだけが人の心を読むことができるので、2人の真の姿を知っているというわけです。ちなみにアーニャは「ちちかっこいい!」(スパイだから)「ははつよい!」(殺し屋だから)と2人のことが大好きで、読者はアーニャの天真爛漫な可愛さにメロメロです(笑)

<主要キャラクター&相関図>個性豊かな面々をご紹介

※各画像をクリックすると人物紹介へリンクします。
スパイファミリー相関図 ロイド・フォージャー ヨル・フォージャー アーニャ・フォージャー ボンド・フォージャー ダミアン・デズモンド ベッキー・ブラックベル ヘンリー・アンダーソン ユーリ・ブライア フィオナ・フロスト ドノバン・デズモンド

※ネタバレはありません!

フォージャー家(偽装家族)

ロイド・フォージャー
(コードネーム:黄昏)
ロイド・フォージャー

西国の組織・WISE(ワイズ)の凄腕スパイで、コードネームは「黄昏」(たそがれ)。表向きはロイド・フォージャーという名前の精神科医で、東国に潜入中。非常に整った顔立ちをしたイケメンで、変装能力・身体能力ともに優れている。仕事に対する姿勢はストイックそのもので、任務遂行のためにはどんなことでも行う覚悟がある。仕事から家事まですべてをスマートにこなす。妻のヨル、娘のアーニャとかりそめの家族となるが、良き夫であり良き父であろうと努力している。

ヨル・フォージャー
(コードネーム:いばら姫)
ヨル・フォージャー

市役所の事務員として働く一方で、殺し屋<いばら姫>として暗躍している美女。早くに両親を亡くし、弟ユーリと2人きりの生活になったため、生活費を稼ぐために殺し屋となった。弟に今後を心配されていること、また27歳という年齢で未婚だと注目を集めてしまうため、利害が一致したロイドの表向きの妻となる。家事全般(特に料理)が苦手だが、殺しの後片付けを日常的にしているため、掃除は得意な様子。ロイドには好意を持っている。旧姓はヨル・ブライア。

アーニャ・フォージャー
(被検体007)
アーニャ・フォージャー

ロイドがオペレーション〈梟〉を遂行するために、孤児院から引き取った少女。超能力により、人の心を読みとることができる。実はある組織から逃げ出した被検体だが、本人はそれを隠している。ロイドは「読み書きができる6歳ぐらいの子」を求めていたが、4~5歳の見た目である。(本人は6歳だと言い張るが年齢は不明)ロイドのことを「ちち」、ヨルのことを「はは」と呼んでいる。頭はあまり良くないが、超能力でなんとか日々の生活を乗り切っている。常に一生懸命な性格。

ボンド・フォージャー ボンド・フォージャー

未来予知能力を持つ犬で実験動物として生み出された。テロの道具として使い捨てされそうになったが、アーニャとともに未然にテロを阻止することに成功。その後はアーニャの必死の懇願でフォージャー家のペットとなり、WISEに引き取られずに済んだ。未来を予知できるが、犬なので基本的に人に知らせることはできない。アーニャだけは心を読むことにより共有することが可能。ボンドという名前は、アーニャが好きなスパイアニメ「SPYWARS」から命名された。

イーデン校関係者

ダミアン・デズモンド ダミアン・デズモンド

ロイドがターゲットとしているドノバン・デズモンドの息子(次男)。アーニャからは「じなん」と呼ばれている。父親の権威をかさに着て学校では威張り散らしており、子分に囲まれている。アーニャのことを当初は「生意気だ」といじめのターゲットとしていたが、あることをきっかけに恋愛対象として意識するようになる。

ベッキー・ブラックベル ベッキー・ブラックベル

アーニャがイーデン校でできた初めての友人。父親は大手の軍事企業ブラックベルのCEOである。高飛車で何でもズケズケ言う性格だが、ひょんなことをきっかけにアーニャと仲良くなった。2人で一緒に買い物に行くこともあり、アーニャの庶民的な感覚によく驚かされている。使用人マーサに送迎をしてもらっている。

ヘンリー・アンダーソン noimage

イーデン校の教師。名門イーデン校の名に恥じぬよう常に「エレガント」であることを重視する。入学試験でもやはりすべての受験者および両親にはエレガントさを求め、その基準を軽々と超えてきたフォージャー家には一目置いている。教科は歴史学。

その他主要キャラ

ユーリ・ブライア ユーリ・ブライア

東国の元・外務省エリートで、ヨルの7歳下の弟である。幼い頃に両親が死んでしまったため、ヨルが母親代わりとなりユーリを育ててきた。そのため「姉さんのためなら何でもする」というシスコン気味の青年。現在は国家保安局に勤めているが、姉に心配されないよう仕事を偽っている。西国のスパイである黄昏はいわば天敵だが、未だ黄昏の正体は見抜いてはいない。ただ「姉の結婚相手のロイドが気に食わない」ようである。

フィオナ・フロスト
(コードネーム:夜帷)
フィオナ・フロスト

西国の組織・WISE(ワイズ)の女性スパイで、コードネームは「夜帷」(とばり)。黄昏は先輩にあたる。表向きの顔は病院の事務員。淡々と任務をこなし、判断・身体能力が異常に高い。常に無表情のためわかりづらいが、実は黄昏に強烈な恋心を抱いている。黄昏の妻であるヨルに常に対抗心を燃やし、「黄昏の妻にふさわしいのは私」と、フォージャー家の妻の座を虎視眈々と狙っている。当の黄昏は夜帷の恋心には気付いていない様子。

ドノバン・デズモンド noimage

東国の国家統一党総裁。東国と西国間の平和を脅かす危険人物のため、黄昏が今回ターゲットとしている人物。息子が通うイーデン校の懇親会ぐらいにしか顔を出すことはなく、非常に用心深い性格である。

【TVアニメ最新情報】2023年10月よりSeason2放送スタート!

今や大人気の『SPY×FAMILY』ですが、2023年10月7日よりTVアニメSeason2の放送がスタート!既に公開されている2種のキービジュアルは、イーデン校を背景にしたアーニャ&その仲間たちと、原作でも人気のエピソード「豪華客船編」の大型客船を背景にしたもの。また破天荒すぎるアーニャに再会できるのが待ち遠しいですね!

そして、2023年12月22日には『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の公開が予定されています!こちらは完全新作のストーリーということに加え、俳優の中村倫也さんと&賀来賢人さんが劇場版オリジナルキャラの声優を務めることが発表されており、期待は高まるばかり。映画版のさらなる続報を楽しみに待ちましょう!

 まとめ

さて、ここまで超絶おすすめ漫画『SPY×FAMILY』の魅力について語ってきましたがいかがでしたか?手に汗握るバトル漫画が好きな人から、ドキドキするような恋愛系漫画が好きな人、さらにはゆるいコメディ漫画が好きな人まで、どんな漫画好きさんにも自信を持っておすすめできます!

ジャンプラのすごいところは、オリジナル連載作品が初回全話無料で読めることです。気になっている作品があるけど単行本に手が出ない…という人でも、この機会に最新話まで無料で一気読みすることができるんです。もちろん今回ご紹介した『SPY×FAMILY』も対象です。もしも、「ちょっと興味はあるけれどまだ本作を読んだことがない」「自分に合っているかどうか試し読みをしてみたい」という方がいたら、ぜひぜひ読んでみて下さいね!

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)

作者 遠藤 達哉
出版社 集英社
出版年月 2019年7月
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sakura
ライティング担当 : sakura

札幌在住30代。本や少年コミックを読むことが大好きで、家事の合間にハイボールを飲みながら読書をするのが至福のとき。小説はイヤミス、ホラー、児童文学まで好きなジャンルは多岐にわたり、ラストですべてがひっくり返される「大どんでん返し」本を好んで読む。子どもの頃からホラー映画が好きで、最近は『死霊館』や『インシディアス』など心の奥底まで恐怖心をかきたてられるようなジェームズ・ワン監督作品に魅了されている。

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