• 2019/08/08

【泣ける絵本】読み聞かせで涙が止まらない!おすすめの6冊

子どもへ読み聞かせながら大人も涙が止まらない、感動の【泣ける絵本】のご紹介です。絵本は想像力や思いやりの心を育む最適のツール。さまざまな物語から子どもは"心"を知り、感じます。今回はいぬ、ねこ、きつねなどの動物が登場する、幼児でもわかりやすいお話を集めました。

テントの中で本を読んでいる親子

"泣ける絵本"がくれる、優しさ・思いやりのこころ

パパやママが子どもに絵本を読み聞かせる――。
叱ることもイライラすることもない、ゆったりとした親子の至福の時間。「今日はどの絵本を読む?」なんて本を選ぶところから楽しいものですよね。

絵本と言っても、赤ちゃん向けの視覚に訴えるもの、『ノンタン』『ねずみくんのチョッキ』など何十年も長く愛されているシリーズもの、『りゆうがあります』などの話題作、とさまざまあります。

ゆかいで思わず笑ってしまうお話や、ドキドキワクワクの冒険話も楽しいですが、今回は「泣ける絵本」をご紹介したいと思います。

「かわいそう」「さびしい」という悲しい涙や、「よかった!」という安堵の涙。「泣ける絵本」には人の優しさや思いやりの心を育む力があると思います。

なかでも今回は、主人公が動物だったり、人と動物の交流を描いた作品を選んでみました。動物が登場する物語は、小さな子どもでも感情移入しやすいですし、内容もわかりやすいと思いますので、幼児から小学生まで幅広くおすすめです。ぜひ、絵本選びの参考にしてみてくださいね。

【泣ける絵本】おすすめの6冊はこちら

1 チロヌップのきつね (たかはし ひろゆき)
絵本 チロヌップのきつね
あ ら す じ

北の海にあるチロヌップという島に暮らすきつねの一家。お父さんぎつね、お母さんぎつね、そして"げんきもの"のぼうやぎつねと"あまえんぼ"のちびこぎつね。夏の間だけ、漁にやってくるおじいさん、おばあさんと交流しながら幸せに暮らしていた。
しかし時代は太平洋戦争のさなか、この北の島まで戦争の暗い影は忍び寄り、ちびこぎつねは兵隊たちが仕掛けた罠にかかってしまう――。

幸せに暮らしていたきつねの一家の悲しい物語に、読み聞かせ中も涙が止まりませんでした。親であればどうしても可愛らしい子ぎつねたちを、子どもの姿に重ねてしまうことでしょう。罠にかかったちびこぎつねに、えさを運び続けるお母さんぎつね。物語を通じて親の深い愛情が伝わってきます。人間も動物も、皆が平和に幸せに暮らせることを願わずにはいられないですよね。

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1 スーホの白い馬 (大塚 勇三)
絵本 スーホの白い馬
あ ら す じ

モンゴルにある馬頭琴という楽器。この楽器ができたのには、こんな物語があった――。
貧しい羊飼いの少年・スーホ。おばあさんと二人、助け合いながら暮らしていたスーホはある日、1頭の白い仔馬をひろって育てることになった。
スーホは、まわりの人々のすすめで、立派に育った白馬で町のけいば大会に出ることになった。とびぬけて足の速い白馬を殿さまは自分のものにしようとしたが、嫌がって暴れ逃げる白馬。殿さまは怒って家来たちに弓矢を引かせた――。

この物語は小学2年生の国語の教科書に長く採用されるなど、知っている人も多い名作です。モンゴルを舞台に、馬頭琴という不思議な名前の楽器が誕生するまでを物語にした絵本です。傲慢な殿さまの命令で矢に射られて殺された白馬が、夢の中でスーホに語りかける場面は自然と涙がこぼれます。「肉体は滅びても魂は寄り添っている――」スーホと白馬の絆から生まれた馬頭琴の美しい音色が、絵本の中から響き聴こえてくるような気がします。

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1 100万回生きたねこ (佐野 洋子)
絵本 100万回生きたねこ
あ ら す じ

100万回生きて100万回死んだ、オスのとらねこ。あるときは船乗りのねこ、あるときはどろぼうのねこ、またあるときは小さな女の子のねこだった。100万の飼い主がいて、みな猫の死をかなしんだ。けれどもねこは一度も泣いたことがなかった。死ぬのなんかへいきだった。 しかし白いメスのねこと出会ったことで、とらねこは初めての"感情"を持つことに。 さて、とらねこの人生はどんな最期を迎えるのか?

何万回も「死ぬ」、という設定に絵本らしからぬシュールさから、子どもより大人のファンが多いともいえる、ロングセラー作品。"白いメスねこ"との出会いはいったい、とらねこに何をもたらしたのか?とらねこが二度と生き返ることがなかったのは、なぜなのか?大人も思わず考え込んでしまう、深い問いだと思います。子どもと一緒に、とらねこの長い長い人生について、いろいろな観点からお話してみると面白いですよ。

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1 かわいそうなぞう (つちや ゆきお)
絵本 かわいそうなぞう
あ ら す じ

東京・上野動物園で人気を集めていた3頭のぞう。名前はジョン、トンキー、ワンリー。 動物園に来るたくさんのお客さんを楽しませていた。しかし、日本はアメリカと戦争中で、攻撃は日に日にひどくなっていく。"もしもばくだんが動物園に落ちてオリがこわれたら、もうじゅうたちが町へ逃げ出して大変なことになってしまう"―― そういう理由で、動物園にいるライオン、トラ、ヒョウ、クマなどの動物は毒を飲まされてころされてしまった。そして、体が大きいゾウにも同じ運命が……

1970年に出版され、およそ半世紀も読み継がれてきたこの本を、知らない人はいませんよね。戦争が人間だけではなく動物たちにもむごい運命を強いたことを、ごまかすことなく真正面から描いた作品。戦時中における猛獣の殺処分という事実は、実際にあったそうです。 読み手にもゾウの飼育員の苦悩、悲しみが伝わってきます。「せんそうをやめろ、せんそうをやめてくれえ」――動物園職員の叫びが胸に迫り、言葉に詰まって読み聞かせが途切れることも…。子どもは難しい時代背景などわからずとも、物語から必ず何かを感じ取ります。歴史を学び始める高学年の子供に読ませるのも良いでしょう。ぜひ親子で一緒に読んで欲しい1冊。

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1 やさしいライオン (やなせ たかし)
絵本 やさしいライオン
あ ら す じ

いつも"ぶるぶる"ふるえている、みなしごのライオン、ブルブル。そのブルブルのお母さんがわりとなった、いぬのムクムク。心優しいムクムクは、わが子のようにブルブルを可愛がり大切に育てた。ライオンのブルブルはどんどん育っていって、ムクムクよりも大きくなった。ブルブルは立派なライオンになった。二匹は離れ離れになり、やがてブルブルはサーカスの人気者になった。ある晩、ふと耳に届いた、なつかしい子守歌――。「おかあさんだ!」けして忘れることのなかった、優しいお母さんの声。ブルブルはお母さんを探しにサーカスを飛び出て――。

とてもシンプルで短いストーリーですが、それゆえにラストの切なさが涙を誘います。絵本だとわかっていながら涙が止まらない…。本物の親子ではないムクムクとブルブル。ですがムクムクがブルブルに与えたのは、まぎれもない"無償の愛"だったのでしょう。子育て中のお母さん、ぜひ子どもに読み聞かせてあげて下さい。

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1 はちこう (くめ げんいち)
絵本 はちこう
あ ら す じ

大学の先生に、まるで自分の子どものように可愛がられて育ったハチ公。雨の日も風の日もかかさず駅まで先生を迎えに行くのが日課だった。しかしある日、先生は突然亡くなってしまう――。二度と帰らない先生を、ハチ公は駅で待ち続けるのだった。

いまや渋谷駅のシンボルともいえるハチ公の銅像はとても有名で、知らない人はいないと言っても過言ではありません。そしてこの「はちこう」は実話であるということも多くの人が知っているでしょう。「せんせいはかならず帰ってくる――」そう信じて駅へ通い、待ち続けたハチ公の健気さ、純粋さに感動せずにはいられません。犬を飼っている人ならなおさら、犬の忠実さが愛おしく泣けてしまうことでしょう。"自分を大事にしてくれた相手を大事に想い、信じること"。人間同士の信頼関係にも通じる何かをハチ公が教えてくれているような気がします。

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「泣ける絵本6冊」いかがでしたか?気になる本、読んでみたいと思う本はありましたでしょうか。 どの本にも"愛"と"思いやり"のこころが詰まっています。 ぜひ本選びの参考にしていただけたら嬉しいです。

"泣ける絵本"~こんな作品も読まれています

上記でご紹介した本はわりと有名な作品たちですが、他にも"泣ける"と評判の絵本はまだまだたくさんあります。記憶にうっすら残っている作品などは、また大人になって読み返してみるのがおすすめです。子どもの頃とは違う視点で物語を見ることができて、改めて大切なことに気付けるはず。絵本は子どものものだけではないのかもしれませんね。

それでは、こちらでもう少し"泣ける絵本"をご紹介したいと思います!

タイトル 作者名 内 容
泣いた赤鬼 浜田 廣介 人間と仲良くなりたい赤おにのために、友達の青おにが考えた作戦とは…。大人も深く考えさせられる物語。
おまえうまそうだな 宮西 達也 大きな恐竜が恐竜の子どもを見つけ「うまそうだな」と食べてしまおうとしたが、"お父さん"に間違えられて…。大きな恐竜の愛に泣ける作品。
セーターになりたかった毛糸玉 津田 直美 セーターになるのを夢みる赤い毛糸玉が主人公。なかなかセーターになれず悩んでいたけれど、最後の結末は…?ハラハラしつつほっこりするお話。
やさしいあくま なかむら みつる あくまのチュッチュが大切な友達のためにとった行動とは。親子で泣ける感動作。
えんとつ町のプペル にしの あきひろ ストーリーはもちろん、絵の美しさ、世界観に引き込まれる絵本。作者がネットで全編無料公開したことも話題に。

まとめ

きつねの親子

『泣ける絵本』をご紹介しましたが、皆さんいかがでしたでしょうか?親から子どもへはもちろん、若い世代の人なら甥っ子、姪っ子へのプレゼントとして選んでみるのもよいかもしれませんね。絵本は子どもにとって心を育てる最良の教材とも言えます。『泣ける絵本』が与えてくれる、心の優しさ、温かさを感じ取ってくれたら嬉しいです。

また、絵本は子どものものと思い込んでいる人も多いと思いますが、実は大人にとっても良いものなんです!物語の奥深さや、愛情、思いやりの心など、いろんな題材がぎゅっと凝縮されているので、大人になって読み返してみると昔の印象とはまた別の新しい感動や発見があるはずです。

今回ご紹介した本は、どれも本当に泣ける作品で涙腺崩壊まちがいなし!きっと、涙でいっぱいの顔になるので本屋さんでの立ち読みはおすすめしません!しかし、新品で買うとなると価格がおのずと高くなってしまいあまり手が出ない…なんてことも。そんなときはぜひ、新品より安く購入できる中古本を『もったいない本舗』で探してみて下さいね。

業界最大の在庫を誇る、古本販売店『もったいない本舗』では流行りの書籍だけでなく、漫画や絵本もたくさんあります!もしかすると、昔読んでお気に入りだった懐かしい絵本や、発行日・発売日がかなり昔の、今は絶版となっている貴重な絵本などに出会えるかもしれません。

otake
ライティング担当 : otake

札幌在住の40代2児の母。趣味は読書。小説からエッセイ、漫画まで何でもこいの雑食派。好きな作家は横山秀夫、誉田哲也、角田光代、篠田節子、乃南アサなど。とくに人間の本音や心の闇に迫る作品に惹かれる。テレビも好きで、笑えるバラエティで忘れた笑顔を取り戻す。一度手放した思い出の漫画たちを買い戻すことを目標に日々働く。すべての家事を終えて飲む一杯が一番の癒し。

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