• 2019/09/26

本が読めない理由はこれだった!読書を楽しめるようになる方法とは

昔はもっと沢山本を読んでいたはずなのに、最近本を開くとすぐ飽きてしまったり、眠くなってしまう…という人はいませんか?忙しいことを理由に、数ヶ月以上本を開いていないという人もいるのでは。その原因と解決策を知ることで、見違えるように読書を楽しめるようになりますよ!

注意力散漫の女性

「最近本が読めなくなってしまった」という人はいませんか?

「最近本が読めていないなぁ」「本を読むとすぐ飽きてしまうんだよなぁ」という人はいませんか?学生時代はもっとたくさん読書をしていたはずなのに、社会人になってから徐々に読書量が落ちてしまっているという人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、現代はスマホやゲームをはじめとするありとあらゆる娯楽があり、趣味として「読書」を挙げる人は年々少なくなっているように感じます。

実際に、統計を見ると年々日本人の読書量は減り続けているんです!文化庁の「国語に関する世論調査」によると、1ヶ月に1冊も本を読まない人の割合が47%、以前に比べて読書量が減っていると回答した人の割合が65%にも上っています。


上記の結果を見ても明らかなように、日本人の読書離れは明らかですよね。「そういえば最近本が読めていないかも…」という人は、次の項目に当てはまるかどうかチェックしてみましょう!

<本が読めない人の特徴>
  • 本を開いただけで反射的に眠くなってしまう
  • 本を読み始めてもすぐに飽きてしまう
  • スマホニュースは読めるのに、何故か新聞は読むことができない
  • 昔は読書が好きだったのに、最近は書店にも行っていない
  • ここ1ヶ月間、1冊も本を読んでいない

上記項目にひとつでも当てはまったという人は、要注意です!

「昔は読めていたけど、今は忙しくて読んでいない」「生活が落ち着いたら読めるはず」と楽観的にとらえている人も、決して安心はできません。読書には「没頭する」「想像力を働かせる」という行為が必要であり、漫然と本を開くだけでは読んでいないのと同じこと。活字を再び日常に取り入れるためには、ある程度のリハビリが必要になるからです。手遅れになる前に、まずは読書ができなくなった原因と対策方法を知りましょう!

本を読めない原因は、実は〇〇だった!

そもそも本を読めない原因とは何なのでしょうか?環境の変化だったり、時代の移り変わりとともに趣味が多様化しているというのも原因のひとつかもしれません。子どもの頃から本と縁がなく、読書の習慣が根付かなかったという人もいるでしょう。では、具体的に本を読めない原因を挙げてみましょう。皆さんは何番に当てはまるか、チェックしてみて下さいね。

<本を読めない原因は?>
① 何の本を読めば良いのか分からない

そもそも読書の習慣がない人は、本選びから迷うかもしれません。自分がミステリーやファンタジーなど、どんなジャンルが好きなのか把握していますか?本屋さんに行ってもベストセラーのコーナーを一巡して、結局何も買わずに帰って来てしまった…という経験がある人はいないでしょうか。

② 常に他のことに気がとられてしまい集中できない

テレビをつけっぱなしにして本を読んだり、会話しながらスマホを操作したり、今していることがあるにもかかわらず、常に次のことを考えている人は、当然 “今” 手にしている本にも集中できません。本を開いていても、その内容が頭に入ってこないのでは読書も楽しめないですよね。

③ 買うだけで読んだつもりになって満足してしまう

本屋さんでは、あれも欲しいこれも欲しいと何冊もまとめ買いするものの、結局読まずに「積読」状態という人はいませんか?ストレス発散のために衝動買いしていたり、買っただけで満足してしまうというのがこのパターンです。意外と読書家の人にも多いですよね。

④ 学校や仕事が忙しく本を読む時間がとれない

「勉強を優先するから本を読むひまがない」「仕事が忙しくて本を読む時間なんてない」などと何かと理由づけして、読書を後回しにしていませんか?「時間ができたら…」そう言いながら、気が付けばもう何年も本を読んでいないのでは?

⑤ 家族がうるさく本に集中できない環境である

一緒に住んでいる人がいれば、どうしても生活音が気になったりして、読書環境が思い通りにならないのは仕方のないことです。やっと集中できる!と思ったら話しかけられて中断、ここからが良いところ!なのにまた中断…。結局、本の世界に没頭できず時間だけが過ぎてゆき、本からだんだんと離れてしまったという人もいるのではないでしょうか。

⑥ 読めない漢字や難しい言葉が多くて挫折してしまう

本を読んでいると、どうしても読めない漢字だったり難解な四字熟語に出会うこともありますよね。そんなときは、まるで文章が頭に入らず読破することを諦めてしまいがちです。結果的に「自分は本が読めない人間なんだ」と早合点して、読書自体に拒否反応を起こしてしまうという人もいるようです。

皆さんは、何番に当てはまりましたか?自分を客観的に見つめなおして原因が明らかになると、その解決策も明確になるはずです。では、読書が楽しめるようになるために、具体的にどのような対策を取れば良いのかひとつひとつ確認していきましょう!

読書が楽しめるようになる!その解決策とは

ベンチに置いてある本

Q1.何の本を読めば良いのか分からないのだけれど…。
A1.まずは他の読者の「おすすめ本」を参考にしてみましょう。
インターネット上で「面白い本」や「おすすめ本」などと検索して評判の良いものを選んでみてはいかがでしょうか。また、書店へ足を運ぶならベストセラーコーナーなどで表紙買いしたり、店員さんのポップで惹かれるものがあれば買ってみるなど、本と出会う入り口はさまざま。そこでひとつの作品が気に入ったら、同じ作家の本から芋づる式に拾ってみたり、同一ジャンルの本を読んでみるのがおすすめです。

Q2.常に他のことに気がとられてしまい集中できない!
A2.「今」を楽しむことを意識しましょう。
「今」そのときを楽しむことが苦手な人はいませんか?常に次の段取りを考えていると、「次は何をしよう?」「次は何の本を読もう?」などと余計なことを考えてしまい本の世界に没頭することができません。今は読書に集中する!と意識することが大切です。スマホやゲーム機など気が散るものは、目の届かない場所に置くのもひとつの手。また、テレビをつけていると気が散るため、どうしても無音が気になるなら読書の邪魔にならないような環境音楽を流すようにするなど、周囲の環境を整えてみましょう。
Q3.買うだけで読んだつもりになって満足してしまう…。
A3.買ったその時が一番楽しく読めます。
よく分かります。本コンテンツを書いているsakuraも積読本(買った本を読まずに自宅に積んでいる状態)は優に200冊を超えます…。中には本を購入するということ自体がストレス発散となる人もいますが、「読みたい」と思って本を買ったそのときが、一番楽しく読めるタイミングと捉えましょう!読み時を逃すと、次にその本を読みたいと思う日はいつ来るのでしょうか。積読本は積みすぎるとインテリアと化してしまうのでお気をつけください。
Q4.学校や仕事が忙しく本を読む時間がとれない!
A4.スキマ時間を有効に使いましょう。
「時間がない」を言い訳にしていませんか?時間は人類みな平等に与えられています。意識的に「時間を作る」ことを心がけましょう。実は読書はスキマ時間に読むのが一番頭に入るんですよ!通勤中、お昼休み、お風呂上りにパックをしている間や、寝る前の30分などスキマ時間を読書に充てればあっという間に1冊を読み終えることができます。本を読む時間がないなら、一度自分のタイムスケジュールを見直してみて、スキマ時間がないかどうか確認してみましょう!
Q5.家族がうるさく本に集中できない環境なのですが。
A5.自宅以外の読書場所を見つけましょう。
自宅だけが本を読む場所ではありません。家にいるとどうしても家族から頼まれごとをしたり、小さい子どもに気を取られたりして集中できないこともありますよね。そこでオススメなのが、自分だけの「読書に集中できる場所」を見つけること。会社で休憩時間に読んだり、週末は図書館や公園などで読んでみるなど、環境作りが大切です。どうしても環境が整えられない場合は、オーディオブックなどで楽しむのも一案。これなら車の運転中や、家事をしながら「ながら読書」を楽しむことも可能です。
Q6.読めない漢字や難しい言い回しが多くて挫折してしまいがち…。
A6.潔く読み飛ばすことをオススメします。
読めない漢字や難しい言い回しが出てくると、どうしても読書がストップしてしまいがち。もちろん電子辞書片手に読み進めるのも良いのですが、読書は「勢い」が大事です。一言一句すべてを読もうと思わずに、分からない箇所は潔く読み飛ばすことをオススメします。また、何事にも適齢期があるように、本を読むのにも頃合いの時期というのが存在するんです。その時は読めなくてもまた1年後、数年後に読むとスッと頭に入ってくることも。どうしても挫折してしまいそうなときは、一旦時間をおいてみましょう。

Q&A形式で、本を読めない原因と対策方法をご紹介してきましたがいかがでしょうか?どれも意外とシンプルに解決できるものばかりだと思いませんか?もちろん、本を読めない原因はこれだけではなく案外根深いものがあったりします。そこで、毎日本に囲まれている古本店『もったいない本舗』のスタッフならではの視点から、見違えるように読書が楽しくなる秘訣をご紹介します!


『もったいない本舗』スタッフsakuraが教える!読書が楽しくなる3箇条

3つの星

その1)読書メモを残すべし!!

読書で大切なのは「アウトプット」です。読書メモを付けることは記憶の定着にも役立ちますし、目に見える形で残った読書ログは「これだけ読んできたんだ」という自信と、モチベーションアップにもつながります。読書メモについては、独自のノートを作るもよし、読書アプリやブログであえて多数の人の目に触れさせるのも、読書が長続きする秘訣です。

その2)読み方の改善を試すべし!!

どうしても本を読めないときは、読み方を改めてみましょう。本は「①目次 ②本文 ③あとがき(解説)」という大まかな構成から成り立っています。必ずしも①から順番に読まなければいけないわけではありません。例えば、sakuraはよくあとがきを一番最初に読みます。稀にあとがきでネタバレしているパターンもありますが、作者の意図が分かり物語の全体像が見えやすくなるというメリットがあります。他にも、ビジネス書なら目次をざっと読み、興味のある項目から読んでみるという読み方もオススメです。

その3)本を複数冊平行して読むべし!!

一冊の本に行き詰まってしまったら、無理して読まずに一旦その本から離れてみましょう。読書は一冊の本を読み切ってから、次の本を読まなければならないという決まりはありません。積読本の中からタイトルを見てその時「読みたい!」と思った本を読みましょう。要するに、複数の本を平行して読むという読書方法です。2~3冊の間で、気が向いたら別の本を読むというローテーションを繰り返すことで、中だるみせずに読破できるケースが多いです。試してみて下さい!

こんなに違う!本を読む人と読まない人の差とは

現在はSNSやWEBニュースなどが主流となっているので、情報ひとつを得るにしてもいちいち本を読んだり辞書を調べたりする人は少なくなりましたよね。では、原点に立ち返る問題となりますが、何故本を読む必要があるのでしょうか?「本なんて読まなくても死なないし」「小説なんて所詮作りものでしょ?」という意見もあるかと思いますが、読書によって得られるものは想像以上に大きいものなんですよ!

<本を読むことのメリットとは?>

読書習慣が身につくと、ボキャブラリー(語彙)が豊かになります。「怖い」という言葉を例にとると、それを表す言葉として「身の毛がよだつ」「空恐ろしい」「戦々恐々」などたくさんの表現方法があります。日本語は言葉によって微妙なニュアンスの違いがあるので、それをうまく表現できたら嬉しいと思いませんか?ボキャブラリーを増やす近道は何と言っても“読書”。語彙力が身につけばそれだけ考えの枠組みも広がるので、より豊かな人生になるはずです。

本を読むと、さまざまな人物の感情を疑似体験でき「想像力」を高めることにつながります。また、「こんな風に考えるのは自分だけなのでは…」という不安が解消されたり、「こういう考え方もあるんだ」と他人の考えを理解することで、現実でも相手の感情を先回りして考えられるようになるというメリットが!相手の気持ちを慮ることで、結果的に良好な人間関係を築くことができます。

インターネットの情報は、世界中の人が自由に書き込めるラフさと情報の速さが利点である反面、信憑性が薄いのがネックとなっています。そこに書いてある情報を鵜呑みにすることで、間違った情報が定着する可能性もあります。その点、本は出版社・作者が明らかになっているため、信憑性が高く信頼が置けます。とはいえ、本とインターネットはそれぞれ一長一短なので、使い分けるのがベストですね。

まとめ

読書会を楽しむ女性たち

「昔は本をよく読んでいたのに、最近読んでいないな…」、「読みたいとは思っているけど、日々忙しくてなかなか時間が確保できない…」と、読書を諦めている人も少なくないと思います。本を読めない理由を突き詰めれば、きっと解決策もみえてくるはず。一度、自分と向き合ってみるのが良いかもしれません。

それでもどうしても読み始められない、という人は思い切ってカフェなどで開催される読書会に参加してみるというのも良いかもしれません。普段、自分なら選ばない本のお話が聞けるので、きっと自分の世界が広がりモチベーションアップにつながるでしょう。いろいろな読書家さん達から読書術を伝授してもらってみてはいかがでしょうか。

記憶力アップや集中力アップなど、読書がもたらす効果はさまざま。大学などにあるような難しい学術書を読めとは言いません。まずはテレビで話題になった作品や、映画化された作品、ベストセラー作品などを手に取ってみると良いかもしれません。子供がいる人なら、息子さんや娘さんと一緒に絵本を読む、それでもいいんです。日常生活のスキマ時間などをうまく利用して、まずは本の最初の1ページをめくるところから始めましょう!


sakura
ライティング担当 : sakura

札幌在住30代。国内・海外問わず本(主にフィクション)をこよなく愛する。ミステリー、ホラー、ファンタジーが特に好み。好きな作家は恩田陸、上橋菜穂子、綾辻行人ほか多数。永遠のバイブルは北方謙三の『三国志』。アガサ・クリスティーの『アクロイド殺し』で衝撃を受けて以来、叙述トリックにはまり、ラストですべてがひっくり返される「大どんでん返し」本を求めてやまない。週末はドライブがてら本屋巡りをするのが趣味。

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