• 2019/06/03

【感涙必至!】絶対泣ける小説おすすめランキングトップ10!

皆さん、最近感動した小説に出会えましたか?思いっきり泣いた後、ふと心が軽くなっているのに気づくことってありますよね。そこで、古本店『もったいない本舗』のスタッフが心よりおすすめする「絶対に泣ける小説」をご紹介します。感涙必至、ハンカチを用意して臨みましょう!

本の上に座る女性

「泣ける」小説を読んでいますか?その効果とは

皆さん、最近本を読んで泣いた記憶はありますか?学生の頃は読んでいたけど、社会人になってからは、日々の生活に追われて「本を読む機会自体が減ってしまった」という人も少なくないかと思います。でも、思いっきり泣いた後ってなんだか気持ちが軽くなったような気がしますよね。「涙活」という言葉もあるくらい、能動的に涙を流すことは、心のデトックスにもなるんですよ。

そこで!古本店『もったいない本舗』のスタッフsakuraがおすすめする、絶対に泣ける小説を厳選してご紹介します。巷には「泣かせる」小説があふれていますが、今回は知らず知らずのうちに涙が流れてしまう「泣ける」小説をピックアップしてみました。

ジャンルにとらわれず、青春もの、恋愛もの、歴史ものから海外作品まで、読書好きスタッフの視点で幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

【スタッフおすすめ!】絶対に泣ける小説ランキング


1位 旅猫リポート(有川浩)

旅猫リポート

あ ら す じ

野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。

(文藝春秋より引用)

福士蒼汰さん主演で映画化されたことでも話題になりましたね!著者の有川浩さんといえば、『図書館戦争』シリーズや『塩の街』『空の中』『海の底』から成る自衛隊三部作など、どこまでも甘々なラブコメ作品に定評のある作家さんです。でもこの『旅猫リポート』を読んで、「有川さんって恋愛ものだけじゃないんだ」とその引き出しの多さを実感しました。

野良猫だったナナの視点から描かれる物語。主人公サトルとの出会い、単純だけど幸せな日々、そしてサトルとナナの長い長い旅。徐々に明らかになる真実と、その終着点を思うと胸が張り裂けそうになりますが、不思議と清々しい読後感です。久々に嗚咽がもれるほどに泣いた作品。猫好きの人はもちろん、そうでない人にも絶対におすすめです!



2位 かがみの孤城(辻村深月)

かがみの孤城

あ ら す じ

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた——なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。

(ポプラ社より引用)

2018年の本屋大賞を受賞した作品です。単行本で500ページを超える大作ですが、一気読み必至!ページを繰るのももどかしいほどのめり込んでしまいました。さまざまな理由で不登校になった子供たちが、鏡の向こうにある不思議なお城で交流を深めていくというお話なのですが、ファンタジーとはいえ登場人物の境遇はあまりにもリアルです。

辻村さんは、過去作品からも分かるようにとにかく「伏線の張り方」が上手い!!なぜ7人がこの場所に集められたのか?なぜ外の世界で会うことはできないのか?というミステリ要素もあり、最後の最後でしかけられた“どんでん返し”には驚きを隠せません。怒涛のごとく回収されていく伏線と、ラストで押し寄せるただただ温かな感動。感無量の読書体験になること、間違いなしです。

本作の主人公と同年代である中学生の方はもちろん、その親御さんの世代まで幅広く感動できる傑作です!



3位 夢の上(多崎礼)

夢の上

あ ら す じ

夢売りは請う。「私は、夜明けを所望します」夜の王は答えた。「ならば、見せて貰おう」夢売りが取り出したのは夢の結晶。その中心が淡い緑の光を放ち―「これは結晶化した女の『夢のような人生』」地方領主の娘として平凡に生きるはずだったアイナの物語。

(中央公論新社より引用)

いかにもライトノベル風なイラストに加え、ファンタジーど真ん中の内容なので、もしかすると読む人を選ぶかもしれません。…が、この作品を読まないなんてもったいない!本作品は全3巻+外伝が出版されていますが、必ず全作品を読んで下さいね。本作にはさまざまな人物が登場しますが、必ずしもハッピーエンドではありません。光と闇。叶わない夢もまたあり、読了後には一抹の寂寥感に胸がチクリと痛むかも。タイトルの『夢の上』の意味が分かった時には、思わず涙が…。

補足ですが、多崎さんといえば、以前にこちらのコンテンツでもご紹介させて頂いた『煌夜祭』も、ファンの間ではとりわけ人気のある作品です。『夢の上』の4冊はハードルが高い…という人は、ぜひ『煌夜祭』から挑戦してみてください。たまには忙しない現実を忘れて、ファンタジーの世界にどっぷりと浸ってみるのはいかがですか?


『煌夜祭』についてはこちらをcheck!


4位 風が強く吹いている(三浦しをん)

風が強く吹いている

あ ら す じ

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく…風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」―純度100パーセントの疾走青春小説。

(新潮社より引用)

毎年箱根駅伝の季節になると、本棚から引っ張り出してきて再読を重ねているので、sakuraの持っている本はボロボロです(笑)私、大きな声では言えませんがこの本を読むまでは「駅伝」と「マラソン」の違いが分かっていなかったんです…。10人のランナーそれぞれの人間性の描き分けがお見事で、「たすきを繋ぐ」という一見簡単そうに見えることが、個々の人生をかけるほどに重みを背負っているとは思ってもみませんでした。

本作は、2007年に漫画化されたのを皮切りにラジオドラマ化、舞台化、実写映画化、2018年にはテレビアニメ化もされており、その人気はとどまるところを知りません。面倒見の良いハイジに、たびたび周囲と衝突する天才ランナーのカケル。他にも漫画オタクや運動音痴の青年など、個性豊かなメンバーが揃っていて、各キャラクターとの掛け合いもまた見所のひとつ。「青春」という二文字がこれほどしっくりくる作品はありません。駅伝に興味がない人ほど、手に取っていただきたいです!



5位 獣の奏者(上橋菜穂子)

獣の奏者

あ ら す じ

リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが―。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。

(講談社より引用)

まずこの本が児童書だということに驚きです!子どもに読ませるにはあまりにも苛酷。私が幼い頃に読んでいたらトラウマになっていたかもしれません。それでも、この『獣の奏者』に出会えたことに心から感謝をしているし、生涯のマイベスト本として10本の指に入ることは間違いありません。

獣ノ医術師を目指す、まだ年端もいかない少女エリンの生涯を描いた物語です。なぜこんなに不幸を背負わなくてはいけないの?!と哀しくなってしまうぐらいに壮絶な人生。それでも、エリンはどこまでも健気で、そして大人顔負けの聡明さを持ち合わせた少女。エリンに感情移入して読み進めるうちに、物語は不穏な方向へ…。

本作は闘蛇編・王獣編・探求編・完結編のほか、外伝「刹那」が発売されています。あまりに号泣しすぎて再読するのは勇気が要るのですが、いつかまた時が来れば手に取ろうと、そっと本棚に忍ばせてあります。



6位 黄金の王 白銀の王(沢村 凜)

黄金の王白銀の王

あ ら す じ

百数十年にわたり、国の支配をかけて戦い続けてきた鳳穐一族と旺廈一族。生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられていた二人の王。だが、彼らは過去のしがらみを断ち切った。そして、争いのない平和な世の中を作りたいという思いを理解し、陰で協力し合う道を選んだ。しかし、それは想像以上に厳しいものだった…。敵に捕われの身となった王と、混乱する二つの国をなだめて統べる王。二人が思い描いた理想は、はたして実現することができるのか。

(幻冬舎より引用)

ファンタジー作品ではありますが、まるで歴史大河小説を読んでいるかのような重厚感!2つの国の2人の若き王。生まれたときから互いに憎み合い、覇権争いを続けていた国同士が長い統合への道を歩み始める物語です。当然、心の根っこに刷り込まれた憎しみは、一朝一夕に解決されるはずはなく…その道は苦難を極めます。

王とは言っても、2人はまだ10代。若くして、氏族の運命を背負わなければいけないなんて想像を絶しますよね。薫衣とその妻のやりとり、そして最終的に下した薫衣の決断には涙が止まりません。これが一番正しい選択だったのか、他の道はなかったのか。何度グルグルと考え続けても結論は出ず…。

とにもかくにも、号泣必至の作品です。文庫化に際して、表紙イラストがかなり変わっていますが、私は単行本のほうが好み。



7位 君の膵臓を食べたい(住野よる)

君の膵臓をたべたい

あ ら す じ

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

(双葉社より引用)

「泣ける小説」として常時ランキング上位に食い込んでいる作品のひとつ。「キミスイ」という愛称で、10代20代の若い世代を中心に大ヒットした作品です。『君の膵臓を食べたい』。タイトルだけ聞くとホラーと勘違いしそうですが、実は典型的なボーイ・ミーツ・ガール小説。こういうタイプの青春小説に没頭するには、私は少し年齢を過ぎてしまったけれど、それでもラストは涙が止まりませんでした。

ひょんなことから主人公が偶然拾ってしまった「共病文庫」。それは、クラスの人気者である少女・桜良が綴った闘病日記。余命いくばくもない彼女が抱えている秘密とは…。終盤の展開には驚きでしたが、読後には不思議とすべてを吹っ切ったような清涼感を感じられる良作です。タイトルの意味が分かったら、すぐにでも再読したくなるかも?

ちなみに北村匠海さんと浜辺美波さん主演の実写映画版は、原作ファンも納得の良質な恋愛映画に仕上がっています。アニメ化もされているので、興味のある方はあわせてどうぞ!



8位 失はれる物語(乙一)

失はれる物語

あ ら す じ

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。

(角川書店より引用)

最初にお伝えしておきますが、sakuraは乙一さんの大ファンです。以前別コンテンツでも乙一さん特集を書かせていただきましたが、その中でも特にイチオシなのがこの『失はれる物語』です。特に、表題作については涙なしでは読めません。事故により全身不随になってしまった主人公と、彼を支えるピアニストの妻を描いた物語です。感覚が残った右腕の皮膚感覚だけが、妻との唯一の交流手段。

乙一作品を読んでいると、いつも切なさや温かさが入り混じった雑多な感情が押し寄せてきて、なかなか気持ちの整理が付かなくなります。…が、必ずしもハッピーエンド、大団円で終わらないところがまた乙一さんの良いところでもあります。本作は短編集ですが、感動作からコミカルな作品まで傑作揃いです!

乙一作品おすすめはこちらをcheck!


9位 小説 君の名は。(新海 誠)

君の名は。

あ ら す じ

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが―。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『小説 君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。

(KADOKAWA/メディアファクトリーより引用)

ご存知、日本中で大ヒットした2016年のアニメ映画『君の名は。』の原作小説。新海誠監督自らが執筆された小説なので、監督のイメージがダイレクトに伝わってくる作品です。私は、映画公開前に待ちきれずに原作本を買ってしまったのですが、『君の名は。』に限っては、アニメ映画、原作小説ともにそれぞれ単品で非常に完成度が高いのが特徴。どちらが先でも楽しめるかと思います!

夢の中で入れ替わっている男女を描いた物語。単なるSFかと思いきや、ストーリーは思いもよらない方向へと進んでいきます。本来絶対に出会うことのない少年と少女。「切ない」「すれ違い」を最も得意とする新海誠監督の真骨頂を、ぜひ本書でご堪能ください。



10位 世界から猫が消えたなら(川村元気)

世界から猫が消えたなら

あ ら す じ

僕の葬式。僕の枕元に集まる人はどんな人たちだろうか。かつての友達、かつての恋人、親戚、教師、同僚たち。そのなかで僕の死を心から悲しんでくれる人は、何人いるのだろうか。僕と猫と陽気な悪魔の7日間の物語。

(マガジンハウスより引用)

佐藤健さん主演で映画化されたことでも話題になりましたね!川村元気さんの原作は、なんとLINE公式アカウント初の連載小説として発表され、その後単行本化の運びとなりました。発売当初から、ひょっこり覗く猫の表紙が可愛くて、しばらく本屋で眺めていた記憶があります。

昔、「死ぬまでにしたい10のこと」という洋画がありましたが、もしも余命宣告をされたら、自分は何を選ぶだろうかと考えてしまいます。本作では、主人公に悪魔が取引を持ちかけてくるあたりはファンタジーなのですが、軽いタッチでありながらも「死」と向き合うことについて深く考えさせられる作品です。母からの息子への手紙に、思わず涙、涙。

ラストは賛否両論ありそうですが、個人的には含みを持たせたこの幕引きが結構気に入っています。



さくら

「絶対に泣ける小説」を10冊紹介してきましたがいかがでしたか?どの作品も号泣モノだったり、胸がキュッと締め付けられる作品ばかりで「涙活」にぴったり!今まで食わず嫌いだったという方も、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。


【番外編】上級者向け?一歩先を行く感涙小説


イラスト

「ラノベは読みやすいけどなんだか飽きてきた」、「もっと読み応えのあるものを読みたい」などと思ってはいるけどなかなか自分の思い描く本に出会えていない人、意外と多いのではないでしょうか?日々の読書に食傷気味という人、必見です!読み応えたっぷりの歴史ものや海外作家の「泣ける小説」をご紹介します。

sakuraのイチオシ!!~歴史もの編~

水滸伝(北方謙三)

水滸伝

あ ら す じ

十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作。

(集英社より引用)

「水滸伝」と聞くと、ハードルが高い…と躊躇してしまう人が多いかもしれません。そもそも「水滸伝」とは、「三国志」などとは違って完全なる創作。弱きを助け、強きをくじくという古くから中国で愛され続けてきた小説です。ハードボイルド作家としても有名な北方謙三さんは、それを一から再構築し、北方流の男気あふれる「北方水滸伝」として完成させました。

これがまた面白いのなんのって!汚職などで腐敗しきった宋王朝を倒そうと、志を胸に集まった同士たちが「梁山泊」にひとつの独立国家を作り上げるのですが、登場するキャラクターすべてがとにかく格好良いのです。驚くほどたくさんのキャラクターが登場し、容赦なく死んでいきます。感涙と言いつつも、正直なところ涙が出る間もなく次々と主人公級のキャラが退場していきますが、その散り際がまたとりわけ美しく、日本の武士道“滅びの美学”に通じるものがあると思います。

本作は「大水滸伝」シリーズとして、『水滸伝』全19巻、『楊令伝』全15巻、『岳飛伝』全17巻という、すべて合わせると50冊を超える超大作。数多く登場する魅力的なキャラクターの中で、皆さんのお気に入りを見つけてみてくださいね!



壬生義士伝(浅田次郎)

壬生義士伝

あ ら す じ

小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。浅田文学の金字塔。

(文藝春秋より引用)

これは号泣必至!!泣いて泣いて泣きまくって、読み終えた後もしばらく魂を抜かれたように呆然となってしまった、という作品です。これまで何冊か泣ける小説をご紹介してきましたが、sakura的には一番おすすめしたいのはこれだったりします(笑)そして、私の新選組好きはこの『壬生義士伝』から始まりました。

新選組といえば、土方歳三や沖田総司、斎藤一が主人公として取り上げられることが多いですが、本作の主人公は一隊士である吉村貫一郎。守銭奴と周りからは蔑まれながらも、どこまでも家族への愛と「真の義」を貫いた人物として描かれています。美しく、儚く散ることが美徳とされていた時代で、貫一郎はさぞや生きづらかっただろうなと思います。下巻はもはや1ページ繰るごとに嗚咽状態。今でもタイトルを聞くだけで、条件反射的に涙が出そうになるほどです。

ちなみに中井貴一さん主演で映画化もされていますが、こちらも原作を活かした素晴らしい作品なので、あわせてどうぞ!



さくら

歴史モノはハードルが高いという人も多いでしょう。興味がない、そもそも学校の授業で歴史が大の苦手だった…。sakuraも同じでした。それでも本好きの仲間に勧められて読んだところ、もう寝食忘れるぐらいの面白さ。歴史モノはエンターテイメントだ!とこの時初めて知りました(笑)『水滸伝』にはまったら、続く『楊令伝』も絶対読みたくなりますよ!



sakuraのイチオシ!!~海外作家編~

アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)

アルジャーノンに花束を


あ ら す じ

32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。

(早川書房より引用)

日本でドラマ化されたこともあり、非常にメジャーな小説ではありますが、意外と読んだことがない人も多いのではないでしょうか?幼児なみの知能しか持ち合わせない主人公チャーリイが、ひょんなことから劇的に知能が上がる手術を受けます。物語は、チャーリイの経過報告書という形式で進んでいくため、最初は正直ものすごく!読みづらいです。(何しろ幼児の書いた日記という態なので)

知能はなくても心優しかったチャーリイ。彼の知能が向上し、周りの世界が見えてくるにつれて、人間のドロドロした部分や駆け引きなどを認識できるようになります。やがて、周りが自分を馬鹿にしていることに気付き…。この作品を読んでいると、本当の幸せとは何なのかということが分からなくなります。頭が良いことが、全てを知ることが本当に当人にとって幸せなことなのか?

ラストにかけての展開は、ただただ切なくやるせない気持ちになりますが、世界中でベストセラーになったのも頷ける不朽の名作です。

わたしを離さないで(カズオ・イシグロ)

わたしを離さないで


あ ら す じ

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。

(早川書房より引用)

カズオ・イシグロさんといえば、2017年にノーベル文学賞を受賞したことでも記憶に新しいのではないでしょうか?カズオ・イシグロさんの繊細かつ静謐な筆致でつづられる文章は、心穏やかにさせられる一方、どこか不穏な予感をはらんでいます。本作はその筆頭で、「介護人」や「提供者」など胸騒ぎを覚えるワードを交えつつ、じわじわと真実に迫っていきます。

著作の中でも、とりわけ異彩をはなつ本作。主人公キャシーと、彼女と同じ施設で生まれ育った友人たちの日常が淡々と描かれていくのですが、中盤以降に「何かおかしい」と違和感を感じ始めるはず。その小さな違和感が形になる前に明らかになる衝撃の事実は、読者を絶望へと突き落とします。哀しさと重苦しさと一抹の希望と。不思議な余韻の残る傑作小説です。



さくら

海外作品を読むときにネックになることといえば、やはり「翻訳」ですよね。翻訳が固いと感情移入できない、登場人物の名前が覚えられないという人もいるのではないでしょうか。今回ご紹介した2冊は、とても読みやすくスッと心に沁みこんでくる訳なので、苦手な人ほど手に取ってみて欲しいです。海外作品の苦手意識を克服すれば、一気に読書の幅が広がるはずですよ!



まとめ

泣いているテディベア

今回は、「絶対に泣ける小説」をご紹介しましたが、気になる作品はありましたか?人の死や絆、恋愛などテーマはさまざまですが、きっと泣かずにはいられない作品ばかりだと思います。

ひと昔前は、『恋空』をはじめとするケータイ小説が一世を風靡しましたよね。若い人たちを中心に「泣ける小説」の人気が広がったのもこの頃からです。その後、「泣ける小説」は恋愛小説だけにとどまらず、SF小説や時代小説、さらにはミステリ小説に至るまで泣ける要素が盛り込まれており、日々進化を続けています。それだけ世の中は「泣く」ことを求めているのかもしれませんね。

ご存知の通り、“泣く”ということはストレス発散になるため、疲れた心を癒してくれるはずです。日々の生活にマンネリや疲れを感じたときは、泣ける小説を読んで心のデトックスを図りましょう!

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