テレビに登場する、アイドルやアーティストの姿を描いた
作品は多いが、その裏方である、ADを主人公とした作品は
少ないように思う。
柴門ふみ著の「ザ・ゴールデン」は、ADを主人公とした
作品だった。
今まで、柴門作品を読んだことはなかったが、ドラマなどで
知っていて、「恋愛の教祖」というイメージが強かった。
この作品も、恋愛とADという仕事を絡めて書いてある作品で、
あっさり読むことができた。
話は、新人ADの恋愛と仕事が中心である。どこにでもある
ようなお話と、設定だった。
しかし、面白かったか、と聞かれると、苦笑してしまう。
何がいいたいのか、なんだかだらだらとしたお話に、読み終えて
「で、何が言いたかったの??」という気持ちになった。
絵柄も、よくえいばシンプル。悪く言えば地味で、下手。
確かに、ドラマにするとよく栄える作品かもしれないが、紙面上では、
あまり記憶に残らない作品だった。
これが、バブル期だったら、受けていたのかもしれないが・・・