小学生の頃、夢中になって読んでいた漫画が、復活するらしい。水沢めぐみ著の「姫ちゃんのリボン」
主人公の野々原姫子が、ひょんなことから他人に変身できるリボンを手に入れたことから、ストーリーははじまる。少女漫画の王道でもある、“魔法モノ”と“学園モノ”と“恋愛モノ”がバランスよく組み合わさった作品だった。
好きな男の子、小林大地の前で、わざと興味のないフリをしてしまう姫子。いまでいうツンデレなのだろう。最終回で、ようやく大地と結ばれた記憶がある。キスシーンがでてきただけでもドキドキして、読んだ翌日は、教室でそのことが話題になった事を覚えている。性描写が激しい、最近の少女漫画からは考えられないくらい、ピュアな世界。
そんな世界が私は好きだった。リアルでドロドロした世界なんて、大人になれば嫌でも体験しなければならない。だからこそ、せめて子供のうちは、夢とか希望とか、何かふわふわしてキレイなものに触れていて欲しいのだ。
別の作者でリメイクされる「姫ちゃんのリボン」。どうか原作のまま、少女漫画の王道を貫き通して欲しいものだ。