小沢健二14年ぶりとなるライブ、「ひふみよ」の千秋楽を
見てきた。
神奈川公演にも足を運んだのだが、せっかくチケットも当たった
ことだし、千秋楽でもある、福岡公演にも足を運んでみた。
会場は、相変わらずおしゃれな人が多い。そして年齢層も高い。
みんな静かに、小沢健二の登場をまっていた。
真っ暗闇の中で、ふいに広がる彼の歌声。また鳥肌が立ち、
涙が出る。セットリストは、ほぼ神奈川公演と同じだったが、
「今夜はブギー・バック」で、スチャダラパーが登場した
ときは、やはり来てよかったと、再び涙がでた。
ブレイクしていた当時よりも、彼の歌声は甘く、強く響く。
本当に、王子様という面影はないけれど、彼のメッセージだけは、
なにも変わっていない。変わっていないどころか、より熱く、
よりはっきりしたものになっていた。
小沢健二に、すっぽりとはまっていた思春期のころ。そんなころを
また思い出し、一人で思い出し笑いをしたり、恥ずかしくなったり、
そんな気分になりながら、帰り道を歩いた。