親子をテーマにした漫画は多いけれど、このような組み合わせは初めてだった。
すたひろ著の「おたくの娘さん」
タイトルのとおり、主人公の守崎耕太は、漫画家のアシスタントをしながら、生活する「オタク」
そんな彼の前に、実の娘、小学生の叶が現れた事から、物語は始まる。
最初はお互いに遠慮し、ぎくしゃくする2人。
おたくであることを恥じる守崎に、父がおたくであることに、少なからず、ショックを受けている叶。
それでも、周囲の人々に支えられ、少しずつ親子らしくなってくる。
絵柄も可愛らしく、ほのぼのとしたこの作品。
叶がどんどん、子供らしくなっていくところも可愛らしい。
守崎も、ダメな父親ながらも、一生懸命父親になろうとするところが、なんともいじらしい。
お互いのことを、なんとか理解しようとする姿が、なんとも微笑ましく、
ニコニコしながら、読んでいた。
読んでいて、ものすごく感動する、とか考えさせられる、というタイプではなく、
ほのぼのとした気持ちになる作品だった。