不況の影響を受けて、本屋さんにいっても、平積みされているのは、
節約系の本が多い。節約は嫌いではないのだが、あまり度が過ぎると、
暮らしが楽しくなくなる気がして、あまりその手の本には手を
出していなかった。
しかし、森川弘子著の「年収150万円一家」は少し違った。
強烈なインパクトのあるタイトルにひかれ、読んでみたのだが、
これが面白かった。
著者は、フリーのイラストレーター。旦那さんはSF作家。不安定な
仕事で、収入も不安定。それでも、家賃月6万円の一軒家に住み、
海外旅行まで楽しんでいる。そのためには、なみなみならぬ、節約の
努力があり、そんな日々を、エッセイ風の漫画で綴ってあるのだ。
節約方法として、とくに目新しいものはないのだけれど、
とにかく節約生活を楽しんでいることが、しっかりと伝わってくる
この作品。
豊かに暮らす為に必要なものは、お金だけでないことを、しっかりと
教えてくれる1冊だと思う。